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エリア:
- アジア > パキスタン > パキスタンその他の都市
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テーマ:
- 鑑賞・観戦
- / 世界遺産
昨日、中国のビザも無事取得し、ここラワールピンディですべき事は終了したが、しておきたい事がもう一つ。
それは、近郊のガンダーラ遺跡タキシラを見る事だ。
先日訪れたインダス文明モエンジョダロの遺跡といい、タキシラのガンダーラ遺跡といい、その呼称には魅惑の響きがある。
西遊記の中で三蔵法師も目指した「ガンダーラ」の遺跡、一体どんなものなんだろう。
まずは遺跡からの出土品を展示する、タキシラの街外れの博物館を見学。
なめらかな曲線の柔和でやさしい表情の仏様が並ぶ。
うーん、紀元前に作られたとは信じがたいクオリティ、我々日本人にも馴染みやすい顔立ち、これが本家本元、ガンダーラの仏様、さすがに中々のものだ。
これから巡る遺跡への期待も高まる。
ラルカナのガンダーラ遺跡は、ラルカナの街の郊外の広い範囲に点散しているので、博物館前から馬車をチャーターしてまわる。
馬車でゆっくりとパキスタンの田園地帯や途中の田舎町を通り過ぎ、最初の遺跡、ジョーリアンに到着。
馬車を降りた我々の目の前には小高い丘が一つ。遺跡はこの上だと言う。
馬車には帽も付いていて日よけになってるし、走れば風もくるが、地に降り立ってみると炎天下の大地は相変わらず猛暑。一歩、また一歩と丘を登るたび、足が体が重くなり、息が苦しくなって行く。
そういや日本でもお寺って高い場所にあって、何段もその階段を登らされる所も多かったけ。
モエンジョダロも暑かったが、遺跡巡りは余り起伏がなかった。
今回のタキシラの、40℃を越える猛暑の中での丘上りの方がずっとつらい。
ようやく頂上に着いて、遺跡を目にする。
ストゥーパ(仏塔)の彫刻は中々だが、屋根付の囲いがそれに密着するかのように設置されていて、中が余り良く見えない。
この後、更に幾つか馬車でその他の遺跡を回りも、ほぼガレキの廃虚。
保存状態の良い彫刻物等はほぼ全て、博物館へ運ばれてしまっているようだ。
そして極め付けは、ガンダーラの都市型遺跡シルカップ。
野原にかろうじて所々、石積の痕跡が残る遺跡を1km近く歩かされたあげく、山に近い大きな丘登り。
息をきらすどころの話ではない、目の前がチカチカしてくる。体中がだるい。
丘の上には大きなストゥーパのガレキ跡。
そこから望む景色はモヤに霞むガンダーラと言うより、猛暑にモヤり、炎天下に揺らぐ単なる田んぼの広がる田舎の風景。
ぐったりして丘を下る。
最後に訪れたダルマラージカも丘の上。見学を終えると井戸水を頭からかぶりゴクゴクと飲まずにはいられない。
長旅の疲れもここで一気に出てしまったのかも知れない、ともかくこの旅で一番辛かった。
遺跡よりも、馬車に乗って田園地帯をゆっくり走っている時の方が思い出深かった一日だった。
後で悟ったのだが、だいたいこの息をするのも苦しい程の蒸し暑さで動き回るのは困難なのだ。地元の人だって日中は皆ダラダラしている。
もういい、限界だ、さっさと涼しい北部へ向かう事にしよう。
Junkoの腕の、プロ・トレック(温度センサー付き時計)の表示は気温45℃を越えていた。僕らの体温は36℃位しかない筈だ。軽い熱射病にかかってしまったのだろうか。 それとも井戸水や水の入った冷たい物を取り過ぎたせいだろうか。
宿に戻ると二人してお腹まで壊してしまった。
もうクタクタのヘトヘトのクラクラだ。
【食事】
朝:ところ天掛アイス、マンゴシェーク
昼:ところ天掛アイス、コーラ
夜:パン、ヨーグルト、桃
【トラベルメモ】
1US$ ≒ 60PR(パキスタン・ルピー)
・ ラワールピンディ→タキシラ バス片道1時間 13PR
* 本日回ったタキシラのガンダーラ遺跡
・ 博物館 小さいが仏像や彫刻等なかなか見応えあり 4PR
・ ジョーリアン 丘の上の仏塔、仏塔の彫刻は、中々だが囲いがありよく見えない。 4PR
・ ピッパラ ガレキにしか見えなかった。 無料
・ ジャンディアール ギリシャ風の柱が立っていて興味深いが、見るべき物は柱以外他にない。 無料
・ シルカップ タキシラを代表する遺跡。双頭の鷲の彫刻のあるストゥーパは一見の価値はあるが、それ以外は単なる野原 4PR
・ クナーラの塔 シルカップ奥の丘の上のガレキの塔。暑くない季節ならどうぞ、シルカップの入場料を払えば行ける。(辺りは田園地帯なので脇から立ち入ればタダでも行ける。)
・ ビールマウント 野原に近いガレキ 無料
