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エリア:
- アジア > 中国 > 敦煌(トンコウ)
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テーマ:
- 観光地
敦煌の街外れにある、こじんまりとした砂丘。もちろん我々が旅して来たアフリカのナミブ砂漠やサハラ砂漠の大砂丘には遠く及ばないが、シルクロード敦煌の地にある、その名も鳴沙山(ミーシャーシャン)。そこに、この名で、ある事自体に、他にはない価値がある。「月の砂漠」に歌われる情緒があふれる、シルクロードの砂漠だ。
午後遅く、夕暮時を狙って、観光客を乗せたラクダの行列が行き交う鳴沙山にくり出す。
夕日に染まる砂丘を見ようと、皆、砂丘を尾根づたいに登って、そのてっぺんで座り込んでいる。
「よし、我々も!」
その時、砂丘の裾野からすぐ脇を見ると、
「ねえねえ、この斜面を登って行った方が近道なんじゃない?」
サハラを越えて来た我々、鳴沙山をなめてしまったのだろうか。この判断は魔がさしてしまったと言って良い。
砂丘の斜面は一歩踏み出す度に砂に足がスッポリ埋まり、斜面を崩れ流れ落ちる砂に足を取られる。しかも砂の斜面はふもとから見るよりずっと急で、その頂上ははるか上の方だ。
息を切らせ、汗をしたたらせる。途中何度も砂の上に座り込み休みながら、砂丘のてっぺんを目指す。
「やっぱり屋根づたいに歩いた方が良かったかな…。」
砂丘の屋根は砂がつまり、砂が流れない分、歩きやすいのだ。
だからと言って、もうある程度登ってきてしまっている。それをチャラにしてまた下まで戻って、屋根の端から歩き始めるのはもったいない。
砂丘のてっぺんに着いた頃には、もう足も腰もクタクタ、砂の上にへたり込む。
せっかく必要以上に頑張って登って来たのに、いつの間にか空には雲が立ち込め、砂漠のサンセットを見れずじまい。
そして辺りが暗くなり始めた頃、
「もうそろそろ戻ろうか。」
カラハリ砂漠では運転していたレンタカーが砂にスタックしたり、サハラでは砂漠を歩いて越えたりとアフリカではさんざん苦しめられた砂漠。ここ鳴沙山でもヘトヘトにさせられたが、そんな砂漠の砂丘も、この旅ではこれが見納め。
何度も振り返りながら、その絶景とさよならをする。
【食事】
朝:なし
昼:パン
夜:野菜炒めの卵クレープ巻、うす味スープの冷面
【トラベルメモ】
1$=8元(中国元)
・ 鳴沙山 入場料50元 敦煌の街中よりワゴンの乗合タクシーで往復一人10元
【宿】(敦煌)五環賓館 15元/ドミ一人
午後遅く、夕暮時を狙って、観光客を乗せたラクダの行列が行き交う鳴沙山にくり出す。
夕日に染まる砂丘を見ようと、皆、砂丘を尾根づたいに登って、そのてっぺんで座り込んでいる。
「よし、我々も!」
その時、砂丘の裾野からすぐ脇を見ると、
「ねえねえ、この斜面を登って行った方が近道なんじゃない?」
サハラを越えて来た我々、鳴沙山をなめてしまったのだろうか。この判断は魔がさしてしまったと言って良い。
砂丘の斜面は一歩踏み出す度に砂に足がスッポリ埋まり、斜面を崩れ流れ落ちる砂に足を取られる。しかも砂の斜面はふもとから見るよりずっと急で、その頂上ははるか上の方だ。
息を切らせ、汗をしたたらせる。途中何度も砂の上に座り込み休みながら、砂丘のてっぺんを目指す。
「やっぱり屋根づたいに歩いた方が良かったかな…。」
砂丘の屋根は砂がつまり、砂が流れない分、歩きやすいのだ。
だからと言って、もうある程度登ってきてしまっている。それをチャラにしてまた下まで戻って、屋根の端から歩き始めるのはもったいない。
砂丘のてっぺんに着いた頃には、もう足も腰もクタクタ、砂の上にへたり込む。
せっかく必要以上に頑張って登って来たのに、いつの間にか空には雲が立ち込め、砂漠のサンセットを見れずじまい。
そして辺りが暗くなり始めた頃、
「もうそろそろ戻ろうか。」
カラハリ砂漠では運転していたレンタカーが砂にスタックしたり、サハラでは砂漠を歩いて越えたりとアフリカではさんざん苦しめられた砂漠。ここ鳴沙山でもヘトヘトにさせられたが、そんな砂漠の砂丘も、この旅ではこれが見納め。
何度も振り返りながら、その絶景とさよならをする。
【食事】
朝:なし
昼:パン
夜:野菜炒めの卵クレープ巻、うす味スープの冷面
【トラベルメモ】
1$=8元(中国元)
・ 鳴沙山 入場料50元 敦煌の街中よりワゴンの乗合タクシーで往復一人10元
【宿】(敦煌)五環賓館 15元/ドミ一人