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エリア:
- アフリカ > ウガンダ > ウガンダその他の都市
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テーマ:
- その他
どのガイド本にも、フォートポートルの郊外の見所の一つに、ピグミー族の村が掲げられている。
その土地の民族や伝統に触れるのも、我々の旅のテーマの一つ。それも少数民族ともなれば、なおさら興味をそそられる。しかもピグミー族と言えばかなりのネームバリューだ。
小さい頃見た、藤子不二雄のジャングルくろべえと言うアニメの主人公は、ピグミー族だった。(ただし、アニメは全くの偏見によってアフリカとかピグミー族が描かれている。当時の日本では仕方ない事だとは思うが。)
ピグミー族の村へは、ほとんどの旅行者は現地旅行社のツアーで行くらしいので、まずツアー会社を訪ねる。
ピグミー族の村へのツアーは、ピグミー村のあるセムリキ国立公園のハイキングとセットで、昼食付1グループ80US$。一人当たり40US$は高い。
その上、セムリキ公園内でゲリラとウガンダ軍との交戦があった為、現在セムリキ国立公園は閉鎖中で、公園内のハイキングには行けず、ピグミー村だけなら何とか連れて行けると言う。ただし料金は、ほとんど移動の車代なので変わらないとの事。
そういう事なら自力で行きましょうと、まず朝、フォートポートルのマタトゥジャンクションへ。ピグミー村へ行きたい事を伝え、ピグミー続の村の方へ行くと言うマタトゥに乗る。
しかし、あらゆるガイド本に「ピグミー村」とだけ書かれ、その正式な村名なり街名が書かれていないのはどういう事なのか。一体我々はこれからどこへ行けばいいのか。
マタトゥは細い谷合のガタガタ道を進み、徐々に山を下りていく。
やがて景色は開け始め、いわゆる扇状地形の拡がった所がセムリキ公園となっている。
そこでは、特にサファリができるといか言う訳ではなくて、風光明媚な名所となっているようだ。道からは湯気の上がる温泉も見える。
我々は、セムリキ公園内のクタンディ(KTANDI)という小さな田舎町(村)でマタトゥを降ろされる。
マタトゥの運転手が言うには、ピグミー族の村はここから歩いてすぐだそうだ。
マタトゥを降りて、道行く人に「ピグミービレッジ?」と尋ね歩き、15分程歩いて辿り着いたのが、ブリマソーリ村。
ただし村はピグミー族だけのコミュニティーと言う訳ではなく、ごく普通のウガンダの人々が暮らす村落の一角にピグミー族の集落がある。
我々が「ピグミーの人に会いに来た。」と言うと、早速村長が出てきて、まずはあいさつ。
ピグミー族と言えば、小柄な体格、ざっくばらんに言えば背が小さい事で知られているが、この村長、顔付きは立派な大人なのに、確かに小さい。
以前、「このピグミー族の村へ行ってみたが、人々の体格は良く、期待ハズレだった。」と言う情報も聞いていたのだが、多分その人は、この村のピグミー族以外の人々を見たのではないかと思われる。
ピグミーの集落は、数十軒からなる村の中のほんの数軒。人数も数人から十数人程度しかいないと思われる。
狩猟民族と聞いていたが、その面影はなく、男も女も普通の服を着ており、他の一般的なウガンダ人同様、農耕をして暮らしているようだ。
その様子からして、明らかにこのブリマソーリ村のピグミー族の血は風前の灯。ウガンダ人の集落に吸収されながら、その血も伝統もあとわずかで消え去ろうとしている。
大変申し訳無いのだが、こちらの勝手な期待通りピグミーの人達は男も女もかなり背が低かった事だけが、「ああ、ピグミー族の人達だ」と思わせてくれた唯一の事。
どれ位前の事なのか、ガイド本にピグミー村として紹介され始めた頃は、もう少しそれらしい雰囲気が残っていたのかもしれない。
現在は旅行が難しい、山の向こうのコンゴのピグミー族は元気にしているのだろうか。
【食事】
朝:パン、トマト
昼:ふかしジャガイモ、サツマイモ、煮豆スープ
夜:トウモロコシ
【トラベルメモ】
1US$ ≒ 1500Ush(ウガンダ・シリング)
・ピグミー族の村への行き方
(1)フォートポートルのマタトゥジャンクションから、ブンディブギョ行のマタトゥ、またはピックアップトラックに乗り、KTANDIで降りる。ドライバーに「ピグミービレッジ」とリクエストしておけば、そこで降ろしてくれる。片道2時間、5000Ush/1人。
途中、セムリキ公園を臨む景色はなかなかのもの。だが、景色を楽しめるかは天気と車の乗り心地による。 我々は行きはマタトゥで多少にわか雨があるも景色を楽しめたが、帰りはぎゅうぎゅう詰めのトラックの荷台で景色を楽しむどころではなかった。マタトゥはごくわずか。かなりの確立でピックアップトラックでのアクセスになる。
(2)KTANDIで道行く人に尋ねれば、ピグミー族の村へ連れていってくれる。歩いて15分程度。村に着いたら、ピグミーの人に会いたい旨を伝えないと、ピグミーの人には会えない。我々の時は、村に入ってまず記帳。ここで2000Ush支払わせられる。ピグミーの人達の写真を撮るのに20000Ush支払う。事前にフォートポートルのツアー会社でチェックしたが、どうもこれ位が相場のようだ。写真は何枚でも可。
