1. 旅行比較サイト トラベルコ
  2. 特派員ブログ
  3. みゅうローマさん
日経トレンディ総合力BESTに続きオリコン顧客満足度®でも1を獲得 [プレスリリース]

  海外エリア: ヨーロッパ > イタリア の他のブログはこちら|

みゅうローマ発信 現地情報

プロフィール
ニックネーム:
みゅうローマ
居住地:
ヨーロッパ>イタリア>ローマ
会社名:
みゅうローマ
会社英字名:
Myu Rome
会社所在地:
ヨーロッパ>イタリア>ローマ
会社電話番号:
+39-335-750-1984
業種:
旅行業
自己紹介:
イタリア国内の旅行関連手配をしています。オリジナル定期観光バス・みゅうバス、レストラン、通訳、ガイド、アシスタント、送迎サービスなどを手配しています。何なりとご相談下さい。

カレンダー
9月<2021年10月    
12
345678 9
1011121314 1516
1718192021 2223
24252627 282930
31

記事一覧

1 - 4件目まで(4件中)

バルバレスコ
【イタリアソムリエ協会マスター】ソムリエが教えるイタリアワイン!今回はロアーニャのバルバレスコについて!
エリア:
  • ヨーロッパ>イタリア>トリノ
テーマ:留学・長期滞在 グルメ 歴史・文化・芸術 
投稿日:2021/10/27 00:00
コメント(0)

ワインの紹介 ロアーニャのバルバレスコ 2013




イタリアソムリエ協会のマスター・ソムリエの資格を持つ うしお ゆにこ です。

 

イタリアワインの紹介、今回は、あるワインの紹介、そして、ワインについて書いてみます。



Roagna   Barbaresco Crichët Pajé  2013





ワインは、所詮飲み物です。

 

個人の嗜好に大きく左右されます。

 

でも、同時に(特にヨーロッパでは)文化でもあります。

 

つまり、ワインのイロハを知っていることは、文化の一部を知っていることでもある、ということです。

 

 

さて、味の好みには、かなりの個人差があります。

 

同じものを食べても、美味しいと思う人と美味しくないと思う人。

 

そして、そこに(食品やレストランの)値段も考慮すると、また意見が変わってくると思います。



ワインで言うと、

高いから美味しい

高くても美味しくない

安くて美味しい

安いから美味しくない

 

付け加えて、

有名だから美味しい

有名でも美味しくない

 

しかし、ワインの場合、そこに、

評価が高い

評価が低い

という客観的評価が加わり。

 

さらに、

評価とは関係がなく美味しい

評価されていても本当に美味しいとは思えない

など。



何を持って「美味しい」と判断するかは、本当に人様々です。



ワインの評価本は、今では実に数多くありますが、歴史的な1冊がガンベロ・ロッソの発行するワインの年鑑本「Vini d’Italia」です。

 

各ワインをグラスの数で評価し、グラス3つ(トレ・ビッキエーリ)が、最高です。

 

トレ・ビッキエーリを獲得するワインの数は年々どんどん増え、今年(2022年版)は、イタリア全州で476になりました。

 

毎年、なんでこのワインがグラス3つじゃないの??とか、これがグラス3つ?という意見があり、ここで評価されたワインだけが美味しいわけではないのですが、多少の参考になると言うことは間違いありません。



さて、ピエモンテ州、バルバレスコにある歴史的生産者ロアーニャのバルバレスコ・クリケ・パイエの2013年(これで最新のヴィンテージ)が、今年のトレ・ビッキエーリを獲得しました。





一般に有名なワイナリーではありません。余程のワイン好き、また、特に自然派ワイン好きでないと知らないと思います。

 

実は、知る人ぞ知るとても値段の高いワインで(800ユーロ以上)、ワイナリーは自然派の王道を行き、イタリアワイン的な味わいからは外れていると言えるものです。

 

 

バルバレスコなので、品種はネッビオーロ

 

ネッビオーロは色素が薄い品種なのですが、その通りの透明感のある色合い。

 

昨今、色の濃いネッビオーロが多い中(涙)、物足りない色合いと思う人も多いと思います。

 

 

香りは決して強くはないのですが、小さな薔薇の香り、森の木の実の香りが混ざり、ほのかにスパイス臭が漂い、その長さ、持続性が素晴らしいです。

 

香りの強さのインパクトのあるワインがウケる中、強さがそれほどでもないので、その良さを見落としてしまう人もいると思います。

 

