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11 - 15件目まで(40件中)
- スリランカのお肉事情
-
エリア:
- アジア>スリランカ>スリランカその他の都市
- テーマ:グルメ その他
- 投稿日:2020/06/10 13:48
- コメント(0)
日本で、日常的に食べられている肉といえば「鶏肉、豚肉、牛肉」でしょうか。
スーパーの精肉売り場では必ずこの3種の肉は取り扱いがあるのではないかと思います。
コロンボのスーパー※の精肉売り場にも「鶏肉、豚肉、牛肉」が並んでいます。
そしてそれプラス「マトン」。
※地方により居住人口の宗教に偏りがある地域は、取り扱いの肉が限られているところも多くあります。
価格は部位にもよりますが、価格の低い順に[(安)鶏肉→牛肉&豚肉→マトン(高)]となっています。
スリランカで食べられているのは圧倒的に「鶏肉」です。
ソーセージやミートボールなどの加工品も多くは鶏肉から作られています。
それに次ぐのが「マトン」でしょうか。ただマトンは価格が高いため日常的には食されません。
スリランカは人口の7割が仏教徒といわれていますが、様々な宗教の人が住んでいます。
特に、スリランカ最大の商業都市コロンボでは仏教、ヒンズー教、イスラム教、キリスト教の割合がほぼ同率ともいわれ、市内を走っていても仏教寺院に、ヒンズー寺院、キリスト教教会にモスクなど様々な宗教施設が混在しています。
ヒンズー教徒にとって、牛は神聖な動物として崇拝の対象となっているため、食べることは禁忌となっています。
イスラム教徒にとっては、豚肉を食することは禁忌となっています。
仏教は、生き物を殺生することを禁じているため、厳格な仏教徒は肉を食べませんが、現代では仏教徒でも肉を食べる方は多くいます。
このように宗教上の理由により食べられる肉が異なります。
そんな中、鶏肉ならびにマトンは、信仰宗教に関係なく多く食されている肉です。
ところで、「マトン」というと何肉かわかりますか?
多くの方が「羊肉」と答えるのではないかと思います。
ところが、スリランカでは「マトン」というと「ヤギ肉」なのです。
スリランカだけでなくインド、パキスタン、ネパール、バングラデシュ等など南アジアの一部地域や、カリブ料理では、「マトン」はしばしば山羊の肉を意味し、山羊肉がマトンとして使用されているそうです。
辞書でもMuttonと引くと、[the meat from a goat or sheep eaten as food(食用として用いられるヤギまたは羊の肉)出典 Cambridge Dictionary]とあります。
<余談>スリランカの仏教徒と牛肉・豚肉
スリランカの仏教徒で肉を食べる人も、たいていは鶏肉を食するけれど、豚肉ならびに牛肉を食べないという人が多くいます。
特に牛肉を食べない人が大半です。
牛肉を食べない理由として、「スリランカは古来よりインドからの移住も多く、ヒンズー文化も色濃く残っており食文化もその影響を受けている」という説や「牛は乳を取る動物で、乳が出る様子は母親の象徴でもあるため食さない」という説などがあります。
実際に個々に聞いたときに、牛肉を食べない理由として「牛乳を取る動物を食べるのはかわいそう」という理由が多く上がりました。
豚肉は、外食では食べるけれども家では調理しないという仏教徒も多くいます。
以前ある家庭の母親に理由を聞いたところ「豚肉を家で調理すると悪魔を呼び寄せる」と信じられているからという回答でした。
国が異なれば食事情も異なります。
旅行の際には、レストランやスーパーマーケットをのぞくのも、その国の文化や食事情が知れて楽しいかもしれません。
スーパーの精肉売り場では必ずこの3種の肉は取り扱いがあるのではないかと思います。
コロンボのスーパー※の精肉売り場にも「鶏肉、豚肉、牛肉」が並んでいます。
そしてそれプラス「マトン」。
※地方により居住人口の宗教に偏りがある地域は、取り扱いの肉が限られているところも多くあります。
価格は部位にもよりますが、価格の低い順に[(安)鶏肉→牛肉&豚肉→マトン(高)]となっています。
スリランカで食べられているのは圧倒的に「鶏肉」です。
ソーセージやミートボールなどの加工品も多くは鶏肉から作られています。
それに次ぐのが「マトン」でしょうか。ただマトンは価格が高いため日常的には食されません。
スリランカは人口の7割が仏教徒といわれていますが、様々な宗教の人が住んでいます。
特に、スリランカ最大の商業都市コロンボでは仏教、ヒンズー教、イスラム教、キリスト教の割合がほぼ同率ともいわれ、市内を走っていても仏教寺院に、ヒンズー寺院、キリスト教教会にモスクなど様々な宗教施設が混在しています。
ヒンズー教徒にとって、牛は神聖な動物として崇拝の対象となっているため、食べることは禁忌となっています。
イスラム教徒にとっては、豚肉を食することは禁忌となっています。
仏教は、生き物を殺生することを禁じているため、厳格な仏教徒は肉を食べませんが、現代では仏教徒でも肉を食べる方は多くいます。
このように宗教上の理由により食べられる肉が異なります。
そんな中、鶏肉ならびにマトンは、信仰宗教に関係なく多く食されている肉です。
ところで、「マトン」というと何肉かわかりますか?
