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イチローとジュンコの夫婦珍道中

~バックパッカー日記~

プロフィール

ニックネーム:
イチローとジュンコ
居住地:
東京都
自己紹介:
2000年9月 日本を旅立ったイチローとジュンコは、飛行機で、南アフリカ・ケープタウンに降り立った。
二人はそこから日本まで、飛行機を使わずに、陸路と船のみで帰る。
アフリカ大陸南端の喜望峰から日本まで、アフリカ、東西ヨーロッパ、中東、シルクロードとまるまる1年かけての、夫婦珍道中。
野宿もしました。ゴリラと挨拶もしました。サハラを越え、ヒマラヤを越え。。
大自然、世界遺産、カルチャーショック、紛争の傷跡、そして、多くの出会い。
2001年8月無事帰国した二人の旅を振り返って、番外編コラムを掲載します。

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アルハンブラ宮殿  1
アルハンブラ宮殿 (スペイン)グラナダ→セビーリャ
エリア:
  • ヨーロッパ>スペイン>グラナダ
  • ヨーロッパ>スペイン>セビリア
テーマ:街中・建物・景色 世界遺産 
投稿日:2001/03/31 16:10
 なだらかに湾曲しながら傾斜する石畳の路地、その坂の上のアルハンブラ宮殿のふもとのお堀沿に歩くと、堀を流れるせせらぎの上に小さい石の橋が弧を描き、かわいらしい教会が屋根をとがらす。

 昨夜少しだけ散歩するつもりでその道の先にある広場に出てみると、月明かりをバックに丘の上でライトアップされて夜空に浮かび上がるアルハンブラ宮殿の姿を見上げながら座ったまましばらく身動きする事ができなかった。
 アルハンブラ宮殿を見上げ、お堀の川を見下ろし、そして右を見ても左を見ても、石畳の路地の一本一本に、哀愁のこもった独特の美しさがひそんでいる。

 広大な景観のアフリカを旅している頃はよく息を呑む程の美しさと言う表現を使ったが、ここヨーロッパはスペインのグラナダは、正に「ため息が出る程の美しさ」。
 「これがヨーロッパだ!」

 アフリカからヨーロッパへ渡って初めてのインプレッション。そのグラナダのシンボル、昼間は月のかわりに雪帽子のシエラネバダ山脈を背景に、静かに丘の上に居座る石造りの大アラブ宮殿、アルハンブラに朝から乗り込む。

アルハンブラ宮殿  1

 中を見学するのに2時間もあれば十分だろうと思っていたのだが、大間違い。
 アルハンブラ宮殿の中は広かった。

 まず庭が広い。
 庭園と言い直した方が良いだろう。

 よく手入れされ側面を真平にカットされた大きな並木が、道にどこまで続くのかと思わせるアーチの列で我々を招き入れ、広大な庭園では巨大な迷路の様に視界をさえぎり縦横無尽に小道を作る。
 塀際には藤の枝が這いつくばり、たわわな藤紫の花を幾つもぶらさげ、緑の庭園に色彩を添える。

アルハンブラ宮殿  2アルハンブラ宮殿  3

 眼下に見下ろす、グラナダの街のパノラマも見逃せない。
 お皿の底の様な街を取り囲むのは、白い雪の尾根が連なるシエラネバダ山脈だ。

 宮殿の中がまた見所満載。

 贅沢の限りを尽くした部屋また部屋に、中庭にバルコニー。どれも当時のイスラム芸術の粋を集めた装飾で埋め尽くされている。

 広大な宮殿内で無数の見所に目を奪われていると、つい道を見失ってしまう。
 「次はどっちへ行けばいいんだろう?あっちかな?」
 「そっちはもう行ったかな?」
 「こっちはまだ見てないんだっけ?」

 そんな時、
 「ねえ、あれ日本人のツアーじゃない。あの人達について行けば間違いないんじゃない?」
 「それはいい考えだね。ついでにタダで解説も聞けちゃうし。記念写真も撮ってもらっちゃおう。」

 午後、そのアルハンブラ宮殿に見送られながら、バスでセビーリャへ向かう。グラナダからセビーリャ迄はバスでわずか3時間。
 セビーリャは、スペイン・アンダルシア地方一番の観光名所だ。

 バスターミナルを出て旧市街へ向かって少し歩くと、大聖堂の前を白馬の馬車がひづめの音を響かせながら闊歩し、とり囲む石畳の路地の間の小さなパレス(広場)にカフェのテーブルが並ぶ。
 その名声の噂通りの美しい街だ。

 今日は日取りがいいらしく、大聖堂で、あちこちにある小さな教会で、結婚式が行われており、純白のウェディングドレスの新婦が神の前に永遠の愛を誓い、美しいセビーリャの街並をバックに記念撮影をする姿を幾度も見掛けた。

 更に夜、大聖堂のメイン・チャーチでは、神父様らしき方のお説教の合間に、楽隊がせつない旋律と音色で満月に見下ろされた大聖堂の前にたたずむ我々2人の体をしばり付ける。

