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日経トレンディ総合力BESTに続きオリコン顧客満足度®でも1を獲得 [プレスリリース]

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みゅうローマ発信 現地情報

プロフィール
ニックネーム:
みゅうローマ
居住地:
ヨーロッパ>イタリア>ローマ
会社名:
みゅうローマ
会社英字名:
Myu Rome
会社所在地:
ヨーロッパ>イタリア>ローマ
会社電話番号:
+39-335-750-1984
業種:
旅行業
自己紹介:
イタリア国内の旅行関連手配をしています。オリジナル定期観光バス・みゅうバス、レストラン、通訳、ガイド、アシスタント、送迎サービスなどを手配しています。何なりとご相談下さい。

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6 - 10件目まで(164件中)

ミラノスカラ座博物館
オペラとバレエファンにはたまらない魅力満載! ミラノ・スカラ座博物館の見所ご紹介
エリア:
  • ヨーロッパ>イタリア>ミラノ
テーマ:観光地 歴史・文化・芸術 
投稿日:2022/02/04 00:00
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イタリア、ミラノのシンボル、ドゥオモ(大聖堂)のわきのビットリオ エマヌエーレ2世のアーケードを抜けるとスカラ座広場。そのスカラ座広場に面して建っている、ヨーロッパのオペラ座の中で最も重要な劇場の一つであるスカラ座内にあるのが、スカラ座博物館です。

 

今回は、「スカラ座博物館」でのお勧めをご案内します。

 

入り口でチケットを買ったら、階段を登って博物館の入り口に行きますが(登れない方は無理をせず、チケット売り場で伝えれば、別のところからエレベーターを使えます)、壁にたくさんの過去のポスターがあって、それだけでも見る価値ありです!

チケット売り場から博物館入り口に向かう階段

今、イタリアで使われている通貨はユーロですが、約20年前まではリラだったので、ポスターに書いてあるチケットの値段はリラだし、私がイタリアに来た当時、バールのカウンターでサクッとのむカフェの値段が1000リラぐらいだったと思うと、タイムマシンにのって過去に行けたら、本当にただ同然の値段で素晴らしいオペラが鑑賞できたんだなあ〜と感動します。

熱狂的なオペラファンではない私でも、聞いたことのある指揮者や歌手の名前を見つけるのは、本当に楽しい!!

 

この階段は博物館を見学したあとにも通るので、博物館見学後にみると、もっと楽しいかもしれません。

階段を登って博物館の入り口でチケットのチェックを受けたら、博物館の見学のスタート。

肖像画は、スカラ座の設計をした建築家ジュゼッペ ピエルマリーニ、彫刻は音楽家ジュゼッペ ヴェルディ。

どちらもスカラ座を語るには欠かせない人物ですが、博物館の展示によりかかわってくるのは、同じジュゼッペでも音楽家のヴェルディのほうで、彼に関する展示は多いです!

 

展示の多くは音楽家に関するのものですが、それから派生するものも沢山あるし、スカラ座はオペラだけではなく、バレエもあるので、そちらで有名な人の肖像画などももちろん展示されています。

フランツ リストのピアノ

フランツ リスト(1811〜1886)が所有していたスタインウェイ&サンズ社のピアノの上の肖像画は、歌手マリア マリブラン(1803〜1836)。

この部屋には5000リラ紙幣に印刷されていた、作曲家ヴィンチェンツォ ベッリーニ(1801〜1835)の肖像画(とっても小さい!)や、歌手ジュディッタ パスタ(1797〜1865)の肖像画などがあります。

 

次の部屋にはジュゼッペ ヴェルディの肖像画や、スカラ座広場がまだなかった時代のスカラ座を描いた絵などが展示されていて興味深い!

