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- 【イタリア】イタリア最大の湖ガルダ湖に行ってみた!
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エリア:
- ヨーロッパ>イタリア>イタリアその他の都市
- テーマ:観光地 スパ・エステ ビーチ・島
- 投稿日:2021/07/21 00:00
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やっと旅行が少し自由にできるようになったので、フィレンツェから2泊3日でガルダ湖のシルミオーネという街に行ってきました。
フィレンツェからヴェローナまで列車で1時間30分。
そこからローカルバスにて1時間ほどの所にある、ガルダ湖の南に位置する小さな街です。
ただ朝10時以降はバスがダイレクトにシルミオーネまで行かず、手前のColombare(コロンバーレ)までしか行かず、ここで乗り換えてシャトルバスに乗らないと行けないので、公共の交通機関で行かれる方は気を付けて下さいね。
ガルダ湖はイタリアで一番大きな湖になり、370平方キローメトルあります(琵琶湖は670平方キローメトル)。ロンバルディア州、ヴェネト州、トレンティーノ・アルトアディジェ州にまたがって広がっています。
その南のすごく細く突き出た人口8千人の街がシルミオーネです。
まず私達を迎えてくれるのがスカリジェーロのお城です。
ガルダ湖の中で一番よく保存された湖上の要塞ですが、1300年代の半ばにこの辺りを広く支配していたスカラ家が作ったた要塞です。
1387年から1404年まではミラノの君主だったジャン・ガレアッツォ・ヴィスコンティがシルミオーネを含むヴェローナ、スカラ家、(またはスカリジェーリ家)の治めていた土地を支配します。
1405年より1797年まではヴェネツィア共和国の支配になり、その後フランス、オーストリアの支配を経て1861年にイタリア共和国となりました。
要塞を建てた後すぐに造船所も作られています。
この要塞と中庭はぐるっと回る事が出来るようになっており、ここから綺麗な景色が見渡せます。
ローマ時代の木の船の遺跡も展示されていました。
小さな博物館なので20分ほどあれば観光できます。
もう一つの観光場所は街の最北にあるローマ時代の別荘の遺跡です。
この街はとても小さいので歩いてもこのお城から25分程度で到着できますが、この城から10分位歩いたところに9人くらい乗れるチンチン電車みたいなバスがあるのでそれに乗ると楽です。
(片道1.20ユーロ) こちらは紀元前1世紀から紀元後1世紀頃に建てられたローマ時代の別荘で北イタリアにあるローマ時代の遺跡としては一番壮大な遺跡となっています。
この別荘はもう3世紀には使われなくなり、ここの別荘の飾りはシルミオーネの他のローマ時代の別荘を作る時の材料として再利用されています。
地下の柱廊やお風呂の跡、または別荘の水を供給していた43メートルの長さの水溜、住んでいた部屋などの跡が見られます。私が時にはまだ床を発掘していました。
そこまで行くとすぐ下にジャマイカビーチが見えます。
何故ジャマイカと言う名前なのかは不明ですが、シルミオーネでも一番水が綺麗なビーチで、この遺跡から見ても透明感がよくわかり、その上遠浅なので泳ぐには最適です。
ビーチ用の椅子も貸しているのと、ところどころに木があるので木陰でも過ごすことが出来そうです。
時間に余裕がある方は是非湖水浴に行って下さいね。
海ではないので水もサラサラで快適です。
その他のおすすめは一日あれば船で他の街巡りをすることです。
モータボートで少人数で湖をまわるツアーも出ていますが、ちょっと割高なので今回はガルダ湖の他の街を行き来している連絡船みたいのを使って一日3つの街をめぐってみました。
船の乗り場に行くとモデルコースと時刻表と切符の値段が出ているのでとても便利です。
今回は南の街3つをまわることにしました。
シルミオーネから出発して、Lazise(ラジーセ)、Bardolino(バルドリーノ)、Garda(ガルダ)の3つの街に行きました。
10時40分に出発して18時30分に帰ってくる時間配分になっています。
最初に行ったラジーゼでは市場も出ておりすごい人出でしたが、ここにムール貝専門レストランがあり、食べたかったのですが、まだ時間も早く開いておらず、また船の出発時間もあり残念ながら行けませんでしたが、次回行くことがあれば是非リベンジしたいです。
2番目のバルドリーノは湖畔の道が広く散歩するのが最高です。ここでランチをしました。
最後の街ガルダですが、湖畔に沢山のバールが出ていています。
ここの名物はアペロルスピリッツです。
こんなに沢山の種類のアペロルスピリッツは見たことがありません。
是非ここでは湖畔のバルで湖を見ながらこのアペロルスピリッツを楽しんで下さい!
