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エリア:
- アフリカ > モロッコ > モロッコその他の都市
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テーマ:
- 鉄道・乗り物
- / その他
何もないビルガンドゥーズ。
あるのは100m四方程度のガレキの駐車場と、昨夜我々が寝たほったて小屋だけ。駐車場を見下ろす丘にミリタリー施設があるが、そこへは立入れない。
周囲は360度ガレキの砂漠。何の店もない。トイレもない、家もない。もちろん水道もない、電気もない。
おっと、あんな所につるべの井戸が。
くんで水をなめてみると「ペッペッ」しょっぱい。大西洋沿岸が程近いせいだろうか。どうやら塩水が湧き出ているようだ。
昨日「砂漠のアリ作戦」は失敗に終わるものの、何とかフランス人の車をヒッチハイクして、モロッコ入国を果たしたのだが、パスポートはポリスが預かり、まだ、モロッコの入国手続きは完了していない。
今日の午後2時、ポリスの先導で皆でダクラへ向かい、ダクラのイミグレで入国手続をして、ようやく、パスポートにモロッコ入国スタンプが押されて返されると言う。
だけど、そうは言われても、こんな何も無い所で朝から午後までどうやって過ごせと言うのか。
食べる物も、手持ちの非常食のパンとビスケットしかない。おまけにじっとしてるとやたらのハエが寄り群がって来る。砂漠のハエは飢えているのだろうか。
ビルガンドゥーズのガレキの上で、ひたすら退屈すぎる時間を過ごしていると、一台のランドローバーが国境方面からやって来る。
その車はポリスの先導で、外国人の我々とは離れた所に停車。「バタン」、扉を開けて人が降りてくる。
その中に・・・。
「ヘーイ、良かった、良かった。」
思わず声をうならし、駆け寄り握手。
昨日、モロッコのミリタリーポストの手前でパンやビスケットを分けてくれたモロッコ人だ。
どうやら「モロッコ人の車」をヒッチハイクできたらしい。
これで、喉の奥の骨もとれた。何の気掛かりもなく、モロッコへ、そしてヨーロッパへ向かえる。
ところが、昨日、今日の午後2時出発と言っていたのに、「ゴメン、ゴメン、遅れちゃって」という風なノリでポリスが現れたのは午後5時過ぎ。
結局ビルガンドゥーズを出発できたのは午後6時。
我々も昨日ヒッチハイクしたフランス人の車に乗り込む。
この車、見掛けは旧式の古びたランドローバーだが、砂漠を走り切る為の装備は完璧、もちろんGPS完備、足回りはラリー車並だろう。
こんな車で砂漠を道楽で走らせる事ができる、リッチなツーリストのみが西サハラ国境の通過を許されるのだ。
もちろん、リッチな彼らは、車で国境を越える為、モロッコの入国税を特別にたんまりと払わさせられているそうだ。
タダで歩いて入国しようとする貧乏旅行者が拒否される訳だ。
ビルガンドゥーズからダクラ迄の道は、昨日我々が歩いた国境緩衝地帯の荒廃しきったガレキの道とは異なり、それなりに舗装されたモーターウェイ。
車はその砂漠の中のモーターウェイをガンガン飛ばす。
ガレキの荒野の砂漠の地平線から、幾つものなめらかな丸い頂きの砂丘が、右から、左から、そして目の前から現れる。
時折、遠くに大西洋の海原も相混じり、その景観は正にスペクタクル。SF映画の中に入って、別の惑星を探検しているかのようだ。
ダクラ迄4〜5時間と聞いていたが、途中幾つもある検問で、そのたびやたらと時間が掛かり、ダクラの街の明かりが見え始めたのは、深夜0時近く。
「どこに泊まるか決めてるのかい?我々はHotel Doumssに泊まるけど。」
とフランス人のおじさん。聞くとそのホテルは3つ星だと言う。
タダで車に乗せてもらって、こんな深夜に、まさか安宿探しにつき合ってくれなんて、口が裂けても言えまい。
「私達もそこに泊まります。。。」
ダクラの3つ星ホテルのベッドに就いたのは深夜1時過ぎ。
預かられっ放しのパスポートは、明日朝、自分でダクラのポリスへ取りに行かなくてはならないと言われている。
ようやく、何とかダクラにたどり着いた。
だが依然、正式にモロッコ入国を果たしてはいない。
【食事】
朝:パン、ピーナッツ、ビスケット(フランス人がくれた)
昼:パン、ビスケット
夜:パン、ビスケット