その次の小さな部屋には、美食家だったロッシーニ(1792〜1868)の胸像、ミラノ近郊の町、ベルガモで生まれたドニゼッティ(1797〜1848)の肖像画などが展示されています。

この部屋を出て右側に上に登る階段があるので、ぜひ登りましょう!なんとなく行っていいのかな?という気がするかもしれませんが、修復とかなにか特別な理由がない限り、上の階の展示も普通に見学することができます。

階段を登ると本来は図書館ですが、そこで期間展示が行われています。

そこでは、その時のテーマに合わせた映像や展示がされています。

追加料金がかかるわけではないので、ぜひちらっとでも見学するのをおすすめします。

その時の展示によって、興味がよりあったりそうでもなかったりはありますが、興味深い展示ばかりだし、だいたい衣装も展示されているので、それを近くで見るのはなかなかないチャンスだと思います。

階段を下りてその次の部屋にはいると、それまでより少し現代に近づいた肖像画や胸像中心の展示を見ることができます。

人目を惹く女性の肖像画は、100年に一人でるかでないかと言われた、ソプラノ歌手マリア カラス(1923〜1977)。

ギリシャ人の彼女ですが、スカラ座の歴史とは切っても切れない、重要な人物です。

写真左上の肖像画は、バレエのヌレエフ。バレエ関係の展示は少ないですが、スカラ座を語るのにバレエを除くわけにはいかないです!

現在では、ロベルト ボッレが有名ですね。

(スカラ座博物館に展示されているのは故人なので、彼の肖像画はありません)

有名なバレエダンサー、ニジンスキー(1890〜1950年)の像もこの部屋に展示されています。

ニジンスキー像の右上には、マリア カラスと人気を二分したといわれるソプラノ歌手レナータ テバルディ(1922〜2004)の肖像画、その下にはイタリア人テノール歌手ジュゼッペ・ディ・ステファノ(1921〜 2008)の像も。

やはりオペラ関係のもののほうがバレエ関係より多いですね!

(この部屋を出たところにお手洗いがあります。もちろん無料で使えるので、博物館を出るまえに必要だったら利用されてください。)

オペラは夜開始が多いですが、昼のスタートもあるし、スカラ座の予定によりますが、スカラ座博物館見学のチケットで、スカラ座の劇場の一部を見学できる場合が多いです!

スカラ座博物館の一部のような感じですね。

何らかの理由でできないときは、チケット売り場にその旨が書かれているし、チケット売り場の人もそのことを伝えてくれます。

ホアイエ

劇場の見学は、パルコと呼ばれる個室ですが、リハーサル時は仕切りが置かれ、写真撮影はできませんが、実際にこの席のチケットをゲットしようとすると結構大変なので、写真撮影ができなくても、ちらっと見られるだけでもすごい価値があると思います!

個室には6個の椅子が置かれるのですが(実際の公演の時にはここももちろんお客さんが入って観劇する)、博物館の入場チケットで見学する時には、椅子は重ねられて個室内に置かれています。

スカラ座の公演は毎日行われているわけではないので、旅行の日程によっては、公演を劇場でみたくても不可能な場合や、オペラやバレエにあまり興味がないとしても、この劇場をみたら感動すること間違いなし!!

劇場見学ができるときは、劇場内のお手洗い、そう、実際にスカラ座でオペラやバレエを観劇する時に観客が利用するお手洗いも使えるので、話題作りの1つとしてトイレも見学してください(笑)

ホアイエにあるひときわ目立つアルトゥーロ トスカニーニ(1867〜1957)像

ミラノの文化を代表する世界的にも有名なスカラ座。

理想は、素晴らしい劇場、スカラ座でオペラやバレエを観劇してスカラ座独特の雰囲気を味わったうえでスカラ座博物館を見学(劇場見学可能なときに)だと思います。

観劇の余韻のあるうちに博物館を見学すると、公演の感動もよみがえるし、博物館の展示をみる姿勢がかわりますよ(笑)