・ ダルマラージカ 今日見た中では最も遺跡らしい遺跡。仏塔の保存状態も良く仏像も残っている 4PR
・上記 馬車をチャーターして回る 馬車一台 250PR
【宿】
(ラワールピンディ)Popular Inn 250PR/W一室
それは、近郊のガンダーラ遺跡タキシラを見る事だ。
先日訪れたインダス文明モエンジョダロの遺跡といい、タキシラのガンダーラ遺跡といい、その呼称には魅惑の響きがある。
西遊記の中で三蔵法師も目指した「ガンダーラ」の遺跡、一体どんなものなんだろう。
まずは遺跡からの出土品を展示する、タキシラの街外れの博物館を見学。
なめらかな曲線の柔和でやさしい表情の仏様が並ぶ。
うーん、紀元前に作られたとは信じがたいクオリティ、我々日本人にも馴染みやすい顔立ち、これが本家本元、ガンダーラの仏様、さすがに中々のものだ。
これから巡る遺跡への期待も高まる。
ラルカナのガンダーラ遺跡は、ラルカナの街の郊外の広い範囲に点散しているので、博物館前から馬車をチャーターしてまわる。
馬車でゆっくりとパキスタンの田園地帯や途中の田舎町を通り過ぎ、最初の遺跡、ジョーリアンに到着。
馬車を降りた我々の目の前には小高い丘が一つ。遺跡はこの上だと言う。
馬車には帽も付いていて日よけになってるし、走れば風もくるが、地に降り立ってみると炎天下の大地は相変わらず猛暑。一歩、また一歩と丘を登るたび、足が体が重くなり、息が苦しくなって行く。
そういや日本でもお寺って高い場所にあって、何段もその階段を登らされる所も多かったけ。
モエンジョダロも暑かったが、遺跡巡りは余り起伏がなかった。
今回のタキシラの、40℃を越える猛暑の中での丘上りの方がずっとつらい。
ようやく頂上に着いて、遺跡を目にする。
ストゥーパ(仏塔)の彫刻は中々だが、屋根付の囲いがそれに密着するかのように設置されていて、中が余り良く見えない。
この後、更に幾つか馬車でその他の遺跡を回りも、ほぼガレキの廃虚。
保存状態の良い彫刻物等はほぼ全て、博物館へ運ばれてしまっているようだ。
そして極め付けは、ガンダーラの都市型遺跡シルカップ。
野原にかろうじて所々、石積の痕跡が残る遺跡を1km近く歩かされたあげく、山に近い大きな丘登り。
息をきらすどころの話ではない、目の前がチカチカしてくる。体中がだるい。
丘の上には大きなストゥーパのガレキ跡。
そこから望む景色はモヤに霞むガンダーラと言うより、猛暑にモヤり、炎天下に揺らぐ単なる田んぼの広がる田舎の風景。
ぐったりして丘を下る。
最後に訪れたダルマラージカも丘の上。見学を終えると井戸水を頭からかぶりゴクゴクと飲まずにはいられない。
長旅の疲れもここで一気に出てしまったのかも知れない、ともかくこの旅で一番辛かった。
遺跡よりも、馬車に乗って田園地帯をゆっくり走っている時の方が思い出深かった一日だった。
後で悟ったのだが、だいたいこの息をするのも苦しい程の蒸し暑さで動き回るのは困難なのだ。地元の人だって日中は皆ダラダラしている。
もういい、限界だ、さっさと涼しい北部へ向かう事にしよう。
Junkoの腕の、プロ・トレック(温度センサー付き時計)の表示は気温45℃を越えていた。僕らの体温は36℃位しかない筈だ。軽い熱射病にかかってしまったのだろうか。 それとも井戸水や水の入った冷たい物を取り過ぎたせいだろうか。
宿に戻ると二人してお腹まで壊してしまった。
もうクタクタのヘトヘトのクラクラだ。
【食事】
朝:ところ天掛アイス、マンゴシェーク
昼:ところ天掛アイス、コーラ
夜:パン、ヨーグルト、桃
【トラベルメモ】
1US$ ≒ 60PR(パキスタン・ルピー)
・ ラワールピンディ→タキシラ バス片道1時間 13PR
* 本日回ったタキシラのガンダーラ遺跡
・ 博物館 小さいが仏像や彫刻等なかなか見応えあり 4PR
・ ジョーリアン 丘の上の仏塔、仏塔の彫刻は、中々だが囲いがありよく見えない。 4PR
・ ピッパラ ガレキにしか見えなかった。 無料
・ ジャンディアール ギリシャ風の柱が立っていて興味深いが、見るべき物は柱以外他にない。 無料
・ シルカップ タキシラを代表する遺跡。双頭の鷲の彫刻のあるストゥーパは一見の価値はあるが、それ以外は単なる野原 4PR
・ クナーラの塔 シルカップ奥の丘の上のガレキの塔。暑くない季節ならどうぞ、シルカップの入場料を払えば行ける。(辺りは田園地帯なので脇から立ち入ればタダでも行ける。)
・ ビールマウント 野原に近いガレキ 無料
・ ダルマラージカ 今日見た中では最も遺跡らしい遺跡。仏塔の保存状態も良く仏像も残っている 4PR
・上記 馬車をチャーターして回る 馬車一台 250PR
【宿】
(ラワールピンディ)Popular Inn 250PR/W一室