
-
エリア:
- ヨーロッパ > スペイン > グラナダ
- ヨーロッパ > スペイン > セビリア
-
テーマ:
- 街中・建物・景色
- / 世界遺産
なだらかに湾曲しながら傾斜する石畳の路地、その坂の上のアルハンブラ宮殿のふもとのお堀沿に歩くと、堀を流れるせせらぎの上に小さい石の橋が弧を描き、かわいらしい教会が屋根をとがらす。
昨夜少しだけ散歩するつもりでその道の先にある広場に出てみると、月明かりをバックに丘の上でライトアップされて夜空に浮かび上がるアルハンブラ宮殿の姿を見上げながら座ったまましばらく身動きする事ができなかった。
アルハンブラ宮殿を見上げ、お堀の川を見下ろし、そして右を見ても左を見ても、石畳の路地の一本一本に、哀愁のこもった独特の美しさがひそんでいる。
広大な景観のアフリカを旅している頃はよく息を呑む程の美しさと言う表現を使ったが、ここヨーロッパはスペインのグラナダは、正に「ため息が出る程の美しさ」。
「これがヨーロッパだ!」
アフリカからヨーロッパへ渡って初めてのインプレッション。そのグラナダのシンボル、昼間は月のかわりに雪帽子のシエラネバダ山脈を背景に、静かに丘の上に居座る石造りの大アラブ宮殿、アルハンブラに朝から乗り込む。

中を見学するのに2時間もあれば十分だろうと思っていたのだが、大間違い。
アルハンブラ宮殿の中は広かった。
まず庭が広い。
庭園と言い直した方が良いだろう。
よく手入れされ側面を真平にカットされた大きな並木が、道にどこまで続くのかと思わせるアーチの列で我々を招き入れ、広大な庭園では巨大な迷路の様に視界をさえぎり縦横無尽に小道を作る。
塀際には藤の枝が這いつくばり、たわわな藤紫の花を幾つもぶらさげ、緑の庭園に色彩を添える。


眼下に見下ろす、グラナダの街のパノラマも見逃せない。
お皿の底の様な街を取り囲むのは、白い雪の尾根が連なるシエラネバダ山脈だ。
宮殿の中がまた見所満載。
贅沢の限りを尽くした部屋また部屋に、中庭にバルコニー。どれも当時のイスラム芸術の粋を集めた装飾で埋め尽くされている。
広大な宮殿内で無数の見所に目を奪われていると、つい道を見失ってしまう。
「次はどっちへ行けばいいんだろう?あっちかな?」
「そっちはもう行ったかな?」
「こっちはまだ見てないんだっけ?」
そんな時、
「ねえ、あれ日本人のツアーじゃない。あの人達について行けば間違いないんじゃない?」
「それはいい考えだね。ついでにタダで解説も聞けちゃうし。記念写真も撮ってもらっちゃおう。」
午後、そのアルハンブラ宮殿に見送られながら、バスでセビーリャへ向かう。グラナダからセビーリャ迄はバスでわずか3時間。
セビーリャは、スペイン・アンダルシア地方一番の観光名所だ。
バスターミナルを出て旧市街へ向かって少し歩くと、大聖堂の前を白馬の馬車がひづめの音を響かせながら闊歩し、とり囲む石畳の路地の間の小さなパレス(広場)にカフェのテーブルが並ぶ。
その名声の噂通りの美しい街だ。
今日は日取りがいいらしく、大聖堂で、あちこちにある小さな教会で、結婚式が行われており、純白のウェディングドレスの新婦が神の前に永遠の愛を誓い、美しいセビーリャの街並をバックに記念撮影をする姿を幾度も見掛けた。
更に夜、大聖堂のメイン・チャーチでは、神父様らしき方のお説教の合間に、楽隊がせつない旋律と音色で満月に見下ろされた大聖堂の前にたたずむ我々2人の体をしばり付ける。