もしそれほどオペラやバレエに興味がなくても、劇場をちらっと見るだけでも感動していただけると私は確信しています。

スカラ座博物館の歴史や特徴も知りたい方は、こちらのリンクをご覧ください。(こちらの記事は、このリンクからの転載許可を頂いております。)

 

 


エルボリステリア
【現地生活】リーベス・ニグルムRibes Nigrum 〜天然の抗ヒスタミン剤、春の花粉症予防と対策〜
エリア:
  • ヨーロッパ>イタリア>ローマ
テーマ:スパ・エステ 留学・長期滞在 自然・植物 
投稿日:2022/01/31 00:00
コメント(0)

リーベス・ニグルムRibes Nigrum

〜天然の抗ヒスタミン剤、春の花粉症予防と対策〜

 

ローマより発信、カシワタニです。

もうすぐ2月、暦の上では春が始まります。

花粉症でお悩みの皆さん、対策はどのようにされていますか?

 

私は数年前に突然発症してしまい、春がとても辛い季節になってしまいました。

長年花粉症で悩まれている方々の大変さが、ここ数年でようやくわかるようになったのです・・・

 

イタリアには医薬品を取り扱う薬局のほかに、“エルボリステリアErboristeria”と呼ばれるハーブ専門店もたくさんあることをご存知でしたか?

日本でいうところの「漢方薬局」に近いものがありますが、エルボリスタと呼ばれるハーブ専門家が常時し、お悩みの症状に合わせてハーブを調合してくれたり、自然のものだけで作られたサプリメントや自然派化粧品などを売っている、明るい雰囲気のお店です。

 

 

 

このハーブ専門店で手に入るもので本日紹介するのが、花粉症対策に期待できる「リーベス・ニグルムRibes Nigrum」という植物エッセンスです。

「リーベス・ニグルム」という名前はラテン語の学名ですが、植物“カシス”のことです。

和名は“クロスグリ”ですが、“カシス”のほうが聞きなれていますよね。

そのカシスの木のフレッシュな蕾から抽出したエキスが含まれた液体が、リーベス・ニグルムです。

1年ほど前にハーブ学の講座を受講したのがきっかけで、初めてこのエッセンスの存在を知りました。

このエッセンスはハーブ専門家に言わせると「天然の抗ヒスタミン剤、アレルギーにはリーベス・ニグルム!」だそうで、常識中の常識のようです。

花粉症対策の場合、人それぞれ発症する時期が微妙に違うと思いますが、飲み始めて効果がでるのに通常2か月近くかかるので、発症する時期の2か月前、遅くても1か月前から飲み始めると予防効果が期待できます。

また消炎効果もあるので、発症してからの辛い症状も緩和でき、シーズンを通して大活躍してくれるお助けエッセンスなのです。

 

 

飲み方はとても簡単、症状や体型に合わせて1日1回〜3回、少量の水を入れたグラスにエッセンス30〜50滴を落として飲むだけです。

味はほんのり甘いシロップという感じで、全く癖はありません。

 

 

実際どこまで効くのか?

ということで、友人二人も巻き込んで、昨年実験をしてみました。

 

私の症状が始まると予測される約2か月前の2月初旬から飲み始めました。

その結果・・・

なんとビックリ、私と一人の友人は、昨春はまったく花粉症に悩まされなかったのです!

しかし残念ながら別の友人には効きませんでした。

彼女は私たちのレベルとは比べ物にならない重度の花粉症のうえ、飲み始めるのも少し遅かったこともあったかもしれません。

もちろん私もシーズン中たまにくしゃみが止まらなくて辛いときもありましたが、そんな時にリーベス・ニグルムを飲むと、鼻のムズムズがマシになるのです。

一昨年まで薬局で購入した抗ヒスタミン剤を毎日服用していた私が、昨年は全くお世話にならずに済んだのでした!

これはすごい!

