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- チェコで人気加速中!オーガニックとノンシュガー チョコとナッツ編
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エリア:
- ヨーロッパ>チェコ
- テーマ:買物・土産 グルメ 自然・植物
- 投稿日:2023/02/23 19:40
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ヨーロッパ旅行の楽しみの一つ、豊富なオーガニック商品。私たちが滞在するチェコも例外ではありません!
チェコの首都・プラハを中心にスーパーや食品店には健康や環境に配慮された食品がどんどん登場し続けています。オーガニックやヘルシーをキーワードに、ヨーロッパではベジタリアン・ビーガン対応の商品が注目さており、ローフード(非加熱)やプロテインなどのパワーフードも人気です。

今回、「オーガニック」に付け加え「ノンシュガー」に着目しました。
日本で目にする「ノンシュガー」の多くは人工甘味料を使っているものが多く、それらの中には発ガン性や脳腫瘍のリスクが高まるといったデータが出されているものもあります。また、人工的にに生成された白砂糖のデメリットも近年はメディアで多く取り上げられるようになってきました。
チェコでは白砂糖を使わない商品(蜂蜜、アガベなどからのシロップ)や、無糖(人工甘味料なしの、フルーツからのみ)が次なるヘルシーフードとして注目されています。
それではここから最近人気で個人的にもお気に入りのチェコのヘルシーパワーフードブランド4社からオーガニックとノンシュガーの商品を紹介していきます。
過去に”環境、ビーガン、エシカル(倫理観)”について取り上げた記事、
『プラハからのおすすめエクスカーション「農場ボランティア」』
『プラハのハンドメイド パフューム』
も是非覗いてみてください。

出典:出典:https://eshop.lazenskakava.cz/znacka/sufan
1:SFAN(シュファン)
SFANはローカルで知る人ぞ知るメーカーで、エコフレンドリーで品のあるブランドです。

ーナッツのペースト5種。ナッツだけのシンプルでかなり濃厚、パワー栄養価高、ナッツをローストしてペーストにするだけのナッツ100%商品です。焙煎のプロは独自の機械でじっくり時間をかけてローストしていて、ナッツの品質と焙煎技術など最もシンプルな加工は味の自信やこだわりを感じます。

ー白砂糖なしのチョコ、きび砂糖を使用しており、チョコレートにあるあるの罪悪感を感じずに食べてしまいます。香料、着色料、大豆レシチン、添加油、人工甘味料は一切使用されていません。

ーシリアル、グラノラ。鳥の巣とタイトルの名前にあるように、何種類ものパワーフードがシロップによりくっつき、ザクザクの塊を食べる食感はやみつきになります。
朝食で牛乳をかけてもいいですが、そのままお菓子として食べることもお勧めです。グルテンフリーの麦、チアシード、などなど色々入っており細部全部がこだわりの選りすぐりの一品。
ー環境への配慮 リターナブルグラスシステム
まだ実験中ということですが、使用後、割れていない状態の瓶を洗い、ラベルを剥がしSFANに返すとまたその瓶をきれいに洗浄し再利用するシステムを導入しています。
詳しいくはこちらからご覧になれます。
ー購入方法
こちらのページに購入可能店舗がマップ形式で見ることができます。
プラハの中心地では下記店舗で購入が可能なようです。E-shopでの購入も可能。
http://www.herbazdravavyziva.cz/atrium.html
https://www.worldvegan.cz/
https://www.quadrio.cz/vase-farma

2:gfBar(ジーエフバー)
gfBar は、栄養価が高く100% オーガニックの厳選された素材で作られたオリジナルのエナジーバーです。ユニークな点の1つ目は、原材料に少なくとも50%のワイルドブルーベリー(=野生のブルーベリー)が使われていることです。選び抜かれた最高級のドライブルーベリーは通常のブルーベリーと比較して、2 倍の抗酸化物質が含まれています。2つ目は、地球上でナンバーワンのスーパーフードと言われているブラジルナッツを使用している点です。ブラジルナッツはミネラルの一種であるセレンを多く含み、そのセレンは甲状腺ホルモンの活性に関わりがあるほか抗酸化作用も認められています。

ー原材料
人工着色料、香料、保存料、砂糖はなく遺伝子組み換え食品は使用されておらず、ローフード、グルテンフリーでもあります。文句の付け所のないgrBarのエナジーバーはビーガンに適しています。

