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イチローとジュンコの夫婦珍道中

~バックパッカー日記~

プロフィール

ニックネーム:
イチローとジュンコ
居住地:
東京都
自己紹介:
2000年9月 日本を旅立ったイチローとジュンコは、飛行機で、南アフリカ・ケープタウンに降り立った。
二人はそこから日本まで、飛行機を使わずに、陸路と船のみで帰る。
アフリカ大陸南端の喜望峰から日本まで、アフリカ、東西ヨーロッパ、中東、シルクロードとまるまる1年かけての、夫婦珍道中。
野宿もしました。ゴリラと挨拶もしました。サハラを越え、ヒマラヤを越え。。
大自然、世界遺産、カルチャーショック、紛争の傷跡、そして、多くの出会い。
2001年8月無事帰国した二人の旅を振り返って、番外編コラムを掲載します。

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秘境 カラッシュ・バレー I (パキスタン)チトラル→カラッシュバレー・ブンブレットのブルーン村

2001/07/02 10:19
秘境 カラッシュ・バレー I  1
エリア:
  • アジア > パキスタン > パキスタンその他の都市
テーマ:
  • 街中・建物・景色
 チトラルの街自体、険しい谷にへばりつくようにあるのだが、乗合ジープで更に山合の奥の細道へ谷を入っていく。
 谷へ真っさかさまに下り続く崖を削ったようなガタガタ道の石ころをけちらしながら車は進み、やがて道脇に緑が開けると、畑で農作業に精を出すカラッシュ族の女性の姿を発見。

 ここが我々にとってのパキスタンの旅のハイライト、カラッシュバレーだ。

 イスラム教国パキスタン、そこに暮らす人々はもちろんほとんどイスラム教徒だ。
 だがパキスタン北部の山合の谷に暮らすカラッシュ族の人々は、独自の信仰を守り続けているのだ。

 チトラルも含め、ここまで訪れたパキスタンの街々では、女性の姿はバスターミナルなどで少し見た位で街中ほとんど見かける事はなかった。
 街を歩くのも、売るのも買うのも男ばかり。男同士手をつないで歩く姿も、こちらでは日常の事だ。

 だがカラッシュ族の人々は女性も顔を出し、それどころかすその長い黒地のスカートに刺繍装飾、飾りの付いたキレイな帽子をかぶり、街を歩き、農作業に精を出し、活き活きと生活しているのだ。

 我々はそんなカラッシュ族の人々が暮らす谷、カラッシュバレーのブンブレットと呼ばれる地域にある小さなブルーン村に滞在。

 チトラルからの乗合ジープがブルーン村に付くと、路端たむろする人に尋ねながら、谷の斜面の畑のアゼ道を上る。

 今日泊まる安宿は、カラッシュ族の家族が営む民宿。
 前述した様なトラディッショナルな民族衣装で身を包み、化粧をほどこした女性達が炊事にはげむ、半露天の間口をくぐる。
 「Hello!!」

 いろりの前に出された木の腰掛に座り、出された甘く濃厚なミルクティーを飲みながら自己紹介。
 そして民族衣装姿の女性達と記念撮影を済ます。

秘境 カラッシュ・バレー I  1

 イスラム教国の中で細々と暮らす異教徒のイメージ゛があったのだが、意外にもカラッシュの人々は、男も女もフレンドリー。
 お互いたどたどしくしかコミュニケーションを取る事ができないのだが、言葉やジェスチャーに詰まってはお互い顔を見合わせ、笑顔をかわす。

 日中は谷を流れる渓谷の川辺に座り、村の人々の暮らしぶりを眺めながらボーッと過ごす。

 授業の終った木造の学校の縁側で、大人と全く同じ民族衣装をイッチョ前に身に付けた女の子達が座り、輪になって何やら遊びに興じている。本を開け先生に質問して勉強を習っている人もいる。

 日射しは相変わらず強いが、清流の響きが耳に心地良い。

 谷を流れる水の音と、風の音、子供達の笑い声だけが静かに響き渡る。
 日中は強い日射でそれなりに暑かったが、夕方になるとかなり過ごし易くなる。

 夕涼みに暮れゆく谷を眺めていると、
 「いいところだろう?いつまでいるんだい?」
と、宿のご主人。

 「一泊だけのつもりで来たんですけど。」
と、答えると、
 「それはもったいない。せめてもう一泊だけでもして行けばいいのに。」

 これまで通って来たパキスタンの街の喧騒が嘘のように、静かで平和な谷、カラッシュバレー。
 「本当にいい所だ。」

秘境 カラッシュ・バレー I  2秘境 カラッシュ・バレー I  3秘境 カラッシュ・バレー I  4

【食事】

朝:パンケーキ、チャパティ
昼:ジャガイモ煮、煮豆
夜:ジャガイモ煮とご飯

【トラベルメモ】

1US$ ≒ 60PR(パキスタン・ルピー)
・チトラル→ブンブレット・ブルーン村 乗合ジープ 2時間 30PR+100PR
(外国人がカラッシュバレー地帯へ入る場合、通行料兼パーミッション料金払わさせられる)

【宿】
(ブルーン村)Kalash Guest House 120PR/W-1人3食付
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