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エリア:
- アジア > 韓国 > 慶州(キョンジュ)
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テーマ:
- 世界遺産
慶州に来てここに行かなければ、奈良に行って法隆寺に行かない様なもの。 もちろん世界遺産、その名も仏国寺(プルグクサ)。
反り返る瓦屋根、雲形の柱台、そして朴突な石の仏塔。そのどれもが日本人の旅人の心を柔和にさせる。
「こんにちは。怪しい者ではありません。」
と、声をかけてきたのは、流暢な日本語を話すおじいさん。
「お金はいりません。この人らにガイドのやり方を教えているんです。案内させて下さい。」
と、若手を二人を従えている。
見たところ悪い人達じゃなさそうだし、ただでガイドしてもらえるのはありがたいが、
「ゆっくり見てまわりたいんで…」
と、口にすると、
「大丈夫。ゆっくりで大丈夫ですよ。」
「それならお願いします。」
「私たちが今立っているこの場所は、昔はハスが植えてあった池だったんですよ。」
「石垣を見て下さい。下の方の石は不ぞろいですが、上の方の石はキレイに揃っています。あれは下の方は下界、上の方はおしゃか様に近い上界を現しているのです。」
「さあ、こっちこっち、ここに立ってみて下さい。石垣の上の柱台の石が雲の形になっているのが見えますか、あそこが雲上の世界、極楽浄土です。」
石垣の上に構えているのは、全長90m、まるでびょうぶの絵の様に横に広がって下界を抱き、見守る仏国寺の伽藍だ。
「さあ、今度はこっちです。」
と、おじいさんはそそくさと脇の石階段を昇り始める。
「ちょっと待って下さい。下から写真を撮っておきたいので撮ってきます。」
「そ、そうですか。」
Junkoと2人でその場を離れて写真を撮って戻ってくると、おじいさんの姿はない。
「どこ行っちゃったんだろう?」
「きっと待ちきれなかったんじゃない。」
ガイドをお願いした時はゆっくりでいいと言っていたボランティアガイドのおじいさんだが、そのそそくさとした仕草、まくしたてるようなガイドぶりから察するに、かなりセッカチな方とお見受けした。
見学時間の限られたツアー等の観光客ならニーズとマッチするんだろうが、時間がたっぷりあるのんびり派の我々とはペースが合わなかった様だ。
「ちょっと写真撮ってただけで、待ち切れずにいなくなっちゃうとは。ゆっくりでいいって言ったのにね。」
そして慶州でこれを見なければ奈良に行って大仏様を素通りするようなもの。それは石窟庵(ソックラム)の如来像。
奈良の大仏様よりは小さいが、こちらも大仏様。石造りで、その柔和な表情とたたずまいはもう我々日本人が知る仏様そのもの。気のせいだろうか、唇のあたりがほんのりあからんでるように見えたのだが。。。
小高い山の中腹にある石窟庵の仏様が見下ろす、日本海(韓国では東海と呼ぶ)。
まだ影も形もみえないが、その海原の先は我々の故郷、日本だ。
【食事】
朝:パン
昼:パン
夜:カップメン
【トラベルメモ】
1$≒1000W(韓国ウオン)
・ 仏国寺3000W 慶州市街よりバスで1000W
・ 石窟庵3000W 仏国寺よりバスで1000W
・ 本日、夜普門リゾートの屋外演芸場で行われた伝統芸能を鑑賞しました。無料で毎日開催されていた(直近の情報については事前に観光案内所等で確認されたし)。
本日の演目は、カラフルな民族衣装で長い紐の付いた帽子を破った男達が舞う農楽、綱渡りなど。演者は本格的な伝統芸グループで、韓国人の観客で溢れ返った会場は大盛り上がりもちろん我々も大興奮だった。
