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- 太陽とタヒチとキャプテン・クック
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エリア:
- 南太平洋>タヒチ>パペーテ
- テーマ:歴史・文化・芸術
- 投稿日:2012/06/11 21:41
みなさまこんにちは!スタッフAです。
日本では5月に金環日食があり、多くの方が天文観測を楽しんだことと思いますが、その後6月5日(日本では6月6日)に金星の日面通過があったのをご存知ですか?
金星の日面通過。金星が地球と太陽の間に入り、地球から見ると金星が黒い円盤のように太陽面を通過していくように見える現象です。この次に観測できるのは2117年12月11日であるという、極めて貴重な天文現象でした。
この現象、タヒチには大いに関係があります。
1769年6月3日の日面通過を、イギリス人ジェームス・クック船長がタヒチ島北部ビーナス岬で観測しました。これは、地球上の様々な地点で日面通過の開始時間・終了時間を観測することで、地球と太陽の距離(1天文単位という)を測ろうという、世界初の科学共同研究プロジェクトの一環でした。
この観測ためクック船長は3か月に渡ってタヒチに滞在し、そこからタヒチの近代化が始まっていく原因ともなりました。
私スタッフAはちょうど出張でマルケサス諸島ヌクヒバ島に滞在していたので、残念ながらクック船長が観測したタヒチ島ビーナス岬(ちなみにビーナスは英語で金星のことです)では観測できませんでしたが、ヌクヒバ島でも観測できました。南半球からの観測なので、日本とは違う位置から金星が通過して行きます。
(左の写真が、金星が完全に太陽の中に入る「第二接触」から蝕の最大までの過程です。第一接触は、太陽の外側に金星が到達した時なので、観測は出来ません。)

金星が完全に太陽の内側に入る「第二接触」

第二接触より約1時間後

第二接触より約2時間後

触の最大付近(一番深いところ)
マルケサス諸島は、切り立った山々に囲まれた荒々しい景観を持つ「人間の大地」と呼ばれる場所で、ポリネシア人が最初に移住した島々であり実質の故郷。山に囲まれているので太陽が山に隠されてしまい、日面通過の最後までの観測は出来ませんでした。
タヒチ島では、ビーナス岬に同好の士が集まり観測を楽しんだようです。現在はクック船長の観測基地も再現されており、観光客にも人気のスポットとなっています。
現地の熱気だけでも味わっていただければと思います。

マルケサス諸島ヌクヒバ島 八チへウ村

タヒチ島ビーナス岬に集う愛好家
日本では5月に金環日食があり、多くの方が天文観測を楽しんだことと思いますが、その後6月5日(日本では6月6日)に金星の日面通過があったのをご存知ですか?
金星の日面通過。金星が地球と太陽の間に入り、地球から見ると金星が黒い円盤のように太陽面を通過していくように見える現象です。この次に観測できるのは2117年12月11日であるという、極めて貴重な天文現象でした。
この現象、タヒチには大いに関係があります。
1769年6月3日の日面通過を、イギリス人ジェームス・クック船長がタヒチ島北部ビーナス岬で観測しました。これは、地球上の様々な地点で日面通過の開始時間・終了時間を観測することで、地球と太陽の距離(1天文単位という)を測ろうという、世界初の科学共同研究プロジェクトの一環でした。
この観測ためクック船長は3か月に渡ってタヒチに滞在し、そこからタヒチの近代化が始まっていく原因ともなりました。
私スタッフAはちょうど出張でマルケサス諸島ヌクヒバ島に滞在していたので、残念ながらクック船長が観測したタヒチ島ビーナス岬(ちなみにビーナスは英語で金星のことです)では観測できませんでしたが、ヌクヒバ島でも観測できました。南半球からの観測なので、日本とは違う位置から金星が通過して行きます。
(左の写真が、金星が完全に太陽の中に入る「第二接触」から蝕の最大までの過程です。第一接触は、太陽の外側に金星が到達した時なので、観測は出来ません。)

金星が完全に太陽の内側に入る「第二接触」

第二接触より約1時間後

第二接触より約2時間後

触の最大付近(一番深いところ)
マルケサス諸島は、切り立った山々に囲まれた荒々しい景観を持つ「人間の大地」と呼ばれる場所で、ポリネシア人が最初に移住した島々であり実質の故郷。山に囲まれているので太陽が山に隠されてしまい、日面通過の最後までの観測は出来ませんでした。
タヒチ島では、ビーナス岬に同好の士が集まり観測を楽しんだようです。現在はクック船長の観測基地も再現されており、観光客にも人気のスポットとなっています。
現地の熱気だけでも味わっていただければと思います。

マルケサス諸島ヌクヒバ島 八チへウ村

タヒチ島ビーナス岬に集う愛好家
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