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エリア:
- ヨーロッパ > スペイン > セビリア
- ヨーロッパ > スペイン > スペインその他の都市
- ヨーロッパ > ポルトガル > リスボン
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テーマ:
- 街中・建物・景色
- / 鉄道・乗り物
次に向かうのは、ポルトガルのリスボン。
ここセビーリャから直通の快速バスもあったのだが、割安の各停バスに乗る。そして、意外にもこれが大正解。
バスは、セビーリャの街を抜けるとすぐ、緑が多い畑や野原、丘陵の中の良く整ったハイウェイを走り、ほぼ1時間おきに幹線のハイウェイを外れ、途中の小さな町々にいちいち立ち寄り、乗客を乗降車させる。
そして、そのたび、「何だよ、また停まるのか。」と、気をもまされるのもつかの間、素朴なアンダルシアの田舎町の一つ一つがいい味わいなのだ。
朴とつとした石造りの小さな教会、野原に囲まれた小さな路地。
そんな田舎町のバス停で日なたぼっこをしながらバスを待っていたおじいさんが、よたよたとバスに乗り込んで来る。
「ブエノスディアス(こんにちは)!!」
ワンマンバスのドライバーとおじいさんが、笑顔であいさつを交わす。
自分は日本で、バスの運転手と乗客が、こんな風にあいさつを交わす光景を、一度も見た事がない。
やがて道路脇に両替屋の看板が並び出すと、ポルトガルとの国境の街ロサルに到着。
バスは更に少し走ると、「ポルトガル」と書かれた小さな立て看板を通り過ぎ、バスに乗る我々もろともスペインを出国し、ポルトガルに入国する。
「何ともあっけなく、いとも簡単に国境を越えられてしまえるもんだね。」
まるで日本の県境を越えるようだ。
ポルトガル側で接続のバスに乗り換え、一路リスボンを目指す。
ポルトガルに入り、バスがリスボンに向かって進むと、車窓の外はまるで夢の世界。
拡がる一面のお花畑、なだらかな牧草地、流れる小川、草をはむ羊や牛達。子豚もいる。
それもその筈、バスはポルトガルでも有数の景勝地、アレンテージョ地方の国立公園内を突っ切って走っていたのだ。
やがて建物が増し、テージョ川に架かる大きな橋に差し掛かると、目の前はリスボンの街並だ。
背後の丘の上から、十字の形に手を広げたキリスト像が、対岸のポルトガルの首都リスボンを見守っている。
このキリスト像、どこかで見た事がある。そう、ブラジルのリオデジャネイロの丘の上に立つキリスト像と同じ形、同じ顔。
南米の元ポルトガル領ブラジルでは、今でもポルトガル語が話されている。
キリスト像、は大航海時代の船乗りや航海士達を見送り、見守っていたのかも知れない。
夕方、リスボンのバスターミナルで両替ができる所を尋ねるも、近辺の銀行はじめ、皆閉まっており、両替できる所はないとの事。
加えてバスターミナルや街のあちこちにあるATMで現金を引き出そうとしても、これ迄他の国では何の問題もなく使えたカードが、「コミュニケーション・ディフィカルト」の表示と共に、戻し返されるだけ。
「これじゃ(ローカル)バスにも地下鉄にも乗れないよ。」
スペインから到着したばかりの我々は、ポルトガルの通貨は持ち合わせていないのだ。
仕方無く重い荷物を背負って、バスターミナルからリスボンの中心街まで3km近く歩く。
まさかヨーロッパで、こんなに歩かさせられる事になるとは。
「砂漠を歩いといて良かったね。あのお陰で、これ位へっちゃらだね。」
どうやら失敗に終わったあの、「砂漠のアリ作戦」も、まるで無駄では無かった様だ。
坂の多いリスボンの街、中心街のすぐ近くの筈の安宿は、坂の上のその又上の、古い日本の神社の様な石の急階段を登り切った所にあった。
【食事】
朝:ポテトチップ
昼:パン
夜:パン
【トラベルメモ】
1US$ ≒ 180pt(スペイン・ペセタ)
1US$ ≒ 225es(ポルトガル・エクスード)
・セビーリャ→ロサル(バスCosal社)毎日一便 9:00発 12:15着 1510pt/1人
