記事一覧
6 - 10件目まで(14件中)
- シチリアの町で「猛暑」を凌ぐありがたいの飲み物の一つ「セルツ」
-
エリア:
- ヨーロッパ>イタリア>パレルモ
- テーマ:買物・土産 グルメ
- 投稿日:2021/08/07 00:00
- コメント(0)
皆様こんにちは。パレルモのガイド河村です。
日本ではオリンピック真っ最中ですが、いかがお過ごしでしょうか?
ご存じのようにサマーバカンスの地として知られるシチリア、夏は透明な海から新緑涼しい山まで色々楽しめますが、やはり町中は「暑い!」です。
今回はそんなシチリアの町で「猛暑」を凌ぐありがたいの飲み物の一つ「セルツ」をご紹介します。
セルツを味わえるのはバールやレストランではなく、シラクーサやカターニャの町中に点在する「キヨスコ」という場所。日本語に訳すと、駅にあるスタンドのキヨスクですが、シチリア島では広場やメインストリートの一画で立ち飲み専用のドリンクを提供する屋台のようなドリンクスポットです。
パレルモではあまり見かけませんが、キヨスコ文化が盛んなシチリア島の東海岸の町では夕刻のお散歩時に足を止めて、喉を潤すとてもポピュラーなサマードリンクのひとつです。
シチリアの大きなレモンを絞り、それに「ガソーザ」と呼ばれる炭酸ソーダを加えます。そして最後の「キメ手」は「お塩」!塩をひとつまみ入れると、シュワシュワ〜 と泡がたちます。この音がまた清涼感をそそるのです。
一杯1ユーロから1,5ユーロ程度のお手頃なお値段で楽しめる飲み物!暑い日にキヨスクで立ち止まって飲むセルツは、疲れを一気に回復してくれるくらいのパワー感です。
勿論、家庭でも簡単に作れ、好みでミントシロップを入れれば上の写真のように緑色の清涼感あるシュワシュワなドリンクがあっという間に完成しますので、是非お試しください。
セルツの作り方
ガソーザ(甘味のついた炭酸水。スプライトで代用可能)150ミリ程度
レモン4分の1切れ
ミントシロップ(好みで) 少々
塩 小さじ3分の1くらい
ミントシロップを少々入れたグラスにガソーザを入れ、レモンを絞る。最後に塩を一気にいれスプーンでかき混ぜる。
- 【ヨーロッパ屈指の高級リゾート地】2021年イタリア旅行はアマルフィ!
-
エリア:
- ヨーロッパ>イタリア>アマルフィ
- テーマ:買物・土産 観光地 グルメ
- 投稿日:2021/07/26 00:00
- コメント(0)
アマルフィと聞けば何を思い浮かべるでしょうか?
大聖堂?
海岸線?
レモン?
いえいえ、アマルフィと言えば 知らぬ人はいないヨーロッパ屈指の高級リゾート地です。
バカンスシーズン真っ只中のアマルフィのビーチには所狭しと日光浴を満喫する人で賑わっています。
イタリアの人はもちろん、欧米の人にとってこの時期はこんがり小麦色の肌であることがステイタスであり、健康美であり、さらにはセクシーでもあるんですね。
ゆっくり朝を迎え、のんびり朝食をし、日中をビーチで過ごし、夕方ホテルへ戻りシャワーをし、そして夜にはリゾート地ならではのお洒落をしてレストランへお出掛け。
なんて理想的な過ごし方でしょう!
せっかくアマルフィでバカンスを楽しむなら、徹底的に非日常を!