ただ100%自然のもの、つまり効果が緩やかです。

体質や花粉症の程度によって、決してすべての人に効くとは限りません。

 

このように、樹木の新芽や蕾に含まれる植物幹細胞から抽出されたエキス(ジェンモデリヴァートGemmoderivatoといいます)を服用する植物幹療法は、「ジェモセラピー」と呼ばれ、体の不調改善、健康維持や美容に役立ち、人間本来の持つ自浄機能や自己治癒力を取り戻すことで心身に働きかける、というものです。

自然療法としての歴史はインドのアーユルヴェーダや中国の漢方に比べると浅いのですが、1950年代にフランスで誕生し、ヨーロッパで発展していきました。

日本で症状によっては漢方薬を勧めるお医者様も多いのと同様、こちらヨーロッパのお医者様も、ジェモセラピーに限らず自然療法には大変理解があり、医薬品ではない自然のハーブ薬を勧めてくることもよくあります。

なんといっても植物は薬の原料にもなりますからね!



リーベス・ニグルムは各ハーブ専門店によって取り扱いメーカーも異なり、値段も若干変わってきますが、50MLサイズで10ユーロ前後100MLサイズで18ユーロ前後といったところです。

日本でもヨーロッパから輸入されたものがオンライン等で手に入るようですが、ご旅行でこちらにいらした際にErboristeriaの看板を見かけて、もしご興味あれば覗いてみてエルボリスタ(ハーブ専門家)にお尋ねくださいね。

ハーブティーや石鹸、自然派化粧品等もたくさんありますので、覗いてみるだけでもおもしろいですよ。

 


ロ-マ戦争博物館
【2022年イタリア観光】ロ-マ戦争博物館に行ってみた!続編!
エリア:
  • ヨーロッパ>イタリア>ローマ
テーマ:観光地 旅行準備 歴史・文化・芸術 
投稿日:2022/01/24 00:00
コメント(0)

Buongiorno

イタリア政府公認旅サポ-ト、マジカ?イタリアのケイティです。

先日のロ-マ戦争博物館に行ってみた(07/11/21の記事)の続編です。

 

現在博物館となっているこの建物はドイツ支配下でのロ-マではナチスSS管理下の監獄として使用され、反ファシスト、スパイ、ユダヤ人、パルチザン、政治犯が収容され拷問が行われていました。

ここからも1944年3月24日の*アルデアティーナの大虐殺*に罪のない彼ら(男性のみ)が連行され洞窟の中で335人が銃殺されています。

 

実はこの*アルデアティーナの大虐殺*が行われた前日の23日にトレビの泉の近くラセッラ通り(観光バスでトレビの泉に行く為にバスを下車した所、記憶にありますか?降りた直ぐの右の通り)にて昼食時の人通りの少ない頃パルチザンによるドイツ兵への爆弾による襲撃が行われました。今でも爆破による戦跡が残っています。

 

 

ムッソリーニが拘束され国王、首相もいない無政府状態のローマを支配していたドイツ兵は毎日の巡回でスペイン広場からそのラセッラ通りに入りました。

市の清掃人を装ったパルチザンが仕掛けた清掃用のごみバケツの置いてある手押し車の近くにさしかかった時、彼らの仕掛けた爆薬に点火。

 

 

33人のドイツ兵が死亡。

仕掛けたパルチザンは群衆に紛れて全員無事逃走。

このラセッラ通りには爆破の後は残りますがあのような時期ゆえヒーローに成れるかとも思われるドイツ兵を狙ったパルチザンの記録を残す記念碑など一切ありません。

身内を殺された家族からすれば何も関係のない者が翌日の*アルデアティーナの大虐殺*の犠牲者になるわけで非常に微妙な問題があるからだと思われます。

 

ヒットラーからは24時間以内に報復せよ、との命令。

ロ-マSS長官のカプラーは殺されたドイツ兵1名に対しイタリア人10名+偶然の犠牲者5名合計335人をアルデアティーナ洞窟にて銃殺、の指令を実際に指揮を執ったプリーブケに依頼。

