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イチローとジュンコの夫婦珍道中

~バックパッカー日記~

プロフィール

ニックネーム:
イチローとジュンコ
居住地:
東京都
自己紹介:
2000年9月 日本を旅立ったイチローとジュンコは、飛行機で、南アフリカ・ケープタウンに降り立った。
二人はそこから日本まで、飛行機を使わずに、陸路と船のみで帰る。
アフリカ大陸南端の喜望峰から日本まで、アフリカ、東西ヨーロッパ、中東、シルクロードとまるまる1年かけての、夫婦珍道中。
野宿もしました。ゴリラと挨拶もしました。サハラを越え、ヒマラヤを越え。。
大自然、世界遺産、カルチャーショック、紛争の傷跡、そして、多くの出会い。
2001年8月無事帰国した二人の旅を振り返って、番外編コラムを掲載します。

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1 - 5件目まで(67件中)

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最後の晩餐・炭焼き骨付カルビ! (韓国)釜山
エリア:
  • アジア>韓国>釜山(プサン)
テーマ:グルメ 
投稿日:2001/08/24 18:23
 約一年間に渡った、アフリカ喜望峰から始まったこの旅も、いよいよ明日のフェリーで日本へ向う。
 今日こそが本当の、最後の最後の晩餐だ。

 ビビンバ、チヂミに冷麺、と美味しい物いっぱいのここ韓国でも、やはり最後はこれ、韓国料理の王様炭焼骨付きカルビ焼肉だ。やっぱり韓国と言えば焼肉、それは日本中に溢れる焼肉店も証明している。

 ソウルでは、ガイド本をうのみにして小じゃれた高級焼肉店に行って期待を裏切られたりしたが、最後の日にもうそんなへまはしない。
 釜山の繁華街、南浦洞の外れのお世辞にもしゃれてるなんて言えない飲食店街に、地元客でひときわ賑わう焼肉店の扉をくぐる。

 家族連れが幼子を膝に立たせ、サンチェに巻かれたカルビを手握みさせながら大勢でテーブルを囲んでいる。
 隣ではおじさん同士が、赤ら顔で酒をくみかわす。すっかりいい気分の様だ。
 はじけるような奇声に笑い声をあげながら話に華を咲かす若者達もいる。

 そんな、ワイワイ、ガヤガヤ、活気溢れる店内で、ハシを動かすのを忘れる者は見当たらない。
 汗だくの男の店員が、焼かれた炭を運ぶ。
 テーブルの真中の網の上で、肉を食べつくして残った骨付カルビの骨まで焼いて、血のしたたる骨にしゃぶり付き、骨についたわずかな肉まで味わうやからまでいる。

 ヤンニョム(タレ)によくつけこまれた大きな骨付カルビが、4骨分が1人前で11000W(1100円)。我々の旅のスタイルからすると贅沢ではあるが、日本でのことを考えると破格値と言っていいだろう。

 店員のおばさんが骨付カルビ肉をハサミで切って網の上にのせてくれる。
 サンチェ、キムチ、ツルニンジンやイカや小魚などのお惣菜の小皿も、付合わせとして目の前のテーブルの上に所狭しと並ぶ。

 炭でジュージュー焼かれた、よくつけこまれたカルビ肉は、歯応えは柔らかく、しかも絶妙の味わい。
 脂が網の下に落とされるので、しつこそうでしつこくない。
 つけあわせのサンチェや惣菜との相性も抜群。

 もし胃袋がブラックホールなら、飽きる事無くいくらでもたいらげる事が出来るのに。その証拠に我々は昨夜もこの店でカルビをほおばっている。

 「ちょっとおばさん、その骨まだ下げないでよ。焼いてしゃぶるんだから。」
 前でJunkoが笑っている。いくらおいしいからって、「今日も骨まで食べるの?」
 「食べ収めだからね。」

 旅の収めが食べ収め、そして笑い収め。
 「おいしかったねー。お腹一杯だー!!」
と、手で胃をおさえながらも、
 「明日の船旅のおともの食料を仕入れとかなきゃ。」
と、スーパーで買出し。

 変わらないこの旅の一コマの、最後の一コマが、明日の日本への出航なのだ。


【食事】

朝:パン、リンゴ
昼:冷麺
夜:炭焼骨付カルビ

【トラベルメモ】

1$≒1000W(韓国ウオン)

