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イチローとジュンコの夫婦珍道中

~バックパッカー日記~

プロフィール

ニックネーム:
イチローとジュンコ
居住地:
東京都
自己紹介:
2000年9月 日本を旅立ったイチローとジュンコは、飛行機で、南アフリカ・ケープタウンに降り立った。
二人はそこから日本まで、飛行機を使わずに、陸路と船のみで帰る。
アフリカ大陸南端の喜望峰から日本まで、アフリカ、東西ヨーロッパ、中東、シルクロードとまるまる1年かけての、夫婦珍道中。
野宿もしました。ゴリラと挨拶もしました。サハラを越え、ヒマラヤを越え。。
大自然、世界遺産、カルチャーショック、紛争の傷跡、そして、多くの出会い。
2001年8月無事帰国した二人の旅を振り返って、番外編コラムを掲載します。

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3カ国目、レソトへ (南アフリカ)ブルームフォンテン→(レソト)マセル→マリャリャ村

2000/09/15 16:21
3カ国目、レソトへ 1
エリア:
  • アフリカ > 南アフリカ共和国 > 南アフリカ共和国その他の都市
  • アフリカ > レソト > マセル
  • アフリカ > レソト > レソトその他都市
テーマ:
  • 街中・建物・景色
  • / 鉄道・乗り物
 朝7時、昨日キンバリーから着いたブルームフォンテンのミニバス・ステーションから、ミニバスに乗って、レソトの首都マセルへ向かう。
 マセルにに近づくにつれ、なだらかな起伏が増え、緑が多くなってくる。バスはレソトまでは入らず、国境の南アフリカ側で乗客は降ろされ、歩いて国境を渡る。

 南アフリカとレソトの間には川が流れており、南アフリカを出国すると、レソト側のイミグレーションで入国するまで100m程の緩衝地帯の橋を渡る。 この橋の上、不思議な事に、たむろして話をする者、焼きトウモロコシなどを売る屋台などがひしめいている。「南アフリカでもレソトでもない国境の緩衝地帯でこんなことしていいいの?」と聞いてみたくなる。

 マセルの市街の観光案内所の扉をたたき、いろいろ親切に情報を教えてもらい、郊外のマリャリャ村という所で、馬に乗って、ポニートレッキングができると聞き、ミニバスを乗り継いで、マリャリャ村へ向かう。

 ところがマリャリャへ向かうオンボロのワゴンのミニバス、途中でエンジンからキュルキュル変な音がしだし、家も何もない所で動かなくなってしまった。 ドライバーは最前列に座っていた乗客を降ろすと、そのシートを倒し、エンジンを覗き込む。後方に座っていた我々からはエンジンの中の様子は見えず、どこをどう調べているかはわからない。

 突然ドライバーは何もない道の向こうに走って行ってしまった。どうしたかと思えば、針金を拾って帰って来ては、針金をエンジンルームに突っ込んで、何か修理している。
 「そんなんで直るのか??」
しばらくして、後ろから別のミニバスが通り掛かると、両手を振り上げて止め、そのミニバスのドライバーからスパナを借りてきた。
 「修理の工具も持ってなかったの??」

 小1時間も修理らしき作業をしていたので、 途方に暮れかかった頃、突然倒していた座席がバタンと戻され、有志一同がゆるやかな傾斜の坂の上まで車を押して行き、坂を下る勢いでエンジンが掛けられる。どうやらやっと再出発だ。
 「マリャリャからマセルに戻る時、このバスを見掛けたら、もう乗らないぞ!」

 レソトの首都マセルの都心から1時間ほどの所なのに、マリャリャは実に素朴な所だ。村はマセルから標高を上げた高原にある。レソトという国は、南アフリカ共和国に囲まれた、標高2000mの上にある高原の小国なのだ。

 マリャリャ村には小さなスーパーが一軒。その前の泥の道の脇に馬が数頭つながれて、わらを食べいる。馬の世話をしているのは、毛布をマントのようにはおり、さっそうと峠で馬を操るソバトの人達だ。

3カ国目、レソトへ 1

  そうレソトは彼らソバト人(バト人ともいう)の王国だ。山あり谷ありの景観は「アフリカ南部のスイス」とも呼ばれている。
 明日から2日間、地元ソバト人のガイドを付けて、馬に乗ってその「アフリカのスイス」の美しい峡谷をトレッキングする。


【食事】

朝:リンゴとパン
昼:パンとバナナ
夜:自炊パスタ

【トラベルメモ】

1$ ≒ 6R(南ア・ランド、レソトでも通用)
・(ミニバス)ブルームフォンテン→マセル 2.5時間 30R/1人
・(ローカルバス)マセルのボーダー→市街 数分 1.8R/1人
・(ローカルバス)マセル→マリャリャ 1〜2時間 17R/1人
・レソト入国 日本人ツーリストはビザ不要。

【宿】(マリャリャ村レソト)マリャリャロッジ W 45R/1人 
キッチン有り お湯を沸かせる。調理器具も一応揃っていて自由に使える。電気は19:00〜21:30しかつかない。
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