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- 買物・土産
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バンコク・デモに大騒ぎの弊社に
最近こんなニュースが飛び込んできました。
“「出前一丁」中国ですさまじい人気 日清、香港で工場新設へ ”
中国で人気? 香港で工場新設???
これ如何に。
“即席麺「出前一丁」が香港で品薄状態に陥っている。「高品質で安心」のイメージがある香港製の人気が、中国本土で高まっているからだ。日清食品ホールディングス(HD)は、新工場を香港に建設し、本土への「出前」を強化する。”(朝日デジタル2014/01/08より)
つまり香港製の「出前一丁」を中国に輸出するために工場を新たに作りましょうということですね。
香港製の「出前一丁」…?「出前一丁」は日本のものでは?
という皆さまに今回は驚くべき【香港と出前一丁の関係】をご紹介したいと思います。
※ちなみに言うまでもなく弊社は旅行会社で日清さんとも「出前一丁」とも何の関係もありません。あしからず。
まず初めに、確認ですが「出前一丁」というのは皆さまご存知ですね?
日清食品が1968年に販売を開始したインスタントラーメンの銘柄でこちらのパッケージでお馴染みです。
実はこの商品、販売直後には香港に輸入が始まり、なんと1985年には香港での現地生産が始まるほどの人気。
今では香港のインスタントラーメンシェア60%を誇るナンバーワン商品です。
★香港版には輝く「香港製造」の文字。そして微妙にキャラクターの顔が違います。なぜか色白&そばかす。
しかしどれだけ人気でも1銘柄でシェア60%とは!と思われる方も多いでしょう。
そこでそのカラクリをここだけでご紹介いたします。
<その1:内食編>
一口に「出前一丁」と言えどその数なんと17種類!
日本で「出前一丁」と言えば醤油ゴマラー油一択。
しかし香港では現在17種類の味が存在します。
スーパーでもこの通り。しかもここには半分以下の8種類しか置いていません。
8種類でも十分なんですが。
インスタントラーメン発祥の国を凌駕する怒涛のラインナップはこちら。
<オリジナル>
1)麻油味   2)香辣麻油
<豚骨アレンジシリーズ>
3)黒蒜油豬骨湯味 4)極辛豬骨濃湯味
<海鮮シリーズ>
5)海鮮味 6)火辣海鮮味 7)辛辣XO醤海鮮味
<アジアンシリーズ>
8)鶏蓉味 9)サテー味 10)微辛カレー味
<牛肉シリーズ>
11)紅燒牛肉味 12)五香牛肉味
<日本地名シリーズ>
13)九州濃湯豬骨湯 14)東京醤油豬骨湯 15)北海道味噌豬骨湯味
16)神戸照燒牛肉風味 17)札幌香蒜照燒鶏風味
他にもカップめん(大)にはXO醤+海鮮味・高菜+豬骨濃湯味などの+別添え付きの豪華版やカップめん(小)には地獄辣海鮮味などもありとにかくバラエティ豊か。
実際に「高菜+豬骨濃湯味」を食べてみました!
中身はこんな感じです。
リアル高菜が効いていておいしいです。
他の国や地域の方(日本以外でも!)がお土産に買って帰られることも多いです。
スーパーマーケットなら全種類とはいかなくてもどこでも手に入りますよ!
=================追記=================
本記事UPの後も街をうろついては「出前一丁」を探す日々。
そこで見つけたこんなもの↓↓↓↓
「出前一丁」ではありますが…香港のものより色がPOP!?
実はこちら何と新加坡=シンガポールの「出前一丁」!
シンガポールでも作られていたのは驚きですが、それ以上に
わざわざシンガポール製まで輸入して食べたがる香港人の「出前一丁」愛に驚愕です。
結構売れてるようでした。
====================================
<その2:外食編>
レストランで食べる「出前一丁」!