ー4種類のバー
pilot、filmmaker、original、cocoaと目的が分かれた4種類のバーが販売され、リサイクル可能なパッケージにはそれぞれ可愛らしいイラストがプリントされています。箱型なので鞄に入れても粉々になりにくく持ち運びに最適です。3種類にはタウリンとカフェインが配合されており、パフォーマンスの向上や、目覚めが良くなること、疲れの軽減が期待できます。
cocoaにはナッツ、カフェイン、タウリンが含まれていないのでお子様も召し上がっていただけます。

ー社会貢献
副職ではなく複職が当たり前のチェコ。オーナーのMarek VeselyさんはgfBarの仕事と共に、国際新進ガラス芸術コンペティション、スタニスラフ・リベンスキー賞の主催者としても知られています。収益を、世界で 2,000 万人以上が罹患している慢性疲労症候群 ME/CFS の研究への支援に使うなど社会貢献活動も企業としてのgfBarの大きな魅力です。また、コロナ下では医療従事者にgfBarを無償提供などを継続的に行っていました。
ー購入方法
gfBars は、チェコ共和国ではウェブサイトBar.czで、EU と米国ではオンライン ストアgfbar.comで購入が可能。

出典:https://www.recenzer.cz/obchod/grizly-cz/
3:Grizly
ここはオンラインをメインとしたサイトで、何百種類もの健康食品を取り扱っています。
ヘルシーでシンプルなデザインが若者を中心に人気になっています。

その中で顕著に目立つのが砂糖なし商品です。
商品を買うときは、成分表をしっかり見ることが大切です。最近は ”No added sugar = 砂糖なし”という解釈が
1:白砂糖は使っていない=ライスシロップやコーンシロップは使っている
2:天然砂糖は使っていないけど化学糖分は使っている(日本のアスパルテームなどの”シュガーレス”が典型例)
3:天然果物(例;デーツやバナナなどの糖分)のみ使用
これらの3種が混ざっていますのでそこにもポイントを置いて商品を選んでくださいね。
上の写真のチョコバーは、カルシウム、マグネシウム、カリウム、鉄分などの栄養価と食物繊維が豊富なデーツを使い甘味を出しています。ナッツ類、ドライフルーツ、豆類を豊富に取り揃えており、油脂や糖類が加えられていることが多いスプレットもGrizlyの物はナッツのみで作られていてとても魅力的です。
ー購入方法
E-shopで購入が可能です。

4: Emco
自分達の使命はよりヘルシーでより美味しい朝食と軽食を作ることだと掲げるEmcoは1990年創業とチェコが民主化してすぐに創立した歴史ある企業です。太る原因だとよく言われるシリアルですが、Emcoでは砂糖を使用しないシリアルをMYSLIという商品名で展開しています。

Emcoは甘いものだけではなくえんどう豆から作られた、パテやチーズの代替品のラインも取り揃えています。
商品も魅力的ですが、パッケージを完全にリサイクル可能な物にしたり、商品だけでなく働き手が働きやすい環境作りをしており会社全体として持続可能な取り組みをしています。
ー購入方法
直営店やE-shopでの購入はもちろん、大手スーパーのBILLAやTESCOでも購入が可能です。
まとめ
ワンランク上の品質、デザイン、値段など、チェコのスナック業界は10年前の中欧イメージとは変わり急速に発展しています。
各メーカーのビジョンが今回のキーワード「ノンシュガー」を通して身体への安心や信用をになスタンダードにしています。メーカーの健康意識もそうですが、チェコのスーパーではビオ、オーガニックな食品コーナーなどが多く、お客さんは食品ラベルを必ずチェックしてから買うように、消費者の意識の高さが産業底上げに繋がっているのです。
チェコに来られた際にはこれらの食品カルチャーもぜひ試してみてください。

- チェコ・プラハ:こだわりの一流ベジタリアンコース料理で、贅沢で丁寧なひとときを
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エリア:
- ヨーロッパ>チェコ>プラハ
- テーマ:ホテル・宿泊 グルメ 歴史・文化・芸術
- 投稿日:2023/02/02 18:19
- コメント(0)

久々の海外旅行。旅行先の国で採れた食材、アートのように美しく盛り付けられ食欲をそそる逸品たち、葡萄畑の中にいるような気分を味わえる贅沢な空間で、一流のベジタリアンコース料理を予約して丁寧な旅の時間を送ってみませんか。今回、紹介するのはミシュランガイドに掲載された経歴を持ちモダンチェコ料理を提供する「Salabka」(サラブカ)の”ベジタリアンコース”。

