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ねこたんの足あと

~あちこち行って。いろんなもの見て聞いて歩いて食べて。~

プロフィール

ニックネーム:
yummy
居住地:
東京都
性別:
女性
自己紹介:
本業は小説を書くかたわら、
占いとヨガのサロンを主宰しています。

占いは手相とタロットカード。
ヨガは南インド ケララ州で州公認のインストラクター資格を取得しました。
少人数制のクラスを展開しています。
ご興味のある方は、
http://alvayu.jp
にアクセスしてみてくださいね。


小さい頃からアフリカに憧れていて、海外旅行デビューはエジプト。それからケニアへ行き、念願のサバンナに。アフリカのあとにアジアに行き始め、人からはよくルートが逆だよ、と言われました。

私はその国の何かひとつでも見たいものがあれば、どこへでも行きます。それがきっかけですが、あとは行き当たりばったり。何かをするため、にその国へ行くわけではなく、ただただその国に浸かるような旅をします。
だからこそ、生きた情報をその場で得ることができるのだと思います。

どちらかといえばカオス的な国を旅するのが好きですが、でも近年ヨーロッパも堪能しました。先進諸国もきっちり知り、その両方を知ることが大事だと思ってますから、あまり偏ることもありません。

もうずっとヨガ修行をするため、定期的にインドへ行っています。一回の旅行期間は約2ヶ月ほど。滞在型なのでその地については精通していきます。前回は昨年11月に、今年もまた秋に訪れる予定です。

私が旅先で出会ったできごとや人たち、おいしいものやホテルやショッピング、交通事情、失敗談や病気になったこと、コワかったことなどのトピックや情報が旅する人たちの役に立てばとてもうれしいです。

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カフェで
ベトナム縦断生リポ〜ベトナムへどう行くか?
エリア:
  • アジア>ベトナム
テーマ:鉄道・乗り物 旅行準備 その他 
投稿日:2012/07/02 22:48
コメント(0)
今回はベトナム1ヶ国だけなので、まぁふつうに飛行機でしょう。
ただ、どのエアラインを選ぶか、は重要事項。
そこでさっそくトラベルコちゃんでフライトチェ---ック!

直行便ならばベトナム航空、ANAにJAL。
しかし高い。ANAのマイレージにはまだマイルが届かない。JALも値下げ値下げというわりには安くない。ベトナム航空--最もハイプライス。
ならば、乗継便。
検索するとどっと出てきた。
そのほとんどが中国系の航空会社。北京、上海、台北……。
最も安いのが中国東方航空だった。チャイナイースタン。二週間以内のFIXチケットで燃油サーチャージを含めても約四万円。こんなに安くて大丈夫だろうかと心配になるが、中国系航空会社に以前乗り、特に問題もなかったので、まぁ大丈夫だろう……。
上海で乗継。ストップオーバーしてもいいとある。
ああいいな。余裕があれば上海に寄りたいところだ。上海には一度行ったことがあるが、なかなか楽しい街だった。
さっそく旅行会社に電話してみる。
詳しいスケジュールを訊くと、夕方成田を飛んで上海でのトランジットは約三時間、ホーチミンに着くのは深夜一時頃。深夜というのはいささか面倒だが、乗継時間は悪くはない。帰りも深夜二時にホーチミンを発ち、朝六時に上海、トランジット二時間ほどで昼過ぎには成田に着く。悪くない。
しかし本音としてはインはホーチミン、アウトはハノイ、もしくはインをハノイ、アウトをホーチミンにしたいところだ。が、そうなるとこのチケットではダメらしい。他の航空会社のフライトならば、インとアウトを違う場所にすることが可能なのだが、そうなると高くついてしまう。
一万〜二万円の差は大きい。その金額でベトナムに何泊できるのかを考えると、フライトはできるだけ安くおさえたい。
ホーチミンでイン&アウトにするなら、ハノイからまた戻ってこねばならない。
では、と、ベトナム航空のサイトで国内線を調べてみる。
ハノイ〜ホーチミン間は毎日何便も飛んでいた。所要二時間、料金は最も安いもの4000円ほど。
なるほど、時間はロスするが、ハノイに戻ってくる方がオープンジョーを使うより安くあがるようだ。
なら、それでいっか。
こうして私は旅行会社で中国東方航空のチケットを頼み、ベトナム航空のサイトで国内線のチケットをネット予約した。