「出前一丁」の勢いはスーパーマーケットにとどまらず、しっかりと外食産業にまで浸透しています。
また一般的なインスタントラーメン(=公仔麺)と「出前一丁」を区別し、特別料金をとる店もあるほどそのブランド力は高いのです。
しかしそもそも「どうしてわざわざ外でインスタントラーメンを食べなきゃならないの?」と思われる方も多いと思いますが、それを理解するにはポイントが2つ。
1つは香港は外食の敷居が日本より圧倒的に低いということ。
香港では共働きの家庭が多く、日常的に外で食事を取る文化があります。1日3食外食の人も少なくありません。また冷たい食事を取りたがらないため、お弁当文化もなくレストランへ行くことになります。ですが毎日のこととなると必然的に外食にかける最低消費額も低くなってきます。
もう1つはインスタントラーメンとは言えそこはやっぱり美食の街。
家庭では作ることのできない、一工夫も二工夫もある料理が提供されています。わざわざインスタントラーメンを食べに行くことだって珍しいことではありません。
では実際に街中で食べられる「出前一丁」をいくつかご紹介。
<朝の定番>
朝ごはんにインスタントラーメンは定番中の定番。
主に日本と同じような一般的な形で提供されます。
上の具はランチョンミート(俗に言うスパム)に菜心という中華野菜とスクランブルエッグ。
他にもサーザイだったりハムやソーセージだったりと必ず具がのってきます。
こちらは香港で人気のチェーン店【太興】の朝食メニュー。
飲み物がついて31ドル≒420円です。昨今の円安のせいで円にすると高い!!
店名:太興
アドレス:銅鑼湾謝斐道470-484號信諾環球保險中心1號地舖
他分店多数。
←クリックで大きくなります。
=================追記=================
上記よりもっとポピュラーなファストフード系レストランでも朝食に登場。
しかもメニューに燦然と輝く「出前一丁」の文字!
こちら、香港島と九龍にそれぞれ20店舗、新界・離島に22店舗もあります。
ご旅行中にも一度は目にするはず。ぜひお試しください。
店名:美心MX(美心快餐)
====================================
<コンテストでNo1!?>
あるところにはあるんですね…「創作出前一丁コンテスト」なるものが。
このコンテストで優勝したのがこちらの「金黄鶏翼炒出前一丁麺」。
ちなみに「炒出前一丁」(略して「炒丁」)は一旦湯がいた麺を炒めて作る
焼きそば風の料理です。
実は麺のみ「出前一丁」で味付けはお店のオリジナル。
それって最早「出前一丁」ではないのでは…なんて小さいことは言いません!
他にも出前一丁シリーズがたくさん!普通のスープ式もあります。
店名:極之好粥麺茶餐廳
アドレス:旺角通菜街154號地下
←クリックで大きくなります。
<香港で生まれた食べ方>
老舗の茶餐店【蘭芳園】で生まれたのが「撈出前一丁」(略して「撈丁」)。
湯がいた麺に調味料を和えて混ぜる食べ方です。
トッピングにバリエーションがあり、お好みの具をチョイスできます。
ここでのおススメは「心多多撈丁」。
トッピングは手羽先・五香肉・目玉焼きです。お店自慢の葱ソース付き。
量は少ないので小腹がすいた時におススメ。
その他にもトッピング&ソースのアレンジメニューがいろいろ。
店名:蘭芳園 Lan Fong Yuen
アドレス:中環結志街2號 他分店多数。
←クリックで大きくなります。
上記のお店以外でもいろいろなお店で見かけることができます。
メニューに「丁」の文字が入っていれば、それは間違いなく「出前一丁」!
他にも香港ローカルお気に入りの食べ方はこちら。
THE 鍋の締め。
スープの素に見えるかすかな「出前一丁」の文字が見えます?
日本でのうどん・そばと同じように一食材として立派な地位を築いているのが
香港での「出前一丁」なのです。
最後におまけ。
<番外編>
「出前一丁」は食べるだけじゃない?香港人を魅了する「清仔ファミリー」!
この子、日本では「出前坊や」と言うそうですが
こちら香港では「清仔」と呼ばれ人気キャラクターとして確固たる地位を築いています。
香港日清のサイトでもこの扱い。
出前坊や=清仔だけでなく、一家全員そろってます。ゲームコンテンツもあります。
時折こんなバスも登場します。
こちら普通の路線バスです。期間限定で「出前一丁」仕様に。
タクシーも発見。
「PIRIKARA!」と書いてあります。辛い系の広告です。
日本から来たのに、日本でよりもずっと知名度高いです。
以上めくるめく香港「出前一丁」の世界、いかがでしたでしょう?
日本生まれのブランドがここまで独自の発展を遂げているんですね。
皆さんも香港に来たら一度は「出前一丁」に触れてみてください!!
