
-
エリア:
- アフリカ > コートジボアール > アビジャン
-
テーマ:
- 鉄道・乗り物
朝、雨にむせぶアビジャンの下町、トレッシュビルの鉄道駅へタクシーで乗り付ける。
昨夜まで滞在した宿から駅まで歩いても20分程度なのだが、この降りしきる雨の中、これから列車に乗り込むと言うのに、荷物を背負ってビショビショに濡れながら歩くのは厳しい。
ブルキナファソのワガドゥグ行の列車は午前10:30発。
大事を取ってかなり早めに朝7時過ぎに駅に到着したのだが、すでに駅の待合室には人山の人だかりだ。
そして、朝7時半、ホームへの入口が開門。
列車には一等と二等があり、我々は昨日一等のチケットを購入していたのだが、一等の車両に乗込むと唖然。
未だ乗客はそれ程乗っていないのに、ほぼ全ての座席に石やサンダルやゴザや布などが置かれ、即に「席取り」されているのだ。
我々が困って車両内をウロウロしていると、どこからともなくあやしい男が現れて、
「こちらへどうぞ」
と、2つのシートの上に置かれている石コロをどけてくれたのだ。
今さっきホームの入口が開いたばかりなのにこれはおかしいと思っていたら、後からその男、小声で
「トロワ、サン。トロワ、サン。(300)」
とささやいて来たのだ。
周りを見渡すと、そんな男達が何人もいて、事前に取っておいた席に乗客を招き、チップを要求し、貰っているのだ。
300セーファーフランを要求された我々は、
「ノン・フランセ」
とフランス語が全くわからないフリをして(実際に簡単な数字意外全くわからないのだが)、無視。
開門前に、どうやってこの席取り屋の男達が列車の座席を取る事ができるのだろうか。
何だかこの駅、この列車自体があやしい。
だいたいそれなりの料金を払っている一等にも係わらず、座席は予約制ではない。 席に座れず、通路には人や荷物が溢れる。
まあ、早めに来て良かった様だ。

午前10:30、定刻通り列車が発車すると、列車の乗務員が幾度となく見回りに来、適当に大き目の荷物に触っては、荷物代を徴収。
荷物代を徴収されない者もいれば、される者もいる。
どうやらその判断基準は乗務員の気分次第。
そんな訳だから、人の良さそうな人は顔に不満の色をにじませながら要求されるがままに荷物代を支払い、中には、「荷棚や通路に他にも沢山大きな荷物が置かれているのに自分だけどうして」と、抗議する者も現れる。
そんな時に現れるのが国家権力を背負ったポリスマン。
当然ポリスは列車側の味方なので、高飛車に激しまくしたて、抗議する乗客の胸ぐらまでしぼりあげ、無理矢理、荷物代を徴収。
ブルキナファソとの国境通過直前には、更にコートジボワール側で別のポリスが乗り込んで来て、これまた適当に選んだ荷物の持ち主から「税金」を徴収。
「荷物代」や「税金」を取られた客も取られなかった客も、列車内の乗客の顔は皆、不満の色がありありと現れている。
しかも、そのどちらも、外国人の我々や他の白人旅行者達は全く何事も無くパス。完全に特別扱いだ。
個人的には有難い事なのだが、もし、こんな事がコートジボワールでは、この列車内に限らず行われているとしたら。
一部の外国人や金持ち、特権階級の様な人達だけが特別扱いされ、比較的弱い立場の者や多くの一般市民がこんな被害を被っているとしたら、数ヶ月前に起こったクーデター未遂の火種が未だくすぶり続ける一因となるだろう。
それにしても列車内は物凄い蒸暑さ。
しかも超低速。窓からは機関車の排煙が吹き入り灰だらけ。
おまけに、熱帯雨林やバナナやヤシのプランテーションの合間に通過する街や村の線路脇はどこも一面ゴミだらけ。
加えて前述した車内での乗務員やポリスの態度で、気分を悪くする。
「早く着かないかな。」
と、深夜でもひんぱんに来る切符チェックに、ブルキナファソの首都ワガドゥグ行の切符を、灰で濁った黒い汗をしたたらせながら差出す。
【食事】
朝:パン
昼:パン、バナナ
夜:パン、バナナ
【トラベルメモ】
1US$ ≒ 660CFA(西アフリカセーファ・フラン)
・ブルキナファソのワガドゥグ行夜行列車 アビジャンのトレッシュビル駅発10:30発、ワガドゥグ迄26100CFA/1等1人 途中駅ボボデュラッソには翌18:30着
※ワガドゥグには翌深夜着との事。
列車の速度はとても遅い上、大勢の乗客がいるので、国境通過時、かなりの時間がかかる。
我々は切符はワガドゥグ迄買ったが、訳あってボボドゥラッソで途中下車した。訳は次日の日記の通り。
この路線は大型バスが何社も走っており、バスの方が安くて速くて快適と思われる。鉄道好き以外はこの列車はお世辞でも勧められない。