後日談になるが、ベトナム一ヶ国が目的の場合、やはり直行便をおススメする。
確かに航空券そのものは燃油税も含め高くなるが、利便性は経由便よりはるかにいいし、ムダなおカネも使わなくてすむ。
私は上海でトランジットしたのだが、往きは乗継便の出発が二時間弱遅れ、ホーチミンに着いたのは午前三時近くだった。また、帰りのときに上海の空港でコーヒーを飲んだが、これが一杯750円。往くときはサンドイッチも食べたので、総額5000円近く上海の空港で使った。
しかも往きが遅れたため、ホーチミンのタンソンニャット国際空港にはタクシーもおらず、結局ホテルまで避けるつもりだった白タクに乗らざるをえなかった。まぁ10ドル程度まで値切ったので、それほど悪徳白タクではなかったが。
また、空港の銀行もすべて閉まっており、両替もできなかった。
直行便だって遅れるときはあるし、どのエアラインも帰りは夜発で朝に到着するが、朦朧とした頭でトランジットするよりはずっといい。経由地でストップオーバーするのなら経由便の方が楽しいが、そうでない場合はやはり直行便がいい。

SEA VIEW PALACE
インド生リポ ●コヴァラムビーチ編#2 モンスター、現る
エリア:
  • アジア>インド>コヴァラム
テーマ:ビーチ・島 その他 
投稿日:2012/01/13 15:38
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2011/10/10

インドに入って約十日が過ぎる。
今、私はお気に入りのコバラムビーチにいる。
3回目で顔見知りも多く、私にとっては和みの場所。
一緒に来ていた友人たちもひと足先に日本へ発ち、私は相棒とのんびりしている。
が、その日突然その平穏は破られた。

私が滞在しているホテル、SEA VIEW PALACE(タイトル画像)に日本人女子のツーリスト一人がやって来た。
マネージャーのジーバン(27歳・男)がそっこー私のところへ来て、
「ユミ、新しい日本人が来た。会ってあげてよ」
この時期、まだ日本人ツーリストが少ないので、私もちょっとうれしく思い、ジーバンに連れられて彼女の部屋へ。

どんなコだろ。今日の夕ごはんを一緒に食べられるようなコならいいな……。

ところが、その日本人女子はとんでもないモンスターだった!

パッと見は色白で目が大きい、とてもかわいらしい女の子だった。
だがしかし。。。

以下、そのコとの会話。

私「こんにちはー」(明るく笑顔で)
女「ちょっとこの男、大丈夫? 絶対ヤバい、うそつきで人騙しそう!」
(ジーバンを指差し笑いながら)
私「(若干面くらいながら)あぁ、そんなことないよ、いい人だよ」
女「ううん、絶対ヤバいって。あなた気をつけた方がいい」
私「いや、大丈夫よ。すごくよくしてくれてるし」
女「あのねぇ、私、インドもう8回目なの。だからわかるんだよね!」
私「私もインド、8回目。……あのさぁ、初めからコイツは悪いヤツ、とか決めつけない方がいいんじゃない。それに私は何度もこのホテルにお世話になって、この彼とも人間関係あるし、だからいい人だってわかってるから」
女「なに? 私ねぇ、もう今まで何度もインド人に騙されて傷つけられてきたの!」
私「そんなふうに言うなら、なんでインドに来るの?」

ここで突然彼女はキレはじめ、イスから立ち上がると両手を振りまわし、
「あんたに忠告される必要ないんだけど! 私がどう思うと私の勝手でしょ! 私に忠告しないでよ!」そして、
「なによ、バカ女!」と、私を罵倒し始めた。
以下、彼女のセリフ。

「ああ気持ち悪い! 最初あんたを見たときから気持ち悪いって思ってたけど、やっぱり気持ち悪い! あんたみたいな女が日本をダメにすんの!
なによ、私よりバカなくせに!
あんたね、私の学歴知ってんの? 私の職業なんだか知ってんの?
日本では私の方があんたよりずっとエライんだから!
このバカ!」