最近こんなニュースが飛び込んできました。
“「出前一丁」中国ですさまじい人気 日清、香港で工場新設へ ”
中国で人気? 香港で工場新設???
これ如何に。
“即席麺「出前一丁」が香港で品薄状態に陥っている。「高品質で安心」のイメージがある香港製の人気が、中国本土で高まっているからだ。日清食品ホールディングス(HD)は、新工場を香港に建設し、本土への「出前」を強化する。”(朝日デジタル2014/01/08より)
つまり香港製の「出前一丁」を中国に輸出するために工場を新たに作りましょうということですね。
香港製の「出前一丁」…?「出前一丁」は日本のものでは?
という皆さまに今回は驚くべき【香港と出前一丁の関係】をご紹介したいと思います。
※ちなみに言うまでもなく弊社は旅行会社で日清さんとも「出前一丁」とも何の関係もありません。あしからず。
まず初めに、確認ですが「出前一丁」というのは皆さまご存知ですね?
日清食品が1968年に販売を開始したインスタントラーメンの銘柄でこちらのパッケージでお馴染みです。
実はこの商品、販売直後には香港に輸入が始まり、なんと1985年には香港での現地生産が始まるほどの人気。
今では香港のインスタントラーメンシェア60%を誇るナンバーワン商品です。
★香港版には輝く「香港製造」の文字。そして微妙にキャラクターの顔が違います。なぜか色白&そばかす。
しかしどれだけ人気でも1銘柄でシェア60%とは!と思われる方も多いでしょう。
そこでそのカラクリをここだけでご紹介いたします。
<その1:内食編>
一口に「出前一丁」と言えどその数なんと17種類!
日本で「出前一丁」と言えば醤油ゴマラー油一択。
しかし香港では現在17種類の味が存在します。
スーパーでもこの通り。しかもここには半分以下の8種類しか置いていません。
8種類でも十分なんですが。
インスタントラーメン発祥の国を凌駕する怒涛のラインナップはこちら。
<オリジナル>
1)麻油味   2)香辣麻油
<豚骨アレンジシリーズ>
3)黒蒜油豬骨湯味 4)極辛豬骨濃湯味
<海鮮シリーズ>
5)海鮮味 6)火辣海鮮味 7)辛辣XO醤海鮮味
<アジアンシリーズ>
8)鶏蓉味 9)サテー味 10)微辛カレー味
<牛肉シリーズ>
11)紅燒牛肉味 12)五香牛肉味
<日本地名シリーズ>
13)九州濃湯豬骨湯 14)東京醤油豬骨湯 15)北海道味噌豬骨湯味
16)神戸照燒牛肉風味 17)札幌香蒜照燒鶏風味
他にもカップめん(大)にはXO醤+海鮮味・高菜+豬骨濃湯味などの+別添え付きの豪華版やカップめん(小)には地獄辣海鮮味などもありとにかくバラエティ豊か。
実際に「高菜+豬骨濃湯味」を食べてみました!
中身はこんな感じです。
リアル高菜が効いていておいしいです。
他の国や地域の方(日本以外でも!)がお土産に買って帰られることも多いです。
スーパーマーケットなら全種類とはいかなくてもどこでも手に入りますよ!
=================追記=================
本記事UPの後も街をうろついては「出前一丁」を探す日々。
そこで見つけたこんなもの↓↓↓↓
「出前一丁」ではありますが…香港のものより色がPOP!?
実はこちら何と新加坡=シンガポールの「出前一丁」!
シンガポールでも作られていたのは驚きですが、それ以上に
わざわざシンガポール製まで輸入して食べたがる香港人の「出前一丁」愛に驚愕です。
結構売れてるようでした。
====================================
<その2:外食編>
レストランで食べる「出前一丁」!
