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イチローとジュンコの夫婦珍道中

~バックパッカー日記~

プロフィール

ニックネーム:
イチローとジュンコ
居住地:
東京都
自己紹介:
2000年9月 日本を旅立ったイチローとジュンコは、飛行機で、南アフリカ・ケープタウンに降り立った。
二人はそこから日本まで、飛行機を使わずに、陸路と船のみで帰る。
アフリカ大陸南端の喜望峰から日本まで、アフリカ、東西ヨーロッパ、中東、シルクロードとまるまる1年かけての、夫婦珍道中。
野宿もしました。ゴリラと挨拶もしました。サハラを越え、ヒマラヤを越え。。
大自然、世界遺産、カルチャーショック、紛争の傷跡、そして、多くの出会い。
2001年8月無事帰国した二人の旅を振り返って、番外編コラムを掲載します。

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クエッタのアフガン人(?) (パキスタン) クエッタ→ラルカナへ

2001/06/23 14:37
エリア:
  • アジア > パキスタン > パキスタンその他の都市
テーマ:
  • 街中・建物・景色
 早朝バスがクエッタに到着する。

 バムから一緒だった白人カップルは、クエッタのホテルへ行くと言う。
 まだまだ元気な我々は、更にバスを乗り継いでラルカナへ向うつもりだ。

 今回も白人カップルとタクシーをシェアし、彼らは宿へ、我々は彼らの宿近くのラルカナ行のバスが出るバスターミナルへ共に向う。

 タクシーはまず彼らの宿に到着。
 「いいから、いいから気にしないで。」
そこで彼ら、我々の分も含め、タクシー代を全額支払ってくれてしまったのだ。
 多分、おとといバムでタクシー代を相場より多く払ってしまった一件の事を気にしての事だろう。

 そこまでしなくてもいいのに。でも好意は甘んじてお受け致します。
 「どうも有難う。」

 ラルカナ行のバスが出るのは夜8時との事。それまで、バス会社の小さなオフィスで座って、集まってくる人々と話をしたり、周辺を散歩したりして時間を潰す。

 「2人は結婚してるのかい?そう、いいね。恋愛結婚かい?そう、いいねー!!パキスタンでは恋愛結婚はないんだよ。親同志が決めた相手と結婚するんだ。」
・・・なんて話を聞かされながら。

 それにしてもこのクエッタという街、かなりゴチャゴチャしている。

 乗用車に、バスに、トラック、バイク、道にはそれらが溢れ、入り混じっている。交差点の近くでは、一見して車線の区別がつかない程だ。
 ある意味、我々が想像するインド等の南アジアの街並みに近いと言える。
 猛暑の中、街中の路肩に張り巡らされた溝からは異臭が立ち込める。

 バスターミナルもかなり雑然としており、ターミナルと言うより、ゴチャゴチャしただだっ広いバスの駐車場の様で、頑張って聞き込みをしない限り、お目当てのバスがどこから何時頃出るのか、切符はどこで買えるのか全く分からない。

 「パラパ、パラパ、パラパ・・・」
バスターミナルから、車体をギラギラにペイントし、華美に装飾したバスが、クラクションを必要以上にまくし立てながら出発して行く。

 バスの整備士らは、ゴミだらけの地面に横になって車体の下に潜り込み、オイルで体中真っ黒になっている。

 バスターミナルとその周囲の屋台で腹ごしらえすると、夜、ラルカナ行のバスに乗込む。

 バスがターミナルを出ると間もなく、顔の正面の部分だけ粗いメッシュになった、日本の時代劇に忍者と一緒に出てくる虚無僧の様な布の覆面をすっぽりかぶった女性が、だんな様に連れられて歩いている姿を目にする。
 この後旅したパキスタン各地のバスターミナル等でもたまに見かけたが、何でもアフガニスタン系の人達なのだそうだ(真偽は不明。)。

 そんなカオスの街に身を置いて、アフリカ喜望峰から旅を始めて、約10ヶ月、 右も左もどっぷりアジアの旅情緒である。


(パキスタン後日談)
 2001年9月に起こったアメリカ同時多発テロ事件と、それに伴うアメリカ軍のアフガニスタンへの報復攻撃。
 テレビのニュース報道では、この日我々が見たのと同じブルカと言う覆面姿の、アフガニスタン女性が頻繁に映し出されていた。


【食事】

朝:パン、ミルクチャイ
昼:味付ライス
夜:豆ダル・ライス、マンゴジュース

【トラベルメモ】

1US$ ≒ 60PR(パキスタン・ルピー)
・クエッタ→ラルカナ(夜行バス) 20:00発 翌8:00着 150PR
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