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みゅうローマ発信 現地情報

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みゅうローマ
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ヨーロッパ>イタリア>ローマ
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みゅうローマ
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Myu Rome
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ヨーロッパ>イタリア>ローマ
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+39-335-750-1984
業種:
旅行業
自己紹介:
イタリア国内の旅行関連手配をしています。オリジナル定期観光バス・みゅうバス、レストラン、通訳、ガイド、アシスタント、送迎サービスなどを手配しています。何なりとご相談下さい。

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エスト・エスト・エスト
【ワインソムリエ直伝】イタリアラッツィオ州のワインの紹介!
エリア:
  • ヨーロッパ>イタリア>ローマ
テーマ:グルメ その他 歴史・文化・芸術 
投稿日:2021/05/31 00:00
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Buongiorno! 

イタリア政府公認旅サポート、マジカ??イタリアの ウニ です。

 

アコンパニャトーレ&ガイド、そして、イタリアソムリエ協会(現FIS)のマスター・ソムリエの資格を持っています。



イタリアは全20州でワインを生産していますが、各州の特徴を、イタリアで役に立つ情報と共にご紹介していきたいと思います。

 

まず、第1回目は、ラツィオ州のワインです。

 

ラツィオ州のキーワードは、

 

?? 白ワインが多い

 

?? ローマの酒蔵

 

?? 法王様のワインもあるよ

 

です。

 

イタリアの食事にワインは欠かせない、と言っても過言ではありません。

 

イタリアの首都ローマは、人口280万人を有する大都市。

 

当然、ワインの消費量も半端ではなく、そのローマっ子の「酒蔵」が、ローマの南東方向にある丘陵地帯 カステッリ・ロマーニ(ローマの城々)です。

 

ローマからナポリへ向かう時、高速道路に入るとすぐに、左右にブドウ畑が広がっている綺麗な景色が見えてきますが、ちょうどそのあたりです。

 

ブドウの葉っぱがふさふさしている季節は見事。

 

冬でも、垣根式のブドウ畑が綺麗に整列して並んでいるのがご覧いただけます。

 

この辺りで造られるワインには、「フラスカーティ」「カステッリ・ロマーニ」など多くの名称がありますが、白ワインが中心で、ラツィオ州の代表的な白ぶどう品種、マルヴァジア、トレッビアーノなどをブレンドして造ります。

 

フルーティで飲みやすく、ほろ苦さの残る、さっぱりとしたワインで、中でも、フラスカーティは、16世紀の法王パオロ3世(ティツィアーノが描いた肖像画が有名!)が賞賛した歴史的なワインです。

 

「白ワインは魚で」と通常言いますが、地元っ子は、この辺りの名物、豚の丸焼きポルケッタを、地元の白ワインに合わせてしまいます。皆さんも是非。

 

これで気分はローマっ子です。

 

なお、フラスカーティには、コクのある上級クラスの「フラスカーティ・スーペリオーレ」と、甘く造った「カンネッリーノ・ディ・フラスカーティ」(ちょっと硬めのビスケットにぴったり)が、ラツイオ州のDOCGワイン(統制保証付原産地呼称、イタリア・ワインの各付けで最上級)に指定されています。






ローマの南で造られるワイン

 

さて、ナポリまでの高速道路をもう少し進むと、今度は、赤ワインの産地があります。

 

ラツィオ州は、白ワインの生産量が圧倒的(75%以上)なのですが、この辺りでは、土着品種チェサネーゼを使って「チェサネーゼ」(いくつか名称あり)を造っています。

 

そして、「チェサネーゼ・デル・ピリオ」も、ラツイオに3つあるDOCGワインの一つです。

 

チェサネーゼは、割とボディがあり、ワインらしいほろ苦さを含むワインで、ローマっ子の大好きな子羊のグリルなどは、是非、チェサネーゼと一緒にどうぞ。



そして、ローマの北のモンテフィアスコーネには、歴史的に有名な逸話のあるワインがあります。

 

エスト!エスト!!エスト!!! ディ・モンテフィアスコーネ」、エストは、ラテン語で、ある、つまり、「ある!ある!! ある!!!」という面白い名前です。

 

