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エリア:
- ヨーロッパ > イタリア > ナポリ
- ヨーロッパ > イタリア > カプリ島
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テーマ:
- 観光地
- / 街中・建物・景色
「青の洞窟」、この至高のネームバリュー。
それはナポリの沖、それはそれは美しいカプリ島と言う島に青く輝く海の洞窟の事だそうだ。
朝、チュニスから、フェリーで遠くにサンタルチア港などを眺めながら、ナポリに到着。
まずは宿探しが、バルセロナ以上に難航を極める。
駅にあるツーリストインフォメーションで尋ねるも、
「ムリだよ、この時期空いている宿なんかナポリにはないよ。」
と、門前払い。
何でもこちらは今日から3連休で、安宿、ホテルともほとんど予約でいっぱいなのだそうだ。
ナポリには泊まらずに、このまま列車でローマかどこかへ立ってしまおうかとも思ったのだが、せっかくナポリまで来て、素通りはもったいなさ過ぎる。
沖には、「青の洞窟」が今日も輝いている筈だ。
ツーリスト・インフォメーションがアテにならないのなら、自分の足であたって探すしかない。
駅周辺の安宿らしき看板を掲げる宿を、かたっぱしから尋ね歩く。
ようやく見つけた空き部屋は、典型的なヨーロッパの都市型安宿のトリプルルームで一室100000リラ(50$位)。安宿でこの料金は高いが、仕方なく妥協。
宿に荷物を置いて、顔を洗うと、ゆっくり歩いてフェリー乗場へ向かう。
今朝、着いた国際船乗り場の隣の国内船乗り場でチケットを買う。
「カプリ島往復2枚!」
1人往復40000リラ(20$位)、近い割には安くない。おまけに現金でしか支払えず、クレジットカードは使えないと言う。
沢山の観光客と一緒に船に乗り込むと、船上には日本人の団体ツアーの人達の姿が目立つ。
皆口々に、「青の洞窟、青の洞窟」とつぶやきながら連れ添い同士で会話し、その溢れんばかりの期待の大きさを隠し切れない。
ナポリからの船がカプリ島に着くと、すぐ青の洞窟行のボート乗場へ直行。
ナポリからの船が到着したカプリ島の港から、内部が青く輝くと言うその小さな洞窟まで、往復10000リラ(5$位)。
更に洞窟の前で小さな手こぎボートに乗りかえ、手こぎボート代と洞窟の入場料を併せて15000リラ(8$位)を支払う。
洞窟の入口は狭く、大きなボートでは中に入って行けないのだ。
乗換えた小さなボートは、まるで日本の佐渡島のタライ舟をラグビーボール状に変形させた程の、本当に小さなもので、そこに我々2人と他に3人の計5人がヒザをつき合せてギュウギュウに押し込まれ、その真ん中でこぎ手がオールをまわす。
洞窟の入口は、幅が狭いだけでなく、天井も低い。
こぎ手の指示に従って、我々が頭をすくめると、こぎ手は洞窟の入口の天井に設置された鎖をわしづかみにして、ボートを一気に洞窟内部へたぐり入れる。
「ハーイ、どう、見て見て、きれーね。」
と、こぎ手は日本語で連発。
確かに狭い洞窟内部の水面が、底から沸き上がって来るようなブルーの輝きで波打っている。
と、思った瞬間、再びこぎ手は入口の鎖をたぐり、ボートはあっと言う間に洞窟の外へ。
「エッ?」
思わず2人で顔を見合わせる。
青の洞窟内に居られたのはものの数秒足らず。
こぎ手からしきりにチップを請求されるも、これは無視。
その後、歩いたカプリの街中には、グッチ、フェラガモ、プラダ・・・そうそうたるイタリアの高級ブランドショップがズラッと並ぶ。
その奥には高級ホテルに高級レストラン。
もちろん我々はその雰囲気だけ少々うかがわせてもらって、どの店の扉をくぐる事なく、カプリ島を後にする。
期待が大きかった分、「カプリ島」、「青の洞窟」、このまま行けば、間違いなくこの旅のガッカリTOP1。
夜、夕食後、ナポリの乗船場から宿に帰る途中、犬の落し物を踏んづけてしまうおまけ付き。
犬が大好きなこちらの方々、ヨーロッパの街中は犬の落とし物がよくあるのだが、特にナポリをはじめ、イタリアの街中にはそれが多く目立つ。道中ウンチだらけだ。
どうなってるんだ。イタリアさんよ!どう言う事なんだ。青の洞窟!!