【宿】(釜山)金剛(クムガン)旅人宿 13000W/W一室
最後の晩餐・炭焼き骨付カルビ!  1

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サムゲタン 慶州→釜山
エリア:
  • アジア>韓国>慶州(キョンジュ)
  • アジア>韓国>釜山(プサン)
テーマ:グルメ 
投稿日:2001/08/20 18:01
 慶州から釜山まで、バスでわずか1時間余り。
 これまで長く辛い移動も多かっただけに、この旅最後の街へは、あっけに取られてしまう程素気ないもの。あっという間に到着だ。

 釜山の長距離バスターミナル前の大通りは、ただいま工事中。その道の上を車がひしめき、都会の喧騒が街をおおう。
  物腰静かだった古都慶州と比べると、随分と落着かない雰囲気だ。

 そこから釜山港近くまで、市バスを乗り継ぎ、下町風の一帯にあるこの旅最後の宿、金剛(クムガン)旅人宿の間口をくぐる。

 「アンニョハセヨー!!」
部屋を案内してくれたのは若女将。宿の玄関の前の部屋で、子供の世話をしながらカウンター業務をこなしているのだ。

 宿に荷物を置くと、釜山一の繁華街、南浦洞へ散歩に出る。
 「お腹すいてきたね。」 時刻は丁度昼時だ。

 そしてランチに舌筒を打たせてもらったのが、韓国を代表する高級名物料理「サムゲタン」。
 お腹にもち米と高麗人参をふんだんにつめこんだ鶏を、丸一匹煮つめたチキンスープだ。
 日本と同様に、蒸し暑い韓国の残暑。サムゲタンは夏ばて解消の滋養強壮のこちらの定番料理なのだ。

 一見小さな鍋に入ったサムゲタンだが、食べてみるとかなりのボリュームだ。
 韓国料理の中にあってはかなりあっさりとしていて、それでいてコクがある。
 お味の方も中々ではあるが、栄養が体に染み込んでいく感じが何よりいい。

 このサムゲタンで、この旅最後の街、韓国釜山でのラストスパートが始まったのだ。
 ラストスパートとは言っても、気分の方はのんびりリラックスしている。胃袋だけが気合を入れ直させられているのかも。。。


【食事】

朝:ナシ
昼:サムゲタン
夜:カップメン

【トラベルメモ】

1$≒1000W(韓国ウオン)
慶州→釜山 バス1時間3300W

【宿】(釜山)金剛(クムガン)旅人宿 13000W/W一室
サムゲタン  1

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慶州名物「皇南パン」 (韓国)慶州
エリア:
  • アジア>韓国>慶州(キョンジュ)
テーマ:グルメ 
投稿日:2001/08/18 17:56
 「コン、コン、コン。ジュンコさーん、イチローさーん。」
我々の部屋の扉をたたくのは、向かいの部屋の林さん。
 「おじいちゃんがな、これみんなで食べて下さいって、くれたん。どうですか。」

 おじいちゃんと言うのは、我々が利用しているここ慶州の下町にあるその名も「旅人宿」の御主人の事。
 一週間以上ここでお世話になってお見受けした所、支払い他、宿をがっちりまかなっているのは奥さん一人。どうやらご主人の方は、宿泊者と話をしたりするのを趣味として専門にしているようだ。

 そのおじいちゃんがくれたのが、慶州名物「皇南パン」。
 パンとはなばかりで、日本の「ひよこ」や「ぽんぽこたぬき」の様な小麦粉を焼いた皮に、アンをくるんだお菓子だ。
 味の方は取りたててどうと言うことはないが、アンの入った日本の菓子と変わらないなつかしの味わいは、我々のほっぺたをなごませる。
 10個はあったその皇南パン、あっと言う間になくなってしまった。

 そして、その皇南パンをおじいちゃんから頂いた林さん。
 奈良からやって来た女一人旅の最中。慶州のこの宿に来てもう一ヶ月近くになると言う。

 通常、日本人が韓国を旅行する場合、一ヶ月以内ならビザは要らない。ところが林さんの場合、3ヵ月は韓国でのんびりするつもりでわざわざビザを取ってやって来たのだそうだ。

 我々は南アフリカから12ヵ月余りで数々の国を越え、ここまで旅して来たのに、韓国1カ国だけで3ヵ月も。
 「いやーここ(慶州)も1ヵ月もいるともうする事もなくてな。次はソウルに行くんやけど、どうしよう?」
 「ソウルは都会だから、慶州以上に時間を持て余しちゃうかもよ。」
 「1ヵ月近く都会のソウルでどうしよう?」

