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- やっぱりステキ★サントシャペルのクラシックコンサート
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エリア:
- ヨーロッパ>フランス>パリ
- テーマ:観光地 世界遺産 歴史・文化・芸術
- 投稿日:2016/10/26 00:00
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サントシャペル大聖堂といえばパリ最古のステンドグラスが有名ですが、そのサントシャペルではほぼ毎日、夜にクラシックコンサートが行われています。
普段は入ることはできない夜の大聖堂は、観光客でにぎわう昼間の姿とは対照的で、静寂に包まれ、あるべき姿に戻ったような幻想的な雰囲気になります。
ヴィヴァルディ、バッハ、モーツアルトなど、誰もが聞いたことのある名曲ばかりなので、特にクラシックに精通している方でなくても楽しむことができますし、またドレスコードもないのでお気軽に参加できます。
たまたま、なのですが、、この日、事前に買ったシャンパンのボトルを持っていて、、、シャンパンボトルは入場のセキュリティチェックで拒否されました(ToT)
セキュリティでは預かってくれず、お向かいのカフェで1時間預かってもらいました。(要チップ2ユーロ)
なかなかいないと思いますが、シャントシャペルにコンサートを聞きにいく方は、シャンパンボトルはもっていかないようにご注意ください。。
コンサート会場に行くにはお隣の裁判所の中を通ります。この裁判所は普段立ち入ることができない場所なので、通路だけですが貴重な体験ですね。
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- フランス パリ サントシャペル コンサート クラシック
- ブローニュ=ビヤンクールの建築巡り その?ル・コルビュジェ建築
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エリア:
- ヨーロッパ>フランス>パリ
- テーマ:観光地 世界遺産 歴史・文化・芸術
- 投稿日:2016/10/24 00:00
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ブローニュ=ビヤンクール市には、ル・コルビュジェ設計による邸宅が3軒存在します。
ブローニュ=ビヤンクールは、19世紀より多くのアーティストが住み始めます。2つの世界大戦間、この市は文化的な黄金期を迎え、とくに彫刻家が居住し始めます。その中には、エコール・ド・パリ派のオスカー・ミッチャニノフOscar Miestchaninoff やジャック・リプティッツJacques Lipchitzが含まれていました。彼らは、友人の版画家のヴィクトール・カナルVictor Canaleと3軒のアトリエ兼住宅が組み合わさった共同建築の理想を持っていました。それぞれが北向きで大きな窓があるアトリエと居住空間を持つ独立した建物にもかかわらず、談話や意見交換できる空間として中庭を共有した建築です。
彼らのアトリエ兼住居を作るにあたって、建築家を探していた時、彼らのアーティストのサークルの中には、新鋭の建築家ル・コルビュジェがいて、彼が建築を担当することになりました。
最終的には多くの変更が加えられ、3人の共有建築の夢は実現せず、オスカー・ミッチャニノフとジャック・リプティッツの隣接するそれぞれのアトリエ兼住宅が1924年に完成しました。
ミッチャニノフ邸(1924年)
北側には、大きなガラス窓が付いたアトリエがあります。彫刻家のアトリエなので、天井が高く設計されています。
アトリエの上が居住空間です。両空間は、角に位置するらせん階段で繋がっています。私有地なので、建築内を見ることができないのが非常に残念。
しかし、通常は入れない中庭に今回特別に入ることができました。
玄関は小さく設計されています。当時の伝統的な豪邸であれば、入口は豪華に装飾するのですが、機能美と単純性の美を目指した建築家らしい飾りのない入口です。
入口には、ピロティーに支えられた橋構造の廊下があります。この廊下から中庭を眺めることができます。彼の建築内散策のコンセプトです。
濃いクリーム色に全体が塗られています。一色のモノトーンに統一しているのも、装飾性を排除したル・コルビュジェの特徴です。
リプティッツ邸(1924年)
ミッチャニノフ邸と同じように北側に向いた大きなアトリエがあります。大きな箱に還元できるような簡略した形です。リプティッツは建築予算があまりなく、資金もル・コルビュジェに借りていたそうです。
