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エリア:
- アジア > 台湾 > 高雄(カオション)
- アジア > インド
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テーマ:
- 鉄道・乗り物
- / ホテル・宿泊
- / その他
2011/09/30
香港へ行くところが、余儀なく台湾に連れて来られてしまった私たち。
台湾南部の高雄空港へ着いたときにはもうへろへろだった。
しかし、キャセイパシフィック航空の対応の速やかさは、堂に入っていた。
ぐったりの乗客たちを次々とバスに乗り込ませ、一路ホテルへ。
バスで走ること約20分、外は暗くまるで台湾へ来た実感は湧かなかった。バスを降り、なんだか狭い玄関からホテルへ一歩足を踏み入れた瞬間、そのゴージャスさにあんぐり。
きらびやかな巨大なシャンデリア、午後11時をとうにまわっているというのにロビーのラウンジには音楽が流れ、はちみつ色の灯りのなか、大勢の宿泊客たちが談笑している。広いフロントカウンターでは私たちを待ちうけるべく、スタッフたちがズラリ。
私と友人は乗客たちの最後尾の方にいたので、部屋を割り振られるのが遅くなった。
フロントの前にようやく立つと、スタッフの手元にある部屋割表がちらりと見えた。部屋のほとんどはすでにチェックが入っている。
ああ出足が遅れたので部屋がもうない、とかだったらどうしよう。。。
フロントは私と友人をひょいと見てから、表の部屋ふたつにチェックを入れ、カードキーを私と友人それぞれに渡した。
「私たち一緒なので一緒の部屋でいいですけど」
そう言ったが、フロントのスタッフは首を振り、
「ディナービュッフェは11時30分までです。まだ間に合いますからどうぞいらっしゃってください。朝のビュッフェは6時半からやっております」
シングルルームなのかしらん、そう思いながら、エレベーターに乗り階上へ。
ビュッフェをやっているダイニングフロアは最上階の42階で、私と友人の部屋はそれぞれその下の下の階あたりだった。つまり高層階だ。……と、いうことは、これはもしや。
フロアに着き、部屋を探す。
見つけた私の部屋は”ULTRA DELAX AMBASSADOR SUITE“というプレートが(確かそんなような名前)。
ドアを開けて部屋に入ってみると、再びあんぐり。
なんという広さ。なんというラグジュアリーさ。なんというリュクスな。
書斎机、リビングテーブル、ふたつのソファ、なぜかふたつの石像、必要のないほどぶ厚いカーテン。寝室へ行くとクイーンサイズのベッドがどーんとふたつ。その前に50インチはあろうテレビ、さらに左奥のドアを開けると、なんと人が3人は寝られるほどのクローゼットルーム。そこにはバスローブやらスリッパやら気持ちいいものがズラリ。
バスルームは、というと、大理石の洗面台、金の縁のバスタブ、ガラス張りのシャワールーム。ミネラルウォーターが4本。アメニティもたっぷり用意されていた。
そしてトイレは玄関近くとここにあり、計ふたつ。
……残りものには福があるというが……、高層階だったのでもしやよい部屋では……という予感が的中した。
今回の部屋の割り振りはきっとふつうの部屋からしていったに違いない。ホテル側としてもスイートまであてがうつもりは毛頭なかったろう。でも足りなくなって、それで。
それにしてもすごい部屋だなぁ。70?はあろうか。家族5人で住めるよww
一人じゃ持てあましてしまう。
そのあとはディナービュッフェへ。
これもまた豪華なビュッフェで台湾料理、中華、和食、洋食まで盛りだくさん。時間がこれほど遅くなければもっと胃に入ったろうに。
翌朝は同じようにモーニングビュッフェ。こちらも豪華で思わず嬉しくなった。高級ホテルの朝ビュッフェってどうしてこうステキなのだろう。が、やはり時間があまりなく楽しむのもそこそこだった。
このホテルの名は、グランド・ハイ・ライホテル。実は5スターだった。
http://www.grand-hilai.com.tw/
今回の長旅では、まったく予定はされていなかったが、このホテルが私のBEST2ホテルとなった。




さて、思いがけず気持ちよく眠れ、元気になった私たちは高雄空港へ向かう。
