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イチローとジュンコの夫婦珍道中

~バックパッカー日記~

プロフィール

ニックネーム:
イチローとジュンコ
居住地:
東京都
自己紹介:
2000年9月 日本を旅立ったイチローとジュンコは、飛行機で、南アフリカ・ケープタウンに降り立った。
二人はそこから日本まで、飛行機を使わずに、陸路と船のみで帰る。
アフリカ大陸南端の喜望峰から日本まで、アフリカ、東西ヨーロッパ、中東、シルクロードとまるまる1年かけての、夫婦珍道中。
野宿もしました。ゴリラと挨拶もしました。サハラを越え、ヒマラヤを越え。。
大自然、世界遺産、カルチャーショック、紛争の傷跡、そして、多くの出会い。
2001年8月無事帰国した二人の旅を振り返って、番外編コラムを掲載します。

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パリダカ気分 (モーリタニア)ヌアディブ

2001/03/15 17:16
エリア:
  • アフリカ > モーリタニア > モーリタニアその他の都市
テーマ:
  • 鉄道・乗り物
 毎年開催されるパリ・ダカールラリー。
 そのハイライトが、モーリタニアのサハラ砂漠越え。

 特にヨーロッパで人気のこのラリー、テレビではその激しいレースとともにサハラ砂漠の美しいランドスケープも映し出され、人々を魅了しているようだ。

 そんな人々の中に、お金に余裕があって、「車であのパリダカールのモーリタニアを走ってみたい」と言う人がいて、ヨーロッパから車でモーリタニア迄やって来るのだ。

 公共の交通機関で国境を越えモロッコへ行く事が許されない外国人旅行者の我々は、モロッコのダクラまで、そんな人達の車をヒッチハイクして行く他ないのだ。

 モーリタニアの砂漠を車で走ると言う事は、ただ事ではない。もちろんそれなり装備が必要で、砂漠を走る為にラリー車ばりの改造をほどこしたり、GPSを付けたりと、かなりお金がかかる。

 そして、今日、我々の泊まるキャンプサイトに3台の車を連ねて現れたフランス人のひと家族。2台の4WD車と大きなキャンピングカー1台。
 車から降りて来たおじいさんを捕まえて、
 「もしダクラへ行くのなら連れてってもらえませんか。」
と聞くと、
 「ダクラへ行く事は行くが、いつになるかわからんのだよ。3日後かも知れないし、5日後かも知れないし、もっと先かも知れない。私は雇われメカニックに過ぎんのでわからないんだよ。」

 それぞれの車の扉が開いて、熟年の夫婦と娘が降りてくる。
 その脇から車の中を覗き込むと、ビックリ。

 1台の4WD車には大きな犬が2匹、もう1台の4WD車には鳥カゴに大きなオウム。豪華内装のキャンピングカー内のじゅうたんの上には猫もいる。
 砂漠でのハードな移動で疲れてしまったのか、2匹の犬の内1匹の黒い犬は、グッタリしてしまっていて、無理矢理口を開けさせられ、薬を飲ませられている。

 翌日、その家族は釣に行くと言ってどこかへ行ってしまったのだが、
 「お金持にはお金持の遊び方があるんだな。」
と、Junkoと顔を見合わせる。

 今日は他にも2台、ダクラへ行くという4WD車が現れたのだが、見るからにお金持ちそうなこちらも熟年のフランス人夫婦達、連れて行って貰えないかと尋ねると、「ノー、スペース」とあっさり断わられてしまう。
 車を見ると、あと2人位は座れるスペースは充分ある様に見えるが、嫌がる人の車に無理矢理乗せてもらう訳にも行くまい。
 何でも彼らは、余計な外国人を同乗させて、検問や国境でもめるのを恐れているのだとか。

 この旅で何度も地元の車をヒッチハイクしてきた我々だが、
お金持の道楽中の車をヒッチハイクするのは、これまで以上に難しい様だ。


【食事】

朝:バゲット、ピーナッツ
昼:リーポワソン
夜:バゲット、クッキー、コーラ

【トラベルメモ】

1US$ ≒ 250UG(モーリタニア・ウギア)
・(ヌアディブ)Camping Baie 1000UG/部屋泊1人(2泊目からの料金)
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