-
エリア:
- ヨーロッパ > フランス > パリ
-
テーマ:
- 街中・建物・景色
- / お祭り・イベント
- / 歴史・文化・芸術
こんにちは♪ pelicanfranceです。
今日も、パリから。
ジャックマール=アンドレ美術館で1月20日まで開催されている特別展「欲望と快楽 Desire et volupte」に出展されたイギリス・ヴィクトリア朝時代の代表的な画家、ローレンス・アルマ=タデマの「ヘリオガバルスの薔薇」。画面いっぱいにピンクのバラの花びらが舞い、一見バラを愛でる雅やかな宴会のようにも見えるこの場面は、実はとても残酷なシーンなのだ。
タイトルのヘリオガバルスは悪名高きローマ帝国第23代皇帝マルクス・アウレリウス・アントニヌス・アウグストゥスの通称。ローマ史上最悪の君主ともいわれるヘリオガバルスは、放縦と奢侈、性的に倒錯した退廃的な生活の限りを尽くしたと、歴史には残されている。特に有名なエピソードが「客人に薔薇の山を落として窒息死させるのを楽しんだ」この場面。
ヘリオガバルスが宴会に招いた客の上に、巨大な幕の上に載せていた大量の薔薇の花を一斉に落として客を窒息死させ、取り巻きたちと一緒にそれを見て楽しんだという。確かに右下の女性は、何かを訴えかけるような表情をしている。キャプションを見るのと見ないので印象が全く変わる作品。
Mus?e Jacquemart-Andr? ジャックマール=アンドレ美術館
158, boulevard Haussmann 75008 PARIS
http://www.musee-jacquemart-andre.com/fr/jacquemart/
特別展「欲望と快楽 Desire et volupte」1月20日まで毎日オープン10h ?から18hまで
月曜と土曜は20h30まで
- タグ:
- ジャックマール・アンドレ
- 欲望と快楽
- Desire et volupte
- ローレンス・アルマ=タデマ
- ヘリオガバルスの薔薇