アルハンブラ宮殿  4

 演奏が済んでふと気が付くと、時刻はもう夜の11時に近づこうとしている。
 「そろそろ(宿に)戻って寝ないとね。」

 眠るのが大好きな我々2人に眠る時間を惜しませる程、ヨーロッパ恐るべし、スペイン・アンダルシアかく美しけり。


【食事】

朝:クッキー
昼:クリームチーズサンド
夜:中華

【トラベルメモ】

1US$ ≒ 180pt(スペイン・ペセタ)
・グラナダ→セビーリャ(バス)3時間 2480pt/1人
・(グラナダ)アルハンブラ宮殿 1000pt/入場料1人

【宿】
(セビーリャ)La Montorena 4000pt/W-1室

スペインのイギリス領、ジブラルタル1
スペインのイギリス領、ジブラルタル(29カ国目)(イギリス)ジブラルタル→(スペイン)ラリネア→グラナダ
エリア:
  • ヨーロッパ>イギリス>ジブラルタル
  • ヨーロッパ>スペイン>スペインその他の都市
  • ヨーロッパ>スペイン>グラナダ
テーマ:街中・建物・景色 
投稿日:2001/03/30 16:04
 イギリス領ジブラルタルには、朝から大勢の人が「国境」を越えて、スペインから押し寄せる。
 小ギレイな街の商店街には、高級化粧品、電気製品、そしてアルコール類の店も多い。

スペインのイギリス領、ジブラルタル1

 そう、スペインの中にあってもジブラルタルはスペインの外、スペインの税金が掛かる事なく免税で買い物できるのだ。
 それをお目当てにスペインから買物客が押し寄せる、ジブラルタルはスペイン人の一大ショッピングセンターとなっているのだ。

 スペイン人のショッピングセンターとは言っても、ジブラルタルはイギリス領。ここではスペインの通貨・ペセタは使えない。
 ジブラルタルで使えるのはジブラルタル・ポンド。

 本国イギリス・ポンドと等価だが、貨幣のデザインが異なっており、ジブラルタル特自のものになっている。
 本国イギリスポンドと等価なら、イギリスポンドと同じ貨幣を使えばいい様な物だが、恐らくそこは「演出」を効かせているのだろう。

 ダブルデッカーが走り、「イングリッシュ・リアル・フィッシュ アンド チップス」の看板が躍る、にわかイギリス気分を味わえるレジャーランド兼ショッピングセンターのジブラルタルで、より「ジブラルタル」を楽しんでもらう為に。

 ジブラルタルに押し寄せるスペイン人は、まずお金をジブラルタルポンドに両替し、ショッピングを楽しんだ後は、自国のスペインセタに再両替する。

 「上手く出来てるな。」と思わせるのは、ジブラルタルからスペインに出る道には、その再両替の時、両替出来ず余った少額コイン目当ての、「寄付の入れ物」を持ったおばさん達が並ぶ事。

 買い物を楽しんだ上、世の為人の為に寄付をしたと言う満足感を与えて、買い物客をスペインに返すのだ。もちろん集まった寄付金はそれなりに役立っているのだろうから一石二鳥だ。

 お昼前、そんなジブラルタルを後にし、スペインへの「国境」に向かって歩いていると、突然、目の前の歩道が柵でさえぎられている。
 柵の向こうには太い太いコンクリートの真平な道が横切っている。

 横切る太い道は実は滑走路。
 狭いジブラルタルにある空港の滑走路は道路を横切っているのだ。

 歩道の隣の車道に遮断機が下り始める。
 「グォーーー」
物凄い爆音と共に、ブリティッシュエアウェイズのジャンボジェット機が、ジェット噴射で大気をメラメラと揺らしながら目の前を通って離陸して行く。

 「滑走路の踏切」とは何とも他では経験する事ができない、ジブラルタルならではのアトラクションだ。

 ゆっくり歩いても、わずか30分足らずで国境を越え、再びスペインのラリネアに到達。
 次の目的地、グラナダ行のバスに乗る。


【食事】

朝:トースト、コーヒー、バナナ
昼:クリームチーズサンド、ポテトチップ
夜:クリームチーズサンド

【トラベルメモ】

1US$ ≒ 1.5PD(ジブラルタル・ポンド)
1US$ ≒ 180pt(スペイン・ペセタ)
・ラリネア→グラナダ(バス)5時間強 2580pt/1人

【宿】
(グラナダ)Pension Gom erez Gawegos 2500pt/1人
※4人部屋を2人で使用。他に宿があいてなく仕方なくこれで妥協

ジブラルタル海峡を越えヨーロッパ1
ジブラルタル海峡を越えヨーロッパ・スペインへ(28カ国目)(モロッコ)タンジェ→(スペイン)アルヘシラス→ラリネア→(イギリス)ジブラルタル
エリア:
  • アフリカ>モロッコ>タンジール
  • ヨーロッパ>スペイン>スペインその他の都市
  • ヨーロッパ>イギリス>ジブラルタル
テーマ:街中・建物・景色 鉄道・乗り物 
投稿日:2001/03/29 15:57
 朝、小ギレイなタンジェの港の乗船タ-ミナルでモロッコ出国のスタンプを押してもらうと、スペイン・アルヘシラス行の大型フェリーの客室に乗り込む。