私は開いた口がふさがらなかった。
この人、アタマおかしんじゃないの。

彼女は「なによ、バカ!!!」を連発しながら部屋に入り、思い切りドアを閉めた。
バタン!
が、このホテルの部屋は閉めただけでは閉まらない。中から鍵をかけて初めて閉まるしくみ。
ドアが開く。女は再びドアを閉める。
バタン!
またドアが開く。
バタン!
何回も猛り狂うようにドアを閉めるが、しくみに気づかない彼女は、
「タテツケが悪いィィィッ!!!」と叫び、部屋から出てくると、廊下のバルコニーに両手をついて、ヒステリックに叫び始めた。
もう相手にしてもしょうがないので、部屋へ戻ろうとすると、彼女は、 以下、英語と日本語のちゃんぽんで、

「私は東京大学を卒業した! 私はドクター! 私はすごいの! ああもう日本はおしまい! 放射能を浴びて日本は終わっちゃうの! わかる? ああなんてこと!」

……と、コヴァラム中に響きわたるような声で。

その頃にはあまりの騒ぎにホテルの全スタッフがお庭に勢ぞろい。みな、彼女を見上げてぽか〜〜〜ん。
日本人である私に説明を目で求めるが、私自身もよくわからんし、もはや関わりになりたくもない。

やがてジーバンが私のところに飛んできた。
私は正直に、「いや、彼女があなたのことを悪く言うもんだから、そんなことないよって言ったら、突然ああなった」
ジーバンもそれできょとん。が、とりあえずお客である彼女をなだめに向かった。

なんなんだ、あの女。

あまりのクレイジーさに私は戦意を喪失し、部屋に入った。
やがて相棒が戻ってきた。
「ちょっと、あのコなんなの。ケンカでもしたの」
私は事情を説明する。相棒は、「はぁ、おかしいわ、それは」
相棒も彼女と少し話をしたそうだ。Y子と名乗る女は、
「みんなが私をバカにするの。あのマネージャーも、あの女も。ねぇ。あなたわかる? 日本はもうおしまいなの。放射能でもう全部ダメになる……」
それをここで言ってもどうにもならないんじゃない? 相棒が言うと、
「あなたも何もわかってない!!」
--と言ったそうだ。
「あのコ、泣いてたよ。目が完全にイッちゃってた。病んでるね、病んでる」

しょうがねぇなぁ。
何しにインドに来てるんだ。
クスリでもやってんのかっつーの。

その日の夕方、ホテルのレストランでぼ〜っと海を見ている彼女を見かけた。
それを見たのが最後で、翌朝Y子はチェックアウトして去った。
昼間顔を合わせたホテルのオーナーであるラルが、にやにやしながら、
「ユミ、クレイジージャパニガールが来たって? 日本人もいろいろいるんだね」
「同じ日本人として恥ずかしいよ。でももうチェックアウトしたんでしょ」
「ああ。……彼女、もう2~3泊したいって言ってたんだけど、丁重にお断りしたよ、部屋が空いていないってね」
部屋は60%ほど空いてるみたいだけど……やるじゃん、ラル。
インドでも客を拒否ることもあるんだね。ま、これ以上迷惑かけられてもホテル側だって……ねぇ。
……って、寄りによってインド人に拒否られるなんてサイテーじゃないか。
インドは全てがウェルカムな国なのに。

まさにモンスターツーリスト!

でもって、自分の学歴やら職業やらを振りかざして相手を罵倒する人間に初めて会った。
インドに8回も来てると言っていたが、結局インドのことも心の底では「貧しくて可哀そうでバカな人ばかりいる国」と思っているに違いない。

相棒いわく、
「やっぱさーインドに来る日本人って、日本の社会からドロップアウトしちゃった人が多いってことだよね。社会になじめない人っていうかさぁ。私たちも気をつけないとね」
確かに。
余計なお世話だが、あの彼女が日本の社会でうまくやれているとはとても思えない。
彼女によれば、私が彼女をバカにしたということだが……。
……バカに? 私はふつうのことをふつうに告げただけだ。

インドにはいろいろな旅行者がやって来る。
でもその全てを受け入れてくれる、インドの懐の深さを改めて実感した。
けど、罵倒された私をどうしてくれるんだっての。
「バカ女」だとか「気持ち悪い」とか「おまえが日本をダメにする」とか。
まったく名誉棄損もいいところだ。これ、言葉の暴力でしょ。