自分へのご褒美、少し贅沢なレストランで優雅なお食事ができるレストランを紹介します。
Ristorante Caravella リストランテ カラヴェッラ
https://www.ristorantelacaravella.com/
1959年から続く老舗のミシュラン星付きレストランです。
こちらのレストラン、壁や天井に飾られた色鮮やかな陶器の数々が飾られていて、店内はまるでギャラリーのようです。
さらに、職人さんによって製作されたオリジナルのお皿やグラスが使用され、プラスアルファの華やかさや特別感、お料理との調和が演出されています。
そんな中、一番のおすすめが『ロバの置物』
南伊では方言でCiuccioチュッチョと呼ばれるロバ。
アマルフィ名物、果てしなく続く路地裏の細い階段。
物言わず、つぶらな瞳で、ひたすら荷物を運ぶロバの姿が、路地の階段を上り下りしています。
愚痴を言うこともなく、うつむき加減で、従順なロバ。
自らの役割をしっかり理解しています。
その姿勢、ぜひともローマやナポリの人に見習ってほしいものです。
(あ、つい心の声がもれてしまいました)
話が逸れましたが…
実はこのレストランのすぐ裏に、それら全てを購入できる店舗があります。
レストランの雰囲気を知った後に行くと、より一層楽しめること間違いなし。
アマルフィで過ごした時間を思い出すお土産にいかがでしょう。
本当ならアマルフィに数泊するのが理想なんですが、どうしても日数が取れないという方は、ナポリからプライベートカーを手配すると日帰りでも充分楽しめます。
その時はぜひ水着も持参でお楽しみ下さい。
- イタリアワインの紹介 第2回目はカンパーニャ州
-
エリア:
- ヨーロッパ>イタリア>ナポリ
- テーマ:買物・土産 グルメ
- 投稿日:2021/06/28 00:00
- コメント(0)
Buongiorno!
イタリア政府公認旅サポート、マジカ??イタリアの ウニ です。
イタリアソムリエ協会(現FIS)のマスター・ソムリエの資格を持っています。
イタリアワインの紹介、第2回目はカンパーニャ州です。
カンパーニャ州には、州都のナポリ、ポンペイ遺跡、カプリ島、ソレント、アマルフィ海岸など、死ぬまでに一度は訪れたい有名な観光地が多数あります。
さて、カンパーニャ州のキーワードは、
?? 3つの白ブドウ品種を覚えよう
?? キリストの涙は、観光客に人気
?? 「南のバローロ」もあるよ
です。
カプリやアマルフィの青い海を前にしたら、食べたくなるのは魚介料理!
そうなると、ワインはやっぱり白。
カンパーニャ州には、魚介料理にぴったりな、甲乙付け難い3つの白ブドウ品種があります。
ファランギーナ、グレコ、フィアーノですが、この3つの品種は、カンパーニャ州へ行くなら是非覚えましょう。
ファランギーナは、柑橘の香りが豊かで、軽めで爽やかなワインになります。前菜やパスタ、シンプルな魚介類によく合います。
グレコのワインは、黄金色を帯び、華やかさがあり、アーモンドの香りが心地良く、多くの人を魅了します。軽めのものからボディのあるタイプまであるので、魚介の前菜から白身の肉料理まで、ワインのタイプに合わせていただくのがおすすめです。
なお、「グレコ・ディ・トゥーフォ」という名称のワインは、カンパーニャ州の4つあるDOCG(保証付統制原産地呼称)の一つです。
フィアーノから造られるワインは、落ち着きを持った雰囲気、ミネラル臭を含み、白ですが、少し熟成させてから飲むと個性的な味わいが出てきます。魚介料理のメインや、仔牛肉にも充分合わせられます。「フィアーノ・ディ・アヴェッリーノ」は、カンパーニャ州のもう一つのDOCGワインに指定されています。
人数が多ければ、食事も楽しく、ワインもいろいろな種類が飲めます。
ファランギーナで始めて、その後、グレコかフィアーノ(アルコール度やボディ、ヴィンテージなどで前後を決めて)で食事を進めるのがオススメ。是非、3種類の品種の香りと味わいの違いを比べてみて下さい。
3種類の品種から造ったワインをリリースしているワイナリーも多いです
ところで、カンパーニャ州というと海!海!のイメージがありますが、実は、山岳地帯の方が多く、内陸に入ると、今度は、山!山! 雰囲気ががらっと変わります。
そんな内陸の町、アヴェッリーノあたりでは、高品質赤ワインの「タウラージ」が生産されています。
南イタリアで一番最初にDOCGに制定されたワインで、「南のバローロ」(バローロは、北イタリア、ピエモンテ州で造られているイタリア・ワインの王様)と称され、カンパーニャ州だけでなく、南イタリアを代表するワインです。
アリアニコという土着品種で造られ、濃い色合い、ブラックベリー、黒胡椒、革など、複雑な香りを持ち、しっかりしたタンニンとボディの長期熟成に向く赤ワインです。