(3)これだけのお金と労力を使って行く価値はないと断言します。そこはピグミーの村ではなく、会えるのはピグミー族と言うより、普通のウガンダ人の村のほんの数人のピグミーの末裔達。帰路、哀愁が漂います。
【宿】(フォートポータル)New Linda 5500Ush/シングル
その土地の民族や伝統に触れるのも、我々の旅のテーマの一つ。それも少数民族ともなれば、なおさら興味をそそられる。しかもピグミー族と言えばかなりのネームバリューだ。
小さい頃見た、藤子不二雄のジャングルくろべえと言うアニメの主人公は、ピグミー族だった。(ただし、アニメは全くの偏見によってアフリカとかピグミー族が描かれている。当時の日本では仕方ない事だとは思うが。)
ピグミー族の村へは、ほとんどの旅行者は現地旅行社のツアーで行くらしいので、まずツアー会社を訪ねる。
ピグミー族の村へのツアーは、ピグミー村のあるセムリキ国立公園のハイキングとセットで、昼食付1グループ80US$。一人当たり40US$は高い。
その上、セムリキ公園内でゲリラとウガンダ軍との交戦があった為、現在セムリキ国立公園は閉鎖中で、公園内のハイキングには行けず、ピグミー村だけなら何とか連れて行けると言う。ただし料金は、ほとんど移動の車代なので変わらないとの事。
そういう事なら自力で行きましょうと、まず朝、フォートポートルのマタトゥジャンクションへ。ピグミー村へ行きたい事を伝え、ピグミー続の村の方へ行くと言うマタトゥに乗る。
しかし、あらゆるガイド本に「ピグミー村」とだけ書かれ、その正式な村名なり街名が書かれていないのはどういう事なのか。一体我々はこれからどこへ行けばいいのか。
マタトゥは細い谷合のガタガタ道を進み、徐々に山を下りていく。
やがて景色は開け始め、いわゆる扇状地形の拡がった所がセムリキ公園となっている。
そこでは、特にサファリができるといか言う訳ではなくて、風光明媚な名所となっているようだ。道からは湯気の上がる温泉も見える。
我々は、セムリキ公園内のクタンディ(KTANDI)という小さな田舎町(村)でマタトゥを降ろされる。
マタトゥの運転手が言うには、ピグミー族の村はここから歩いてすぐだそうだ。
マタトゥを降りて、道行く人に「ピグミービレッジ?」と尋ね歩き、15分程歩いて辿り着いたのが、ブリマソーリ村。
ただし村はピグミー族だけのコミュニティーと言う訳ではなく、ごく普通のウガンダの人々が暮らす村落の一角にピグミー族の集落がある。
我々が「ピグミーの人に会いに来た。」と言うと、早速村長が出てきて、まずはあいさつ。
ピグミー族と言えば、小柄な体格、ざっくばらんに言えば背が小さい事で知られているが、この村長、顔付きは立派な大人なのに、確かに小さい。
以前、「このピグミー族の村へ行ってみたが、人々の体格は良く、期待ハズレだった。」と言う情報も聞いていたのだが、多分その人は、この村のピグミー族以外の人々を見たのではないかと思われる。
ピグミーの集落は、数十軒からなる村の中のほんの数軒。人数も数人から十数人程度しかいないと思われる。
狩猟民族と聞いていたが、その面影はなく、男も女も普通の服を着ており、他の一般的なウガンダ人同様、農耕をして暮らしているようだ。
その様子からして、明らかにこのブリマソーリ村のピグミー族の血は風前の灯。ウガンダ人の集落に吸収されながら、その血も伝統もあとわずかで消え去ろうとしている。
大変申し訳無いのだが、こちらの勝手な期待通りピグミーの人達は男も女もかなり背が低かった事だけが、「ああ、ピグミー族の人達だ」と思わせてくれた唯一の事。
どれ位前の事なのか、ガイド本にピグミー村として紹介され始めた頃は、もう少しそれらしい雰囲気が残っていたのかもしれない。
現在は旅行が難しい、山の向こうのコンゴのピグミー族は元気にしているのだろうか。
【食事】
朝:パン、トマト
昼:ふかしジャガイモ、サツマイモ、煮豆スープ
夜:トウモロコシ
【トラベルメモ】
1US$ ≒ 1500Ush(ウガンダ・シリング)
・ピグミー族の村への行き方
(1)フォートポートルのマタトゥジャンクションから、ブンディブギョ行のマタトゥ、またはピックアップトラックに乗り、KTANDIで降りる。ドライバーに「ピグミービレッジ」とリクエストしておけば、そこで降ろしてくれる。片道2時間、5000Ush/1人。
途中、セムリキ公園を臨む景色はなかなかのもの。だが、景色を楽しめるかは天気と車の乗り心地による。 我々は行きはマタトゥで多少にわか雨があるも景色を楽しめたが、帰りはぎゅうぎゅう詰めのトラックの荷台で景色を楽しむどころではなかった。マタトゥはごくわずか。かなりの確立でピックアップトラックでのアクセスになる。
(2)KTANDIで道行く人に尋ねれば、ピグミー族の村へ連れていってくれる。歩いて15分程度。村に着いたら、ピグミーの人に会いたい旨を伝えないと、ピグミーの人には会えない。我々の時は、村に入ってまず記帳。ここで2000Ush支払わせられる。ピグミーの人達の写真を撮るのに20000Ush支払う。事前にフォートポートルのツアー会社でチェックしたが、どうもこれ位が相場のようだ。写真は何枚でも可。
(3)これだけのお金と労力を使って行く価値はないと断言します。そこはピグミーの村ではなく、会えるのはピグミー族と言うより、普通のウガンダ人の村のほんの数人のピグミーの末裔達。帰路、哀愁が漂います。
【宿】(フォートポータル)New Linda 5500Ush/シングル