・ブルキナファソのビザ 必要 我々はガーナのアクラで取得。
昨夜まで滞在した宿から駅まで歩いても20分程度なのだが、この降りしきる雨の中、これから列車に乗り込むと言うのに、荷物を背負ってビショビショに濡れながら歩くのは厳しい。
ブルキナファソのワガドゥグ行の列車は午前10:30発。
大事を取ってかなり早めに朝7時過ぎに駅に到着したのだが、すでに駅の待合室には人山の人だかりだ。
そして、朝7時半、ホームへの入口が開門。
列車には一等と二等があり、我々は昨日一等のチケットを購入していたのだが、一等の車両に乗込むと唖然。
未だ乗客はそれ程乗っていないのに、ほぼ全ての座席に石やサンダルやゴザや布などが置かれ、即に「席取り」されているのだ。
我々が困って車両内をウロウロしていると、どこからともなくあやしい男が現れて、
「こちらへどうぞ」
と、2つのシートの上に置かれている石コロをどけてくれたのだ。
今さっきホームの入口が開いたばかりなのにこれはおかしいと思っていたら、後からその男、小声で
「トロワ、サン。トロワ、サン。(300)」
とささやいて来たのだ。
周りを見渡すと、そんな男達が何人もいて、事前に取っておいた席に乗客を招き、チップを要求し、貰っているのだ。
300セーファーフランを要求された我々は、
「ノン・フランセ」
とフランス語が全くわからないフリをして(実際に簡単な数字意外全くわからないのだが)、無視。
開門前に、どうやってこの席取り屋の男達が列車の座席を取る事ができるのだろうか。
何だかこの駅、この列車自体があやしい。
だいたいそれなりの料金を払っている一等にも係わらず、座席は予約制ではない。 席に座れず、通路には人や荷物が溢れる。
まあ、早めに来て良かった様だ。

午前10:30、定刻通り列車が発車すると、列車の乗務員が幾度となく見回りに来、適当に大き目の荷物に触っては、荷物代を徴収。
荷物代を徴収されない者もいれば、される者もいる。
どうやらその判断基準は乗務員の気分次第。
そんな訳だから、人の良さそうな人は顔に不満の色をにじませながら要求されるがままに荷物代を支払い、中には、「荷棚や通路に他にも沢山大きな荷物が置かれているのに自分だけどうして」と、抗議する者も現れる。
そんな時に現れるのが国家権力を背負ったポリスマン。
当然ポリスは列車側の味方なので、高飛車に激しまくしたて、抗議する乗客の胸ぐらまでしぼりあげ、無理矢理、荷物代を徴収。
ブルキナファソとの国境通過直前には、更にコートジボワール側で別のポリスが乗り込んで来て、これまた適当に選んだ荷物の持ち主から「税金」を徴収。
「荷物代」や「税金」を取られた客も取られなかった客も、列車内の乗客の顔は皆、不満の色がありありと現れている。
しかも、そのどちらも、外国人の我々や他の白人旅行者達は全く何事も無くパス。完全に特別扱いだ。
個人的には有難い事なのだが、もし、こんな事がコートジボワールでは、この列車内に限らず行われているとしたら。
一部の外国人や金持ち、特権階級の様な人達だけが特別扱いされ、比較的弱い立場の者や多くの一般市民がこんな被害を被っているとしたら、数ヶ月前に起こったクーデター未遂の火種が未だくすぶり続ける一因となるだろう。
それにしても列車内は物凄い蒸暑さ。
しかも超低速。窓からは機関車の排煙が吹き入り灰だらけ。
おまけに、熱帯雨林やバナナやヤシのプランテーションの合間に通過する街や村の線路脇はどこも一面ゴミだらけ。
加えて前述した車内での乗務員やポリスの態度で、気分を悪くする。
「早く着かないかな。」
と、深夜でもひんぱんに来る切符チェックに、ブルキナファソの首都ワガドゥグ行の切符を、灰で濁った黒い汗をしたたらせながら差出す。
【食事】
朝:パン
昼:パン、バナナ
夜:パン、バナナ
【トラベルメモ】
1US$ ≒ 660CFA(西アフリカセーファ・フラン)
・ブルキナファソのワガドゥグ行夜行列車 アビジャンのトレッシュビル駅発10:30発、ワガドゥグ迄26100CFA/1等1人 途中駅ボボデュラッソには翌18:30着
※ワガドゥグには翌深夜着との事。
列車の速度はとても遅い上、大勢の乗客がいるので、国境通過時、かなりの時間がかかる。
我々は切符はワガドゥグ迄買ったが、訳あってボボドゥラッソで途中下車した。訳は次日の日記の通り。
この路線は大型バスが何社も走っており、バスの方が安くて速くて快適と思われる。鉄道好き以外はこの列車はお世辞でも勧められない。
・ブルキナファソのビザ 必要 我々はガーナのアクラで取得。