演奏が済んでふと気が付くと、時刻はもう夜の11時に近づこうとしている。
「そろそろ(宿に)戻って寝ないとね。」
眠るのが大好きな我々2人に眠る時間を惜しませる程、ヨーロッパ恐るべし、スペイン・アンダルシアかく美しけり。
【食事】
朝:クッキー
昼:クリームチーズサンド
夜:中華
【トラベルメモ】
1US$ ≒ 180pt(スペイン・ペセタ)
・グラナダ→セビーリャ(バス)3時間 2480pt/1人
・(グラナダ)アルハンブラ宮殿 1000pt/入場料1人
【宿】
(セビーリャ)La Montorena 4000pt/W-1室
昨夜少しだけ散歩するつもりでその道の先にある広場に出てみると、月明かりをバックに丘の上でライトアップされて夜空に浮かび上がるアルハンブラ宮殿の姿を見上げながら座ったまましばらく身動きする事ができなかった。
アルハンブラ宮殿を見上げ、お堀の川を見下ろし、そして右を見ても左を見ても、石畳の路地の一本一本に、哀愁のこもった独特の美しさがひそんでいる。
広大な景観のアフリカを旅している頃はよく息を呑む程の美しさと言う表現を使ったが、ここヨーロッパはスペインのグラナダは、正に「ため息が出る程の美しさ」。
「これがヨーロッパだ!」
アフリカからヨーロッパへ渡って初めてのインプレッション。そのグラナダのシンボル、昼間は月のかわりに雪帽子のシエラネバダ山脈を背景に、静かに丘の上に居座る石造りの大アラブ宮殿、アルハンブラに朝から乗り込む。

中を見学するのに2時間もあれば十分だろうと思っていたのだが、大間違い。
アルハンブラ宮殿の中は広かった。
まず庭が広い。
庭園と言い直した方が良いだろう。
よく手入れされ側面を真平にカットされた大きな並木が、道にどこまで続くのかと思わせるアーチの列で我々を招き入れ、広大な庭園では巨大な迷路の様に視界をさえぎり縦横無尽に小道を作る。
塀際には藤の枝が這いつくばり、たわわな藤紫の花を幾つもぶらさげ、緑の庭園に色彩を添える。


眼下に見下ろす、グラナダの街のパノラマも見逃せない。
お皿の底の様な街を取り囲むのは、白い雪の尾根が連なるシエラネバダ山脈だ。
宮殿の中がまた見所満載。
贅沢の限りを尽くした部屋また部屋に、中庭にバルコニー。どれも当時のイスラム芸術の粋を集めた装飾で埋め尽くされている。
広大な宮殿内で無数の見所に目を奪われていると、つい道を見失ってしまう。
「次はどっちへ行けばいいんだろう?あっちかな?」
「そっちはもう行ったかな?」
「こっちはまだ見てないんだっけ?」
そんな時、
「ねえ、あれ日本人のツアーじゃない。あの人達について行けば間違いないんじゃない?」
「それはいい考えだね。ついでにタダで解説も聞けちゃうし。記念写真も撮ってもらっちゃおう。」
午後、そのアルハンブラ宮殿に見送られながら、バスでセビーリャへ向かう。グラナダからセビーリャ迄はバスでわずか3時間。
セビーリャは、スペイン・アンダルシア地方一番の観光名所だ。
バスターミナルを出て旧市街へ向かって少し歩くと、大聖堂の前を白馬の馬車がひづめの音を響かせながら闊歩し、とり囲む石畳の路地の間の小さなパレス(広場)にカフェのテーブルが並ぶ。
その名声の噂通りの美しい街だ。
今日は日取りがいいらしく、大聖堂で、あちこちにある小さな教会で、結婚式が行われており、純白のウェディングドレスの新婦が神の前に永遠の愛を誓い、美しいセビーリャの街並をバックに記念撮影をする姿を幾度も見掛けた。
更に夜、大聖堂のメイン・チャーチでは、神父様らしき方のお説教の合間に、楽隊がせつない旋律と音色で満月に見下ろされた大聖堂の前にたたずむ我々2人の体をしばり付ける。

演奏が済んでふと気が付くと、時刻はもう夜の11時に近づこうとしている。
「そろそろ(宿に)戻って寝ないとね。」
眠るのが大好きな我々2人に眠る時間を惜しませる程、ヨーロッパ恐るべし、スペイン・アンダルシアかく美しけり。
【食事】
朝:クッキー
昼:クリームチーズサンド
夜:中華
【トラベルメモ】
1US$ ≒ 180pt(スペイン・ペセタ)
・グラナダ→セビーリャ(バス)3時間 2480pt/1人
・(グラナダ)アルハンブラ宮殿 1000pt/入場料1人
【宿】
(セビーリャ)La Montorena 4000pt/W-1室