多くの方が「羊肉」と答えるのではないかと思います。
ところが、スリランカでは「マトン」というと「ヤギ肉」なのです。
スリランカだけでなくインド、パキスタン、ネパール、バングラデシュ等など南アジアの一部地域や、カリブ料理では、「マトン」はしばしば山羊の肉を意味し、山羊肉がマトンとして使用されているそうです。
辞書でもMuttonと引くと、[the meat from a goat or sheep eaten as food(食用として用いられるヤギまたは羊の肉)出典 Cambridge Dictionary]とあります。
<余談>スリランカの仏教徒と牛肉・豚肉
スリランカの仏教徒で肉を食べる人も、たいていは鶏肉を食するけれど、豚肉ならびに牛肉を食べないという人が多くいます。
特に牛肉を食べない人が大半です。
牛肉を食べない理由として、「スリランカは古来よりインドからの移住も多く、ヒンズー文化も色濃く残っており食文化もその影響を受けている」という説や「牛は乳を取る動物で、乳が出る様子は母親の象徴でもあるため食さない」という説などがあります。
実際に個々に聞いたときに、牛肉を食べない理由として「牛乳を取る動物を食べるのはかわいそう」という理由が多く上がりました。
豚肉は、外食では食べるけれども家では調理しないという仏教徒も多くいます。
以前ある家庭の母親に理由を聞いたところ「豚肉を家で調理すると悪魔を呼び寄せる」と信じられているからという回答でした。
国が異なれば食事情も異なります。
旅行の際には、レストランやスーパーマーケットをのぞくのも、その国の文化や食事情が知れて楽しいかもしれません。
- タグ:
- スリランカ スリランカ料理 肉料理
- 新しい生活スタイル(スリランカの場合)
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エリア:
- アジア>スリランカ>スリランカその他の都市
- アジア>スリランカ>コロンボ
- テーマ:その他
- 投稿日:2020/05/26 11:25
- コメント(0)
5/15に投稿した記事で、スリランカ最大の都市コロンボは、5/11に52日間ぶりに外出禁止令が緩和されるとお伝えしました。
5/11の緩和は基本的に、公的ならびに民間の経済活動の再開を目的としており、列車やバスなど公共交通機関ならびに自家用車の利用は通勤者のみに限定され、一般市民は国民ID番号の末尾で外出可能曜日が振り分けられていました。
スリランカは本日5/26より、さらに規制が緩和されました。
外出禁止令は22時から翌朝4時までの夜間のみとなり、基本的に一般市民の外出も可能となりました。
またテイクアウトならびにデリバリーのみ許可されていた飲食店も、本日よりガイドラインに基づいて店内営業が再開が可能となりました(露店での飲食の販売はまだ不可)。
またホテルの営業も再開となりました。
映画館など一部業種はいまだに営業再開許可は出ていないほか、学校は引き続き休校となっています。
コロンボともう1つの地域はまだ除外ですが、それ以外の地域は県をまたいでの移動も可能となりました。実質の国内旅行解禁です。
一段また一段と、生活が正常化されていっているのを実感します。
しかし、入店前の消毒やマスクの着用などは、日常のスタイルとなっていくことでしょう。
生活習慣以外にも、対人関係のスタイルも変わっていくのかもしれません。
2つ前の記事に、挨拶は胸の前で手を合わせて「アーユボーワン」と唱える、スリランカ伝統の挨拶が推奨されていると書きました。
今後も、そのスタイルが継続されていくものとみられています。
昨今のスリランカで多く見られる握手、ハグ、チークキスの挨拶は禁止事項に挙げられています。
ウェディングなどのパーティーの様相も変わっていくものと思われます。
現時点では、結婚式などのウェディングの招待客は最大100名までもしくは、会場の収容人数の40%までとされています。
またウェディングでみられる、招待客が新郎新婦に祝福の挨拶でするチークキスなども禁止となっています。
家族、親戚、近所づきあいなど普段の対人距離が近いのが、スリランカ。
結婚式、お葬式、法要、誕生日など人の集まる機会も多く、またその招待人数も日本に比べて多い印象があります。