普門リゾートへは慶州中心街、仏国寺よりバスで1000W。ただしこの日は大盛り上がりのお陰で、閉演が予定時刻をオーバーした為、帰途が夜遅くなってしまい、他の日本人、韓国人達とタクシーをシェアして、宿のある慶州の市街まで戻った。(一台5000Wを5人でシェアし、一人1000W)
【宿】(慶州)西川旅人宿 13000W/W1室
反り返る瓦屋根、雲形の柱台、そして朴突な石の仏塔。そのどれもが日本人の旅人の心を柔和にさせる。
「こんにちは。怪しい者ではありません。」
と、声をかけてきたのは、流暢な日本語を話すおじいさん。
「お金はいりません。この人らにガイドのやり方を教えているんです。案内させて下さい。」
と、若手を二人を従えている。
見たところ悪い人達じゃなさそうだし、ただでガイドしてもらえるのはありがたいが、
「ゆっくり見てまわりたいんで…」
と、口にすると、
「大丈夫。ゆっくりで大丈夫ですよ。」
「それならお願いします。」
「私たちが今立っているこの場所は、昔はハスが植えてあった池だったんですよ。」
「石垣を見て下さい。下の方の石は不ぞろいですが、上の方の石はキレイに揃っています。あれは下の方は下界、上の方はおしゃか様に近い上界を現しているのです。」
「さあ、こっちこっち、ここに立ってみて下さい。石垣の上の柱台の石が雲の形になっているのが見えますか、あそこが雲上の世界、極楽浄土です。」
石垣の上に構えているのは、全長90m、まるでびょうぶの絵の様に横に広がって下界を抱き、見守る仏国寺の伽藍だ。
「さあ、今度はこっちです。」
と、おじいさんはそそくさと脇の石階段を昇り始める。
「ちょっと待って下さい。下から写真を撮っておきたいので撮ってきます。」
「そ、そうですか。」
Junkoと2人でその場を離れて写真を撮って戻ってくると、おじいさんの姿はない。
「どこ行っちゃったんだろう?」
「きっと待ちきれなかったんじゃない。」
ガイドをお願いした時はゆっくりでいいと言っていたボランティアガイドのおじいさんだが、そのそそくさとした仕草、まくしたてるようなガイドぶりから察するに、かなりセッカチな方とお見受けした。
見学時間の限られたツアー等の観光客ならニーズとマッチするんだろうが、時間がたっぷりあるのんびり派の我々とはペースが合わなかった様だ。
「ちょっと写真撮ってただけで、待ち切れずにいなくなっちゃうとは。ゆっくりでいいって言ったのにね。」
そして慶州でこれを見なければ奈良に行って大仏様を素通りするようなもの。それは石窟庵(ソックラム)の如来像。
奈良の大仏様よりは小さいが、こちらも大仏様。石造りで、その柔和な表情とたたずまいはもう我々日本人が知る仏様そのもの。気のせいだろうか、唇のあたりがほんのりあからんでるように見えたのだが。。。
小高い山の中腹にある石窟庵の仏様が見下ろす、日本海(韓国では東海と呼ぶ)。
まだ影も形もみえないが、その海原の先は我々の故郷、日本だ。
【食事】
朝:パン
昼:パン
夜:カップメン
【トラベルメモ】
1$≒1000W(韓国ウオン)
・ 仏国寺3000W 慶州市街よりバスで1000W
・ 石窟庵3000W 仏国寺よりバスで1000W
・ 本日、夜普門リゾートの屋外演芸場で行われた伝統芸能を鑑賞しました。無料で毎日開催されていた(直近の情報については事前に観光案内所等で確認されたし)。
本日の演目は、カラフルな民族衣装で長い紐の付いた帽子を破った男達が舞う農楽、綱渡りなど。演者は本格的な伝統芸グループで、韓国人の観客で溢れ返った会場は大盛り上がりもちろん我々も大興奮だった。
普門リゾートへは慶州中心街、仏国寺よりバスで1000W。ただしこの日は大盛り上がりのお陰で、閉演が予定時刻をオーバーした為、帰途が夜遅くなってしまい、他の日本人、韓国人達とタクシーをシェアして、宿のある慶州の市街まで戻った。(一台5000Wを5人でシェアし、一人1000W)
【宿】(慶州)西川旅人宿 13000W/W1室