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エリア:
- アフリカ > エチオピア > アクスム
- アフリカ > エチオピア > エチオピアその他の都市
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テーマ:
- 街中・建物・景色
- / 鉄道・乗り物
- / グルメ
次に我々が目指す地はゴンダール。バスだと直通はなく、途中のシレまで行って一泊し、翌朝ゴンダール行のバスに乗り換えなくてはならず、丸2日掛かるとの事。
早朝、バスターミナルに向かう途中、Junkoが通り掛かったジープに声を掛ける「シレ?」
そして、シレまでジープのヒッチハイクに成功。
そのジープでシレのバスターミナルに朝7時前に到着すると、ゴンダール行の最終のバスがまだ出発せず停車している。
「よしっ!!」バックパックを背負って慌ててかけ寄る。しかし、バスは既に満員で我々は乗せてもらえない。
「ふうっ。」一息つくと、バスターミナルを出て、シレの街の、ゴンダール方面へ続く道の出口に向かって歩き出す。
ここまで、ヒッチハイクでの移動は、順調かつ快調に来ている。時間は未だ朝の7時過ぎ、バスには乗り損なったが、これからゴンダール行の車をヒッチハイクすれば、今日中にはゴンダールに着けるだろう。
すると、ゴンダール方面の道沿いに、ここシレ迄乗せてもらったジープが停車し、ドライバーのおじさんがエンジンルームを開け、何やら調整している様子。
「ヘイッ!どうしたんだい?」
とおじさん。
「ゴンダール行のバスは満員で乗れなかったので、トラックをヒッチハイクしようと思って。」
「それなら、オレはアッデルカイという所まで行くからアッデルカイまで乗せてってやるよ。アッデルカイは丁度ここからゴンダールまでの途中、半分の所にある街だよ。」
そういう訳で、ジープのフロントシートに乗ってアッデルカイへ。
ジープはなかなか快調なのだが、ドライバーのおじさん、街や村に通り掛るたび休憩を取るので、思った程さっさと先へ進まない。
まずは、シレから1時間も進んでいない所にある村で朝食タイム。我々もパンとワタツ(ホットミルク)を注文。
するとここのワタツ、いつものとちょっと違う。熱々ミルクのコップ底に、ふかした麦の実が入っている。これぞシリアルの原型ではないか。ミルクも濃く、砂糖が入っていて大甘なのだが、塩味がほんのり効いていて、おいしい。
また1時間程走るとと途中停車。おじさん、今度は我々にお茶をごちそうしてくれる。
見ると、おじさんはビールをごくごく2本も空けている。
アルコールが入って調子が出たのか、おじさんが運転するジープはびゅんびゅん飛ばし出す。
「まあ、こっちも急いではいるんだけど、安全第一でお願いしますよ。」
心の中でつぶやく。
今度は、タカゼ川という静かな川に架かる橋の手前の小さな集落で停車。
「ここはおいしいミルクで有名な店なんだ。カマン!」
ジープを降りて半露店の店に入るとおじさんがごちそうしてくれたのは、大きなカップに並々と注がれたヨーグルト。ここら辺ではヨーグルト菌が取れるのだろうか。
お腹には大丈夫かしらと恐る恐るすすると、決しておいしくはないが、酸味が効いていてすっきりとする。体がヨーグルトに含まれる栄養素を要求していたのかも知れない。
地元の人は皆、塩を振りかけて食べているが、自分は砂糖をもらって、ヨーグルトに入れてかき混ぜ、あれよあれよと、一気に平らげてしまった。
世界遺産でもあるシミエン国立公園から流れるタカゼ川のほとり、景色も良いし、こうやって途中の村々でゆっくりしながら進むのも悪くない。