新型コロナウイルスが招いた新しい生活様式、生活習慣は文化をも変えていくかもしれません。
↑買い物時の、推奨新習慣について書かれています。
買い物には、最低人数で。買い物時間は手短に、必要なもののみ手に取りましょう、お釣りのないようにしましょう・・・など書かれています。
子どもや65歳以上の人、妊婦は引き続き外出を控えるようにとも書かれています。
<参考>
スリランカの感染状況(5/25発表時点)
※注釈;新規感染者数はここ数日増加していますがクェートなどからの帰国者で、隔離検疫施設での発覚であり、市中感染者数は1桁内に収まっています。
5/11の緩和は基本的に、公的ならびに民間の経済活動の再開を目的としており、列車やバスなど公共交通機関ならびに自家用車の利用は通勤者のみに限定され、一般市民は国民ID番号の末尾で外出可能曜日が振り分けられていました。
スリランカは本日5/26より、さらに規制が緩和されました。
外出禁止令は22時から翌朝4時までの夜間のみとなり、基本的に一般市民の外出も可能となりました。
またテイクアウトならびにデリバリーのみ許可されていた飲食店も、本日よりガイドラインに基づいて店内営業が再開が可能となりました(露店での飲食の販売はまだ不可)。
またホテルの営業も再開となりました。
映画館など一部業種はいまだに営業再開許可は出ていないほか、学校は引き続き休校となっています。
コロンボともう1つの地域はまだ除外ですが、それ以外の地域は県をまたいでの移動も可能となりました。実質の国内旅行解禁です。
一段また一段と、生活が正常化されていっているのを実感します。
しかし、入店前の消毒やマスクの着用などは、日常のスタイルとなっていくことでしょう。
生活習慣以外にも、対人関係のスタイルも変わっていくのかもしれません。
2つ前の記事に、挨拶は胸の前で手を合わせて「アーユボーワン」と唱える、スリランカ伝統の挨拶が推奨されていると書きました。
今後も、そのスタイルが継続されていくものとみられています。
昨今のスリランカで多く見られる握手、ハグ、チークキスの挨拶は禁止事項に挙げられています。
ウェディングなどのパーティーの様相も変わっていくものと思われます。
現時点では、結婚式などのウェディングの招待客は最大100名までもしくは、会場の収容人数の40%までとされています。
またウェディングでみられる、招待客が新郎新婦に祝福の挨拶でするチークキスなども禁止となっています。
家族、親戚、近所づきあいなど普段の対人距離が近いのが、スリランカ。
結婚式、お葬式、法要、誕生日など人の集まる機会も多く、またその招待人数も日本に比べて多い印象があります。
新型コロナウイルスが招いた新しい生活様式、生活習慣は文化をも変えていくかもしれません。
↑買い物時の、推奨新習慣について書かれています。
買い物には、最低人数で。買い物時間は手短に、必要なもののみ手に取りましょう、お釣りのないようにしましょう・・・など書かれています。
子どもや65歳以上の人、妊婦は引き続き外出を控えるようにとも書かれています。
<参考>
スリランカの感染状況(5/25発表時点)
※注釈;新規感染者数はここ数日増加していますがクェートなどからの帰国者で、隔離検疫施設での発覚であり、市中感染者数は1桁内に収まっています。
- タグ:
- スリランカ コロナウイルス Covid-19
- スリランカの感染予防対策
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エリア:
- アジア>スリランカ>コロンボ
- アジア>スリランカ>スリランカその他の都市
- テーマ:その他
- 投稿日:2020/05/15 15:38
- コメント(0)
一つ前の記事で、スリランカ最大の都市コロンボは、ハイリスク地域に指定されたため、3/24より外出禁止令がずっと継続してきましたが、5/11に52日間ぶりに外出禁止令が緩和されるとお伝えしました。
予定通り、コロンボは5/11から市民生活ならびに、公的及び民間の活動が再開されました。
レストランの店内飲食や映画館などの娯楽施設など、人が集まり長時間滞留する場所は、まだ営業の再開が認められていませんが、そのほかの商業施設や会社、銀行などが再開となりました。