とにかく品がよく、イタリアワインよりフランスワインを思わせる香りです。

 

 

口に含むと、自然派ワインの優しさがまず感じられます。本当に良い自然派ワインは、体に溶け込むようなこの優しさを必ず持っています。

 

ドンとするインパクトがないので、ここでも物足りなさを感じる人が多いかもしれません。

 

でも、繊細なタンニンと酸味との微妙なバランス、優しく心地良い味わい、喉を通ったあとの(吐き出しても同じです)口の中に広がる味と香りの絶妙なハーモニーは特筆に値します。

 

 

私にとっては、至福を感じさせてくれるワインの1本です。

 

 

しかし、嗜好の個体差は大きく、

値段の割に美味しいと思えない

聞いたことのない生産者

味が物足りなくて特に美味しいとは思わない

と思う人も多いのでは。



 

何をもって美味しいワインとするかは難しく、

実は、ワインを語ること、評価することは決して簡単ではないのです

 

しかし、せっかくワインを飲むのであれば、やはり少しでも質の良いもの(高いワインとは限りません)を飲んでいただければと思います。

 

自分にとって美味しいワイン、最高のワイン、そして、至福のワインを探すワインの旅にぜひ出かけて、いつかこれという1本(いくつも出てくると思います)と出会えますように。

 

ワインを深めていくこと、つまりは、ヨーロッパの文化を深めていくと言うことでもあります。

 

では、また。

次回もどうぞお楽しみに。





ワイン
【イタリアソムリエ協会マスター】ソムリエが教えるイタリアワイン!今回はマルケ州のワインを見ていきます!
エリア:
  • ヨーロッパ>イタリア>アンコーナ
テーマ:買物・土産 グルメ 歴史・文化・芸術 
投稿日:2021/10/21 00:00
コメント(0)

みなさん、こんにちは。

 

イタリアソムリエ協会のマスター・ソムリエの資格を持っている うしお ゆにこ です。

 

少し間が空いてしまいましたが、イタリアワインの紹介、第5回目はマルケ州です。


 

アドリア海に面したマルケ州、長く続く美しい海岸線に点在する町は、イタリア人の夏のバカンス地としても愛され、内陸はなだらかな丘陵地帯になっています。

日本ではまだマイナーな州ですが、イメージはまるでフィレンツ人(笑)の画家ラファエロは、マルケ州のウルビーノ出身。

ウルビーノには
ラファエロの生家がありますので、ラファエロのファンの方は、ぜひマルケ州まで足を延ばしてください。

 

また、マルケ州の州都アンコーナは、紀元前4世紀を起源とする古い町で、高台から見下ろす港がとても綺麗です。

 

他、ロレートにある聖なる家の教会には、13世紀、天使が運んできたという言われのナザレの聖母マリアの家があり、今でも多くの巡礼者が訪れています。




さて、マルケ州のワインのキーワードは以下です。

 

* 代表の品種は何と言っても、ヴェルディッキオ。

 

* 白と赤の生産量は、意外やほぼ半々。白ワインが有名だが、今は赤も注目度が高い。

 

* ややマイナーな州でもあるため、品質と価格のパフォーマンスが抜群に良い。




さて、まず、マルケ州を代表する白ブドウ品種、ヴェルディッキオについてです。

 

「ヴェルデ」は緑という意味で、ブドウの色が緑がかっていることから名前がついたと言われています。
ワインは、わずか緑がかった麦わら色に、アーモンドのようなほろ苦さを感じさせ、魚介料理にぴったりの白ワインです。

なお、産地に、カステッリ・デイ・イエージマテリカの2つがあります。

 

イエージは小さな町ですが、13世紀に南イタリアで活躍した政治家、その後の歴史に大きな影響を与えたフェデリコ(フリードリッヒ)2世が、広場に張られた天幕の中で産まれています。生産地としては広く、ヴェルディッキオのほとんどの生産者はこの地域です。 

 

マテリカは内陸に入り、カステッリ・デイ・イエージと比較すると、生産量も生産者も少なく、しかし、白ワインであるのにもかかわらず数年の熟成耐える白ワインになります。

 

ちなみに、ヴェルディッキオでも、熟成期間の少し長い「リゼルヴァ」は、DOCG(保証付原産地統制呼称)ワインです。






赤ワインの代表は、「ロッソ・コーネロ」。

ややこしいのですが、「ロッソ・コーネロ」はDOC(原産地統制呼称)ワイン、「コーネロ」になるとDOCGです。

品種は、モンテプルチャーノ種が主体で、深みのある赤、フルーティで、タンニンがまろやか、程よいボディを持つ、肉料理にぴったりのワインです。

 