ただ、マカレ、アクスムからここら辺は、ついこの間迄行われていたエチオピアとエリトリアとの戦争の戦闘エリア。 その跡なのだろう、戦車や空射砲の残がいや、迷彩色の服を着た兵士の姿がやたらと目に付く。
そう言えば、アクスムと周辺の村では、たたずむ兵士の姿や戦闘機が飛ぶ空の下、勇ましく銃を掲げる兵士が描かれた戦意を促す大看板も目立っていた。
ゴンダール迄の道半ば、アッデルカイに着いたのは午後1:30過ぎ。アッデルカイ路肩の木陰でゴンダール行の車を捕まえようと座り込むも、なかなか車は現れない。
1時間過ぎ、2時間過ぎる。ここからゴンダール迄、決して近くないし、かなりの峠道、もう夕方になろうかという今からゴンダールに向かう車があるようには思えない。
そうあきらめかけた時、ゴンダール方面に向かう一台のトラックが現れる。すかさずかけ寄り叫ぶ「ゴンダール?」
このトラックの運ちゃんも助手も、首を縦に振ってはいるものの英語は喋れない。とりあえずアムハラ語の数字を叫び合い値段交渉。
最初、運ちゃんは2人で80Bと言っていたが値切って70Bで決着。少し高いが、これで何とか今夜にはゴンダールに着ければ上出来だと、助手席に乗り込む。
我々が乗り込むと間髪入れずトラックは出発。「よしっ!」
ところが、このトラック、2時間程走って、次の村に着くと、停まって荷積み作業を始め出す。身ぶり手ぶりで聞くと、どうやら今夜はこの小さな村で一泊し、明日朝ゴンダールに向けて出発するようだ。
朝早くからさんざん急いで、お金もバス代より多く使ったのに、結局今日中の到着をもくろんでいたゴンダールへは明日着くことになってしまった。
これじゃゆっくり安いバスで乗り継いで行っても変わらなかったよ、トホホ。
クリスマスの夜、高く積まれたトラックの荷台の荷物の上、満天の星空の下、眠りにつく。
【食事】
朝:麦入りワタツ、パン
昼:ヨーグルト、パン
夜:パン、シュロワット(つぶした豆、辛い)
【トラベルメモ】
1US$ ≒ 8B(エチオピア・ブル)
・アクスム→シレ(ジープをヒッチ)15B/1人 2.5時間
・シレ→アッデルカイ(同じジープで)15B/1人5時間
・アッデルカイ→ゴンダール(大型トラックをヒッチ)35B/1人
【宿】
・(ザレマ村)トラック荷台にて、タダ。
早朝、バスターミナルに向かう途中、Junkoが通り掛かったジープに声を掛ける「シレ?」
そして、シレまでジープのヒッチハイクに成功。
そのジープでシレのバスターミナルに朝7時前に到着すると、ゴンダール行の最終のバスがまだ出発せず停車している。
「よしっ!!」バックパックを背負って慌ててかけ寄る。しかし、バスは既に満員で我々は乗せてもらえない。
「ふうっ。」一息つくと、バスターミナルを出て、シレの街の、ゴンダール方面へ続く道の出口に向かって歩き出す。
ここまで、ヒッチハイクでの移動は、順調かつ快調に来ている。時間は未だ朝の7時過ぎ、バスには乗り損なったが、これからゴンダール行の車をヒッチハイクすれば、今日中にはゴンダールに着けるだろう。
すると、ゴンダール方面の道沿いに、ここシレ迄乗せてもらったジープが停車し、ドライバーのおじさんがエンジンルームを開け、何やら調整している様子。
「ヘイッ!どうしたんだい?」
とおじさん。
「ゴンダール行のバスは満員で乗れなかったので、トラックをヒッチハイクしようと思って。」
「それなら、オレはアッデルカイという所まで行くからアッデルカイまで乗せてってやるよ。アッデルカイは丁度ここからゴンダールまでの途中、半分の所にある街だよ。」
そういう訳で、ジープのフロントシートに乗ってアッデルカイへ。
ジープはなかなか快調なのだが、ドライバーのおじさん、街や村に通り掛るたび休憩を取るので、思った程さっさと先へ進まない。
まずは、シレから1時間も進んでいない所にある村で朝食タイム。我々もパンとワタツ(ホットミルク)を注文。
