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イチローとジュンコの夫婦珍道中

~バックパッカー日記~

プロフィール

ニックネーム:
イチローとジュンコ
居住地:
東京都
自己紹介:
2000年9月 日本を旅立ったイチローとジュンコは、飛行機で、南アフリカ・ケープタウンに降り立った。
二人はそこから日本まで、飛行機を使わずに、陸路と船のみで帰る。
アフリカ大陸南端の喜望峰から日本まで、アフリカ、東西ヨーロッパ、中東、シルクロードとまるまる1年かけての、夫婦珍道中。
野宿もしました。ゴリラと挨拶もしました。サハラを越え、ヒマラヤを越え。。
大自然、世界遺産、カルチャーショック、紛争の傷跡、そして、多くの出会い。
2001年8月無事帰国した二人の旅を振り返って、番外編コラムを掲載します。

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西サハラ (モロッコ)ダクラ→マラケシュへ
エリア:
  • アフリカ>モロッコ>マラケシュ
  • アフリカ>モロッコ>モロッコその他の都市
テーマ:街中・建物・景色 
投稿日:2001/03/22 15:12
 それにしても、ここダクラの小さな街は、ポリスにアーミーだらけ。右を見ても左を見ても、制服姿のポリスや、カーキー服のアーミーがウロウロしている。

 そしてあちこちに、これでもかと言うくらい掲げられた赤地に星マークのモロッコの国旗。

 現状は完全にモロッコの統治下にあるとは言え、ここ西サハラでは未だモロッコへの帰属問題が完全には決着していない。
 そんな中、風にひるがえるモロッコ国旗は、「モロッコ統治」を誇示している。

 我々がダクラから乗ったカサブランカ行のバスも、検問が多い。
 「UN」と書かれた国連の車もしばしば見掛ける。

 バスの車窓からは、砂漠の中にみすぼらしいテントが並ぶ集落もちらほら。歩いているのは、西サハラの人々だ。

 砂漠の国境を越えたと言っても、サハラ砂漠はまだまだ続く。美しくも時にさびしい自然の様相を見せつける砂の景観の中を、バスはひた走る。

 やがて西サハラの州都、ラユーンに到る頃には、検問も姿を消し、夜の街は街灯と人々の活況で賑わいを見せる。

 そしてバスは、夜半過ぎには完全に砂漠を越える。

 今、ここに、我々はアフリカ縦横断最後にして最大の難関、サハラ越えを達成する。


【食事】

朝:ピーナッツ
昼:クリームチーズサンド
夜:フィッシュ&チップス

【トラベルメモ】

1US$ ≒ 9DH(モロッコ・デュラハム)
・ダクラ→マラケシュ(夜行バス CTM社)12:00発 翌13:00着 390DM/1人+2.5DM/荷1コ

砂漠の国1
砂漠の国 (モーリタニア)ヌアクショット→アタール
エリア:
  • アフリカ>モーリタニア>ヌアクショット
  • アフリカ>モーリタニア>モーリタニアその他の都市
テーマ:街中・建物・景色 
投稿日:2001/03/11 16:15
 モーリタニアに来てみて思う事、みんな日がなお茶を飲んでは寝て暮らしている。

 今日も朝、アタール行の乗合4×4のチケットを買うも、客が集まって出発したのは午後の4時。それ迄、客も乗務員も切符売りも、地べたに横になり、日がな寝て待つ。
 乗場近くの商店も屋台の食堂のおばさんも横になって寝ている。
 昨夕散歩した、ヌアクショットのマーケットでも、寝ながら客を待つ店が幾つもあった。

 まあ、暑い上に客足もまばら、仕方ないとは言え、ここモーリタニアでも、我々を日本人と見ると、
 「日本人はお金持ちでいいネー」
なんてよく言われるけど、日本じゃ昼間から寝てばかりじゃ喰ってけないんだよ・・・。

 ヌアクショットは、モーリタニアの首都。小ぢんまりしているとは言え、それなりに整った都会だ。
 だが驚かされるのは、そんな都心をほんの少し郊外に外れただけで、景色は見渡す限りの大砂漠。
 郊外に立つ建物は、砂の中にうずもれそうになっている。