ロ-マの刑務所や現博物館等から連行された罪の無いイタリア人、ユダヤ人は肉運搬用の車にて洞窟に運ばれ5名づつのグループとなり後ろ手で縛られひざまずかされ頭を後ろから撃たれました。

次々に銃殺が行われ殺された人の上にひざまずかされ1つの洞窟がいっぱいになれば次の洞窟へと移ってのおぞましい行為が続きました。

銃殺の経験が無かったドイツ兵にはカプラーはコニャックを飲ませてまでも続行させました。

 

 

 

 

このカプラー、バラ作りが趣味の当時37歳の独身ですが映画のようなドイツ軍によるムッソリーニ救出劇にも関与、ユダヤ人から50kgの金の要求、1000人のユダヤ人をアウシュビッツへ送った人物でした。

 

その後虐殺行為を隠蔽する為にその死体の重なった洞窟に爆弾を仕掛け爆破。

それを隠れて見ていた農民が連合軍に伝えて明るみに出ます。

 

前回のブログで紹介した地下に隠れて活動をしていたジュセッペモンテゼーモロ大佐(フェラーリ社、アリタリアの元会長のルカモンテゼーモロとは近い親戚)を含む335人は現在洞窟のすぐ隣に眠っています。

 

 

 

このモンテゼーモロ大佐は銃殺される前日(ラセッラ事件のあった日)も拷問を受けており、両目は腫れあがり唇からは血が流れていました。

連日の拷問であごの骨を折り発熱していたにもかかわらず冷静で威厳を失わなかったそうです。

現在この事件を忘れない為モニュメントが広場にできています。

そして資料館も併設され毎年この日24日には大統領も参加して追悼式が行われます。

場所はサンカリストのカタコンべの近くです。

 

 

この事件を映像で確認するには「裂けた鉤十字、ローマの虐殺」マルチェッロマストロヤンニ、若きモリコーネの音楽でご覧いただけます

 

 

 

 

罪の無い人々が銃殺されたこの日から3か月後にローマは連合軍により解放されました。

 

このカプラーは戦後終身刑にてガエータ刑務所に収容、しかし、70年にがんの為ロ-マのチェリオ陸軍病院へ。

そして彼の逃亡劇に一役かう事になる看護婦のアンネリーゼと結婚します。

76年末期胃がんで体重47kgになったカプラーを01:00-08:00までのチェックの無い時間帯を見計らって彼女が支えてゆっくりと階段を降りスーツケ-スの中に隠れさせドイツへ逃亡。

6か月後死亡。

別の説では病院の3階からロープで降ろして脱出させたとも。

 

 

ここからはて、ロープで降りられるのか?

実はみなさんは市内観光中にこの病院もご覧になっていますので次回検討してみてください。(コロッセオ観光が終わりバスに戻って動き出してすぐの左に見えます)

 

 

 

この病院を過ぎて今度は直ぐ右に古代ローマを囲んでいたセルビウスの壁の一部、ネロ皇帝が引いた水道橋の支えとして使ったドラベッラのアーチ、ほぼ今度は同位置左にその古代ローマへ上水を供給していたクラウデウス水道支流のネロ水道の穴も見えます。

 

左右、忙しいけれど見どころいっぱいのローマです。

これで観光がぞくぞくしてきましたね。

A presto!


職人たちの見本市
ミラノ Artigiano in Fiera 〜職人たちの見本市
エリア:
  • ヨーロッパ>イタリア>ミラノ
テーマ:お祭り・イベント 
投稿日:2021/12/10 00:00
コメント(0)

 

ミラノ発信者ワキです。

 

 

12月4日、ミラノの見本市会場Rho Fieraで、職人のフェアが開催されました。

クリスマスの前哨戦というにはあまりにも規模が大きなこのフェアには世界から80カ国の参加、出展は2800に上りました。12月12日まで開催されています。

昨年コロナで中止になり、2年ぶりの開催に大盛況。例年と違うところは、入場にはウェブ登録が必要で、グリーンパスを入口でチェックが義務付けられている事等ですが、入場フリーは変りません。

