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イチローとジュンコの夫婦珍道中

~バックパッカー日記~

プロフィール

ニックネーム:
イチローとジュンコ
居住地:
東京都
自己紹介:
2000年9月 日本を旅立ったイチローとジュンコは、飛行機で、南アフリカ・ケープタウンに降り立った。
二人はそこから日本まで、飛行機を使わずに、陸路と船のみで帰る。
アフリカ大陸南端の喜望峰から日本まで、アフリカ、東西ヨーロッパ、中東、シルクロードとまるまる1年かけての、夫婦珍道中。
野宿もしました。ゴリラと挨拶もしました。サハラを越え、ヒマラヤを越え。。
大自然、世界遺産、カルチャーショック、紛争の傷跡、そして、多くの出会い。
2001年8月無事帰国した二人の旅を振り返って、番外編コラムを掲載します。

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出航・さよなら韓国「アンニョンヒ ケセヨ」 (韓国)釜山→下関へ

2001/08/25 18:28
出航・さよなら韓国1
エリア:
  • アジア > 韓国 > 釜山(プサン)
テーマ:
  • 鉄道・乗り物
 釜山港の国際客船ターミナルのカウンターで、出航時間よりかなり早目にチェックイン。チケットをボーディングパスに換える。

 「韓国は初めてですか?」 待合室で座って待つ我々に、ひょろっとした痩せたおじいさんが日本語で話し掛けてくる。
 おじいさん、若い頃、日本で働いていた事があるそうだ。広島などに何年も居た事があるそうだが、それなりの事情があった事だろう。今は韓国釜山で隠居生活をしているそうだが、暇を持て余しては、こうしてここにやって来て、日本人旅行者に話し掛けているそうだ。

 そういえば、釜山滞在中、無料のインターネットやりたさに連日訪れた観光客案内所にも、入口入ってすぐのカウンター前の踊り場のイスにたむろする数人のお年寄りの姿があった。
 最初、暑い夏日の日中、冷房目当てに入り込んで居ついているのかと思っていたのだが、そこを訪れる日本人に日本語で話しかけ、旅行の相談にのっていた。
 なかなか話を切らず、相談の域を出て世間話や長話をするボランティア相談員に、日本人客らは少々戸惑い気味のようではあったが、カウンターの観光客案内所のスタッフ達はその様子を目を細めて見ていた。
 効率重視の日本ならついイライラしがちなこんな場面でも、なごやかな空気は韓国ならではのいい所だ。ただ、それは役立つボランティアなのか時間を持て余したお年よりの趣味なのかは微妙なとところだ。

 「今日の船で日本に帰るんですよ。」
客船ターミナルのおじいさんとたわいもない話をしている内に、時刻は乗船時間を迎える。
 「今度来る時はご馳走してあげるから。」と、おじいちゃんは名前も居所も告げずに姿を消した。

 じゃあね、おじいちゃん。じゃあね韓国。
 長旅の最後に美味しい物をいっぱい食べさせて貰って、人情もたっぷり、ゆっくりさせて貰ったけど、そろそろ日本に帰るよ。どうも有難う。

 釜山から日本までの船便は下関、博多へと一日に5便もある。 一番速いジェットフォイルなら片道わずか3時間で結ぶ。
 今も昔も、日本と大陸、シルクロードをつなぐ海の路(みち)なのだ。

出航・さよなら韓国1

 我々の船は下関行きの夜行フェリー。
 客席には日本人ばかりでなく、韓国の団体さんや、修学旅行風の若い人達もいる。

 ザコ寝の大床間に場所を取ると、共同浴場へ。中国から韓国へのフェリーにも浴場があったのだが何となし入らずじまいだった。

 シャワーばかりのこの旅、約1年ぶりにお風呂につかる。
 「あー☆日本はもうすぐだ。」


【食事】

朝:パン、リンゴ
昼:ビビンバ、ホットク(黒糖入お焼き)、スルメ足バター焼き
夜:キンパブ(韓国のり巻)、キムチシーチキンおむすび

【トラベルメモ】

1$≒1000W(韓国ウオン)
釜山→下関 毎日19:30発 翌8:30着 ザコ寝部屋75000W/片道 
チケットは事前にソウルで購入。船のスケジュールやチケット購入の詳細については、ソウル、釜山の観光案内所に尋ねるべし。
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