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イチローとジュンコの夫婦珍道中

~バックパッカー日記~

プロフィール

ニックネーム:
イチローとジュンコ
居住地:
東京都
自己紹介:
2000年9月 日本を旅立ったイチローとジュンコは、飛行機で、南アフリカ・ケープタウンに降り立った。
二人はそこから日本まで、飛行機を使わずに、陸路と船のみで帰る。
アフリカ大陸南端の喜望峰から日本まで、アフリカ、東西ヨーロッパ、中東、シルクロードとまるまる1年かけての、夫婦珍道中。
野宿もしました。ゴリラと挨拶もしました。サハラを越え、ヒマラヤを越え。。
大自然、世界遺産、カルチャーショック、紛争の傷跡、そして、多くの出会い。
2001年8月無事帰国した二人の旅を振り返って、番外編コラムを掲載します。

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西アフリカ屈指の大都会・アビジャン (コートジボワール)アビジャン

2001/02/26 18:51
エリア:
  • アフリカ > コートジボアール > アビジャン
テーマ:
  • 街中・建物・景色
 昨日はラグーンの対岸からその高層ビル群を眺めただけだった、アビジャンの繁華街、プラトー地区へ散歩に出る。

 遠くから見る高層ビル群は確かに立派だが、街の内部はかなりゴチャゴチャしている。

 軒を連ねる店々のほとんどは、店の前に警備員を配置、ウィンドゥや入口を鉄格子で固めている店も多い。

 銀行にはATMが装備されている所もあると聞いていたのだが、銀行に至っては完全防備の店構え。外から店内の様子を伺う事は全く出来ない様になっているのだが、どうやらATMは銀行内に設置されているようだ。
 いくらか現地通貨をおろそうかとも思っていたのだが、どうも辺りの雰囲気も良くない様な気がしたのでパス。

 街中で唯一ホッと一息つかせてもらった所が、西アフリカいちの本屋と言われるブレリ・フランセ。
 エアコンが効いた店内にはフランス版のアフリカの写真集や、英語のガイドブックなどが充実。
 しかも店内はビルの数フロアに渡っており、まるで日本の丸善や三省堂で立ち読みをしている様な懐かしい気分にさせてくれる。

 アビジャンの街を歩いていて楽しかったのが、意外にも、立派なビル群よりゴチャゴチャとした林立したビルとビルの間の車と人混みを抜けた所にふとある下町的な雰囲気。

 ラグーンに掛かる橋のたもとにあるバスステーション脇の土手には、元気なおばさん達がきりもりする屋台の食事どころが幾つも立ち並ぶ。

 ピシッとスーツで決めたビジネスマン風の男や、モードなオシャレのお姉さん方が、手づかみでバナナの葉でくるまれたご飯などを楽しそうに食べている。

 また、繁華街のプラトーからラグーンに架かった橋を渡った下町では、片側3車線もある舗装された広い立派な大通りの路地裏の未舗装の細道に、庶民の家々が並び、

 軒先では裸ん坊の子供が泥だらけになって遊び泣き転げ、
 イスラムの服の男達が何する事無く座り込んで、たたずみ、ひざまづいてお祈りし、
 マミー達は大きな鍋を並べ炭を炊き料理をしている。

 時たまそんな路地を立派なベンツがクラクションをまくしたて通り過ぎる。

 映画館では欧米のポルノ映画のポスターまででかでかと張り出され、その裸の白人女性の絵の向こうでは少年達が草サッカーに汗を流す。

 そんな街角で、日本からの旅人がパパイヤを買い、ハイビスカスのジュースをすする。

 サバンナでもビーチでも都会でも、アフリカはたくましい。人間って素晴らしい。


【食事】

朝:パン
昼:ジャガイモ煮ころがし、パスタ、ミートパイ
夜:パン、揚バナナ、ゆで玉子、パパイヤ、ハイビスカスの花で煮出したジュース(アラブ圏ではカルカデと呼ばれお茶の様に飲むが、仏語圏ではビサップと呼ばれ冷やして(時に凍らせて)飲む)

【トラベルメモ】

1US$ ≒ 660CFA(西アフリカセーファ・フラン)
【宿】
(アビジャン)Hotel le Prince 6000CFA/W-1室
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