するとここのワタツ、いつものとちょっと違う。熱々ミルクのコップ底に、ふかした麦の実が入っている。これぞシリアルの原型ではないか。ミルクも濃く、砂糖が入っていて大甘なのだが、塩味がほんのり効いていて、おいしい。
また1時間程走るとと途中停車。おじさん、今度は我々にお茶をごちそうしてくれる。
見ると、おじさんはビールをごくごく2本も空けている。
アルコールが入って調子が出たのか、おじさんが運転するジープはびゅんびゅん飛ばし出す。
「まあ、こっちも急いではいるんだけど、安全第一でお願いしますよ。」
心の中でつぶやく。
今度は、タカゼ川という静かな川に架かる橋の手前の小さな集落で停車。
「ここはおいしいミルクで有名な店なんだ。カマン!」
ジープを降りて半露店の店に入るとおじさんがごちそうしてくれたのは、大きなカップに並々と注がれたヨーグルト。ここら辺ではヨーグルト菌が取れるのだろうか。
お腹には大丈夫かしらと恐る恐るすすると、決しておいしくはないが、酸味が効いていてすっきりとする。体がヨーグルトに含まれる栄養素を要求していたのかも知れない。
地元の人は皆、塩を振りかけて食べているが、自分は砂糖をもらって、ヨーグルトに入れてかき混ぜ、あれよあれよと、一気に平らげてしまった。
世界遺産でもあるシミエン国立公園から流れるタカゼ川のほとり、景色も良いし、こうやって途中の村々でゆっくりしながら進むのも悪くない。
ただ、マカレ、アクスムからここら辺は、ついこの間迄行われていたエチオピアとエリトリアとの戦争の戦闘エリア。 その跡なのだろう、戦車や空射砲の残がいや、迷彩色の服を着た兵士の姿がやたらと目に付く。
そう言えば、アクスムと周辺の村では、たたずむ兵士の姿や戦闘機が飛ぶ空の下、勇ましく銃を掲げる兵士が描かれた戦意を促す大看板も目立っていた。
ゴンダール迄の道半ば、アッデルカイに着いたのは午後1:30過ぎ。アッデルカイ路肩の木陰でゴンダール行の車を捕まえようと座り込むも、なかなか車は現れない。
1時間過ぎ、2時間過ぎる。ここからゴンダール迄、決して近くないし、かなりの峠道、もう夕方になろうかという今からゴンダールに向かう車があるようには思えない。
そうあきらめかけた時、ゴンダール方面に向かう一台のトラックが現れる。すかさずかけ寄り叫ぶ「ゴンダール?」
このトラックの運ちゃんも助手も、首を縦に振ってはいるものの英語は喋れない。とりあえずアムハラ語の数字を叫び合い値段交渉。
最初、運ちゃんは2人で80Bと言っていたが値切って70Bで決着。少し高いが、これで何とか今夜にはゴンダールに着ければ上出来だと、助手席に乗り込む。
我々が乗り込むと間髪入れずトラックは出発。「よしっ!」
ところが、このトラック、2時間程走って、次の村に着くと、停まって荷積み作業を始め出す。身ぶり手ぶりで聞くと、どうやら今夜はこの小さな村で一泊し、明日朝ゴンダールに向けて出発するようだ。
朝早くからさんざん急いで、お金もバス代より多く使ったのに、結局今日中の到着をもくろんでいたゴンダールへは明日着くことになってしまった。
これじゃゆっくり安いバスで乗り継いで行っても変わらなかったよ、トホホ。
クリスマスの夜、高く積まれたトラックの荷台の荷物の上、満天の星空の下、眠りにつく。
【食事】
朝:麦入りワタツ、パン
昼:ヨーグルト、パン
夜:パン、シュロワット(つぶした豆、辛い)
【トラベルメモ】
1US$ ≒ 8B(エチオピア・ブル)
・アクスム→シレ(ジープをヒッチ)15B/1人 2.5時間
・シレ→アッデルカイ(同じジープで)15B/1人5時間
・アッデルカイ→ゴンダール(大型トラックをヒッチ)35B/1人
【宿】
・(ザレマ村)トラック荷台にて、タダ。