再開にあたっては、感染予防のための様々なガイドラインが設けられています。
外出時のマスクは、必須条件となっています。
今回は、感染予防対策が実施されている町の様子をご紹介します。
まずは市民の足でもあるスリーウィール(トゥクトゥク)。
密集を避けるため、現在定員はドライバー以外に2人までと決められています(通常は3名まで)。
さらにはドライバーと後部の乗客の間にはビニルシートが貼られています。
公共の乗り物であるバスや列車は、2人掛けのイスは1人、3人掛けは真ん中をあけて2人まで、全体の定員数の50%で運行するように通達されています。
次にオフィスや店舗の入り口。
外に水道栓のある場所は、簡易シンクを設置し、手洗いをして入るようになっています。
外に水道栓のない店舗は、店舗入り口にマットならびにハンドサニタイザー(手指消毒剤)が設置されています。
個人営業のショップでも、足の消毒のための踏み込み槽とマットが用意されていました。
多くの人が利用するスーパーマーケットは、さらに細かな感染予防対策が取られていました。
このスーパーマーケットの場合、店内に入店できるのは15名まで。
警備員が入り口におり、店内の人数の確認と入店時の手指の消毒確認をしています。
多くの人と接客するレジ担当は、マスクの上からフェイスガードをかぶっています。
別の店舗では、警備員による体温測定(額にかざして発熱状況を見る)と、靴底の消毒がありました。
このようにスリランカは現在、ガイドラインに基づいてきちんとした感染予防対策が取られています。
このまま国内の感染者が横ばいから下降になっていくようであれば、外出禁止令の完全解除ならびに、現在停止している海外からの入国受け入れも再開していくことでしょう。
<余談>
スリランカは、有事の際でもビジネスチャンスへの反応が早いと感じます。
終日の外出禁止令が発令され、食料品の買い物もデリバリーで注文しなければならないと決められた時、今までデリバリーを行ってきた店舗以外の多くがデリバリーに参入しました。
はじめは野菜や果物など生鮮食品のお店やスーパーがデリバリーをはじめ、外出禁止令が長引くにしたがって、5つ星ホテルやカフェなどもデリバリーをはじめました。
フラワーチェーンやホテルチェーンなど他業種も、新たに食品デリバリーに参入しています。
まだ週末は終日外出禁止令が続いていますが、経済アナリストは完全に外出禁止令が解除になり自由に買い物に行けるようになった後でも、一定層がデリバリー利用を継続するとみています。確かに電話やメール1つで家に配達をしてくれるのは、大変便利です。
さらには、デリバリーによって知らなかったお店を知り、通常営業が再開した後には店舗に行く人も出てくることでしょう。
『ピンチはチャンス』
この柔軟さと積極性が、スリランカの持ち味かもしれません。
現在はSNSなどに、マスクをはじめ簡易型洗面台や、ハンドサニタイザー、ソーシャールディスタンシングを促すための足型シールなどの広告が頻繁に表示されるようになっています。
簡易型深紅の広告
足型シールと各容量別ハンドサニタイザーの広告。
予定通り、コロンボは5/11から市民生活ならびに、公的及び民間の活動が再開されました。
レストランの店内飲食や映画館などの娯楽施設など、人が集まり長時間滞留する場所は、まだ営業の再開が認められていませんが、そのほかの商業施設や会社、銀行などが再開となりました。
再開にあたっては、感染予防のための様々なガイドラインが設けられています。
外出時のマスクは、必須条件となっています。
今回は、感染予防対策が実施されている町の様子をご紹介します。
まずは市民の足でもあるスリーウィール(トゥクトゥク)。
密集を避けるため、現在定員はドライバー以外に2人までと決められています(通常は3名まで)。
さらにはドライバーと後部の乗客の間にはビニルシートが貼られています。
公共の乗り物であるバスや列車は、2人掛けのイスは1人、3人掛けは真ん中をあけて2人まで、全体の定員数の50%で運行するように通達されています。
次にオフィスや店舗の入り口。
外に水道栓のある場所は、簡易シンクを設置し、手洗いをして入るようになっています。