■チェコのベジタリアン事情
チェコには多くのベジタリアンがいます。それは、健康や環境に関心を持つ人々が多く、動物の権利や社会問題への意識が高いためと言えるでしょう。 日本ではなかなか手に入らない、肉類を含まないべジタリアンフードや、動物の体内を通っていないヴィーガンフードが、スーパーなどで安価に購入できます。“ベジタリアン”という選択はチェコでは一般的であり、日本のように特別視されることはありません。

その一方でレストランはというと、まだまだ選択肢が限られます。内陸国であるチェコの郷土料 理は肉がメインです。ベジタリアンにとって、チェコ料理店で食べられるメニューはサラダかチー ズフライといったところでしょう。 チェコ料理以外でベジタリアンメニューを提供するレストランも街中に沢山ありますが、こちら も料理のバリエーションは多くはありません。アラブ料理やバルカン料理から、肉を使用しない メニューを集めて提供しいる店がほとんどです。

■モダンチェコ料理レストラン”Salabka”について
Salabkaはミシュランガイドに認定されるほどの実力を持つモダンチェコ料理レストランです。 “肉”がメインのチェコ料理で、ベジタリアンメニューを提供するというのはとても革新的な挑戦で す。 プラハのミシュランレストランの中でもSalabkaは「自然派・着飾らない・身体にやさしい」とい う表現がよく似合います。ドレスコードも特に無いため、私たちもカジュアルな服装で、ワイン ヤードの横にあるテラス席で食事をいただきました。4.5ヘクタールのワインヤードに囲まれたレ ストランからは、プラハの街を一望できます。

メニューの価格は2022年8月時点のものです。
今回の目的は「ベジタリアン料理の最高峰を知る」ことだったので、一番高価な約14000円の コースをオーダーしました。今まで何度もベジタリアンレストランに行っていますが、コースで料 理をいただくのは生まれて初めての経験でした。
それでは、アートピースようなSalabkaのベジタリアンメニューの全貌をご紹介しましょう。

■食前酒
食前酒として提供されるのは、目前に広がるワイン畑で育った葡萄からできたSalabkaオリジナル の白の泡。ミネラルウォーターは、チェコでも知る人ぞ知るKRONDORF(https:// krondorf.cz/)の天然湧水。
■ AMUSE BOUCHES
食事の始まりを演出するためのアミューズブーシュ。順番にサーブされる4品の1口サイズの料理 で、食欲・胃・口中を刺激し、コースをいただく準備をします。

まずは、夏らしいスイカをベースに、ハーブやヴァーベナの抽出オイルを垂らしたソフトドリンク から始まります。ヴァーベナには、”美女桜”という愛称があります。

2品目は、カリッとした皮の中に柔らかいグリーンピースが入ったブシェ。上に乗っているレモン ムースと合わせて、3つの異なる食感を体験します。

3品目はこちら。複雑な風味のソースが入った、りんご・きゅうり・ディルで出来たゼリーボール。 一般的なチェコ料理は荒削りな味付けが多いのですが、Salabkaは出汁の旨味や素材の味といっ た、繊細な味のバランス感覚が絶妙です。

そして4品目、最後のアミューズです。チェコのドーナツ「コブリハ」がベースになった洗練され た一品。癖のない擦り下ろしチーズのトッピングと共にいただきます。

■BREAD
アミューズブーシュで準備を整えたら、3種類の手作りブレッドをいただく時間です。ディップ・ バター・ピクルス・ハーブ・塩など、素材ごとの美味しさを感じます。 初めて出会う料理たちに驚かされ続けているところですが、まだまだコースは序盤です。ここから ようやく、スターターが始まります。はやる気持ちを抑えてゆっくりとコースを楽しみましょう。
■STARTERS
スターターは2種類から選べます。

こちらは、トマト・アーモンド・バジルソースの、華やかに飾られたサラダ。アーティスティック にコーディネートされた一皿からは、シェフの美的感覚と遊び心が溢れています。ステーキのよう に調理されたトマトに存在感がありました。