12世紀初め、神聖ローマ皇帝ハインリヒ5世のローマでの戴冠式に出席するためローマを目指していたドイツ人のDefuk司教が、従者を先に行かせ、美味しいワインのあった宿屋の入り口に印をつけるように申しつけました。

この従者は、モンテフィアスコーネの宿屋のワインがあまりに美味しかったので、ある!と3回書きました。

 

司教もワインを気に入り、戴冠式に出席した後、モンテフィアスコーネに戻り、この地で一生を終えたそうで、町の教会には、彼のお墓があります。



ところで、今は、いろいろなワインが法王様のミサに使われているようですが、このエスト・エスト・エストも使われていました。

 

品種は、マルヴァジアとトレッビアーノを主にブレンドして、さっぱりとした、フレッシュな味わいの、軽く飲めてしまう白ワインです。







ラツィオ州の有名ワイナリーの一つ、Falescoのエスト・エスト・エスト。フルーティでモダン



ラツィオ州の一部のワインだけを紹介しましたが、これからイタリア全州を紹介していきますので、どうぞよろしくお願いします。

 

A presto! 次回もお楽しみに。マジカ??イタリア


肉屋
【ローマ現地生活】みんな知らないシリーズ “イイね!イタリア”  ?ローマっ子の店。(カンポマルツォ地区とサントエウスタッキオ地区)
エリア:
  • ヨーロッパ>イタリア>ローマ
テーマ:観光地 留学・長期滞在 グルメ 
投稿日:2021/05/28 00:00
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Buongiorno!

イタリア政府公認 旅サポート、マジカ☆イタリアのルーシーです。

 

ローマ古い中心街の一画第四地区、RIONE IV CAMPO MARZO シンボルは三日月その隣のRIONE  VIII SANT’EUSTACHIOシンボルは牡鹿です。

 

地域の気になるお店をご案内します。

 

ほとんどの観光客は気が付かない地元の人が行くお店、場所はサンタ・マリア・マッダレーナ教会脇の細い道に入るともう中世の街中に飲み込まれたように古い500年以上建っているパラッツォが続きます。

 

その内の一つですが、入り口気がつきましたか?

 

facciata LùLù

 

店の名前が書いてありませんね、店の名前を書いていないほうが、Tassa sulla insgna 看板税を払わなくていいので節約できるんです。

 

ローマっ子御用達のファッションブティクLùLù(ルル)に入店しますと日本のビジネスホテルのシングルルーム12平米くらいでしょうか、推定1500年代のマニエリズモ建造です。

 

この時代の建造物の特徴は木材を使用しています。

 

天井梁は一本の木を利用し、壁はレンガが裸で積んでありますが、昔は漆喰壁だったようです。

 

日本では安土桃山時代ですので想像を絶しますね。

 

Foto2 interno LùLù

 

ブティクLùLùルルを出て数メートルいくとマッダレーナ教会広場の横に、素敵なケーキ屋さんに見間違うような肉屋があります。

 

Angelo Ferociアンジェロ フェローチ)という1900年代初頭からある高級肉店があります。

 

1924年のロンドン万博とローマ国際商品見本市にて、国から金賞を授与されている有名店です。

 

ちなみにフェローチという屋号の意味が”猛獣”という意味で家畜じゃないっていうのがなんか面白いですね。

 

 

Esterno Macelleria

 

店内の床や壁は白いカラーラ産の大理石で覆われ、ガラスが張ってある大理石の寿司カウンターのようなBancoは、高さ1mもあります。

 

なんといっても醍醐味は、宝石のように美しい総菜の数々です。

 

今は、高級総菜しか売っていないのでお金持ちしか買いに来ませんが、食べてみたいですね。

しかし、いつもにぎわっていますよ。

ローマにほとんど残っていない形態のお店です。日本でも総菜屋や乾物屋はまだ生き延びているでしょうか?。

 

昔ながらの乾物屋(ハムやパン売っている店)も数件残ってます。

 

SURUMERIA

 

この地域は、500年以上前からサンピエトロ寺院にお参りする巡礼者(徳を積んだ金持ち)の旅籠屋が多くあるところでした。

 

ですから今でもパンテオンの前の広場には、今でも営業してるホテルがあります。

 