キャセイから指示されたのは午前8時半に空港集合。といってもフライトは14時半だ。空港でかなり待たされるが、それもいろいろ事情があるのだろう。でもそこはさすがキャセイ、客から文句が出る前にお弁当と水が支給された。イライラさせないために腹を減らさない作戦か。
そしていよいよ高雄から香港へ飛んだ。高雄からはわずか40分、この日の香港は雨も降っておらず、きのうのことがウソのようにスムーズに着陸した。
香港が目的の人たちは一様にホッとしていたが、私たちのフライトはまだ続く。
乗継はどうかと心配していたが、飛行機を降りたところで、デリー行きのプラカードを持ち、デリーデリーと叫んでいるグランドスタッフを見つける。私たちが走り寄ると、彼は腕時計を確かめ、「20分後に出発します、急いで私について来てください」
20分!? つまりそれは買い物とかするヒマは全くないってことか。
私たちは5~6人のグループでスタッフのあとを小走りについていった。
大きく広い香港の空港を駆け抜け、ゲートに着くと、すでにラストコール。
そのカウンターで慌ただしくチェックイン。背中を押されて乗ったのは、香港発バンコク経由のデリー行き、CX751便。
予定していたキングフィッシャーではない。しかもデリー直行ではない、バンコクに寄るのだ。通常の飛行時間よりも2時間ほど上乗せになっている。
おまけに私の席は右にインド人、左に台湾人で、座った途端にうるさくなった。二人とも私と喋りたくて交互に質問してくる。そしていつのまにか私との会話権争奪戦のようになっていく。
その窮屈な席でバンコクまで2時間、さっき弁当を食べたばかりだというのにヘビーなランチが出され、胃は重いしうるさいし。
ああデリーにはいつ着くのだろう。遠いよ〜〜。
デリーに着いたのは、午後10時頃だった。
結局今日ものべ10時間くらい飛行機に乗っていたし、朝から考えたら丸一日移動に使った。つまり、デリーへ来るのに2日間をたっぷり使ったのだ。それでも無事に着いたのだから、よかったのだ。
デリーの、もう見慣れた感のあるリニューアルした空港に、あまり認めたくはないがホッとした。
再びやってきたインド。
空港のこの到着ロビーを出た瞬間から、またインドのあの強烈な雑踏にもまれることになるのだろう。何度も何度も。
インドが始まる前に起きたこの事件……できごとは、何かの前触れのような気がしていた。
香港へ行くところが、余儀なく台湾に連れて来られてしまった私たち。
台湾南部の高雄空港へ着いたときにはもうへろへろだった。
しかし、キャセイパシフィック航空の対応の速やかさは、堂に入っていた。
ぐったりの乗客たちを次々とバスに乗り込ませ、一路ホテルへ。
バスで走ること約20分、外は暗くまるで台湾へ来た実感は湧かなかった。バスを降り、なんだか狭い玄関からホテルへ一歩足を踏み入れた瞬間、そのゴージャスさにあんぐり。
きらびやかな巨大なシャンデリア、午後11時をとうにまわっているというのにロビーのラウンジには音楽が流れ、はちみつ色の灯りのなか、大勢の宿泊客たちが談笑している。広いフロントカウンターでは私たちを待ちうけるべく、スタッフたちがズラリ。
私と友人は乗客たちの最後尾の方にいたので、部屋を割り振られるのが遅くなった。
フロントの前にようやく立つと、スタッフの手元にある部屋割表がちらりと見えた。部屋のほとんどはすでにチェックが入っている。
ああ出足が遅れたので部屋がもうない、とかだったらどうしよう。。。
フロントは私と友人をひょいと見てから、表の部屋ふたつにチェックを入れ、カードキーを私と友人それぞれに渡した。
「私たち一緒なので一緒の部屋でいいですけど」
そう言ったが、フロントのスタッフは首を振り、
「ディナービュッフェは11時30分までです。まだ間に合いますからどうぞいらっしゃってください。朝のビュッフェは6時半からやっております」
シングルルームなのかしらん、そう思いながら、エレベーターに乗り階上へ。
ビュッフェをやっているダイニングフロアは最上階の42階で、私と友人の部屋はそれぞれその下の下の階あたりだった。つまり高層階だ。……と、いうことは、これはもしや。
フロアに着き、部屋を探す。
見つけた私の部屋は”ULTRA DELAX AMBASSADOR SUITE“というプレートが(確かそんなような名前)。