・ロサル→リスボン(バス:上記バスと接続をとってリスボンへ向かう) 13:45発 18:30着 2000es/1人
【宿】
(リスボン)Pension Doque 4000es/W-1室
ここセビーリャから直通の快速バスもあったのだが、割安の各停バスに乗る。そして、意外にもこれが大正解。
バスは、セビーリャの街を抜けるとすぐ、緑が多い畑や野原、丘陵の中の良く整ったハイウェイを走り、ほぼ1時間おきに幹線のハイウェイを外れ、途中の小さな町々にいちいち立ち寄り、乗客を乗降車させる。
そして、そのたび、「何だよ、また停まるのか。」と、気をもまされるのもつかの間、素朴なアンダルシアの田舎町の一つ一つがいい味わいなのだ。
朴とつとした石造りの小さな教会、野原に囲まれた小さな路地。
そんな田舎町のバス停で日なたぼっこをしながらバスを待っていたおじいさんが、よたよたとバスに乗り込んで来る。
「ブエノスディアス(こんにちは)!!」
ワンマンバスのドライバーとおじいさんが、笑顔であいさつを交わす。
自分は日本で、バスの運転手と乗客が、こんな風にあいさつを交わす光景を、一度も見た事がない。
やがて道路脇に両替屋の看板が並び出すと、ポルトガルとの国境の街ロサルに到着。
バスは更に少し走ると、「ポルトガル」と書かれた小さな立て看板を通り過ぎ、バスに乗る我々もろともスペインを出国し、ポルトガルに入国する。
「何ともあっけなく、いとも簡単に国境を越えられてしまえるもんだね。」
まるで日本の県境を越えるようだ。
ポルトガル側で接続のバスに乗り換え、一路リスボンを目指す。
ポルトガルに入り、バスがリスボンに向かって進むと、車窓の外はまるで夢の世界。
拡がる一面のお花畑、なだらかな牧草地、流れる小川、草をはむ羊や牛達。子豚もいる。
それもその筈、バスはポルトガルでも有数の景勝地、アレンテージョ地方の国立公園内を突っ切って走っていたのだ。
やがて建物が増し、テージョ川に架かる大きな橋に差し掛かると、目の前はリスボンの街並だ。
背後の丘の上から、十字の形に手を広げたキリスト像が、対岸のポルトガルの首都リスボンを見守っている。
このキリスト像、どこかで見た事がある。そう、ブラジルのリオデジャネイロの丘の上に立つキリスト像と同じ形、同じ顔。
南米の元ポルトガル領ブラジルでは、今でもポルトガル語が話されている。
キリスト像、は大航海時代の船乗りや航海士達を見送り、見守っていたのかも知れない。
夕方、リスボンのバスターミナルで両替ができる所を尋ねるも、近辺の銀行はじめ、皆閉まっており、両替できる所はないとの事。
加えてバスターミナルや街のあちこちにあるATMで現金を引き出そうとしても、これ迄他の国では何の問題もなく使えたカードが、「コミュニケーション・ディフィカルト」の表示と共に、戻し返されるだけ。
「これじゃ(ローカル)バスにも地下鉄にも乗れないよ。」
スペインから到着したばかりの我々は、ポルトガルの通貨は持ち合わせていないのだ。
仕方無く重い荷物を背負って、バスターミナルからリスボンの中心街まで3km近く歩く。
まさかヨーロッパで、こんなに歩かさせられる事になるとは。
「砂漠を歩いといて良かったね。あのお陰で、これ位へっちゃらだね。」
どうやら失敗に終わったあの、「砂漠のアリ作戦」も、まるで無駄では無かった様だ。
坂の多いリスボンの街、中心街のすぐ近くの筈の安宿は、坂の上のその又上の、古い日本の神社の様な石の急階段を登り切った所にあった。
【食事】
朝:ポテトチップ
昼:パン
夜:パン
【トラベルメモ】
1US$ ≒ 180pt(スペイン・ペセタ)
1US$ ≒ 225es(ポルトガル・エクスード)
・セビーリャ→ロサル(バスCosal社)毎日一便 9:00発 12:15着 1510pt/1人
・ロサル→リスボン(バス:上記バスと接続をとってリスボンへ向かう) 13:45発 18:30着 2000es/1人
【宿】
(リスボン)Pension Doque 4000es/W-1室