【トラベルメモ】
1US$ ≒ 9DH(モロッコ・デュラハム)
・国境→ダクラ(フランス人の車をヒッチハイク)無料
【宿】
(ダクラ)Hotel Doumss 281DH/W-1室
あるのは100m四方程度のガレキの駐車場と、昨夜我々が寝たほったて小屋だけ。駐車場を見下ろす丘にミリタリー施設があるが、そこへは立入れない。
周囲は360度ガレキの砂漠。何の店もない。トイレもない、家もない。もちろん水道もない、電気もない。
おっと、あんな所につるべの井戸が。
くんで水をなめてみると「ペッペッ」しょっぱい。大西洋沿岸が程近いせいだろうか。どうやら塩水が湧き出ているようだ。
昨日「砂漠のアリ作戦」は失敗に終わるものの、何とかフランス人の車をヒッチハイクして、モロッコ入国を果たしたのだが、パスポートはポリスが預かり、まだ、モロッコの入国手続きは完了していない。
今日の午後2時、ポリスの先導で皆でダクラへ向かい、ダクラのイミグレで入国手続をして、ようやく、パスポートにモロッコ入国スタンプが押されて返されると言う。
だけど、そうは言われても、こんな何も無い所で朝から午後までどうやって過ごせと言うのか。
食べる物も、手持ちの非常食のパンとビスケットしかない。おまけにじっとしてるとやたらのハエが寄り群がって来る。砂漠のハエは飢えているのだろうか。
ビルガンドゥーズのガレキの上で、ひたすら退屈すぎる時間を過ごしていると、一台のランドローバーが国境方面からやって来る。
その車はポリスの先導で、外国人の我々とは離れた所に停車。「バタン」、扉を開けて人が降りてくる。
その中に・・・。
「ヘーイ、良かった、良かった。」
思わず声をうならし、駆け寄り握手。
昨日、モロッコのミリタリーポストの手前でパンやビスケットを分けてくれたモロッコ人だ。
どうやら「モロッコ人の車」をヒッチハイクできたらしい。
これで、喉の奥の骨もとれた。何の気掛かりもなく、モロッコへ、そしてヨーロッパへ向かえる。
ところが、昨日、今日の午後2時出発と言っていたのに、「ゴメン、ゴメン、遅れちゃって」という風なノリでポリスが現れたのは午後5時過ぎ。
結局ビルガンドゥーズを出発できたのは午後6時。
我々も昨日ヒッチハイクしたフランス人の車に乗り込む。
この車、見掛けは旧式の古びたランドローバーだが、砂漠を走り切る為の装備は完璧、もちろんGPS完備、足回りはラリー車並だろう。
こんな車で砂漠を道楽で走らせる事ができる、リッチなツーリストのみが西サハラ国境の通過を許されるのだ。
もちろん、リッチな彼らは、車で国境を越える為、モロッコの入国税を特別にたんまりと払わさせられているそうだ。
タダで歩いて入国しようとする貧乏旅行者が拒否される訳だ。
ビルガンドゥーズからダクラ迄の道は、昨日我々が歩いた国境緩衝地帯の荒廃しきったガレキの道とは異なり、それなりに舗装されたモーターウェイ。
車はその砂漠の中のモーターウェイをガンガン飛ばす。
ガレキの荒野の砂漠の地平線から、幾つものなめらかな丸い頂きの砂丘が、右から、左から、そして目の前から現れる。
時折、遠くに大西洋の海原も相混じり、その景観は正にスペクタクル。SF映画の中に入って、別の惑星を探検しているかのようだ。
ダクラ迄4〜5時間と聞いていたが、途中幾つもある検問で、そのたびやたらと時間が掛かり、ダクラの街の明かりが見え始めたのは、深夜0時近く。
「どこに泊まるか決めてるのかい?我々はHotel Doumssに泊まるけど。」
とフランス人のおじさん。聞くとそのホテルは3つ星だと言う。
タダで車に乗せてもらって、こんな深夜に、まさか安宿探しにつき合ってくれなんて、口が裂けても言えまい。
「私達もそこに泊まります。。。」
ダクラの3つ星ホテルのベッドに就いたのは深夜1時過ぎ。
預かられっ放しのパスポートは、明日朝、自分でダクラのポリスへ取りに行かなくてはならないと言われている。
ようやく、何とかダクラにたどり着いた。
だが依然、正式にモロッコ入国を果たしてはいない。
【食事】
朝:パン、ピーナッツ、ビスケット(フランス人がくれた)
昼:パン、ビスケット
夜:パン、ビスケット
【トラベルメモ】
1US$ ≒ 9DH(モロッコ・デュラハム)
・国境→ダクラ(フランス人の車をヒッチハイク)無料
【宿】
(ダクラ)Hotel Doumss 281DH/W-1室