ウェブ登録要という面倒な事があるにもかかわらず、会場内は感染が心配されるほどの混み具合、不況といわれながらもクリスマスプレゼントを求めて錯綜する人々の活気で満ちた会場になっていました。

 

 

ミラノは人口の4人に1人が外国人という国際都市で、コンサバなイタリアの中で、ここは異文化への対応に長けている感があります。

イタリアの中だけでも各州全く違う味わいがあり、全20州から出展がありましたが、今年は特にカラブリア州がブースも増やし力をいれていました。

リクリツィア(甘草)のキャンディは黒いゴールド(oronero)という名称で紹介されています。

 

カラブリアの名物、唐辛子(peperoncino)を使用した涙が出る程辛いペースト、中でもヴィボ・ヴァレンティア(vibo valentia)県のスピリンガ (spilinga)が発祥の豚肉のソーセージのペースト、ンドウィヤ(Nduija)は特に有名です。

眉毛の濃いカラブリアの女の子が試食を振る舞っていましたが、この会場では民族観察ができるのも一つの魅力でしょうか。

 

北イタリアのドイツ語圏、オーストリアの国境でトレンティーノ-アルトアディジェ(Trentino-Alto・Adige)州のチロル地方からの工芸品や、燻製・スモーク生ハム スペック(Speck)はこの州が発祥地。

 

サルデーニャ島からはカラスミ(Bottarga)やリキュール酒ミルト(Mirto)や珊瑚のアクセサリー。

 

ローマが州都のラツィオ(Lazio)からは、ザクロ(Melograno)の専門店。

 

シシリー(Sicilia)島からの出展も多く、世界の産地ブロンテ(Bronte)のピスタチオを使ったパネトーネは飛ぶように売れていました。

 

オーストラリアからのストリートフードのレストランやその隣には、ウイスキーブース。

 

住居関連のブースにはベッドマットやセキュリティーの警報システム、プライベート用のジャグジーのバスタブ、健康水まで取り揃えてあり、興味深いです。

 

旅の宣伝も州の大切な産業です。

 

海外ブースでは、フランスでパフォーマンスと牡蠣やパテが人気。

 

 

スペインブースではイベリコハム(Pata negra)やパエリヤ、そして一日4回行われるフラメンコショー(もちろん無料)。

サングリアを注文して、舞台側のかぶり付きの席を陣取り、観賞。

旅行へ行っていた頃の感覚が蘇り思わずジワリと込み上げてくるものがありました。

早く自由に旅行出来る日が戻って欲しいものです。

 

パリからの出展で、日本ブースもあり、誘い(イザナイ)というレストランもありました。

 

時計を見ると22:30、よく遊んだな、と出口を歩いていると、まだまだ入場する人たちを発見。

見本市は23:00までオープンしているので休みなく人の流れがある様子。

 

土曜日でも頻繁に地下鉄が走るミラノは、とても便利な町です。

会期中、何度も会場に足を運ぶ人も多いと聞きます。

催し物も試食試飲も多種多様で無料とくれば、人が集まらない訳がないですね。

 

不思議な満足感で帰路につきましたが、ミラノに物が集結する理由を改めて納得した気持ちになりました。ミラノは程良く流通も発達していて、イタリアのヨーロッパでの玄関としての役割を上手く果たしています。

ミラネーゼはスタイリッシュな感じがクローズアップされる事が多いですが、リーズナブルなものをセンス良く購入、ミラノで売れれば販売の可能性大という登竜門的な役割も担っています。

 

会場を後にして直ぐに浮かんだ事は、またもう一度くらい来るかも、という事でしょうか。

とはいえ、ミラノの中心地もクリスマス一色で素敵にオーガナイズされてきています。

近日中にミラノ中心地の様子も配信出来れば、と思っています。

 