同じアリアニコを使って造られたワインでも、品種名の「アリアニコ」という名称(幾つかあるうちの「アリアニコ・デル・タブルノ」はDOCG)のワインを選ぶと、やや軽めの味わいになります。
内陸ではよく食べられる赤身肉のロースト、熟成したチーズなどには、アリアニコ品種のワインがオススメです。
左から2番目の「モンテヴェトラーノ」は、カンパーニャ州の赤ワインでは最も有名
最後に、ヴェスヴィオ山麓では、一般に「ラクリマ・クリスティ(キリストの涙)」と呼ばれるワインが、訪れる観光客に有名です。
ヴェスビオ山麓で造られるワインは、その品質がローマ時代には既に有名でした。
白は、主にコーダ・ディ・ヴォルペという品種で、赤(「キリストの血」の方が合うような。。。)は、主にピエディロッソという品種で造られます。
このワインの名称には、幾つかの逸話があります。
天国を追われた堕天使が、天国の土地の一部を持って逃げたが、それがナポリの町で、天国から盗まれた土地であることに涙したキリストの涙からブドウの樹が生えた、というようなストーリーです。
ポンペイ遺跡の近くのレストランでは、必ず見かけるワインです。
赤、白とも、味わいは軽めで、さっぱりと飲めます。
マストロヴェラルディーノは、歴史のある老舗ワイナリー
その他、ソレント半島では、かなり急な斜面にブドウが栽培され、その多くが土着品種、また、カプリ島、イスキア島などでもブドウ栽培が行われ、個性的な味わいのものも多く、興味は尽きません。
A presto! 次回もお楽しみに。マジカ??イタリア
- 【2021】リチャードジノリの可愛いコーヒーカップ♪フィレンツェの隣街でも見どころと自然がいっぱい。
-
エリア:
- ヨーロッパ>イタリア>フィレンツェ
- テーマ:買物・土産 観光地 自然・植物
- 投稿日:2021/06/13 00:00
- コメント(2)
フィレンツェの隣街でも見どころと自然がいっぱい。
皆さんこんにちは!フィレンツェ公認ガイドの福島久子です。
私はフィレンツェから約10キロほど離れているセストフィオレンティーノ(Sesto Fiorentino)と言う街に住んでいます。
ツアーで来ると時々泊まる郊外のホテルがある街で、ツアー客の方は時間の関係で泊まってすぐフィレンツェとピサ観光をして出発してしまう為、この街を見ることはありません。
しかし実は結構よい所があるのです!!
まずこの街には磁器で有名なリチャードジノリの工場があります。
リチャードジノリは、1735年に公爵で化学に興味があったカルロ、ジノリがイタリアで初めて作った磁器の工場で、その後、経済的な理由により1896年にリチャード商会と合併したために名前がリチャードジノリとなりました。
磁器はなかなかヨーローッパで作れず、当時は日本や中国などからの輸入に頼っていたのでとても高価なものでした。
磁器を作るのにはカオリンとい成分が必要なのですが、なかなかこれがわからなかったようです。
メディチ家のフランチェスコ王子も1500年代にとても近いものを作りましたが、完璧には作れませんでした。
しかし2013年に破産してしまい、その後グッチに買い取られています。
ここにはリチャードジノリのアウトレットもあり、とても安い値段で買えるのでお勧めです。←私も使っています♪
そして隣には歴代の磁器を展示してある博物館もあります。
数十年前にいただいたアウトレットのコーヒーカップ。
同じシリーズで白とピンクの大小のお皿、スープ皿などセットでいただきました。
色が可愛いです。
それとメディチ家のペトライア(Petraia)とカステッロ(Castello)別荘もあり、なんとこちらは無料です。
ペトライアは1544年からメディチ家のコシモ一世の所有となり、その後メディチ家、ロレーヌ家、フィレンツェがイタリアの首都になった(1865年から71年まで)時には王家が住み、その時に応じて装飾、庭が改修されています。
カレッジの別荘と共にイタリア庭園とイギリス庭園が保存されています。
ペトライアでは宮殿の中も見ることが出来ます。
ペトライア宮殿に入ってすぐの中庭では、ヴォルテラーノ(Volterrano)が描いたメディチ家にまつわるフレスコ画が圧巻です。
またイタリア王であったヴィットリオエマヌエーレ2世と妻の寝室なども残っています。
ペトライアの別荘。Wikipediaより
こちらは中庭。Wikipediaより
もう一つこの街の良い所はすぐ裏にモレッロ山があり、コロナの現在、あまり外出できなくなった今でも自然の中を散歩することが出来ます。
仕事がなく自由もない今、唯一の楽しみは散歩と言うなんだか年金をもらっていないのに年金者の生活となってしまいました。
私の家から歩いて20分くらいで山のふもとにたどり着きます。
山と言っても緩やかな山で最高934メートルなので、山と言うよりは丘と言う感じでしょうか?