ドアを開けて部屋に入ってみると、再びあんぐり。
なんという広さ。なんというラグジュアリーさ。なんというリュクスな。
書斎机、リビングテーブル、ふたつのソファ、なぜかふたつの石像、必要のないほどぶ厚いカーテン。寝室へ行くとクイーンサイズのベッドがどーんとふたつ。その前に50インチはあろうテレビ、さらに左奥のドアを開けると、なんと人が3人は寝られるほどのクローゼットルーム。そこにはバスローブやらスリッパやら気持ちいいものがズラリ。
バスルームは、というと、大理石の洗面台、金の縁のバスタブ、ガラス張りのシャワールーム。ミネラルウォーターが4本。アメニティもたっぷり用意されていた。
そしてトイレは玄関近くとここにあり、計ふたつ。
……残りものには福があるというが……、高層階だったのでもしやよい部屋では……という予感が的中した。
今回の部屋の割り振りはきっとふつうの部屋からしていったに違いない。ホテル側としてもスイートまであてがうつもりは毛頭なかったろう。でも足りなくなって、それで。
それにしてもすごい部屋だなぁ。70?はあろうか。家族5人で住めるよww
一人じゃ持てあましてしまう。
そのあとはディナービュッフェへ。
これもまた豪華なビュッフェで台湾料理、中華、和食、洋食まで盛りだくさん。時間がこれほど遅くなければもっと胃に入ったろうに。
翌朝は同じようにモーニングビュッフェ。こちらも豪華で思わず嬉しくなった。高級ホテルの朝ビュッフェってどうしてこうステキなのだろう。が、やはり時間があまりなく楽しむのもそこそこだった。
このホテルの名は、グランド・ハイ・ライホテル。実は5スターだった。
http://www.grand-hilai.com.tw/
今回の長旅では、まったく予定はされていなかったが、このホテルが私のBEST2ホテルとなった。




さて、思いがけず気持ちよく眠れ、元気になった私たちは高雄空港へ向かう。
キャセイから指示されたのは午前8時半に空港集合。といってもフライトは14時半だ。空港でかなり待たされるが、それもいろいろ事情があるのだろう。でもそこはさすがキャセイ、客から文句が出る前にお弁当と水が支給された。イライラさせないために腹を減らさない作戦か。
そしていよいよ高雄から香港へ飛んだ。高雄からはわずか40分、この日の香港は雨も降っておらず、きのうのことがウソのようにスムーズに着陸した。
香港が目的の人たちは一様にホッとしていたが、私たちのフライトはまだ続く。
乗継はどうかと心配していたが、飛行機を降りたところで、デリー行きのプラカードを持ち、デリーデリーと叫んでいるグランドスタッフを見つける。私たちが走り寄ると、彼は腕時計を確かめ、「20分後に出発します、急いで私について来てください」
20分!? つまりそれは買い物とかするヒマは全くないってことか。
私たちは5~6人のグループでスタッフのあとを小走りについていった。
大きく広い香港の空港を駆け抜け、ゲートに着くと、すでにラストコール。
そのカウンターで慌ただしくチェックイン。背中を押されて乗ったのは、香港発バンコク経由のデリー行き、CX751便。
予定していたキングフィッシャーではない。しかもデリー直行ではない、バンコクに寄るのだ。通常の飛行時間よりも2時間ほど上乗せになっている。
おまけに私の席は右にインド人、左に台湾人で、座った途端にうるさくなった。二人とも私と喋りたくて交互に質問してくる。そしていつのまにか私との会話権争奪戦のようになっていく。
その窮屈な席でバンコクまで2時間、さっき弁当を食べたばかりだというのにヘビーなランチが出され、胃は重いしうるさいし。
ああデリーにはいつ着くのだろう。遠いよ〜〜。
デリーに着いたのは、午後10時頃だった。
結局今日ものべ10時間くらい飛行機に乗っていたし、朝から考えたら丸一日移動に使った。つまり、デリーへ来るのに2日間をたっぷり使ったのだ。それでも無事に着いたのだから、よかったのだ。
デリーの、もう見慣れた感のあるリニューアルした空港に、あまり認めたくはないがホッとした。
再びやってきたインド。
空港のこの到着ロビーを出た瞬間から、またインドのあの強烈な雑踏にもまれることになるのだろう。何度も何度も。
インドが始まる前に起きたこの事件……できごとは、何かの前触れのような気がしていた。