どうもね、じーさんだのばーさんだのモンスターだの、今回のインドではおかしな人ばかりに会う。台風のせいで予定が狂ったりして、最初からケチがついた今回のインド。
今後は大丈夫だろうか。

漠然とした不安を感じながら、今日もアラビア海に沈む美しい夕陽を見ている。

インドのカゼ薬&日本のカゼ薬
旅のトラブル対処法 健康編#4 〜インドでカゼをひいたら
エリア:
  • アジア>インド
テーマ:買物・土産 旅行準備 その他 
投稿日:2011/12/28 11:08
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インドでは急にカゼをひく。
暑いところでもカゼをひく。
インドにいることに夢中のあまり、ついムリをしてしまうために、ある日突然ノドが痛くなったりする。そうなるとやっかいで、暑ければ暑いで薄着のままファンをまわし、寒ければ寒いで弱い暖房設備に震えっぱなし。ノドの痛みは鼻水を誘い、運が悪いと悪寒に発熱。食欲減退、体力も落ち、さらにひどい状態に。

と、いうことにならないように、カゼをひいたら素早く対応しよう。
あ、ノドがなんか痛い、とか、くしゃみが続く、とか、少しでもそう感じたら、ま、大丈夫だろうなどと油断しない。埃だらけのインドの空気は弱ったからだには大敵なのだ。

さて、「インドで下痢になったら……」にも書いたが、インドで具合が悪くなったら、すぐに病院へ行くのが一番いい。が、まだ体力的に余裕があれば薬局で薬を買うこともできる。

インドには小さな薬局がたくさんある。それこそスナックや日用雑貨を売るキオスクと同じくらいある。どこへ行っても薬局を見つけるのは、さほど難しくない。逆にいえば、それだけ薬局は必要とされているということだ。
もし来たばかりの町ですぐに薬局へ行く必要があるなら、道を歩く人に聞けばすぐに教えてくれるだろう。

薬局へ着いたら、自分の症状を店の人間に告げる。
「ノドが痛い、鼻水が出る」……などと言えばいいのだが、この場合英語。なので、そういった英語は覚えておいた方がいい。
店の人はちゃんと薬を出してくれる。だいたい3日分くらい。これで30〜50ルピー。わずか100円足らずなので、ツーリスト的にはとても安く手軽だ。そのときに処方の仕方も教えてくれる。毎食後とか寝る前に飲め、とか。

これでひとまず安心……なのだが、インドの薬は非常に強い。
今回私はカゼ薬を買ったのだが、飲んでみたら意識が朦朧とし、半日ぐらいぼぅっとしてしまい、その後の活動に支障が出た。が、効果は抜群。2錠ほど飲んだだけで、ノドの痛みも鼻水もぴたりと止まった。けれどあまりに影響が大きいため、旅の後半に再度カゼ気味になったときは、飲むのを避けた。そのときは友人が持っていた日本の市販のカゼ薬を服用した。

そういうわけでインドへ行くときには日本のカゼ薬を持っていった方がいい。
インドの下痢はインドの薬でしか治らないが、カゼは、ひき始めなら日本の薬で有効だ。
インドは気候や環境が厳しいので、薬も強くないと病気も治らない。だからインドの人たちは強い薬にからだが慣れている。日本人とは薬に対する抗体が違うのだ。
そこらへんを肝に銘じてインドの薬を服用しよう。


インドのカゼ薬&日本のカゼ薬
黄色い錠剤がインドのカゼ薬。白いのが日本のもの。大きさがかなり違う。


インドの頭痛薬&日本の頭痛薬
オレンジがインドの頭痛薬。白いのが日本のもの。
白い日本の頭痛薬はマイブランド。旅行には必ず持っていく。今回もけっこうお世話になった。


インドの下痢止め
ちなみにインドの下痢止め。
カゼ薬も下痢止めも何種類もある。薬局に行くたびに違うものが出てくるが、気に入った薬が見つかったら、名前や色など覚えておいた方がいい。

余談だが、病院へ行った場合、医師が処方してくれた薬をその場で渡してもらえる場合と、日本のように薬局へ処方箋を持っていく場合がある。
治療費だが、個人病院の場合はボラれる場合も多い。
ローカルの10倍ほどの料金を請求されたりする。が、背に腹は代えられないので、そのまま支払うしかない。そこで値切る余裕は体力的にも精神的にもないからだ。
まぁ10倍といってもせいぜい1000円前後だからね。
総合病院の場合はボラれることは、まず、ない。
かかったおカネは海外旅行保険に入っていれば、帰国後、大抵の場合は戻ってくるので、やはり保険には入っておいた方がいいだろう。