こんなに長いこと営業していたのに(場所は同じで形態は変遷したが) 残念なことにCOVID-19の影響により今は、休業中です。

 

 

最近はやっと外出ができるようになり街が活気を帯びてきました。

A presto! 次回もお楽しみに、マジカ☆イタリア


すからざ
死ぬまで現役!!ミラノ・スカラ座復活コンサートと指揮者たちの終わり無き戦い
エリア:
  • ヨーロッパ>イタリア>ミラノ
テーマ:観光地 世界遺産 歴史・文化・芸術 
投稿日:2021/05/18 00:00
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皆さんこんにちは。活気が戻ってきつつあるミラノから三浦です。

 

4月26日よりレストランやバールで着席して食事ができたりと、徐々に規制が解除され活気が戻りつつあるイタリアですが、

 

オペラの殿堂ミラノ・スカラ座も199日ぶりに観客を入れてのコンサートが行われました。

 


 

当初はオープニングコンサートは5月11日に、スカラ座の前専任指揮者リッカルド・ムーティー(1986-2005年)によるウィーンフィルハーモニーのコンサートと言われていました。

 

特に5月11日と言うその日は、1946年の5月11日に戦後初のスカラでのオペラアリアコンサートがトスカニーニの指揮で行われたと言う記念すべき日なのです。

 

今年は戦後75周年記念に当たります。

 

しかし結局オープニングはその前日、5月10日に現専任指揮者のリッカルド・シャイーがスカラのオケとコーラスでコンサートが行われました。

 

どちらのコンサートもチケットの売出しは、16日のダニエルハーディング指揮のコンサートと共に、4日から年間定期席所有者への売出し(恐らくここで既に売り切れたのでは?)、

 

6日から残りのチケットを一般向けに売出しで、この日の開始時間14時、私もだめもとで購入画面に入ってみたのですが・・・。(オンライン購入のみ)

 

どのコンサートでもいい!美しいコンサートに飢えている!ストリーミングじゃなくライブで聴きたい!と言う気持ちが溢れてくる。

 

もちろん皆そうですよね〜。しかし、私は自分が昔よくスカラ座に通ってたときの指揮者だったムーティーの指揮のコンサート狙いだったのですが・・・。

 

何と言っても、コロナ規制で、劇場は室内だと500人まで、野外だと1000人までと言う人数制限があります。

 

2030席のスカラ座は約4分の1に当たる500人までしか入れられない。なので、チケット争奪戦は超絶。

 

画面開いたときはもう1,2席しか無く、どんなにカートに入れようとしても入らず、そのうち、ソールドアウトの文字が・・・。

 

まあ、しょうがないですよね・・・。

 

 

どちらのコンサートももちろん感動の中大成功!常連のお客様たちはさぞかし喜んだことでしょう・・・。

 

と思ってたら、ムーティーのコンサートの翌日12日にはとんでも無い記事が!

 

ムーティーのコンサート後、コンサートを聴いていた現専任指揮者シャイーがムーティーの楽屋に賞賛のため挨拶に行ったところ、

 

なんとムーティーはシャイーに向かって「君は誰だね?何の用だ?」と言い、周囲の人たちはムーティーは冗談を言っていると思ったそう。

 

そこでシャイーがマスクを外して顔を見せ、素晴らしいコンサートを賞賛しに来ましたと言ったそうなんですが・・・

 

ムーティーはイラつきながら、あっち行けと追い出したんだそうです。

 

シャイーは黙って去って行ったそうです・・・。

 

シャイー、可哀想すぎませんか?!

 

ムーティー昔から性格悪いやつだと思ってたけど、もう80歳になってまでこーゆーの醜くないですか?

 

オープニングの初日コンサートを任せられなかったからムカついている説もあるようですが・・・。

 

大人げ無いでしょっ?!と呆れてしまったのですが、オペラをやっている友人曰くは、

 

指揮者同士の嫉妬と言うのは激しく、それは死ぬまで続く、指揮者が人に譲るようになったら終わり、なんだそうです。

 

スカラ座のCEOのドミニクマイヤーは、ムーティーにスカラ座でオペラの指揮を取ってもらうことも望んでいるらしいですね。

 

死ぬまで現役。スカラ座の復活で指揮者たちの戦いもヒートアップ?

