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イチローとジュンコの夫婦珍道中

~バックパッカー日記~

プロフィール

ニックネーム:
イチローとジュンコ
居住地:
東京都
自己紹介:
2000年9月 日本を旅立ったイチローとジュンコは、飛行機で、南アフリカ・ケープタウンに降り立った。
二人はそこから日本まで、飛行機を使わずに、陸路と船のみで帰る。
アフリカ大陸南端の喜望峰から日本まで、アフリカ、東西ヨーロッパ、中東、シルクロードとまるまる1年かけての、夫婦珍道中。
野宿もしました。ゴリラと挨拶もしました。サハラを越え、ヒマラヤを越え。。
大自然、世界遺産、カルチャーショック、紛争の傷跡、そして、多くの出会い。
2001年8月無事帰国した二人の旅を振り返って、番外編コラムを掲載します。

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ペシャワルのバスターミナルで (パキスタン)ラワールピンディ→ペシャワル→チトラル

2001/06/30 15:31
エリア:
  • アジア > パキスタン > パキスタンその他の都市
  • アジア > パキスタン > ペシャワール
テーマ:
  • 街中・建物・景色
 パキスタンは今日も暑い。

 昨日40℃を越える猛暑の中でタキシラのガンダーラ遺跡を歩き、すっかり疲れ切ってしまった我々、
 「早く少しでも涼しいところへ行きたい。」
と、北部の山間にあるチトラル行を決意する。

 朝、ラワールピンディからペシャワルまでバスで行き、そこで夜出発するチトラル行の夜行バスを待つ。

 アフガニスタンにも程近いペシャワル、市場など独特の面白さがあるとも聞いていたのだが、もう我々には、この暑さの中、ゴミゴミしたマーケットを歩き回る気力が残っていない。

 ペシャワルのバスターミナルのイスにうなだれる様に座っていると、
 「こっちこっち」
と、おじさんが手招きしている。

 通されたのは、バスターミナル裏の空き地にあるオフィスの小屋。
 木製のワクにロープを張っただけのベットと扇風機が置いてあり、そこで休めと言う。

 そこのベッドに座ったりうなだれたりしながら休んでいたら、壁にいかついおじさんの顔の絵が描かれたポスターが並んで張ってあるのに気付く。
 気になって良く見てみると、おじさんの頭の上に小さなロケットの様な物が飛んでいる。

 自分がそのポスターを見つめているのを見て、その小屋に連れてきてくれたおじさん、
 「これ誰だか分かるかい?核ミサイルをパキスタンで開発した博士だよ。」

 そんな人が偉人として崇拝されているとは、我々の感覚からすると何だかお寒い。
 隣国でパキスタンと仲が悪いインドが、核隔散条約に同意しないのもわかる様な気がする。
 まあどっちもどっちなんだろうが。気掛かりなのは、我々の感覚での抑止力が通用するだろうか…。

 オフィスの小屋で寝転がっているのも飽きて、またバスターミナルに戻り、座っていると裸足の少年と物売りの少年がとっくみあって、我々の近くに転げ込み、何やらもみ合っている。
 そしてあっと言う間に近くにいた大人達がそのまわりを取り囲み、裸足の少年をしかりつけ、口応えするとその少年を手で打ったりしている。

 事態が一段落した頃、話を聞いてみると物売り少年は裸足の少年の兄で、家出していた裸足の少年を見つけ家に連れ戻そうとしたのだが、裸足の少年は、
 「あんな家には帰りたくない。」
と言う様な事を言って、言う事を聞こうとしなかったそうだ。

 少年らがどんな所でどの様に暮らしているかはわからないが、こちらでは兄弟が7〜8人は当たり前、もっと多い人もいるそうだ。
 更に一夫多妻制でもある。

 ただ日がなバスを待っているだけでも、この国パキスタンの様々な一面を見る事ができる一日だった。


【食事】

朝:パン
昼:パン
夜:マフィン

【トラベルメモ】

1US$ ≒ 60PR(パキスタン・ルピー)
・ ラワールピンディ→ペシャワル バス3.5時間 42.5PR
・ ペシャワル→チトラル 夜行ミニバス 20:30発 翌11:30着 250PR
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