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イチローとジュンコの夫婦珍道中

~バックパッカー日記~

プロフィール

ニックネーム:
イチローとジュンコ
居住地:
東京都
自己紹介:
2000年9月 日本を旅立ったイチローとジュンコは、飛行機で、南アフリカ・ケープタウンに降り立った。
二人はそこから日本まで、飛行機を使わずに、陸路と船のみで帰る。
アフリカ大陸南端の喜望峰から日本まで、アフリカ、東西ヨーロッパ、中東、シルクロードとまるまる1年かけての、夫婦珍道中。
野宿もしました。ゴリラと挨拶もしました。サハラを越え、ヒマラヤを越え。。
大自然、世界遺産、カルチャーショック、紛争の傷跡、そして、多くの出会い。
2001年8月無事帰国した二人の旅を振り返って、番外編コラムを掲載します。

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秘境 カラッシュ・バレー II (パキスタン)チトラル→カラッシュバレー・ブンブレットのブルーン村

2001/07/03 10:36
秘境 カラッシュ・バレー II  2
エリア:
  • アジア > パキスタン > パキスタンその他の都市
テーマ:
  • 街中・建物・景色
 朝、谷を眺めながら、朝食のチャパティーとミルクティーを口に運ぶ。

 木で編んだカゴを背負ってアンズを摘む女性の姿が見える。
 今、朝食を取っている我々の脇でも、杏や桑の実がせいろの上で干されている。

 庭には、小さいかわいらしい実をつけたリンゴの木。
 そして果樹園の緑に囲まれた谷の下の川は、静かに朝を流れる。

秘境 カラッシュ・バレー II  2秘境 カラッシュ・バレー II  3

 「今日も、もう一泊します。」
と、宿のご主人に申し出る。

 「よし、そうか、それじゃ今日はみんなで谷の向こうのアフガニスタンの人々の村までハイキングに行こう。」
 と、嬉しそうなご主人。

 朝食を済まして一息入れると、ご主人についてゆっくりとのどかな谷を上る。

 「ここは知り合いの家なんだ、少し休んで行こう。」
と、通された野原の様な庭のそちこちで、女達が民族衣装のスカートの裾を広げ座り込み、杏を干したり、川から引かれた水路で洗濯したりしている。
 子供達は木登りをして桑の実をつまむ。

 「どんな味がするんだろう。」
と、落ちて来た桑の実をテイスティング。
 英語でホワイトベリーとも呼ばれる桑の実は、その呼称通り乳白色の小さなラズベリーと言ったところ。口に入れると甘くておいしい。

 川を渡るとそこには、谷の奥に立つ木造の家屋群、そこはアフガニスタンからやって来た人々の村との事。

 そこで女の子にカメラを向けたら、石を投げられてしまった。
 カラッシュ族の人々は女性の写真を撮るのは特に問題もなかったが、この村はカラッシュ族ではなくモスリム(イスラム教)の村だったのだ。女の子達の服はもちろん、カラッシュ族の民族衣装ではない。

 「しまった、しまった。」
と、今度は程遠く川添いから、白い頂の山をバックに、村の全景を写真に収める。
 「この川は、あの山からの雪解け水なんだ。」

 夜、宿に戻ると、今度は女性達による夜空の下でのダンスパーティーが繰り広げられる。

 何でも今、ブンブレット地方は祭りのシーズンで、祭りは1ヵ月近く続き、ブンブレットにある5つの村に毎日交代で人が集まり、夜な夜な踊っていると言う。

 平和で静かなのどかな谷で、人々は毎日リンゴをもぎ、アンズを摘み、桑の実をつまみ、そして夜は星空の下で踊り暮らしている。

 ここは絵巻物語の桃源郷なのか。

 絵巻物語の様な民族衣装で踊る女性達が散る様に消え、夜が静まり返ると、本日の宴も終了。
 我々も宿に戻って寝る事にしよう。

秘境 カラッシュ・バレー II  1

【食事】

朝:チャパティ
昼:卵、チーズ、チャパティ
夜:煮野菜、煮豆、スイカ

【トラベルメモ】

1US$ ≒ 60PR(パキスタン・ルピー)
・チトラル→ブンブレット・ブルーン村 乗合ジープ 2時間 30PR+100PR
(外国人がカラッシュバレー地帯へ入る場合、通行料兼パーミッション料金払わさせられる)

【宿】
(ブルーン村)Kalash Guest House 120PR/W-1人3食付
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