上から見ると、L字型になっており、アトリエに隣接している別の翼が住居空間になっています。ル・コルビュジェは外に飛び出た階段を提案したようですが、リプティッツによって拒絶されています。最終的に、らせん階段が二つの翼のつなぎ目に設置されています。
こちらは外観がえんじ色に塗られています。隣り合う、似通った2軒のアトリエ兼住居を区別するために別々の色で塗られています。
リプティッツは、キュビズム彫刻を作ったアーティストでしたが、彼の作品を家の外壁に埋め込んではどうかと顧客のひとりであったアルバート・C・バーンズが提案したが、ル・コルビュジェが「自分の作品にそんなことさせない」と拒否をしたという。いくら、自分が建築資金を貸しているからといって、家主の希望を完全否定できる建築家はそうそういないでしょう。歴史に名を残すには、これぐらいのアクの強さが必要なのかもしれません。
クック邸(1927年)
ル・コルビュジェが1927年にアメリカ人ジャーナリストのウィリアム・クックのために建築した邸宅。
このクック邸では、彼が提唱した近代建築の5つのポイントが十全に具現化されていることで有名です。? ピロティー:支柱のこと。この支柱を使い、家の床そのものを地面から浮かせることで、一階部分を吹き抜け、庭にすることが可能になりました。
? 屋上テラス:鉄筋コンクリートを使用することで、屋上にテラスを作ることが可能になりました。雨水を利用することで、屋上庭園が作られます。
? 自由な平面:鉄筋コンクリートと支柱の組み合わせは、いわゆるドミノシステムを生み出しました。天井は支柱のみによって支えられているので、仕切り壁も、外壁も一切天井を支える必要がなくなりました。そのおかげで、内部構造を好きなようにアレンジすることができます。
? 横長の窓:外壁が天井を支えないので、横長の窓を設置することが可能になりました。横長の窓によって、パノラミックな景観と、太陽光を最大限部屋の中に入れることが可能になります。
? 自由なファサード:支柱が天井を支えているため、外壁を自由にデザインすることが可能になりました。
このすべての要素がコック邸のファサードに活用されています。
一階部分は、ピロティーです。ピロティーで稼がれた空間は、ガレージや、庭園に使われています。
二階、三階部分は、横長窓が使われています。二階は、住居空間として2つの寝室と浴室、三階部分はレセプションルームになっているそうです。
そして、その上には、テラスが見えます。両側を別の邸宅に挟まれていますが、ファサードを見ただけでも、ル・コルビュジェの作品だとわかるほど、彼の特徴を表現しています。
ラロッシュ・ジャンヌレ邸が1924年、白い時代の傑作サヴォワ邸が1931年なので、ちょうどサヴォワ邸に至る軌跡の中間地点として見ることができる興味深い邸宅です。
ミッチャニノフ邸(1924年)
Résidence atelier Miestchaninoff7, allée des Pins92100 Boulogne-sur-Seine私有地のため、内部見学不可リプティッツ邸(1924年)
Résidence atelier Lipchitz
9, allée des Pins
92100 Boulogne-sur-Seine
私有地のため、内部見学不可
クック邸(1927年)
Villa Cook
6, rue Denfert-Rochereau
92100 Boulogne-sur-Seine
私有地のため、内部見学不可
関係するブログはこちら
- ヨーロッパ文化遺産の日 国会議事堂編
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エリア:
- ヨーロッパ>フランス>パリ
- テーマ:観光地 世界遺産 歴史・文化・芸術
- 投稿日:2016/09/21 00:00
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首相官邸編に続き、今回は国会議事堂(Assemblée nationale)をご紹介します。
フランスの国会は上院・元老院と下院・国民議会の二院制で構成されていて、元老院は6区リュクサンブール公園にあるセナSénat、国民議会は7区セーヌ川沿いにある国会議事堂Assemblée nationaleをそれぞれ使用しています。
国会議事堂も通常は一般公開していませんが、ヨーロッパ文化遺産の日のみ、市民も見学することが可能です。首相官邸と同じく、国会議事堂もベルサイユ宮殿です!
まばゆいシャンデリアと美しい天井画、家具もアンティーク調の一流品ばかり。国会議事堂といっても、内観は当時のブルボン王朝の豪華絢爛なままですので、かつての栄華を感じますね。
国会議事堂といえば、日本でも議員さんたちが大きなホールで着席しているイメージがありますが、フランスの国会議事堂はまるでオペラ座!