急な坂がない道もあるのでよく年輩の方も散歩しているのを見かけます。
私は家から歩いて行き帰り最大3時間くらいの道のりしか歩いていませんが、7時間くらいかけて違う街まで歩くツアーなども出ています。
所どころに行先とどのくらい時間がかかるかを示した標識があるので、それを目安に歩くことが出来ます。
季節によって景色も変わるので全然飽きません。
オリーブ畑が多いですが、所どころに大きな邸宅もあります。
一度去年のロックダウンのすぐ後、遠くまでの散歩解禁になった時(それまでは自宅付近のみでした)にはなんと鹿に遭遇してしまいました。
鹿も急に人が沢山出来てたので慌てていたのか、すごいスピードで山の中に消えて行きました。
小川もあったりで自然豊かです。
遠くに見えるのがフィレンツェ
最後に家から自転車で10分くらいの所に沼地を発見。。
どんなに田舎なんでしょう(笑)
公園になっていてこの沼ではバードウォッチングが出来ます。
大きなネズミみたいのがいました。このあたりは大昔沼地だったそうで、その名残でこのような沼地が残っているのだと思います。
多分ヌートリアと言う動物なのではと...
こんな鳥も
今までこんなにゆっくり自宅付近を散策したことがありませんでしたが、結構新しい発見がありました。
もしフィレンツェ滞在型で来ることがありましたら、フィレンツェ近郊にもぜひ足を延ばしてくださいね。
- ポルチーニ茸のサグラ
-
エリア:
- ヨーロッパ>イタリア>アレッツォ
- テーマ:買物・土産 お祭り・イベント グルメ
- 投稿日:2020/09/30 00:00
- コメント(0)
残暑厳しかったイタリアにもようやく秋がやってきました。
イタリアの秋の味覚といえばポルチーニ茸です。
樹木の根に菌根を作って共生するポルチーニ茸。
栽培は困難で流通するポルチーニは全て天然ものなんですって!
ちなみに「ポルチーニ」は「子豚たち」という名前です。
イタリアのレストランでは一年を通してポルチーニを食することが可能ですが、乾燥ものではなくて生ポルチーニを調理したものを食するなら今です。
そこでフィレンツェ近郊のスカルペリーアの町の Sagra dei funghi Porcini に行ってきました。
sagra(サグラ)とは、収穫物の採り入れの祭りのことです。
スカルペリーアはフィレンツェから車で1時間弱、メディチ家発祥の地ムジェッロの近くにあり、ナイフなどの刃物で有名な町です。
町の中には刃物屋さんがずらりと並んでいます。
会場はcircoloと呼ばれる、町の中の社交クラブのような場所です。
最初に注文書に食べたい料理と品数を記入。
支払いが終わってからテーブルで待っていると、係員が支払済のレシートを見て、料理を運んでくれます。
コロナウィルスのために入場人数が制限されることも考えて、予約をいれてさらに混み合う時間を避けて早めに行ってきました。
それでは料理の写真をご紹介しますね。
まずはアンティパスト(前菜)
ポルチーニ茸のクロスティーニです。
焼いたパンの上に調理してトロトロになっているポルチーニ茸がのっています。
そしてあえてプリーモピアットは抜かしましたがポルチーニ茸のスープやパスタがありました。
メインはど〜んとお肉の上にポルチーニ茸の傘の部分がふたつのっています。
ポルチーニ茸は調理していくと傘の部分がしゅるしゅると小さくなっていきます。
調理後でもこれだけの大きさがあるということは、調理前はどんな大きさだったんでしょう!
最後はワインのつまみにポルチーニ茸のフライです。
6 - 10件目まで(14件中)