 「船で中国に行ったらどう?物価も安くて買物も楽しいし、中華料理もおいいしいよ。」
 「いいねー☆」
 「ウチらは中国から船で来たから、色々旅の情報を教えてあげるよ。」
 「お願いします。中国にも興味あったんですよ。」

 1ヵ月近くもこの宿でのんびりしている林さん、ここのご主人のおじいちゃんとは、すっかり仲良しになっていて、おじいちゃんの超安全運転でタダでドライブに連れてってもらったり、ご飯をごちそうになったりしてるそうだ。

 我々みたいに、どんどん進んで道中の移り変りを楽しむのも旅だけど、林さんみたいに同じ所に腰を落ちつけてどっぷりひたるのも、また別の旅の味わいがあるようだ。
 正に「旅のスタイルは人それぞれ」。

 我々はもうじき日本へ帰るけど、林さんが無事中国に渡り、旅したあかつきには、是非林さんが見た中国の話を聞かせて下さい。


【食事】

朝:リンゴ
昼:パン、リンゴ
夜:即席メン、リンゴ

【トラベルメモ】

1$≒1000W(韓国ウオン)

【宿】(慶州)西川旅人宿 13000W/W1室

NoPhoto
庶民の味わい?・韓国B級グルメ (韓国)慶州
エリア:
  • アジア>韓国>慶州(キョンジュ)
テーマ:グルメ 
投稿日:2001/08/14 14:49
 カルビ、プルコギ、チヂミ、チゲナベ・・・。我々日本人が垂涎する韓国料理。
 だが実は、そんな韓国料理屋より、韓国の繁華街の目抜き通りには、うどん、トンカツ、お寿司などなど、日本食レストランばかりが目立ち、値段もリーズナブル。地元の若者でにぎわっているのだ。夏でありながら、おでんの屋台もあちこちにある。

 そんな日本食レストランに混じって、賑わっているのが韓国ならではの軽食屋。
 ファーストフード風の店内の客層は比較的若く、ビビンパや麺類、そしてキンパブと呼ばれるのり巻きなどを食べている。
 日本人観光客が多い韓国では、小さい質素な店でも日本語のメニューを用意しているところも少なくない。

 今日も雨の降る慶州の繁華街で、お昼に我々が入ったそんな韓国ファーストフード店。
 冷麺とラッポギを頼む。

 梨の薄切りがのせられたさっぱりとした冷麺は残暑にぴったりの食べ物、冷麺ならではのコシの強い麺の歯ざわりよりもよい。

 ラッポギとは、コチジャン・タレでラーメンとおもちを、ギョーザや油揚げなどの具と一緒に煮込んだ韓国の若い人に人気のメニュー。この甘辛さがクセになる。
 細長いだんご風のおもちだけを煮込んだトッポギもこちらではポピュラーで、韓国中どこへ行っても屋台のトッポギ屋を見ない事はない。

 元は日本から伝わったのり巻きだが、おいしい韓国のりで巻き上げたのがキンパブ。トッポギと並ぶポピュラーメニューで、こちらの屋台もあちこちある。

 トッポギ、ラッポギ、キンパブ・・・。庶民的な雰囲気がいい。安くて案外クセになるウマさ。
 ビビンパや冷麺にも勝るとも劣らない、オススメの韓国のB級グルメである。


【食事】

朝:パン
昼:冷麺、ラッポギ、黄南パン
夜:パン、エビセン

【トラベルメモ】

1$≒1000W(韓国ウオン)

【宿】(慶州)西川旅人宿 13000W/W1室

NoPhoto
庶民の味わい?・デジカルビ (韓国)慶州
エリア:
  • アジア>韓国>慶州(キョンジュ)
テーマ:街中・建物・景色 グルメ 
投稿日:2001/08/13 14:38
 今年の夏、韓国は雨の当たり年で、我々が中国から船で韓国に入る前の数週間、韓国各地では大雨による災害が相次ぎ、ソウルの街中でも水害との戦いの残骸の積まれた土のうの姿を見かけた。
 我々が韓国に入ってからはそれ程の大雨には見舞われてはいないが、晴れの日はあっても続かず、雨がちの日が断続的に続いている。
 水害の事は連日テレビのニュース報道で知った。

 今日の天気もあいにくの雨まじり。
 日本の残暑に優るとも劣らないこちら韓国の8月の蒸し暑さ。そんな中、雨は涼を呼び、居心地の良さを与えてくれるのだが、市街から郊外にまで点在する慶州の旧所名所を歩き回るのは、やはりお天気に恵まれた日にとっておきたい。

