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【ワインソムリエ直伝】イタリアラッツィオ州のワインの紹介!

2021/05/31 00:00
エスト・エスト・エスト
エリア:
  • ヨーロッパ > イタリア > ローマ
テーマ:
  • グルメ
  • / その他
  • / 歴史・文化・芸術

Buongiorno! 

イタリア政府公認旅サポート、マジカ??イタリアの ウニ です。

 

アコンパニャトーレ&ガイド、そして、イタリアソムリエ協会(現FIS)のマスター・ソムリエの資格を持っています。



イタリアは全20州でワインを生産していますが、各州の特徴を、イタリアで役に立つ情報と共にご紹介していきたいと思います。

 

まず、第1回目は、ラツィオ州のワインです。

 

ラツィオ州のキーワードは、

 

?? 白ワインが多い

 

?? ローマの酒蔵

 

?? 法王様のワインもあるよ

 

です。

 

イタリアの食事にワインは欠かせない、と言っても過言ではありません。

 

イタリアの首都ローマは、人口280万人を有する大都市。

 

当然、ワインの消費量も半端ではなく、そのローマっ子の「酒蔵」が、ローマの南東方向にある丘陵地帯 カステッリ・ロマーニ(ローマの城々)です。

 

ローマからナポリへ向かう時、高速道路に入るとすぐに、左右にブドウ畑が広がっている綺麗な景色が見えてきますが、ちょうどそのあたりです。

 

ブドウの葉っぱがふさふさしている季節は見事。

 

冬でも、垣根式のブドウ畑が綺麗に整列して並んでいるのがご覧いただけます。

 

この辺りで造られるワインには、「フラスカーティ」「カステッリ・ロマーニ」など多くの名称がありますが、白ワインが中心で、ラツィオ州の代表的な白ぶどう品種、マルヴァジア、トレッビアーノなどをブレンドして造ります。

 

フルーティで飲みやすく、ほろ苦さの残る、さっぱりとしたワインで、中でも、フラスカーティは、16世紀の法王パオロ3世(ティツィアーノが描いた肖像画が有名!)が賞賛した歴史的なワインです。

 

「白ワインは魚で」と通常言いますが、地元っ子は、この辺りの名物、豚の丸焼きポルケッタを、地元の白ワインに合わせてしまいます。皆さんも是非。

 

これで気分はローマっ子です。

 

なお、フラスカーティには、コクのある上級クラスの「フラスカーティ・スーペリオーレ」と、甘く造った「カンネッリーノ・ディ・フラスカーティ」(ちょっと硬めのビスケットにぴったり)が、ラツイオ州のDOCGワイン(統制保証付原産地呼称、イタリア・ワインの各付けで最上級)に指定されています。






ローマの南で造られるワイン

 

さて、ナポリまでの高速道路をもう少し進むと、今度は、赤ワインの産地があります。

 

ラツィオ州は、白ワインの生産量が圧倒的(75%以上)なのですが、この辺りでは、土着品種チェサネーゼを使って「チェサネーゼ」(いくつか名称あり)を造っています。

 

そして、「チェサネーゼ・デル・ピリオ」も、ラツイオに3つあるDOCGワインの一つです。

 

チェサネーゼは、割とボディがあり、ワインらしいほろ苦さを含むワインで、ローマっ子の大好きな子羊のグリルなどは、是非、チェサネーゼと一緒にどうぞ。



そして、ローマの北のモンテフィアスコーネには、歴史的に有名な逸話のあるワインがあります。

 

エスト!エスト!!エスト!!! ディ・モンテフィアスコーネ」、エストは、ラテン語で、ある、つまり、「ある!ある!! ある!!!」という面白い名前です。

 

12世紀初め、神聖ローマ皇帝ハインリヒ5世のローマでの戴冠式に出席するためローマを目指していたドイツ人のDefuk司教が、従者を先に行かせ、美味しいワインのあった宿屋の入り口に印をつけるように申しつけました。

この従者は、モンテフィアスコーネの宿屋のワインがあまりに美味しかったので、ある!と3回書きました。

 

司教もワインを気に入り、戴冠式に出席した後、モンテフィアスコーネに戻り、この地で一生を終えたそうで、町の教会には、彼のお墓があります。



ところで、今は、いろいろなワインが法王様のミサに使われているようですが、このエスト・エスト・エストも使われていました。

 

品種は、マルヴァジアとトレッビアーノを主にブレンドして、さっぱりとした、フレッシュな味わいの、軽く飲めてしまう白ワインです。







ラツィオ州の有名ワイナリーの一つ、Falescoのエスト・エスト・エスト。フルーティでモダン



ラツィオ州の一部のワインだけを紹介しましたが、これからイタリア全州を紹介していきますので、どうぞよろしくお願いします。

 

A presto! 次回もお楽しみに。マジカ??イタリア

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