「出前一丁」の勢いはスーパーマーケットにとどまらず、しっかりと外食産業にまで浸透しています。
また一般的なインスタントラーメン(=公仔麺)と「出前一丁」を区別し、特別料金をとる店もあるほどそのブランド力は高いのです。
しかしそもそも「どうしてわざわざ外でインスタントラーメンを食べなきゃならないの?」と思われる方も多いと思いますが、それを理解するにはポイントが2つ。
1つは香港は外食の敷居が日本より圧倒的に低いということ。
香港では共働きの家庭が多く、日常的に外で食事を取る文化があります。1日3食外食の人も少なくありません。また冷たい食事を取りたがらないため、お弁当文化もなくレストランへ行くことになります。ですが毎日のこととなると必然的に外食にかける最低消費額も低くなってきます。
もう1つはインスタントラーメンとは言えそこはやっぱり美食の街。
家庭では作ることのできない、一工夫も二工夫もある料理が提供されています。わざわざインスタントラーメンを食べに行くことだって珍しいことではありません。
では実際に街中で食べられる「出前一丁」をいくつかご紹介。
<朝の定番>
朝ごはんにインスタントラーメンは定番中の定番。
主に日本と同じような一般的な形で提供されます。
上の具はランチョンミート(俗に言うスパム)に菜心という中華野菜とスクランブルエッグ。
他にもサーザイだったりハムやソーセージだったりと必ず具がのってきます。
こちらは香港で人気のチェーン店【太興】の朝食メニュー。
飲み物がついて31ドル≒420円です。昨今の円安のせいで円にすると高い!!
店名:太興
アドレス:銅鑼湾謝斐道470-484號信諾環球保險中心1號地舖
他分店多数。
←クリックで大きくなります。
=================追記=================
上記よりもっとポピュラーなファストフード系レストランでも朝食に登場。
しかもメニューに燦然と輝く「出前一丁」の文字!
こちら、香港島と九龍にそれぞれ20店舗、新界・離島に22店舗もあります。
ご旅行中にも一度は目にするはず。ぜひお試しください。
店名:美心MX(美心快餐)
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<コンテストでNo1!?>
あるところにはあるんですね…「創作出前一丁コンテスト」なるものが。
このコンテストで優勝したのがこちらの「金黄鶏翼炒出前一丁麺」。
ちなみに「炒出前一丁」(略して「炒丁」)は一旦湯がいた麺を炒めて作る
焼きそば風の料理です。
実は麺のみ「出前一丁」で味付けはお店のオリジナル。
それって最早「出前一丁」ではないのでは…なんて小さいことは言いません!
他にも出前一丁シリーズがたくさん!普通のスープ式もあります。
店名:極之好粥麺茶餐廳
アドレス:旺角通菜街154號地下
←クリックで大きくなります。
<香港で生まれた食べ方>
老舗の茶餐店【蘭芳園】で生まれたのが「撈出前一丁」(略して「撈丁」)。
湯がいた麺に調味料を和えて混ぜる食べ方です。
トッピングにバリエーションがあり、お好みの具をチョイスできます。
ここでのおススメは「心多多撈丁」。
トッピングは手羽先・五香肉・目玉焼きです。お店自慢の葱ソース付き。
量は少ないので小腹がすいた時におススメ。
その他にもトッピング&ソースのアレンジメニューがいろいろ。
店名:蘭芳園 Lan Fong Yuen
アドレス:中環結志街2號 他分店多数。
←クリックで大きくなります。
上記のお店以外でもいろいろなお店で見かけることができます。
メニューに「丁」の文字が入っていれば、それは間違いなく「出前一丁」!
他にも香港ローカルお気に入りの食べ方はこちら。
THE 鍋の締め。
スープの素に見えるかすかな「出前一丁」の文字が見えます?
日本でのうどん・そばと同じように一食材として立派な地位を築いているのが
香港での「出前一丁」なのです。
最後におまけ。
<番外編>
「出前一丁」は食べるだけじゃない?香港人を魅了する「清仔ファミリー」!
この子、日本では「出前坊や」と言うそうですが
こちら香港では「清仔」と呼ばれ人気キャラクターとして確固たる地位を築いています。
香港日清のサイトでもこの扱い。
出前坊や=清仔だけでなく、一家全員そろってます。ゲームコンテンツもあります。
時折こんなバスも登場します。
こちら普通の路線バスです。期間限定で「出前一丁」仕様に。
タクシーも発見。
「PIRIKARA!」と書いてあります。辛い系の広告です。
日本から来たのに、日本でよりもずっと知名度高いです。
以上めくるめく香港「出前一丁」の世界、いかがでしたでしょう?
日本生まれのブランドがここまで独自の発展を遂げているんですね。
皆さんも香港に来たら一度は「出前一丁」に触れてみてください!!