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イチローとジュンコの夫婦珍道中

~バックパッカー日記~

プロフィール

ニックネーム:
イチローとジュンコ
居住地:
東京都
自己紹介:
2000年9月 日本を旅立ったイチローとジュンコは、飛行機で、南アフリカ・ケープタウンに降り立った。
二人はそこから日本まで、飛行機を使わずに、陸路と船のみで帰る。
アフリカ大陸南端の喜望峰から日本まで、アフリカ、東西ヨーロッパ、中東、シルクロードとまるまる1年かけての、夫婦珍道中。
野宿もしました。ゴリラと挨拶もしました。サハラを越え、ヒマラヤを越え。。
大自然、世界遺産、カルチャーショック、紛争の傷跡、そして、多くの出会い。
2001年8月無事帰国した二人の旅を振り返って、番外編コラムを掲載します。

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アウシュビッツ (ポーランド)クラクフ⇔アウシュビッツ〈=オシフィエンチム〉

2001/05/09 14:27
アウシュビッツ 1
エリア:
  • ヨーロッパ > ポーランド > クラクフ
  • ヨーロッパ > ポーランド > ポーランドその他の都市
テーマ:
  • 街中・建物・景色
  • / 世界遺産
 クラクフの旧市街の特色は、緑とレンガ。

 旧市街には、緑いっぱいの公園の多い事。
 旧市街自体もぐるっと、太帯状の緑の公園にすっぽり囲まれてしまっている。

 そしてクラクフならではの味わいをかもし出すのは、黒ずみ古ぼけたレンガ造りの旧市街の建物。
 川のほとりに建つバベル城も、そんなレンガがいい趣きを見せる。

 旧市街の中心、中央市場広場からメインストリートを直進すると、交差する細い路地の前には見通しをさえぎるフロリアンスカ門。このフロリアンスカ門も、そのレンガ造り。
 見通しがきかない分、狭苦しいスペースの中に立つと、中世そのままの趣きだ。 

 どの旧市街とも混同することなく、クラクフならではの独特の街並と味わいが、確かに感じられる。
 小ぢんまりし、華やかさには欠けるものの、一見の、ひと歩きの価値は充分にある。

 クラクフ旧市街は程小さい。

 午前中で一通り歩いて回ると、午後は近郊にある、ポーランドいち有名な世界遺産、人類の歴史上、最悪の負の世界遺産と言っていいだろう、あのナチス・ドイツのアウシュビッツへ。

アウシュビッツ 1

 実は当初は、あんまり気が進まなかったんだよね。
 こう言うのは2人とも苦手で、以前カンボジアのツールスレン収容所(ポルポト派が知識人や市民を収容し、拷問の上、多くの人命を奪った所)に行った時も、気分が悪くなってしまったものだ。

 それでもクラクフまで来たのなら行って見ておかなければならないだろうと、訪れてみたのだが、案の定、収容所を一歩進む度に現れる、恐ろしい展示物。

 囚人服を着せられ犠牲となった顔写真がズラッと並ぶ。
 そして髪の毛の山、有刺鉄線の鉄条網、銃殺に使われた壁、ガス室・・・。

 すっかり気分が滅入ってしまい、一通り見た後、入口のベンチで一休み。

 でも、それでも来て良かったと思う。

 戦争の様な悲惨な現実や人間の狂気とは、今のところ全く無縁な我々。
 本や映画で読んだり見たりしても、まるで作り話の出来事の様に感じてしまう。

 ここに来て、それがそう遠くない過去に起こった確かな現実だったのだと思い知らされる。


【食事】

朝:パン、リンゴ
昼:パン、ベーグル、リンゴ
夜:(自炊)ゆでキャベツ、即席ラーメン、ベーグル

【トラベルメモ】

1US$ ≒ 4.3ZT(ポーランド・ズオティ)
・クラクフ→オシフィエンチム(バス)片道1時間半 10ZT
※アウシュビッツはドイツ語読みで、現地名はオシフィエンチム
・アウシュビッツ収容所は入場無料

【宿】
(クラクフ)Youth Hostel PTSM 22ZT/ドミトリー1人
※巨大なユースホステル。宿泊者が多く、うるさくて落ち着けない。
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