 


ヴィッラ・トルロニア
【イタリア観光】日独伊三国同盟・彼を追ってロ-マから北へ!ムッソリーニの過ごしたヴィッラへ潜入!
エリア:
  • ヨーロッパ>イタリア>ローマ
テーマ:観光地 歴史・文化・芸術 自然・植物 
投稿日:2021/05/17 00:00
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Buongiorno!

イタリア政府公認旅サポ-ト、マジカイタリアのケイティです。

 

みなさんは三国同盟、って歴史で習ったの覚えていますか。

 

ドイツ、イタリアと日本がいっしょに戦った時代がありました。

 

その時のイタリアのトップがベニート・ムッソリーニ

 

独裁者として政権把握。その後捉えらえて山中に監禁されるもドイツ軍により救出。

 

その後はドイツの傀儡政権で繋ぎ最終的にパルチザンにより銃殺されてミラノの広場にて逆さ吊りとなった当時の首相です。

 

ドイツで「帰ってきたヒットラー」という映画があるそうですがイタリアでも「帰ってきたムッソリーニ」との題名でこれは独裁者としての彼ではなくコミカルに映し出された作品となっています。

 

彼は「ヒットラーと組んだから悪かった」と BAR で雑談したおじいちゃん達。

 

彼も最悪の独裁者ですがヒットラーも元々美術の才があり希望する美術学校の試験に落ちてしまった事がそれからの彼の人生を変えてしまう事になったそうでうまくいきませんね。ここで彼が試験に合格して大芸術家になっていたら。。。

 

独裁者としてのムッソリーニ、彼の名言。

 

*羊として 100 年生きるくらいならライオンとして 1 日だけ生きる方がいい。*

 

正にパルチザンに銃殺されようとした時に強い態度で臨んだというのも納得。

 

そして今度はその彼について世界の著名人からの名言。

 

*私利私欲の無い政治家* ガンジー

 

*文明の英雄* フロイト

 

*ローマの精神を具現化した現在における最大の法律制定者* チャーチル



さて、その彼、仕事場はローマヴェネツィア広場(Palazzo Venezia)に有りますが(ここにはちゃんと愛人の部屋もありました)住居として使用していたのが Villa Torlonia。

 

ローマ中心からも近いので興味ある方はテルミニ駅からバスで 15 分。

 

 

敷地内には 20 年住居としていた貴族の館(Casino Nobile)、

 

 

ステンドガラス窓の美しいフクロウの家(Casina delle Civette)、

 

 

劇場神殿等の見どころがあります。

 

彼は朝早く起きて運動をしてから仕事にでかけていました。

 

乗馬、スキー、バイク、飛行機にも興味ありでスポーツマンでもありました。

 

その彼が毎朝運動をしていた敷地はかなり広く、今はきれいに整備され一般公開されています。

 

いざという時の為に防空壕(歳がばれたか)バンカーも地下に用意されています。

 

ここローマ、次に監禁されたグランサッソからドイツの軍用機で救出され(これは映画みたいな本当の話です)北のサロ(今はガルダ湖畔の避暑地)で 1 年半ほどの傀儡政府を立てたのですが南から連合軍、北からはパルチザンと態勢が徐々に悪くなりドイツに逃げようとして途中ドンゴ村でパルチザンに見つかってしまいます。

 

これも履いていたブーツがあまりにも高級だったから見破られたとか。

 

そしてあくる日銃殺。

 

ヒットラー自殺より 2 日前の出来事だったそうです。

 

ミラノのロレート広場にて逆さ吊りにされ、最終的にはプレダッビオの家族の納骨堂に収まることになりました。

 

戦争時のやるせない事情を理解した上で彼の足跡をたずねる旅、これも有名観光地をたずねる王道の旅とは違った旅の一つかもしれません。

 

ローマもやっと本来の天候になったことだし、(つまり春がなくていきなり夏がきた)ローマよりもっと南に出かけましょうか。



A presto!次回もお楽しみに。

 

マジカ*イタリア


インフィオラータ
【2021年】シチリア・ノートのインフィオラータ!今年はストリーミングで配信?
エリア:
  • ヨーロッパ>イタリア>シラクーサ
テーマ:観光地 お祭り・イベント 歴史・文化・芸術 
投稿日:2021/05/13 00:00
コメント(0)