台湾南部の街、高雄
インド生リポ ●台湾編#2 デリーが遠い〜〜〜!!
エリア:
  • アジア>台湾>高雄(カオション)
  • アジア>インド
テーマ:鉄道・乗り物 ホテル・宿泊 その他 
投稿日:2011/12/02 20:17
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2011/09/30

香港へ行くところが、余儀なく台湾に連れて来られてしまった私たち。
台湾南部の高雄空港へ着いたときにはもうへろへろだった。
しかし、キャセイパシフィック航空の対応の速やかさは、堂に入っていた。

ぐったりの乗客たちを次々とバスに乗り込ませ、一路ホテルへ。
バスで走ること約20分、外は暗くまるで台湾へ来た実感は湧かなかった。バスを降り、なんだか狭い玄関からホテルへ一歩足を踏み入れた瞬間、そのゴージャスさにあんぐり。
きらびやかな巨大なシャンデリア、午後11時をとうにまわっているというのにロビーのラウンジには音楽が流れ、はちみつ色の灯りのなか、大勢の宿泊客たちが談笑している。広いフロントカウンターでは私たちを待ちうけるべく、スタッフたちがズラリ。

私と友人は乗客たちの最後尾の方にいたので、部屋を割り振られるのが遅くなった。
フロントの前にようやく立つと、スタッフの手元にある部屋割表がちらりと見えた。部屋のほとんどはすでにチェックが入っている。
ああ出足が遅れたので部屋がもうない、とかだったらどうしよう。。。
フロントは私と友人をひょいと見てから、表の部屋ふたつにチェックを入れ、カードキーを私と友人それぞれに渡した。
「私たち一緒なので一緒の部屋でいいですけど」
そう言ったが、フロントのスタッフは首を振り、
「ディナービュッフェは11時30分までです。まだ間に合いますからどうぞいらっしゃってください。朝のビュッフェは6時半からやっております」

シングルルームなのかしらん、そう思いながら、エレベーターに乗り階上へ。
ビュッフェをやっているダイニングフロアは最上階の42階で、私と友人の部屋はそれぞれその下の下の階あたりだった。つまり高層階だ。……と、いうことは、これはもしや。

フロアに着き、部屋を探す。
見つけた私の部屋は”ULTRA DELAX AMBASSADOR SUITE“というプレートが(確かそんなような名前)。
ドアを開けて部屋に入ってみると、再びあんぐり。
なんという広さ。なんというラグジュアリーさ。なんというリュクスな。
書斎机、リビングテーブル、ふたつのソファ、なぜかふたつの石像、必要のないほどぶ厚いカーテン。寝室へ行くとクイーンサイズのベッドがどーんとふたつ。その前に50インチはあろうテレビ、さらに左奥のドアを開けると、なんと人が3人は寝られるほどのクローゼットルーム。そこにはバスローブやらスリッパやら気持ちいいものがズラリ。
バスルームは、というと、大理石の洗面台、金の縁のバスタブ、ガラス張りのシャワールーム。ミネラルウォーターが4本。アメニティもたっぷり用意されていた。
そしてトイレは玄関近くとここにあり、計ふたつ。
……残りものには福があるというが……、高層階だったのでもしやよい部屋では……という予感が的中した。
今回の部屋の割り振りはきっとふつうの部屋からしていったに違いない。ホテル側としてもスイートまであてがうつもりは毛頭なかったろう。でも足りなくなって、それで。
それにしてもすごい部屋だなぁ。70?はあろうか。家族5人で住めるよww
一人じゃ持てあましてしまう。

そのあとはディナービュッフェへ。
これもまた豪華なビュッフェで台湾料理、中華、和食、洋食まで盛りだくさん。時間がこれほど遅くなければもっと胃に入ったろうに。
翌朝は同じようにモーニングビュッフェ。こちらも豪華で思わず嬉しくなった。高級ホテルの朝ビュッフェってどうしてこうステキなのだろう。が、やはり時間があまりなく楽しむのもそこそこだった。
このホテルの名は、グランド・ハイ・ライホテル。実は5スターだった。
http://www.grand-hilai.com.tw/
今回の長旅では、まったく予定はされていなかったが、このホテルが私のBEST2ホテルとなった。

