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イチローとジュンコの夫婦珍道中

~バックパッカー日記~

プロフィール

ニックネーム:
イチローとジュンコ
居住地:
東京都
自己紹介:
2000年9月 日本を旅立ったイチローとジュンコは、飛行機で、南アフリカ・ケープタウンに降り立った。
二人はそこから日本まで、飛行機を使わずに、陸路と船のみで帰る。
アフリカ大陸南端の喜望峰から日本まで、アフリカ、東西ヨーロッパ、中東、シルクロードとまるまる1年かけての、夫婦珍道中。
野宿もしました。ゴリラと挨拶もしました。サハラを越え、ヒマラヤを越え。。
大自然、世界遺産、カルチャーショック、紛争の傷跡、そして、多くの出会い。
2001年8月無事帰国した二人の旅を振り返って、番外編コラムを掲載します。

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砂漠の国 (モーリタニア)ヌアクショット→アタール

2001/03/11 16:15
砂漠の国1
エリア:
  • アフリカ > モーリタニア > ヌアクショット
  • アフリカ > モーリタニア > モーリタニアその他の都市
テーマ:
  • 街中・建物・景色
 モーリタニアに来てみて思う事、みんな日がなお茶を飲んでは寝て暮らしている。

 今日も朝、アタール行の乗合4×4のチケットを買うも、客が集まって出発したのは午後の4時。それ迄、客も乗務員も切符売りも、地べたに横になり、日がな寝て待つ。
 乗場近くの商店も屋台の食堂のおばさんも横になって寝ている。
 昨夕散歩した、ヌアクショットのマーケットでも、寝ながら客を待つ店が幾つもあった。

 まあ、暑い上に客足もまばら、仕方ないとは言え、ここモーリタニアでも、我々を日本人と見ると、
 「日本人はお金持ちでいいネー」
なんてよく言われるけど、日本じゃ昼間から寝てばかりじゃ喰ってけないんだよ・・・。

 ヌアクショットは、モーリタニアの首都。小ぢんまりしているとは言え、それなりに整った都会だ。
 だが驚かされるのは、そんな都心をほんの少し郊外に外れただけで、景色は見渡す限りの大砂漠。
 郊外に立つ建物は、砂の中にうずもれそうになっている。

 モーリタニアは、国土全体がスッポリ、サハラ砂漠の中に存在する、正に砂漠の国なのだ。

 砂丘の上に幾重にも描かれた風紋の縞模様が夕暮れに染まる中、サラサラのパウダーサンドが風にのって道を横切る。

砂漠の国1

 そんなサハラ砂漠の織りなす景観に、時にうっとりと見とれ、時に唖然とさせられたりする中、我々を乗せた乗合4×4は深夜12:30過ぎ、アタールに到着。

 しんと静まり返った闇夜の砂漠の街、野宿を決めて、道路脇に荷物を置き、寝る準備をしていると、一人の男が
 「これを使って。」
と毛布を手渡してくれるではないか。
 「メルシー、ブークー(有難うございます)。朝、毛布はどこに返しに行ったらいいですか?」
と尋ねると、路地の数軒先の薄明かりを指さして、
 「私の家はあそこだから。」

 道端で寝ようとしている外人に毛布を貸してあげられますか?!
 乾いた冷たい空気に包まれた砂漠の街の街角で、暖かい毛布を敷いて眠りに就く。
 毛布のほのかなぬくもりが胸にしみる。


【食事】

朝:パン
昼:リ・ポワソン
夜:パン

【トラベルメモ】

1US$ ≒ 250UG(モーリタニア・ウギア)
・ヌアクショット→アタール(乗合4×4) 8.5時間 2500UG/1人(本当は3000UGらしいがまけてもらった。)

【宿】 (野宿)
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