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イチローとジュンコの夫婦珍道中

~バックパッカー日記~

プロフィール

ニックネーム:
イチローとジュンコ
居住地:
東京都
自己紹介:
2000年9月 日本を旅立ったイチローとジュンコは、飛行機で、南アフリカ・ケープタウンに降り立った。
二人はそこから日本まで、飛行機を使わずに、陸路と船のみで帰る。
アフリカ大陸南端の喜望峰から日本まで、アフリカ、東西ヨーロッパ、中東、シルクロードとまるまる1年かけての、夫婦珍道中。
野宿もしました。ゴリラと挨拶もしました。サハラを越え、ヒマラヤを越え。。
大自然、世界遺産、カルチャーショック、紛争の傷跡、そして、多くの出会い。
2001年8月無事帰国した二人の旅を振り返って、番外編コラムを掲載します。

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オドゥ山統一展望台から見た、北朝鮮 (韓国)ソウル

2001/08/02 12:11
オドゥ山統一展望台から見た、北朝鮮  1
エリア:
  • アジア > 韓国 > ソウル
テーマ:
  • 観光地
 7月30日入国してから昨日まで、ソウルの空はずっと雨模様だったのだが。今日は朝から青空だ。

 満を持して向かったのは、ソウル市街から列車とバスを乗継いで1時間半、北朝鮮を臨む、
 「オドゥ山統一展望台」だ。

 目の前の、さ程大きくはない川を挟んで向こう側は、北朝鮮だ。

オドゥ山統一展望台から見た、北朝鮮  1

 この展望台は、北朝鮮を見る為の施設。
 どんなぎょうぎょうしい所かと思ったら、建物は意外にもアカ抜けており、まるで景勝地のビューポイントのよう。
 子供を含め内外からの観光客で賑わっており、お土産屋も並んでいる。

 ピカピカに磨かれたパノラマのガラス張りの展望室は、韓国人用と外国人用とに別々に用意されている。

 外国人用の展望室に上がってくるのは、ほとんど日本人。
 天井から吊るされたディスプレイに流される日本語のビデオ解説を見ながら、すぐそこに拡がる眼下の北朝鮮の緑地を見渡す。

 韓国側は、よく整備されたアスファルトの道に車が行き交い、近代的な建物が並んでいる。
 一方、北朝鮮側は、緑の地に家もまばら、車の走る道路も見えない。

 そんな北朝鮮側に、ほんの数件見えるビルらしき建物も、韓国側の解説によると、それらはこの統一展望台が出来て間もなく建設されたもので、何でも北朝鮮側が住宅事情が良い近代国家である事をアピールする為に宣伝用にわざわざ作ったものだそうだ。

 こうして北朝鮮を実際に目の当たりにすると、韓国人にとって南北分断は本当に身近なことなのだなと実感させられる。
 38度線は、首都ソウルからでほんのもわずかな距離でしかないのだから。

 北朝鮮の側から、何か音楽が聞こえてくる。
 解説によると、以前は韓国を誹謗中傷する放送が流され、川べりには韓国側に向けられたそのような看板が立てられていたそうだが、ある時期を境にそれが民族の統一を願い、分裂、争いを否定する内容に変わったのだそうだ。

 ある時期とはもちろん、平壌で行われた南北両首脳会談だ。

 この首脳会談をきっかけに韓国、金首相はノーベル平和賞を授与された。
 ここオドゥ山統一展望台の建物ロビーの広間には、首脳会談の写真パネルが並び、南北両首脳が握手する写真が大きく飾られている。

オドゥ山統一展望台から見た、北朝鮮  2

 かつては南北分断の悲劇と対立の象徴である国境地帯を臨む、展望なき展望台だったのだろうが、今や雪解けムード一色、統一と平和への希望を臨む展望台だ。

 展望台を去る頃、今一度見渡す北朝鮮の大地を見る目が変わっていた。  


【食事】

朝:パン
昼:菓子パン
夜:石焼イカビビンパ、桃

【トラベルメモ】

1$≒1000W(韓国ウオン)
・オドゥ山統一展望台 (ここに来ないと始まらない!) 入場料2000W
(行)ソウル→金村 列車1時間 1400W  金村→オドゥ山統一展望台 バス 1時間15分 720w
(帰)オドゥ山→金村 バス30分 1250w(行と別ルートのバス。遠回りだが途中北朝鮮対岸わずか300m最短距離の国境を見れる)
   金村→ソウル バス 1時間15分 1200w

【宿】(ソウル)東山旅館 15000W/W一室
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