外に水道栓のない店舗は、店舗入り口にマットならびにハンドサニタイザー(手指消毒剤)が設置されています。
個人営業のショップでも、足の消毒のための踏み込み槽とマットが用意されていました。
多くの人が利用するスーパーマーケットは、さらに細かな感染予防対策が取られていました。
このスーパーマーケットの場合、店内に入店できるのは15名まで。
警備員が入り口におり、店内の人数の確認と入店時の手指の消毒確認をしています。
多くの人と接客するレジ担当は、マスクの上からフェイスガードをかぶっています。
別の店舗では、警備員による体温測定(額にかざして発熱状況を見る)と、靴底の消毒がありました。
このようにスリランカは現在、ガイドラインに基づいてきちんとした感染予防対策が取られています。
このまま国内の感染者が横ばいから下降になっていくようであれば、外出禁止令の完全解除ならびに、現在停止している海外からの入国受け入れも再開していくことでしょう。
<余談>
スリランカは、有事の際でもビジネスチャンスへの反応が早いと感じます。
終日の外出禁止令が発令され、食料品の買い物もデリバリーで注文しなければならないと決められた時、今までデリバリーを行ってきた店舗以外の多くがデリバリーに参入しました。
はじめは野菜や果物など生鮮食品のお店やスーパーがデリバリーをはじめ、外出禁止令が長引くにしたがって、5つ星ホテルやカフェなどもデリバリーをはじめました。
フラワーチェーンやホテルチェーンなど他業種も、新たに食品デリバリーに参入しています。
まだ週末は終日外出禁止令が続いていますが、経済アナリストは完全に外出禁止令が解除になり自由に買い物に行けるようになった後でも、一定層がデリバリー利用を継続するとみています。確かに電話やメール1つで家に配達をしてくれるのは、大変便利です。
さらには、デリバリーによって知らなかったお店を知り、通常営業が再開した後には店舗に行く人も出てくることでしょう。
『ピンチはチャンス』
この柔軟さと積極性が、スリランカの持ち味かもしれません。
現在はSNSなどに、マスクをはじめ簡易型洗面台や、ハンドサニタイザー、ソーシャールディスタンシングを促すための足型シールなどの広告が頻繁に表示されるようになっています。
簡易型深紅の広告
足型シールと各容量別ハンドサニタイザーの広告。
- タグ:
- スリランカ コロナウイルス Covid-19
- 感染予防はアーユーボーワン
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エリア:
- アジア>スリランカ
- テーマ:その他
- 投稿日:2020/05/09 21:31
- コメント(0)
新型コロナウイルス感染症拡散防止のため、コロンボなどのハイリスク地域は外出禁止令が続いています。
しかし、ようやく5/11からハイリスク地域も日中(5〜20時)に一時解除になると発表されました。
3/20の外出禁止令発令後、3/24に一時解除があったきりですので、実に48日ぶりです。
とはいえ、感染者がゼロになったわけではありません。
感染者数を抑えつつ、一般生活や経済活動を再開させていく試みの第一歩です。
そのため、国民ID番号の末尾で外出曜日が振り分けられたり(但し、食料品などの必需品目の買い出しのみ)と様々な規制や指示があります。
そのひとつに
『挨拶はスリランカの伝統スタイルで行いましょう』
とあります。
シンハラ語でのあいさつ「アーユーボーワン」も、タミル語でのあいさつ「ワナッカム」も胸の前で手を合わせるのが、本来のスリランカ式のあいさつ。
スリランカ航空の搭乗時やホテルのチェックイン時など、胸の前で手を合わせて「アーユーボーワン」とあいさつを受けますが、親しい友人同士やビジネスの場では、ハグや握手が一般的になっています。
感染予防の一つは、ソーシャルディスタンシング(社会的距離)の確保。
そこでハグや握手ではなく、胸の前で手を合わせるスリランカ本来の挨拶をこころがけましょうというわけです。
「アーユーボーワン」とは元来は『あなたの長寿をお祈りします』という意味です。
アーユーボーワンの挨拶で、本当にお互いの健康に気遣うことができるのです。
<追記>
こんな標語もでています。
感染予防の合言葉は『READY』!