ロッソ・ピチェーノ」はDOCワインで、一般的にモンテプルチャーノサンジョヴェーゼ(マルケ州で生産量が一番多い)をブレンドして造り、さくらんぼの風味を帯び、やや軽やかな印象になるので、パスタ、肉料理などに。




 

もう一つのDOCGワイン「オッフィーダ」は、赤、白ともにあり、赤は、モンテプルチャーノが主体、白は、パッセリーナペコリーノ主体で造られます。

 

5つ目、最後のDOCGワイン「ヴェルナッチャ・ディ・セッラペトローナ」は、ヴェルナッチャ・ネラという黒ブドウ品種で造られる発泡性の赤ワインです。

フレッシュなフルーツの香りが豊かで、サラミなどと一緒に食事の始めの方でいただくのがお勧めです。

 

また、DOCワインですが、黒ブドウのラクリマ種から造られる「ラクリマ・ディ・モッロ・ダルバ」も、ワインらしさいっぱいの口当たりで、辛口、甘口とありますが、後者は良いデザートワインになります。

 

その他、白ブドウ品種では、マルケ州の主に北部にビアンケッロビアンカーメとも呼びます)という品種があり、例えば、DOCワイン「ビアンケッロ・デル・メタウロ」は、ヴェルディッキオより知名度が劣ることもあり、値段と品質のバランスが抜群、軽めで飲みやすく、魚料理全般に合わせられ、お勧めです。

 

最後に「ペッシェヴィーノ」。
上を向いた魚の形をしたボトルが特徴的です。

白ワインの場合が多いのですが、通常、いくつかの品種を混ぜて造っています。

フレッシュな味わいの、中身はご愛嬌程度なのですが、ボトルがとても可愛いので、テーブルの魚介料理が映えてくるかもしれません。



では、また。次回もお楽しみに。


セジェスタ
三千年の時を刻むセジェスタ
エリア:
  • ヨーロッパ>イタリア>パレルモ
テーマ:観光地 歴史・文化・芸術 
投稿日:2021/10/14 00:00
コメント(0)

皆様ボンジョルノ! パレルモのガイド河村です。

秋に入り、気持ちの良い穏やかな気候となりました。

 

特に秋晴れのシチリア島は彩色も鮮やかで『ちょっとだけの遠出』をしたくなる気分です。

 

そんな時に立ち寄りたいドライブポイントがセジェスタ

パレルモから約1時間程度で大自然に囲まれたオープンスペースの遺跡地区です。

 

 

こちらがセジェスタ遺跡の主役、ドーリア式神殿です。紀元前5世紀頃建造されたそうですが、未完成らしいという説が主流です。それでもこの存在感!

周囲に何もないので写真ベタな私でも、携帯でこのくらい撮れるのですよ。

 

時間があればハイキングがてら丘の遺跡地区を上るのもいいかもしれません。丘の頂上には多くの遺跡がありますが、中でもお勧めはギリシャ劇場跡

 

 

ここからは360度のパノラマが楽しめます。夏にはここでパフォーマンスが開催されるもとも!(去年と今年の夏はコロナ渦で中止でしたが、来年に期待!)

 

パレルモに数日滞在される方が気軽に訪れられるお勧めの場所のひとつです。

ではまたお会いしましょう!

 

 


ドラッグストア・ミュージアム
【2022年イタリア観光】ヨーロッパ文化遺産の日!ドラッグストア・ミュージアムとは?
エリア:
  • ヨーロッパ>イタリア>ローマ
テーマ:観光地 旅行準備 歴史・文化・芸術 
投稿日:2021/10/08 00:00
コメント(0)

〜ドラッグストア・ミュージアム??!〜

 

ローマより発信、カシワタニです。


 

先日9月25・26日は、ヨーロッパ文化遺産の日

( 英:European Heritage Days)でした。

 

毎年9月第3週頃の週末に行われるイベントで、普段見学不可能な考古学地区や歴史的建造物の一部を無料で公開したり、通常入場料がかかる施設が無料又は割引になったり、特別見学ツアーが開催されたり・・・と、多くの文化遺産を誇るヨーロッパならではのイベントです。

 

そもそも普段から一般公開している遺跡や美術・博物館施設だけで相当数なうえ、そのレベルも圧倒的に高いイタリアですが、さらに特別公開する場所がまだまだこんなにあるなんて!一体どれだけの量の文化財を隠し持っているのだろう?と、驚くばかりです。



前置きが長くなりましたが、今日はこのイベントで出会った面白い博物館を紹介します。



その名は

“ドラッグストア・ミュージアム”(Drugstore Museum)!



