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エリア:
- ヨーロッパ > フランス > パリ
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テーマ:
- 鑑賞・観戦
- / 世界遺産
- / 歴史・文化・芸術
こんにちは♪ pelicanfranceです。
今日は、パリのルーブル美術館から隠れた名品のご紹介です。
18世紀ロココ様式時代のフランス絵画の巨匠ジャン・シメオン・シャルダンの代表的な風俗画作品のひとつ『食前の祈り』。貴族の邸宅の室内装飾によくあるような優美で典雅なロココ時代の絵画で、シャルダンほど平民階級に優しい目を向けた作品を残した画家はいない。
左にいる末っ子が、食前の祈りの言葉に詰まりでもしたのだろうか?母親の眼差しの優しさがこの空間に満ちている。この時代の幼な子は、一定の年齢になるまで女の子の衣装を身に着けていたというから、この子は男の子かもしれない。
神様に祈りを捧げる神聖なシーンとは言え、日常生活の中にこんなにも静謐で温かな瞬間が存在することを、改めて見せてくれる画家に感謝したくなるような珠玉の一枚。
シャルダンの「食前の祈り」はシュリー翼館の日本式3階、シャルダンの部屋にある。
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