しかし、ようやく5/11からハイリスク地域も日中(5〜20時)に一時解除になると発表されました。
3/20の外出禁止令発令後、3/24に一時解除があったきりですので、実に48日ぶりです。
とはいえ、感染者がゼロになったわけではありません。
感染者数を抑えつつ、一般生活や経済活動を再開させていく試みの第一歩です。
そのため、国民ID番号の末尾で外出曜日が振り分けられたり(但し、食料品などの必需品目の買い出しのみ)と様々な規制や指示があります。
そのひとつに
『挨拶はスリランカの伝統スタイルで行いましょう』
とあります。
シンハラ語でのあいさつ「アーユーボーワン」も、タミル語でのあいさつ「ワナッカム」も胸の前で手を合わせるのが、本来のスリランカ式のあいさつ。
スリランカ航空の搭乗時やホテルのチェックイン時など、胸の前で手を合わせて「アーユーボーワン」とあいさつを受けますが、親しい友人同士やビジネスの場では、ハグや握手が一般的になっています。
感染予防の一つは、ソーシャルディスタンシング(社会的距離)の確保。
そこでハグや握手ではなく、胸の前で手を合わせるスリランカ本来の挨拶をこころがけましょうというわけです。
「アーユーボーワン」とは元来は『あなたの長寿をお祈りします』という意味です。
アーユーボーワンの挨拶で、本当にお互いの健康に気遣うことができるのです。
<追記>
こんな標語もでています。
感染予防の合言葉は『READY』!
- タグ:
- スリランカ コロナウイルス Covid-19
- こんなものまでデリバリー
-
エリア:
- アジア>スリランカ
- テーマ:その他
- 投稿日:2020/05/01 15:02
- コメント(0)
新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、外出禁止令が続いているスリランカです。
スリランカ最大の商業都市コロンボはハイリスク地域に指定されており、3/20の外出禁止令発令から3日後の3/24に一時解除はありましたが、それ以降は一度も外出禁止令が解除になっていません。
現在、5/4から日中のみ(5〜20時)外出禁止令が解除になると通知されていますが、3/24から5/4までじつに45日間の外出禁止生活となります。
スリランカの場合、ほかの国のように「スーパーなど必須な買い出しは可能」でも「運動のための散歩は可能」でもありません。
『許可証(デリバリー業者やライフラインにかかわる仕事など)のない者の外出は一切不可』(緊急を除く)という厳しいものです。違反をすると捕まります。
以前の投稿(タイトル「買い出し協奏曲」)で、外出禁止令発令期間中の食料や薬の買い出し等は、すべてデリバリーで行われると書きました。
現在は、事前注文のデリバリーのほかに、集合住宅地などには野菜や日用品の移動販売が来ています。
ものを買うのに必要なのはお金。
デビットカードやクレジットカードなどキャッシュレスで買えるところも多いですが、移動販売などはたいてい現金。
1か月以上続く外出禁止令期間中、手持ちのお金を作るにはどうしたら??
