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エリア:
- アジア > パキスタン > パキスタンその他の都市
- アジア > パキスタン > ペシャワール
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テーマ:
- 街中・建物・景色
パキスタンは今日も暑い。
昨日40℃を越える猛暑の中でタキシラのガンダーラ遺跡を歩き、すっかり疲れ切ってしまった我々、
「早く少しでも涼しいところへ行きたい。」
と、北部の山間にあるチトラル行を決意する。
朝、ラワールピンディからペシャワルまでバスで行き、そこで夜出発するチトラル行の夜行バスを待つ。
アフガニスタンにも程近いペシャワル、市場など独特の面白さがあるとも聞いていたのだが、もう我々には、この暑さの中、ゴミゴミしたマーケットを歩き回る気力が残っていない。
ペシャワルのバスターミナルのイスにうなだれる様に座っていると、
「こっちこっち」
と、おじさんが手招きしている。
通されたのは、バスターミナル裏の空き地にあるオフィスの小屋。
木製のワクにロープを張っただけのベットと扇風機が置いてあり、そこで休めと言う。
そこのベッドに座ったりうなだれたりしながら休んでいたら、壁にいかついおじさんの顔の絵が描かれたポスターが並んで張ってあるのに気付く。
気になって良く見てみると、おじさんの頭の上に小さなロケットの様な物が飛んでいる。
自分がそのポスターを見つめているのを見て、その小屋に連れてきてくれたおじさん、
「これ誰だか分かるかい?核ミサイルをパキスタンで開発した博士だよ。」
そんな人が偉人として崇拝されているとは、我々の感覚からすると何だかお寒い。
隣国でパキスタンと仲が悪いインドが、核隔散条約に同意しないのもわかる様な気がする。
まあどっちもどっちなんだろうが。気掛かりなのは、我々の感覚での抑止力が通用するだろうか…。
オフィスの小屋で寝転がっているのも飽きて、またバスターミナルに戻り、座っていると裸足の少年と物売りの少年がとっくみあって、我々の近くに転げ込み、何やらもみ合っている。
そしてあっと言う間に近くにいた大人達がそのまわりを取り囲み、裸足の少年をしかりつけ、口応えするとその少年を手で打ったりしている。
事態が一段落した頃、話を聞いてみると物売り少年は裸足の少年の兄で、家出していた裸足の少年を見つけ家に連れ戻そうとしたのだが、裸足の少年は、
「あんな家には帰りたくない。」
と言う様な事を言って、言う事を聞こうとしなかったそうだ。
少年らがどんな所でどの様に暮らしているかはわからないが、こちらでは兄弟が7〜8人は当たり前、もっと多い人もいるそうだ。
更に一夫多妻制でもある。
ただ日がなバスを待っているだけでも、この国パキスタンの様々な一面を見る事ができる一日だった。
【食事】
朝:パン
昼:パン
夜:マフィン
【トラベルメモ】
1US$ ≒ 60PR(パキスタン・ルピー)
・ ラワールピンディ→ペシャワル バス3.5時間 42.5PR
・ ペシャワル→チトラル 夜行ミニバス 20:30発 翌11:30着 250PR
昨日40℃を越える猛暑の中でタキシラのガンダーラ遺跡を歩き、すっかり疲れ切ってしまった我々、
「早く少しでも涼しいところへ行きたい。」
と、北部の山間にあるチトラル行を決意する。
朝、ラワールピンディからペシャワルまでバスで行き、そこで夜出発するチトラル行の夜行バスを待つ。
アフガニスタンにも程近いペシャワル、市場など独特の面白さがあるとも聞いていたのだが、もう我々には、この暑さの中、ゴミゴミしたマーケットを歩き回る気力が残っていない。
ペシャワルのバスターミナルのイスにうなだれる様に座っていると、
「こっちこっち」
と、おじさんが手招きしている。
通されたのは、バスターミナル裏の空き地にあるオフィスの小屋。
木製のワクにロープを張っただけのベットと扇風機が置いてあり、そこで休めと言う。
そこのベッドに座ったりうなだれたりしながら休んでいたら、壁にいかついおじさんの顔の絵が描かれたポスターが並んで張ってあるのに気付く。
気になって良く見てみると、おじさんの頭の上に小さなロケットの様な物が飛んでいる。
自分がそのポスターを見つめているのを見て、その小屋に連れてきてくれたおじさん、
「これ誰だか分かるかい?核ミサイルをパキスタンで開発した博士だよ。」
そんな人が偉人として崇拝されているとは、我々の感覚からすると何だかお寒い。
隣国でパキスタンと仲が悪いインドが、核隔散条約に同意しないのもわかる様な気がする。
まあどっちもどっちなんだろうが。気掛かりなのは、我々の感覚での抑止力が通用するだろうか…。
オフィスの小屋で寝転がっているのも飽きて、またバスターミナルに戻り、座っていると裸足の少年と物売りの少年がとっくみあって、我々の近くに転げ込み、何やらもみ合っている。
そしてあっと言う間に近くにいた大人達がそのまわりを取り囲み、裸足の少年をしかりつけ、口応えするとその少年を手で打ったりしている。
事態が一段落した頃、話を聞いてみると物売り少年は裸足の少年の兄で、家出していた裸足の少年を見つけ家に連れ戻そうとしたのだが、裸足の少年は、
「あんな家には帰りたくない。」
と言う様な事を言って、言う事を聞こうとしなかったそうだ。
少年らがどんな所でどの様に暮らしているかはわからないが、こちらでは兄弟が7〜8人は当たり前、もっと多い人もいるそうだ。
更に一夫多妻制でもある。
ただ日がなバスを待っているだけでも、この国パキスタンの様々な一面を見る事ができる一日だった。
【食事】
朝:パン
昼:パン
夜:マフィン
【トラベルメモ】
1US$ ≒ 60PR(パキスタン・ルピー)
・ ラワールピンディ→ペシャワル バス3.5時間 42.5PR
・ ペシャワル→チトラル 夜行ミニバス 20:30発 翌11:30着 250PR