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ユーラシアの旅ブログinトラベルコちゃん

~世界130ヶ国を舞台に活躍するユーラシア旅行社添乗員の生の声をブログでお届け! ※毎週火曜・木曜更新!各記事は当社サイト内の7つのブログから転載しております。~

株式会社ユーラシア旅行社
ユーラシア旅行社は世界130ヶ国を舞台に、遺跡、自然、伝統文化、芸術などさまざまなテーマで、お客様の知的好奇心を満たす旅を提案しています。
プロフィール

ニックネーム:
ユーラシア旅行社
居住地:
東京都
会社名:
株式会社ユーラシア旅行社
会社英字名:
Eurasia Travel Co.,Ltd,
会社所在地:
東京都
会社電話番号:
03-3265-1691
業種:
旅行業
自己紹介:
世界130ヶ国を舞台にテーマ性の深いツアーに添乗するユーラシア旅行社の添乗員のブログから抜粋した記事を毎週火曜・木曜更新!

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オビドス
女王の町オビドス
エリア:
  • ヨーロッパ>ポルトガル>オビドス
テーマ:街中・建物・景色 
投稿日:2010/06/24 10:28
コメント(0)
ポルトガル中央部、大西洋岸から少し内陸に入ったところにある丘の上にオビドスという小さな町があります。人口は約3,000人なので、村と言った方が正確かもしれません。しかし、小さいながらもこの町は、ポルトガルで最も美しい町とも言われ、「女王の町」というあだ名があります。

オビドスの一帯には古代ローマ時代から大きな町がありましたが、現在の場所に本格的な町を築いたのはイベリア半島にやってきたイスラム教徒達でした。要害である丘の上に城壁に囲まれた町を築き、約400年に渡ってこの地を治めていました。

しかし、12世紀に入ってレコンキスタでキリスト教勢力がイベリア半島における勢力を盛り返すと、オビドスもポルトガルの初代国王アフォンゾ一世の手で陥落しました。最初にイスラム教徒、後にキリスト教徒の手に落ちたスペインのアンダルシア地方にある白い町と同じように、オビドスも白い家並みが並ぶ可愛らしい町でした。13世紀に入ってある時この町を訪れたアフォンゾ二世の王妃(女王)が一目でこの町を気に入りました。王は早速この町を王妃にプレゼントしました。以来、ポルトガルの王様はこの町を王妃に贈る習慣が生まれ、長い間王妃の直轄領であったためについたのが前述のあだ名「女王の町」です。

現在のオビドスを訪れると、女王が一目ぼれしたのも納得できます。町を囲んでいた城壁は比較的保存状態もよく、町をきれいにぐるっと囲んでいます。城門をくぐって町中を抜ける目抜き通りを歩くと、王妃が魅せられた白壁の家並み、そして王妃には見せられなかったかわいらしいお土産屋さんやカフェが並んでいます。小さな町で歩きやすいので、ツアーで訪れる場合には、通常自由時間を取って、自由に町の散策を楽しみます。必ず時間が取れるとは限りませんが、城壁に上って町を半周や一周する事も可能です。手すりがあまりないので、上る際は気を付ける必要がありますが。

小さな町で宿泊施設が限られているために一般的には近郊の他の町に泊まることも多いですが、ユーラシアの旅の10日間のツアーでは、今夏からこの町に泊まる日程でご案内しています。オビドスでの宿泊はきっといい思い出になるでしょう。
【ブログ:地中海欧羅巴くらぶより】
http://bit.ly/ayG16f
オビドス
タグ:
ポルトガル オビドス 

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ユーラシア旅行社は世界130ヶ国を舞台に、遺跡、自然、伝統文化、芸術などさまざまなテーマで、お客様の知的好奇心を満たす旅を提案しています。
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カルタジローネ
カルタジローネ(イタリア/シチリア島)
エリア:
  • ヨーロッパ>イタリア
テーマ:街中・建物・景色 世界遺産 
投稿日:2010/06/03 20:39
コメント(0)
「ヴァル・ディ・ノートの後期バロック様式の町々」
シチリアの南島部にはこの名前が冠せられた世界遺産があります。町々と言うのは合計8つの町で構成されている為ですが、その8つの町の中でも特に名が高いのが、ラグーサ、ノートと今回ご紹介するカルタジローネです。

カルタジローネは人口僅か数万人の小さな町ですが、他の7つの町と同様に後期バロック様式による調和の取れた建築が並ぶ町並みが印象的です。そしてこの町には他の町にはない特別な物があります。陶芸です。

実はカルタジローネ周辺から採れる粘土は、陶器向きで非常に良質な事で知られています。古くは紀元前の時代から古代ギリシア人達も利用していたという話もあるぐらいです。中世の時代にはスペインから伝わったマヨルカ焼きの技法が取り入れられ、今日の色鮮やかな陶器の源流が形成されました。

この陶芸の技術が生かされているのが町の名所サンタ・マリア・デル・モンテの大階段です。この階段は全部で142段あり、下から眺めると壮観です。しかし、この階段の本当のみどころは遠くから眺める事ではありません。近くから眺める事です。それと言うのもこの大階段の蹴り上げの部分に一段一段異なる142通りの装飾が施されているのです。それも陶芸の技術を生かしたマヨルカ焼きのタイルで。

ツアーで立ち寄った場合、上からは行けないので通常下側から階段を見上げるポイントにご案内します。その後出来る限り自由時間もお取りしておりますので、少々きついですが一番上まで登ってみても良いでしょう。もちろん蹴り上げ部分の装飾を楽しみながら。最上部にはこの階段の名前の由来となっているサンタ・マリア・デル・モンテ教会が静かに佇んでいます。上部から下を見下ろすと、大階段が滑らかな斜面のように見えて結構面白いです。

一般的にはあまり立ち寄らないカルタジローネは実は魅惑一杯の宝箱のような隠れたシチリアの名所です。
【ブログ:地中海欧羅巴くらぶより】http://bit.ly/ayG16f
カルタジローネの大階段(5月)

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