なんと銀行(ATM)が来てくれるんです‼
各銀行、ATMや簡易銀行窓口機能が備わった移動車を所有しています。
それらの移動車が、ATMが身近にない地域(外出禁止令期間も徒歩圏内のATMへの外出は黙認されている状況です)に出張してくれるのです。
銀行のホームページやFacebookなどのSNSなどには、訪問日時と訪問箇所が通知されています。
では移動銀行、移動ATM車の様子を見てみましょう。
写真はNDB銀行(赤い移動車)とCommercial Bank(青い移動車)より転載しました。
開始前には、公衆衛生官によるスタッフへの衛生指導が入っている模様です。
またハンドサニタイザー(手指消毒剤)がきちんと用意されています。
現金を積載した車ですので、銃をもった警官が警備にあたります。
いざ営業開始。みんな、前後の人との距離を保ちながら並んでいます。
ATM車の中。ATM機がおかれており、通常のATMと変わりはありません。
こちらの銀行の移動車にも、みんな前後にスペースをあけて並んでいます。
こちらの銀行の移動車は、後部が記入台になっているようです。
ATMだけでなく、銀行の窓口そのものが出張。
車ですが、店頭の銀行そのものです。
--------
外出禁止令の期間、食糧販売や薬局などライフラインに直結する業種以外はすべて休業中し、多くの職種で業務が完全に停止した状態です。
それに伴い収入がゼロもしくは激減したりと、様々な弊害が出ています。
言ってみればスリランカは現在、経済の停滞した不況な情勢にあるといえます。
そんな中、ATMや銀行窓口の移動車が各地域を走っています。
来る場所と時間は事前に告知されています。
写真からわかるように銃を手にした警官はいますが、混乱が起きている様子はありません。
こんなところからも、スリランカの治安の良さがわかるのではないでしょうか。
スリランカ最大の商業都市コロンボはハイリスク地域に指定されており、3/20の外出禁止令発令から3日後の3/24に一時解除はありましたが、それ以降は一度も外出禁止令が解除になっていません。
現在、5/4から日中のみ(5〜20時)外出禁止令が解除になると通知されていますが、3/24から5/4までじつに45日間の外出禁止生活となります。
スリランカの場合、ほかの国のように「スーパーなど必須な買い出しは可能」でも「運動のための散歩は可能」でもありません。
『許可証(デリバリー業者やライフラインにかかわる仕事など)のない者の外出は一切不可』(緊急を除く)という厳しいものです。違反をすると捕まります。
以前の投稿(タイトル「買い出し協奏曲」)で、外出禁止令発令期間中の食料や薬の買い出し等は、すべてデリバリーで行われると書きました。
現在は、事前注文のデリバリーのほかに、集合住宅地などには野菜や日用品の移動販売が来ています。
ものを買うのに必要なのはお金。
デビットカードやクレジットカードなどキャッシュレスで買えるところも多いですが、移動販売などはたいてい現金。
1か月以上続く外出禁止令期間中、手持ちのお金を作るにはどうしたら??
なんと銀行(ATM)が来てくれるんです‼
各銀行、ATMや簡易銀行窓口機能が備わった移動車を所有しています。
それらの移動車が、ATMが身近にない地域(外出禁止令期間も徒歩圏内のATMへの外出は黙認されている状況です)に出張してくれるのです。
銀行のホームページやFacebookなどのSNSなどには、訪問日時と訪問箇所が通知されています。
では移動銀行、移動ATM車の様子を見てみましょう。
写真はNDB銀行(赤い移動車)とCommercial Bank(青い移動車)より転載しました。
開始前には、公衆衛生官によるスタッフへの衛生指導が入っている模様です。
またハンドサニタイザー(手指消毒剤)がきちんと用意されています。
現金を積載した車ですので、銃をもった警官が警備にあたります。
いざ営業開始。みんな、前後の人との距離を保ちながら並んでいます。
ATM車の中。ATM機がおかれており、通常のATMと変わりはありません。
こちらの銀行の移動車にも、みんな前後にスペースをあけて並んでいます。
こちらの銀行の移動車は、後部が記入台になっているようです。
ATMだけでなく、銀行の窓口そのものが出張。
車ですが、店頭の銀行そのものです。
--------
外出禁止令の期間、食糧販売や薬局などライフラインに直結する業種以外はすべて休業中し、多くの職種で業務が完全に停止した状態です。
それに伴い収入がゼロもしくは激減したりと、様々な弊害が出ています。
言ってみればスリランカは現在、経済の停滞した不況な情勢にあるといえます。
そんな中、ATMや銀行窓口の移動車が各地域を走っています。
来る場所と時間は事前に告知されています。
写真からわかるように銃を手にした警官はいますが、混乱が起きている様子はありません。
こんなところからも、スリランカの治安の良さがわかるのではないでしょうか。
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- スリランカ コロナウイルス Covid-19
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