 ゆとりのある明るい船内に乗客もまばら。そこに置かれたソファに横になっていれば、わずか3時間余りでスペインに到着だ。

 こんな快適な船が、朝から晩まで、一時間に一本ものひん度でモロッコのタンジェとスペインのアルヘシラスを行き来している。
 サハラを越えてモーリタニアからモロッコへ渡るのは本当に大変だったが、それに比べモロッコから、ヨーロッパはスペインへ、国境を越えるのは何とも容易な事か。

 日本の都会の殺伐さをも思い出させるアルヘシラスの顔のないコンクリートのビル群。我々がイメージするヨーロッパの街の趣とはまるで無縁だ。

 「特に何もなさそうな街だね。先へ進もうか。」
 地中海を渡り、アフリカ大陸からヨーロッパに上陸したという喜びもつかの間、スペインの中にある小さな小さなイギリス領ジブラルタルへ。

 モロッコ→スペイン、スペイン→イギリス領ジブラルタルと、1日で2つもの国境を越えるのは、この旅始まって以来だ。

 実は我々2人、イギリスへは行った事がないので、これが初イギリス。

 そうは言ってもここジブラルタル、看板や標識などは全て英語だが、街中で聞こえてくるのはほとんどスペイン語ばかり。

 「これでイギリスへ行った事があるって言っちゃっていいんだよね?」
 「いいんじゃないの。ハワイやグアムに行っただけでもアメリカへ行った事になるんだから。」

 全く国境って一体何だろう・・・。

 ジブラルタルの小さくかわいらしい街を見下ろすようにそびえる丘の上の砦には、イギリスの国旗が高らかに、地中海からの風になびいている。

ジブラルタル海峡を越えヨーロッパ1

【食事】

朝:スープ
昼:クリームチーズサンド、ピーナッツ
夜:ハムサンド、オレンジ

【トラベルメモ】

1US$ ≒ 9DH(モロッコ・デュラハム)
1US$ ≒ 180pt(スペイン・ペセタ)
1US$ ≒ 1.5PD(ジブラルタル・ポンド)
(レートはイギリスポンドと同じ。紙幣、コインのデザインが異なるだけ。)
・タンジェ→アルヘシラス(フェリー)3時間強 210DH/1人+10DH/荷1コ/TAX
・アルヘシラス→ラリネア〈ジブラルタルの隣のスペイン側の街〉(バス)1時間弱 245pt
・ラリネア→ジブラルタル(徒歩)国境まで5分程/ジブラルタルの中心街まで30分弱

【宿】
(ジブラルタル)Emile YouthHostel 12PD/ドミトリー1人

アフリカ最後の街  1
アフリカ最後の街 (モロッコ)タンジェ
エリア:
  • アフリカ>モロッコ>タンジール
テーマ:街中・建物・景色 
投稿日:2001/03/28 15:52
 ついにやって来ました、やって来てしまいました、モロッコのタンジェ。
 我々のアフリカ縦横断の旅のアフリカ最後の街。

 メディナ(旧市街)の高台から、地中海にせり出す港を見下ろしてみると、地中海はジブラルタル海峡の青い海原を挟んで対岸に迫って見えるのは、もうヨーロッパだ。

アフリカ最後の街  1

 明日にはその港から出る船で、ヨーロッパへ立つ。

【食事】

朝:クリームチーズサンド
昼:鯛(たい)のタシン、パエリア、オレンジ、イチゴ
夜:鯛のタシン、スープ

【トラベルメモ】

1US$ ≒ 9DH(モロッコ・デュラハム)

【宿】
(タンジェ)Pension Palace 75DH/W-1室

NoPhoto
地中海へ (モロッコ)カサブランカ→タンジェ
エリア:
  • アフリカ>モロッコ>カサブランカ
  • アフリカ>モロッコ>タンジール
テーマ:街中・建物・景色 
投稿日:2001/03/27 15:46
 なだらかな大地にどこまでも拡がるパステルカラーの淡い緑の畑地、牧草地では羊が草をはみ、オリーブの木の葉が枝にざわめき、麦畑では整列する麦の穂が小さく風に揺れる。

 そしてバスは大西洋をバックに従えたラバト城をまわり込み、地中海沿岸へ。

 カサブランカからタンジェまでの道のりは、バスで通り過ぎるのが惜しくなる程、穏やかで、すがすがしい。

 美しいモロッコの初春。

 時に蒸し暑く、時に乾ききった猛暑だった、長い長いアフリカの夏を、ようやく脱した様だ。

 風が少々肌寒いような、日が照るとポカポカしてくるような、そんな地中海性の穏やかな気候が心地よい。


【食事】

朝:バゲット、カフェオレ
昼:サフラン・ライス、イカリングフライ、ケフタ(焼ミンチ肉のサンドイッチ)
夜:小エビのタシン

【トラベルメモ】

1US$ ≒ 9DH(モロッコ・デュラハム)
・カサブランカ→タンジェ(バス)5時間半 110DH/1人+3DH/荷1コ

【宿】
(タンジェ)Pension Palace 75DH/W-1室

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