 そんな訳で、今日は部屋でテレビを付けながらウダウダしたり、市街の商店街や地元農協が経営するスーパーマーケットを見学したりして時間を潰す。

 こう書くと何だか退屈な日を過ごしている様だが、
 テレビでは言葉が分からずとも楽しめるこちらのコメディードラマや、スマップばりのこちらの少年アイドルや女性グループが歌いダンスする番組を見たり、
繁華街では立並ぶショップと売り買いする人々を見ながら、
 「あんなファッションが流行ってるんだ、結構オシャレでセンスがいいな。」とか、
 子供から大人まで携帯電話でメールやインターネットに興じているのを見て、
 「折りたたみ式の携帯電話は日本より小さく、デザインもいいな。サムソン製が多いみたいだ。」と思ってみたり。

 スーパーではコチジャン、韓国のり、健康飲料、インスタントラーメン、そして本場のロッテのお菓子にアイス等々お土産物ではない、庶民の食卓用の韓国食材が並び、見ているだけでも楽しい。竹塩入り歯みがき粉も積まれている。
 もちろん街外れには、韓国ならではの活気溢れる大きな市場も健在だ。

 今日は街にくり出す始動が遅かったので、そうこうしている内にあっという間に夕刻がせまる。

 そして、街外れの宿に戻る途中にあるウィンドウに、大きく「2000W」と貼られている、真新しいレストランの前でJunkoと自分、そしてもう一人同宿の奈良から来たと言う日本人女性旅行者3人で立ち止まる。
 当然ハングル語で書かれた貼り紙、2000W以外はまったく読む事はできない。店は一見焼肉屋のように見える。
 「一体何が2000Wなんだろうね?」
 「2000Wって言ったら200円でしょ。まさか200円で焼肉?付合わせのキムチかスープの事なんじゃないの。」

 ウィンドウ越しに店内を覗くと、若者達、カップル、ビジネスマン、家族連れ・・・地元の人達でかなりにぎわっている。
 そして、物おじする事なくずかずかと店内へ。気になったら突進だ。旅人の好奇心はこの一年間、日本を目の前にした韓国に来ても劣ろえる事を知らない。

 「2000Wはなんですか?」と、指を2本立て、貼紙を差し示し、日本語で尋ねる。
 ウエイトレスのお姉さんは日本語が少々分かったのか、それとも察したのか、質問に一言で答える。
 「オーッ。デジ・カルビ」

 「カルビ?」まさかカルビ焼肉が200円で・・・。いくら日本よりは物価が安いからって、先進国韓国でそんなに安い訳がない。
 実は「デジ・カルビ」とは豚肉カルビの事。

 日本ではカルビと言えば、牛肉の焼肉の事と決まっているが、こちら本場韓国ではカルビと言っても色々あるのだ。
 牛焼肉カルビはカルビグイ、鶏肉ならタッカルビ。そして庶民の一番人気は値段もお手頃な豚肉のデジカルビなのだ。

 それでも、いくら豚肉だからって、一人前200円は安い。
 クツを脱いで座敷にあがり、テーブルを囲んで座る。3人でデジカルビ3人前を注文する。
 3人前でもトータル600円しかしない。どんなものが出てくるのか。

 デジ・カルビ肉が出てくる前にテーブルに並べられたのは、小皿にのかったキムチや副菜たち。もちろんこれはサービス。安いからと言ってぬかりはない。
 そして間もなく出て来たのはお皿に盛られたデジ・カルビ肉。テーブルの真中の網で焼く。

 「どうせ牛肉のカルビじゃなくて、豚肉だから。」
と口に放り込み、奥歯で歯ざわりを確かめると、柔らかい。よくヤンニョム(タレ)が染みた味も、正にカルビ。日本の安っぽい牛肉カルビよりもずっと旨い。食べる前に豚肉だと知らなかったら、牛カルビだと間違えてしまいそうだ。
 豚焼肉と言うと固いイメージがあるが、この柔らかさと味わいは、肉質のせいもあるのかもしれないが、きっとよくタレにつけこまれた結果だろう。

 これで200円!これぞ韓国庶民の味、下町の味わいだ。

 「お帰り、今日はどこに行った?明日は晴れるよ。」
宿に戻るとハルモニ(おばあさん)が向かえてくれた。
 「ただいま!!」


【食事】

朝:パン
昼:パン
夜:デジカルビ

【トラベルメモ】

1$≒1000W(韓国ウオン)

【宿】(慶州)西川旅人宿 13000W/W1室

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