もう一種は、薄くカットされロール状に巻かれた茄子が印象的な一皿。出汁がしっかりと染みて います。ベルペッパー・パセリオイル・ハーブ・羊チーズムースの地産食材を組み合わせ、モダン チェコ ベジタリアンとして昇華させています。

■MAIN COURSES
そしてこちらがベジタリアンコースのメイン、キノコをふんだんに使用した一皿です。ひと目見た だけでは何なのか分かりません。 キノコの旨味を濃縮させたゼリーの下に、チェコの代表的なキノコLiskaがふんだんに隠れていま す(Liska:リーシュカ。色に由来し、チェコ語で”キツネ”の意味がある。日本語名はアンズタ ケ)。じゃがいもや玉ねぎと一緒に炒められ、上にはベアルネーゼソース(オランダソースとも言 われるフレンチ料理でよく使われるソース)が盛られています。 クリーミーなソースにも引けを取らないキノコの濃厚な味に驚きを覚える、チェコのキノコの UMAMIを堪能できるメインディッシュでした。

■CHEESES
メインディッシュの後はチーズです。自慢のチェコチーズ4種盛りを、ナッツ・スナック・ Salabkaグレープジャムと一緒にいただきます。 通常のコース料理だと「メインが終わり一息つきたい」ところですが、ベジタリアンのコース料理 だと“食べ疲れがない”という興味深い発見がありました。

■PRE DESSERT
ルバーブ(チェコ語でルバルボラ)という甘い野菜を使ったサイダーとミントのシャーベット。プ チフルールには、濃厚な料理をいただいた後に、口の中をさっぱりさせる役割があります。自然の 甘味や色、食材が持つ食感の幅に感動します。そして何より、シェフが楽しんで食材と向き合って いることが伝わってきます。

■DESSERT
Salabka自慢のストロベリーアイス。ずっしりとしたクッキーの上には2種類のアイスが重なりま す。そして、より美しい一皿へと演出するのは、薬草の一種 オキザリス。絶妙なバランスで表現 された味の繊細さに驚きました。

■PETIT FOURS
デザートの後には、一口サイズのデザート「プチフルール」が待っています。ブラックベリーケー キ・アプリコットボール・シャンティリークリーム・Salabkaプラリネチェコレートコレクション など、コーヒーと共に最後の時間を楽しませてくれます。

■まとめ
以上が、Salabkaのベジタリアンメニューの全貌です。
あまりの奥深い味わいに、今食べている料理が「肉や魚を使っていないベジタリアン料理」であ ることを、つい忘れそうになりました。野菜の優しい味や繊細で自然な甘みは、日本人の味覚に も合うことでしょう。そして何よりも、彼らの料理にある乳製品の深みは、まさにUMAMIそのも のでした。これまではベジタリアンフードについて「肉が入っていない料理」とラベリングして いましたが、「野菜や乳製品の魅力を最大限に活かした結果、肉類を必要としない料理」という 見方になりました。

オーナー兼トップシェフのペトル・クンツ氏はベジタリアンコースについて愉しげに語ります。 「国内外のお客様からベジタリアンコースの希望を頻繁にいただきました。私たちの美味しい野 菜・果物・乳製品を使って、味覚的にも視覚的にも素晴らしいものを提供するチャレンジをして います。」
その言葉通り料理には、食材それぞれの食感や味を知り尽くし、思考を凝らした調理法が使われ ています。そして視覚に訴える盛り付けは、アートピースのように美しく演出されていました。工 夫に満ちた一品一品をコースとしていただいた経験は、まるでシェフと食材による物語を観劇した ような、五感を使った感動体験になりました。

さらに、Salabkaでの時間をより心地よいものにしてくれた理由の一つに、ウエイターとのコミュ ニケーションがあります。知識豊富な彼らによるメニューの説明のおかげで、一皿一皿にかけられ た手間や思いを知ることができます。 プラハに来られたら、ぜひSalabkaのコースを体験してみてください。きっと旅の中での印象的な 思い出の一つになることでしょう。
■店舗情報 Salabka
・住所: Troja, K Bohnicim 57/2, 171 00 Praha 7
・電話番号: +420 778 019 002
・営業時間: 12:00-15:00、17:30-22:00
・定休日: 日、月、火
・URL: https://www.salabka.cz
・Facebook: https://www.facebook.com/salabka/?fref=ts
・Instagram:https://www.instagram.com/salabka_restaurant/
※要予約です。予約はインターネットからできます。
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