それではまた次の機会に。

 

編集 K.Harada






ルカコミックス
ルッカコミックス アンド ゲーム 2021
エリア:
  • ヨーロッパ>イタリア>ルッカ
テーマ:お祭り・イベント 歴史・文化・芸術 
投稿日:2021/11/17 00:00
コメント(0)

皆さん、こんにちは!ルッカのガイドの佐藤です。

私の住むトスカーナ州ルッカ市は毎年10月下旬から11月頭にかけて、ルッカコミックス アンド ゲームと呼ばれる大きな見本市が行われます。

実は1966年から続いている歴史のある見本市で、今ではヨーロッパ一大きな漫画、アニメ、ビデオゲーム、ボードゲーム、カードゲーム、映画の総合イベントです。

昨年はコロナ の影響でオンライン開催になったために、ファンたちは2年間待って、今年のイベントにやってきたのです。

このイベントが終わる日に翌年のホテルの予約をして帰るといわれるほどのコアファンがイタリア全国にいるのです。

今回は、チケット完全予約制を取り、一日2万人に前売りをし、完売でしたが、追加チケット販売があり、さらに2500人の人が毎日入れるようになりました。中にはダフ屋行為を行う不届き者もいましたが、混乱することなく開催されました。規制のせいか、通常よりブースも広く、お客さんも少ないので商品等が見やすかったと思います。

今回某観光局でイタリア人への日本の旅行のアドバイスをしたり、パンフレットを配ったり、アンケートをしたりしました。

ジャパン パレスといって、旧市内のメイン会場でなく、3km離れた別館で働いたため、若干コスプレしたお客さんは少なかったのですが、十分楽しめました。

ある時間になると、きれいな着物を着た先生がいらっしゃって、コスプレイした悟空やナルトに折り紙の鶴やハートを教えたりする光景はなかなか他では見れないユニークなものです。

折り紙に夢中の悟空

また、書道の先生が日本の絵葉書に名前を漢字で書くというのも人気で、いろんな漫画のコスプレーヤーたちが列を作って待っているのを見るのも面白いです。

名前を漢字で書いてあげるというシンプルなイベントなのですが彼らはとても喜んでくれて、最後にみんな丁寧にお礼を言っていきます。

ジャパンパレスの中では日本の商品や漫画Tシャツが買えたり、懐かしい昔の漫画であるルパン3世やうる星やつら、マジンガーなどのキャラクター商品もあるので子供から大人まで楽しめるイベントになっています。

喫茶店では、たこ焼きや肉まんなどもあり、飲料水はワンピースの登場キャラのラベルが入っているのもありました。

ワンピースの飲料水。初日。2日目にはほぼ完売。

落書きコーナーもあって、自由に使えるのですが、案外上手いデザインがあったりします。

休憩時間に2階に登るとLEGOアニマおじさんがいて、なんと日本の兜と甲冑、日本刀まですべてLEGOで作っていました。

兜を自らつけてくれるレゴおじさん

コスプレーは場を華やかにしてくれるので見るのが楽しみなのですが、写真を撮らせてほしいと言うと、どんなに疲れていてもしっかりそのキャラの決まりポーズをしてくれます。

キレイ系、お茶目系、それ似てない系といろいろありますが、私は、手作り系が大好きで、多少似てなくても写真を撮らせてもらいます。

今年人気の鬼滅の刀の兄妹?

ノーコメント(笑)

爽やかなナルトのカップル

進撃の巨人のかっこいいミカサ。起動装置は手作りです。

このようにみんなが楽しめる平和な祭典なのです。

40歳近くで魔女の宅急便のキキに扮しても、バーチャルアイドル初音ミクが好きなオタクであろうと、みんなが和気あいあいと楽しめる平和なイベントは、笑顔をプレゼントできる最高のテラピーだと思います。

宜しければ、来年ルッカコミックスを訪れてみて下さいね!

 

 


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