 

Infiorata di Noto 2011準備の様子
Foto: Toro Alice, Archivio storico dell'Infiorata di Noto

 

Buongiorno!
イタリア政府公認旅サポート、マジカ
??イタリアのミミです。

 

シチリアのノート

 

この街で一番有名なのは、教会でも劇場でも、貴族の館でもありません。

ニコラチ宮殿のバルコニーを支えている「持ち送り」という部分です。

 

そこには、バロック様式の非常に誇張された様式でユニークなモチーフが描かれており、道を歩きながら鑑賞することができます。

 

毎年5月半ばの週末、その空中に広がるバロックの世界に負けないくらい地表が美しく装飾される日があります。

 

それがノートのインフィオラータです。

インフィオラータとは、地面に花びらを絵の具代わりに絵を描くもので、はかなく、美しいアートです。

 

今年のノートのインフィオラータのポスター

 

2021年のインフィオラータはストリーミングで見れる!

 

第42回目、2021年のインフィオラータは5月14日から16日まで

 

今年は日本人にとってはとてもいいチャンスです。というのも、今年は一般客はシャットダウン。

 

その代わり、ストリーミングでその模様が中継される予定なのです。

 

すでにノートでは、水曜日に路面に下絵を描く作業を終了、花びらを切る作業が木曜日、金曜の夜はいよいよ花を敷く作業、土曜の朝には完成予定というスケジュール通りに進み、関係者はしばしばPCRを行い万全を期しています。

 

バロックの街ノート

 

ノートは 2002年にヴァル・ディ・ノーの後期バロック様式の町としてユネスコの世界遺産に登録されました。

 

しばしば、「石の庭」と表現されるようにこの街はバロック時代に作られた教会や貴族の宮殿が立ち並びます。

 

1693年シチリア東部を襲った大地震により崩壊し瓦礫と化した街を捨て、10kmほど離れたところに新しいノートをゼロから作り直したのが現在のノート。

 

当時流行していたバロック様式にのっとりノートはどの街にも負けない美しく新しい街として生まれ変わったのです。

 

今、イタリア人がいちばん恋しいもの、ハグ。

 

花絵制作: Lucio Pintaldi (部分Infiorata 2020より)
写真: Davide Lauretta, Archivio storico dell'Infiorata di Noto

 

 

ノートのインフィオラータの見どころ

 

1980年に始められたノートのインフィオラータの舞台は、ニコラチ 宮殿のあるニコラチ通り。

 

割と急な坂道で、そこに長さ122m、幅6mの花びらで描かれた絨毯が作られます。ノートのインフィオラータはこの地方の自然の生んだ色を用いて地面に絵を描くのが習慣で、できるだけ近隣でとれる自然の材料をだけを使うようにしています。

 

花びらといえども、ルネサンスからの伝統である色の濃淡により立体性を表現することに長けており、そこがまさにマエストロの腕の見せ所とも言えるでしょう。



今年の花絵

 

今年のダンテ没後700周年記念にちなみ、テーマはダンテです。フィレンツェ、ラヴェンナ、天国、煉獄、地獄などが花で表現されます。

 

今年は、コロナの影響で例年よりも絵と絵との間隔を通常の3倍の1.5mに広げているため通常の半数の8枚の花絵です。

 

インフィオラータの楽しみの一つはその準備の様子を見ることです。

涼しく花の長持ちする夜間や早朝に行われることが多いので、ご旅行の際は前日から歩いて行けるホテルに泊まり、夕食後から朝方に行われる花びらを敷く様子も見学するのがお勧めです。

 

さらに可能であれば、その前に行われる花びらを顎から切り落とす作業などもご覧になると気分はもう、地元っ子!

「希望」や「再出発」を花に託した思いのこもった今年のインフィオラータは、お家にいながらその全てが見られるチャンス。

 

ストリーミングは、Comune di Noto(ノート市)のFacebookとInstagramで配信されます。

 

ぜひ日本からもご覧ください。

そして、来年はノートでお目にかかりたいものですね。

 

A presto! 次回もお楽しみに、マジカ??イタリア




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