議長席。
館内にある図書室も、歴史的書物が大切に保存されているそうです。
文化に触れあうヨーロッパ文化遺産の日、来年も楽しみです。
国会議事堂
Assemblée nationale
Assemblée Nationale, 75007 Paris
(城)
- タグ:
- フランス パリ 国会議事堂 文化遺産
- 世界遺産ブールジュの聖エチエンヌ大聖堂
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エリア:
- ヨーロッパ>フランス>パリ
- テーマ:世界遺産 歴史・文化・芸術
- 投稿日:2016/09/11 00:00
- コメント(0)
ブールジュの街の中心に堂々とそびえる巨大な建築物は、1992年以降ユネスコの世界遺産にも登録されているブールジュの聖エチエンヌ大聖堂です。過去のブールジュのブログはこちら。
12世紀後半に建てられた、ゴシック様式の傑作のひとつです。
後ろから見る姿は、パリのノートルダム大聖堂と瓜二つ!
その理由は、建築を決定した12世紀当時の大司教、アンリ・ド・スリーは、パリのノートルダム大聖堂に負けないような大聖堂を作ろうと考え、パリのノートルダムをモデルにしたからです。このアンリ・ド・スリーがブールジュの大司教をしていたとき、パリのノートルダムの司教が、オード・ド・スリー。なんと、アンリの実の弟でした。弟に負けるわけにはいかない!と思ったのかもしれません。
結果、ロワール川以南に作られた初めてのゴシック様式の大聖堂になりました。
このブールジュが選ばれたのは、そこが大司教座がおかれていたことと、当時のカペー王朝の領土の最南に当たり、アキテーヌ公爵領と隣り合わせだったため、王国の権威をみせつけるためにも壮大な大聖堂が必要だったのです。
巨大な建築物をつくために、街の城壁を基礎として利用したのも聖エチエンヌ大聖堂の特徴です。この大聖堂が建てられる前は、もともとロマネスク様式の小さな教会がありました。その教会の上にかぶさるように、大聖堂が建てられているのです。今現在でも、この地下の教会はガイド付きツアーで見学することができます。
内部に入ると、13世紀初頭に作られたステンドグラスから入ってくる光によって優しく包まれます。シャルトルのステンドグラスが、青色で有名であれば、ここブールジュは、赤色で有名。パリのノートルダムに比べて内部がより明るいのは、約30年あとに作られたブールジュの大聖堂では技術革新が進んだためです。それは内部の高さにも現れています。パリの大聖堂は、主身廊の高さは、33m。ブールジュは37m。4mも違います!
明日のブログは、地下の教会と塔を紹介します。
(渦)
- 遺跡好き集まれ!「ストーンヘンジ」の次はここだ!ブルターニュカルナックの列石群
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エリア:
- ヨーロッパ>フランス>パリ
- テーマ:観光地 世界遺産 歴史・文化・芸術
- 投稿日:2016/09/04 00:00
- コメント(0)
世界で最も有名な先史時代の遺跡といえば、ストーンヘンジかもしれませんが、ブルターニュにも負けず劣らずの遺跡があります。カルナックです。
ブルターニュ地方のモルビアン県、サーフィンで有名な観光地キブロンの近くにカルナックという町があり、先史時代のメンヒルが並んだ列石で有名です。
メンヒルとは、先史時代に作られた遺跡に使われている巨大な石のことで、ブルターニュ人が使っていた「ブルトン語」で「長い石」の意味。フランスの考古学者が命名した用語だそうです。
カルナックには、大小のメンヒルが全部で4000個以上確認されています。
これらのメンヒルは、それぞれ小グループを作り、そのグループのなかでいくつかの列をつくって並んでいます。
いったい何のためにこれらの石を並べたのかに関しては、いまだ定説がありませんが、古墳などが近辺にあるために宗教的な用途として建てられた、あるいは埋葬儀式のために作られたなどの説が有力です。
こちらは、カルナックで最もおおきいメンヒル。6m以上あります。
ある一説によると、土着の宗教を信じていたブルターニュの戦士たちが、ローマ兵士に追い詰められ、この地で石にされたのだ、という都市伝説もあります。隊列を組んでいた兵士がそのまま石になってしまったのでしょうか?!
そして、クリスマスイブの夜には、元戦士だった石が動き出すというのです!それを見たものは巨石に踏まれてしまうらしいので、カルナック列石をクリスマスイブの夜に観光するのは避けたほうがいいかもしれません。
渦
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