グランドハイライホテルの豪華なロビー
絶品スイート!ラグジュアリーそのもの

ぐっすり眠れたベッドルーム
朝ごはんは大満足のビュッフェ


さて、思いがけず気持ちよく眠れ、元気になった私たちは高雄空港へ向かう。
キャセイから指示されたのは午前8時半に空港集合。といってもフライトは14時半だ。空港でかなり待たされるが、それもいろいろ事情があるのだろう。でもそこはさすがキャセイ、客から文句が出る前にお弁当と水が支給された。イライラさせないために腹を減らさない作戦か。
そしていよいよ高雄から香港へ飛んだ。高雄からはわずか40分、この日の香港は雨も降っておらず、きのうのことがウソのようにスムーズに着陸した。
香港が目的の人たちは一様にホッとしていたが、私たちのフライトはまだ続く。
乗継はどうかと心配していたが、飛行機を降りたところで、デリー行きのプラカードを持ち、デリーデリーと叫んでいるグランドスタッフを見つける。私たちが走り寄ると、彼は腕時計を確かめ、「20分後に出発します、急いで私について来てください」
20分!? つまりそれは買い物とかするヒマは全くないってことか。
私たちは5~6人のグループでスタッフのあとを小走りについていった。

大きく広い香港の空港を駆け抜け、ゲートに着くと、すでにラストコール。
そのカウンターで慌ただしくチェックイン。背中を押されて乗ったのは、香港発バンコク経由のデリー行き、CX751便。
予定していたキングフィッシャーではない。しかもデリー直行ではない、バンコクに寄るのだ。通常の飛行時間よりも2時間ほど上乗せになっている。
おまけに私の席は右にインド人、左に台湾人で、座った途端にうるさくなった。二人とも私と喋りたくて交互に質問してくる。そしていつのまにか私との会話権争奪戦のようになっていく。
その窮屈な席でバンコクまで2時間、さっき弁当を食べたばかりだというのにヘビーなランチが出され、胃は重いしうるさいし。
ああデリーにはいつ着くのだろう。遠いよ〜〜。

デリーに着いたのは、午後10時頃だった。
結局今日ものべ10時間くらい飛行機に乗っていたし、朝から考えたら丸一日移動に使った。つまり、デリーへ来るのに2日間をたっぷり使ったのだ。それでも無事に着いたのだから、よかったのだ。
デリーの、もう見慣れた感のあるリニューアルした空港に、あまり認めたくはないがホッとした。
再びやってきたインド。
空港のこの到着ロビーを出た瞬間から、またインドのあの強烈な雑踏にもまれることになるのだろう。何度も何度も。

インドが始まる前に起きたこの事件……できごとは、何かの前触れのような気がしていた。

高雄空港
インド生リポ ●台湾編#1 香港が遠い〜〜!!
エリア:
  • アジア>台湾
  • アジア>インド
テーマ:鉄道・乗り物 その他 
投稿日:2011/12/02 00:44
コメント(0)
2011/09/29

イヤな予感はしていたのだ。
デリーへ出発する数日前に南海上に台風が発生していた。微妙な位置にいたが、まぁ時間的に避けられるだろうと思っていた。
ところが、東京を発つ前日、10月28日の夕方の天気予報で、
「南海上に台風がいますが、ご安心ください、日本へは来ませんから」とお天気キャスターの満面の笑顔。台風の進路を示す矢印は思い切り香港の方を指していた。

今回デリーへは香港経由で行く。
香港まではキャセイパシフィック航空で、香港からはキングフィッシャー航空。香港で4時間ほどトランジットするが、その日の午後9時過ぎにはデリーに着く。