最後に、誤解の無い様に言っておきます。
青の洞窟自体は美しいんです。問題はそれを見るシステム。
せめてあの幻想的な青い光が波打つ洞窟内に、1分、いや30秒だけでも静かに浮いていられたなら、そんな風に思うのです。
【食事】
朝兼昼:モッツァレラチーズ、パン、クッキー
夜:四季ピザ、スパゲティ
【トラベルメモ】
1US$ ≒ 2000L(イタリア・リラ)
・ナポリ→カプリ(船)片道1時間弱 40000リラ/往復
・カプリの港→青の洞窟(小船)25000リラ(ボート往復と入場料)
【宿】
(ナポリ)Hotel Zzra 100000リラ/トリプル-1室(他に空きがなく、トリプルを2人で使用)
それはナポリの沖、それはそれは美しいカプリ島と言う島に青く輝く海の洞窟の事だそうだ。
朝、チュニスから、フェリーで遠くにサンタルチア港などを眺めながら、ナポリに到着。
まずは宿探しが、バルセロナ以上に難航を極める。
駅にあるツーリストインフォメーションで尋ねるも、
「ムリだよ、この時期空いている宿なんかナポリにはないよ。」
と、門前払い。
何でもこちらは今日から3連休で、安宿、ホテルともほとんど予約でいっぱいなのだそうだ。
ナポリには泊まらずに、このまま列車でローマかどこかへ立ってしまおうかとも思ったのだが、せっかくナポリまで来て、素通りはもったいなさ過ぎる。
沖には、「青の洞窟」が今日も輝いている筈だ。
ツーリスト・インフォメーションがアテにならないのなら、自分の足であたって探すしかない。
駅周辺の安宿らしき看板を掲げる宿を、かたっぱしから尋ね歩く。
ようやく見つけた空き部屋は、典型的なヨーロッパの都市型安宿のトリプルルームで一室100000リラ(50$位)。安宿でこの料金は高いが、仕方なく妥協。
宿に荷物を置いて、顔を洗うと、ゆっくり歩いてフェリー乗場へ向かう。
今朝、着いた国際船乗り場の隣の国内船乗り場でチケットを買う。
「カプリ島往復2枚!」
1人往復40000リラ(20$位)、近い割には安くない。おまけに現金でしか支払えず、クレジットカードは使えないと言う。
沢山の観光客と一緒に船に乗り込むと、船上には日本人の団体ツアーの人達の姿が目立つ。
皆口々に、「青の洞窟、青の洞窟」とつぶやきながら連れ添い同士で会話し、その溢れんばかりの期待の大きさを隠し切れない。
ナポリからの船がカプリ島に着くと、すぐ青の洞窟行のボート乗場へ直行。
ナポリからの船が到着したカプリ島の港から、内部が青く輝くと言うその小さな洞窟まで、往復10000リラ(5$位)。
更に洞窟の前で小さな手こぎボートに乗りかえ、手こぎボート代と洞窟の入場料を併せて15000リラ(8$位)を支払う。
洞窟の入口は狭く、大きなボートでは中に入って行けないのだ。
乗換えた小さなボートは、まるで日本の佐渡島のタライ舟をラグビーボール状に変形させた程の、本当に小さなもので、そこに我々2人と他に3人の計5人がヒザをつき合せてギュウギュウに押し込まれ、その真ん中でこぎ手がオールをまわす。
洞窟の入口は、幅が狭いだけでなく、天井も低い。
こぎ手の指示に従って、我々が頭をすくめると、こぎ手は洞窟の入口の天井に設置された鎖をわしづかみにして、ボートを一気に洞窟内部へたぐり入れる。
「ハーイ、どう、見て見て、きれーね。」
と、こぎ手は日本語で連発。
確かに狭い洞窟内部の水面が、底から沸き上がって来るようなブルーの輝きで波打っている。
と、思った瞬間、再びこぎ手は入口の鎖をたぐり、ボートはあっと言う間に洞窟の外へ。
「エッ?」
思わず2人で顔を見合わせる。
青の洞窟内に居られたのはものの数秒足らず。
こぎ手からしきりにチップを請求されるも、これは無視。
その後、歩いたカプリの街中には、グッチ、フェラガモ、プラダ・・・そうそうたるイタリアの高級ブランドショップがズラッと並ぶ。
その奥には高級ホテルに高級レストラン。
もちろん我々はその雰囲気だけ少々うかがわせてもらって、どの店の扉をくぐる事なく、カプリ島を後にする。
期待が大きかった分、「カプリ島」、「青の洞窟」、このまま行けば、間違いなくこの旅のガッカリTOP1。
夜、夕食後、ナポリの乗船場から宿に帰る途中、犬の落し物を踏んづけてしまうおまけ付き。
犬が大好きなこちらの方々、ヨーロッパの街中は犬の落とし物がよくあるのだが、特にナポリをはじめ、イタリアの街中にはそれが多く目立つ。道中ウンチだらけだ。
どうなってるんだ。イタリアさんよ!どう言う事なんだ。青の洞窟!!
最後に、誤解の無い様に言っておきます。
青の洞窟自体は美しいんです。問題はそれを見るシステム。
せめてあの幻想的な青い光が波打つ洞窟内に、1分、いや30秒だけでも静かに浮いていられたなら、そんな風に思うのです。
【食事】
朝兼昼:モッツァレラチーズ、パン、クッキー
夜:四季ピザ、スパゲティ
【トラベルメモ】
1US$ ≒ 2000L(イタリア・リラ)
・ナポリ→カプリ(船)片道1時間弱 40000リラ/往復
・カプリの港→青の洞窟(小船)25000リラ(ボート往復と入場料)
【宿】
(ナポリ)Hotel Zzra 100000リラ/トリプル-1室(他に空きがなく、トリプルを2人で使用)