それとは別に25分間でモーターボートでシルミオーネをぐるっと回るツアーもありこちらもお勧めです。
こちらは10ユーロなのでお手頃でした。
あと是非行ってほしいのが温泉、スパAquaria Thermal SPAです。
こちら携帯をホテルに置いていったので写真が撮れませんでしたが、湖を見ながら温泉につかれるとてもリラックスした場所です。
ほんのりと硫黄の匂いがしました。肌や粘膜、また呼吸器官、血管系に良いようです。
2度目、3度目のイタリア旅行に来られる方、是非この辺りの小さな街に2~3日滞在してみて下さいね。
ちなみに湖畔に突き出ているテラスのあるホテルがお勧めです。
- 【イタリア旅行ブログ】サルデーニャ編 第2弾 スティンティーノ
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エリア:
- ヨーロッパ>イタリア>イタリアその他の都市
- テーマ:観光地 街中・建物・景色 ビーチ・島
- 投稿日:2021/06/29 00:00
- コメント(0)
ミラノ発信者、ワキです。
お待たせしていました特別企画サルデーニャ編の2回めです。
第2弾はスティンティーノ(Stintino)です。
スティンティーノと言えばビーチ、ビーチと言えばスティンティーノ。
サルデーニャ島の浜の代名詞と言われるくらいビーチで有名な町です。
この町が自治をとったのは1988年。それまでは ポルト トレス(Porto Torres)という町の分離集落でした。
スティンティーノは島の北北西に位置し、町の中心部から北に約3キロスティンティーノ半島が延び、半島の先端には カポ ファルコーネ(Capo Falcone)という岬があります。
岬から東側はアジナーラ(Asinara)という湾で覆われ、岬の手前東側のこの湾には、世界的に有名なラ.ペローザ(La Pelosa)というビーチがあります。
このビーチ、とにかく混むので、最近は入場に制限ができました。
2021年6月1日から9月30日まで、一日1500人までの入場、ビーチの利用だけで3ユーロ50セント、パラソル、デッキチェアベッド等は別料金です。
駐車場も混むので早めに行くことをお勧めします。
このビーチ、くるぶしぐらいの水深が数十メートル続く遠浅のまさに海のプールです。どんなに人がいても水は全く濁りません。
人を狂わすぐらい美しい海。
現に私の知り合いで、長年連れ添った奥方と子供と離れスティンティーノの女性と一緒になった人がいます。
ビーチ周辺は開発され、小高い丘にホテルやアパートが並びますが、毎年リピーターで一杯ですので宿泊予約はかなり競争率が高いようです。
ホテル専用のビーチもありますが、やはり公共のメインビーチが王道です。
ビーチからは浜のシンボルとして親しまれている塔が正面に見えます。
このタワー、ペロゼッタ(Pelosetta)という名のアラゴン時代(1578年)の看守塔です。
その先には小さなピアナ(Piana)島が見え、更にその先には面積51,9キロ平米の大きな島が見渡せます。
島の名前は湾と同じアジナーラ(Asinara)島。
この島は1997年に国立公園に指定されています。
島へはビーチからボートタクシーで渡れます。
このアジナーラ島は、1885年、イタリア政府の政策で刑務所と伝染隔離病院として使用されることに決まり、既に島にいた多くの家族は島をあとにして、本土サルデーニャ島に移ります。54家族いた中の45家族が、スティンティーノの町をつくりました。
アジナーラ島は1996年までは刑務所として使用され、完全なセキュリティの元、多くの有名なマフィアたちが送還されていたそうです。
島には珍しい動物、爬虫類、植物で溢れ、島にしか存在しない変異種も多く見られるらしいです。
スティンティーノをつくった45家族の元々の出身地は港町ジェノバ(Genova)があるリグーリア州のカモリ(Camogli)が主流といわれています。
スティンティーノは1600人ちょっとの小さな町ですが、マグロ漁で世界でも有名、2016年には町の中心にまぐろ漁網博物館(MUT:Museo della Tonnara) もオープンしました。
夏はバカンスの人で一杯になり、レストランの数も多く、真夜中までマーケットで賑わいます。
70年80年代にはこの周辺出身の政治家ベルリンガー(Berlinguer)が町の繁栄に助力し、1983年からのヨットレースにも貢献したといわれています。
因みにベルリンガーは旧貴族でハンサム、女性の憧れだったそうです。
食事を終えて小さなアイスクリーム屋(Gelateria)のテラス席に、何か飲もうと座ったところ、バンドのライブが始まりました。
まわりで立っている人もいれて観客は40人ぐらいでしょうか。
真夜中のバンドの歌手が、とにかく上手い!
一体どうした、このハイレベル?
と、中のオーナーに聞いたところ、
バンドはX Factor(イタリアのオーディション番組)で決戦まで行った
B.B Brothers。近くの町
ポルトトレスの出身なので演奏してもらっていると言ってましたが、なんだかとっても得した気になりました。
イタリア人のおもてなしの上手さには目を見張るものがあります。
さりげなく、スマートに!
ビーチも、食材も、おもてなしも、すべて本物!
そんな高いプライドに、45家族の真のルーツを見せられたような思いになりました。
では次回をお楽しみに。
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