南海上の台風が不気味だったが、香港からはまだかなり距離があったので、なんとかぶつからずにすむだろうと思っていた。

10月29日午前10時半。羽田空港を定刻で飛び立ったCX543便は順調に飛行していた。
香港までは約4時間。近いものだ。機内食を食べ、持ってきたミステリーを読んでいると、じきに「着陸態勢に入りますので、シートとトレイを所定の位置にお戻しください」とアナウンス。シートに付いているビジョンを見ると、到着まであと1時間という表示。
早い。もう着くのだ。
香港へは香港が中国に返還される前に行ったきりだから、もう15年ぶりか。4時間のトランジットだが、きれいになった空港で買い物もしたいし、のんびりもできるだろう。
ところが。
着陸態勢に入ったというのに、ちっとも飛行機の高度が下がらない。1時間後の表示も一向に変わらない。飛行機は旋回を繰り返しているようなのだ。
眼下はもう香港なのだろう。けれど降りられないのだ。飛行機が混んでいて順番待ちしているのだろうか。
やがて高度が下がり始めた。
すると途端に機体が揺れ始める。
天気が悪いのか。この揺れ方は雲を突っ切るときのあの揺れだ。
すると後方の窓が光った。窓際の客が、すごい雨、あ、雷、また光った、と口々に言う。
思い出した。台風である。
台風はまだ香港からかなり距離があったはずなのに。もしや速度を早めて……とかよく聞くそういう状態になり、ぶち当たってしまったのか。
CAたちの動きが慌ただしくなる。あちこちで客の質問に応え、シートベルトをチェックして歩く。私は尋ねた。
「やっぱり台風ですか」
「そうです、でも大丈夫。ご心配いりませんよ」と笑顔。
飛行機は再び高度を上げ、雲上に出ると再び旋回し始めた。
あと1時間、の表示からすでに1時間以上は経っている。しかたないので私はミステリーを閉じ、「TOYSTORY3」を観ることにする。
機は依然高度の上げ下げを繰り返している。

どのくらい時間が経ったのか、ついに飛行機は意を決したように降下し始めた。
途端に揺れがくる。風にあおられ、エンジンがうなる。風に負けじと機体を水平に保とうとし、そのひずみで揺れもひどくなる。
私はトイストーリーを止め、ビジョンを見る。高度がどんどん下がっていくのがわかる。距離も時間も瞬く間に縮んでいく。
もう少しだ。
もう少しで着陸する。着陸したらホッとして、コーヒー飲んで買い物して……。
距離はあと20kmもない。時間はあと10分程度。
揺れる。
大丈夫、たいしたことない。前にソウルに行ったときも稲光のなか、無事に着陸した。
距離は10kmを切り、あと5km、4km……ビジョンはほんの数分後だと告げている。もういつランディングしてもおかしくない……。
そのときだった。
突如、飛行機は上昇し始めた。
ものすごい勢いだった。普段飛び立つとき以上の急上昇。そして激しい横揺れ。
恐怖に心臓が圧迫する。アドレナリンがどっと出て、私はとっさに手を伸ばし、前の座席をつかんだ。そんなことしても全く意味がないと気付きながらも、何かに掴まっていないと倒れそうだったのだ(もちろんシートに座っていたが)。
いつまで昇るのか。いつまでこの状態が続くのか。

やがてふーっと機体が安定した。と同時に揺れもおさまり、乗客全体から緊張感が抜けた。
すぐに機長からアナウンスが流れた。
「台風のために香港国際空港に降りられませんでした。けれど、このまま台北に向かい、そこで給油したのち、再度トライします」
急きょ、私の乗っている便は台北へ行くことになったのだ。

そこから台北まで1時間ちょっと。台北で給油して1時間、また香港に向かったが、やはり降りられず、結局台湾に戻り、南部の高雄(クーシャン)で一泊することになった。
高雄に着いたのは午後10時頃。私たちはおよそ12時間飛行機に缶詰だった。わずか4時間の香港がなんと遠いことか。
そして何より、デリー乗継ぎもおじゃんになった。

それにしても急上昇があんなにも怖いものだとは思わなかった。
急降下のあの感じも怖いが、あの息詰まるような急上昇は人間の身体的な限界をすぐに越えそうだった。
高雄へ行く、と決めた機長が、
「今日はみなさまにとっても私たちクルーにとっても長い一日でした。台湾で今夜はゆっくり休んで明日こそは香港へ参りましょう」とアナウンスしたのが印象的だった。
確かに。一番疲れたのはパイロットたちだと思うしね。
とにかく落ちなくてよかった。
明日は無事に香港へ着けますように。そして、なんの前触れもなくキャンセルされたデリー行きの便の振り替えがちゃんと用意されてますように。。。

私はそう願ってやまなかった。

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