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エリア:
- ヨーロッパ > フランス > パリ
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テーマ:
- 鑑賞・観戦
- / 世界遺産
- / 歴史・文化・芸術
こんにちは♪ pelicanfranceです。
今日は、パリのルーブル美術館から隠れた名品のご紹介です。
13世紀から14世紀にかけてのイタリアの詩人・政治家であるダンテの代表作「神曲」の地獄篇に、実在したパオロとフランチェスカが登場する。古代ローマの詩人ウェルギリウスに案内されて地獄を遍歴したダンテが見た(という設定の)、荒れ狂う暴風に吹き流される、肉欲に溺れた者の地獄の場面である。
13世紀末のイタリア、政治的な理由でリミニのマラテスタ家に嫁いだフランチェスカは、ワケありの夫ではなくその弟パオロと恋に落ちる。と言っても恋愛物語を一緒に読んでいるうちに感極まってキスをしたところを、目撃した夫ジョヴァンニに殺される、という悲劇なのに、肉欲に溺れた者として登場させられるのはいかがなものか?
神秘的でメランコリックなシェーフェルが描くと、苦悩さえも哀しくて美しくて崇高なものにさえ見えてくる。男女の顔の向き、苦悩の表情についても、えんえんと語りつくせないようなテーマがてんこ盛りの一枚。アリ・シェーフェル作「パオロとフランチェスカ(ダンテとウェルギリウスの前に現れたフランチェスカ・ダ・リミニとパオロ・マラテスタ)」は、ドゥノン翼2階ロマン主義のコーナーにある。
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