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イチローとジュンコの夫婦珍道中

~バックパッカー日記~

プロフィール

ニックネーム:
イチローとジュンコ
居住地:
東京都
自己紹介:
2000年9月 日本を旅立ったイチローとジュンコは、飛行機で、南アフリカ・ケープタウンに降り立った。
二人はそこから日本まで、飛行機を使わずに、陸路と船のみで帰る。
アフリカ大陸南端の喜望峰から日本まで、アフリカ、東西ヨーロッパ、中東、シルクロードとまるまる1年かけての、夫婦珍道中。
野宿もしました。ゴリラと挨拶もしました。サハラを越え、ヒマラヤを越え。。
大自然、世界遺産、カルチャーショック、紛争の傷跡、そして、多くの出会い。
2001年8月無事帰国した二人の旅を振り返って、番外編コラムを掲載します。

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奴隷貿易の世界遺産「ケープコースト」 (ガーナ)アクラ→ケープコースト

2001/02/23 18:34
奴隷貿易の世界遺産「ケープコース」1
エリア:
  • アフリカ > ガーナ > アクラ
  • アフリカ > ガーナ > ガーナその他の都市
テーマ:
  • 世界遺産
 朝、バスはアクラのバスターミナルを出発すると、大西洋はギニア湾沿岸を西へ進んで行く。

 バナナやヤシのプランテーションの間に点在する村や街には、先日クマシで見掛けたタイのお坊さんのケサのように布をまとった民族衣装姿のおじさんの姿がチラホラ。

 ある通り掛かりの小さな街で、土で作った窯(カマ)の上で何やらトンテンカンテンやっている。カジ屋だ。

 その発展ぶりに意表を突かされてばかりいるガーナだが、こう言った光景を目にすると未だ未だ素朴な一面が残っている様だ。

 ここガーナでは見てはいないが、今回のアフリカ旅では、あちこちで、内部に炭(すみ)を入れて暖めて使うコードレスのアイロン(電気を使わないから当たり前なのだが)も目にしている。
 カジ屋も炭のアイロンも、一昔前なら日本にもあった物なのだろうが、我々には物珍しく目に映る。

 バスは昼前にケープコーストに到着。

 そのケープコーストの街の海岸に青い海と空に向かってたたずむ白い城塞、そう、ここがかつて新大陸アメリカへの奴隷貿易の拠点となっていた世界遺産ケープコースト城だ。

 内部は博物館になっており、植民地時代以前のガーナの人々の暮らしぶりや、植民地時代の奴隷貿易の様子などがわかり易く展示されている。

 掲示されている解説文章の一つが、
 「ヨーロッパ人の来訪が奴隷貿易という暗黒だけをもたらした訳ではなく、優れた文明や近代化、キリスト教など多大な恩恵も与えてくれた事も忘れてはならない。」
といった一文で締められている所は何だか涙ぐましい。

 圧倒的に悲惨すぎる過去の事実をさて置いて、「お人好し」とも取れるが、見方を変えれば何でも前向きに捉え、それを糧に幸も不幸も混沌とした「現在(いま)」をたくましく生きる西アフリカはガーナの人々の姿も浮かばれる。
 そんな彼らの一面も、今日のガーナの発展ぶりと無縁ではないと思われる。

 夕方、種々の魚や、イカやカニまで並ぶマーケットの喧騒の片隅で、イカの切身のくんせいを発見、当然これは見逃す訳には行かず、晩ご飯用にお買い上げ。

 マーケットの周辺には、近所のバスジャンクションから発着するワゴン車のミニバスがひっきりなしに行き交う。

 そんな街の活況ぶりとは相対し、海辺にたたずむ、白い城塞ケープコースト城は、波音をバックにいたって静か。
 負の世界遺産、ケープコースト城、物言わぬ迫力がそこにある。

奴隷貿易の世界遺産「ケープコース」1

【食事】

朝:パン、バナナ
昼:チキンライス
夜:パン、フライドヤム、イカのくんせい、バナナ

【トラベルメモ】

1US$ ≒ 6600C(ガーナ・セディ)
・アクラ→ケープコースト(STC社バス)9:00発 11:45着 9000C/1人+2000/C荷1コ
・ケープコースト城博物館 入館料15000C/1人

【宿】
(ケープコースト)Palace Hotel 25000C/W-1室
トイレ、シャワー付 安いがまあまあ
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