現在は特別な時にしか開館しませんが、

「近い将来、早ければ年内から通常開館する可能性がある」

という話なのです。

 

ドラッグストアという名前からは全く想像がつかない、行ってみてビックリ!の、とても興味深い博物館でした。



ローマで有名なポルタポルテーゼ蚤の市から南へ約3キロ下った、ポルトゥエンセ通り317番地( Via Portuense 317)に博物館はあります。

 

元々この通りは、紀元後1世紀にクラウディウス帝によって建設されたオスティアの港(現在のフィウミチーノ空港辺り)と、ローマ中心部を結ぶ幹線道路として造られた通りです。港はイタリア語でPortoポルトラテン語でPortusポルトゥスと言います。

 

ポルトゥエンセPortuenseという通りの名前からも、「港へ通ずる道」ということがわかりますね。

 

もちろん現在もフィウミチーノ空港周辺とローマ市内を結ぶ重要な幹線道路の一つです。

 

そんな交通量が多い道路脇の商業施設の一角に、博物館はありました。



実はこの辺り一帯、古代は「ネクロポリ」、つまり「墓地」として利用されていたのです。

 

エリア開発のための工事が始まった60年代半ば、現在の博物館がある場所に、古代の墓第一号が発見されました。

 

80年代より本格的な発掘が始まり、紀元後1世紀後半〜4世紀のローマ時代の墓が全部で5つ、発見されたのです。

 

建物の建設は続き、発見された墓群はそこに建てられた「ドラッグストア」という名前のスーパーマーケットの敷地内に組み込まれました。

 

つまり、当時はスーパーで古代の墓を横目にお買い物ができていたのです!

 

なるほど〜!

博物館の名前はここにあったスーパー「ドラッグストア」に由来しているのです。

 

しかしスーパーはその後倒産、2005年にローマ考古学文化財監督局がこの場所を博物館にすることを決定、2015年までに修復と工事を行い、一般公開が始まりました。

 

2019年の更なる改良工事を経て、「モダンな館内に古代の墓」、という、なんとも不思議な空間が生まれたのです。


写真上:展示場の入り口

 

中へ進むと・・・ドドーン!と中心にコレです!お墓です!




写真正面奥は、凝灰岩を掘って造られた3世紀初めのファミリーの墓です。

 

四角い部屋の周りに石棺骨壺を置くスペースがあり、天井の装飾は花模様、壁龕にはフレスコ画漆喰装飾、ブドウの収穫をテーマにした白黒モザイクの床・・・

 

大変豪華です。

明らかにお金もちファミリーだったことがわかりますね〜

 

写真上:床モザイク



写真では少ししか映っていませんが、前述のファミリーの墓の手前右側にアーチ型の穴が3つ見えます。

 

これはコロンバリオというタイプの墓で、それぞれの穴に遺灰の入った骨壺を収める、いわゆる「納骨堂」です。

 

コロンバリオは、火葬が主流であった紀元前1世紀半ばから紀元後1世紀にかけて特に普及したタイプの墓ですが、ここポルトゥエンセ一帯のコロンバリオは、1世紀後半から3世紀初め頃まで利用されていました。

 

この墓タイプのメリットは、何といっても経済的、そして場所を取らないことです。

 

ローマの人口増加にともなう墓のスペース問題解決にも繋がっていました。


液体運搬用の壺「アンフォラ」の展示や

 

墓からの出土品の展示があります。



その他、新石器時代(紀元前3700〜2300年頃)の「戦士の墓」と呼ばれる25歳くらいの若者の墓も展示されています。

 

このように小さいですが、アッと驚く一見の価値あり!の博物館です。ポルトゥエンセ周辺はネクロポリだけでなく、古代ローマ時代の公衆浴場も発見されています。

 

こちらは絶賛発掘中なので、見学が解禁になるのはまだまだ先になりそうですが、今後がとても楽しみなエリアです。



Drugstore Museum

Via Portuense 317

https://www.soprintendenzaspecialeroma.it

*開館情報は要確認


1 - 4件目まで(4件中)


国一覧
ヨーロッパ
イタリア(164)