 モーリタニアは、国土全体がスッポリ、サハラ砂漠の中に存在する、正に砂漠の国なのだ。

 砂丘の上に幾重にも描かれた風紋の縞模様が夕暮れに染まる中、サラサラのパウダーサンドが風にのって道を横切る。

砂漠の国1

 そんなサハラ砂漠の織りなす景観に、時にうっとりと見とれ、時に唖然とさせられたりする中、我々を乗せた乗合4×4は深夜12:30過ぎ、アタールに到着。

 しんと静まり返った闇夜の砂漠の街、野宿を決めて、道路脇に荷物を置き、寝る準備をしていると、一人の男が
 「これを使って。」
と毛布を手渡してくれるではないか。
 「メルシー、ブークー(有難うございます)。朝、毛布はどこに返しに行ったらいいですか?」
と尋ねると、路地の数軒先の薄明かりを指さして、
 「私の家はあそこだから。」

 道端で寝ようとしている外人に毛布を貸してあげられますか?!
 乾いた冷たい空気に包まれた砂漠の街の街角で、暖かい毛布を敷いて眠りに就く。
 毛布のほのかなぬくもりが胸にしみる。


【食事】

朝:パン
昼:リ・ポワソン
夜:パン

【トラベルメモ】

1US$ ≒ 250UG(モーリタニア・ウギア)
・ヌアクショット→アタール(乗合4×4) 8.5時間 2500UG/1人(本当は3000UGらしいがまけてもらった。)

【宿】 (野宿)

26カ国目、モーリタニア  1
26カ国目、モーリタニア (セネガル)ダカール→ロッソ→(モーリタニア)ヌアクショット
エリア:
  • アフリカ>セネガル>ダカール
  • アフリカ>セネガル>セネガルその他の都市
  • アフリカ>モーリタニア>ヌアクショット
テーマ:街中・建物・景色 その他 
投稿日:2001/03/10 15:05
 朝早く、ダカールのガール・ルティエール(バスステーション)から、乗合タクシーで、モーリタニアとの国境の街ロッソへ向かう。

 ロッソの街の国境に流れる川。この川の向こうはモーリタニアだが、国境の川に架かる橋は見当たらない。
 渡し舟での国境通過だ。

 ロッソのイミグレでセネガル出国のスタンプをパスポートに貰って乗込もうとすると、小さな舟は既に人がいっぱいで、見るからに満員。
 身を小さくして、肩とお尻をくっつけ合って座って待っている人達に、更に無理矢理お尻をつめてもらって、我々2人の荷物とお尻をその間に放り込む。
 「ギューッ☆」

 「いくら?」
と尋ねると、
「1人1000フラン」
と船頭のおじさん。すると脇の方から
 「ノー、ノー!一人500フランでしょ。」

 助けてくれたのは、ボランティアで来ていると言うアメリカ人の女性2人組。
 「ヌアクショットまで、(乗合タクシーか何かの)車で行くんでしょ。一緒に行きましょう。」

 モーリタニア側の岸で舟を降りて、入国手続きをしていると、2人組のアメリカ人女性がスーツ姿の中年男に話掛けられている。どうやら男は車を持っているようで、2人を車に誘っている様に見える。
 乗合タクシーの客引かと思って近づいて行くと
 「日本人ですか?」
と日本語で話しかけられる。

 その中年のおじさん、日本で働いていた事もあると言う、モーリタニア人のビジネスマンで、日本語が喋れるのだ。
 車は、ピカピカのシトロエン。もちろんパワーウインドウにエアコン付。その車でアメリカ人女性2人と我々日本人2人をヌアクショット迄乗せて連れて行ってくれると言う。

 「ベリー、ラッキー!」
アメリカ人女性2人組は、大はしゃぎで大喜び。
 こんな時つい「恐縮」して、「サンキュー」と口ずさむ日本人の我々2人。

 車が走り始めると、国境の川一つ越えただけなのに、モーリタニア側の景色はセネガルとは一変する。

 車窓の外に拡がるのは、どこまでも続く乾き切った大地。
 正に今、我々はサハラ砂漠に立ち入ったのだ。

 ガレキの荒野型の砂漠の向こうには、こんもりと幾つものなめらかな丸い頂きをたずさえた砂丘が照りつける日射しに敢然と輝く。

26カ国目、モーリタニア  1

 驚いた事に、そんな何もない砂漠の中に、テントの集落や村が点在している。
 「こんな厳しい環境の中で、いったいどうやって暮らしていけるんだろうか。」
余りにも自分が暮らす場所とは異なるその有様に、心の中で素朴な疑問が湧き上がる。

 「もうひと山ありそうな気がする。」とはJunkoの弁。
 そう、我々のアフリカ縦横断の旅最後の難関と見込まれる、「サハラ越え」の幕が、今、上げられたのだ。


【食事】

朝:揚パン
昼:リ・ポワソン
夜:ミカン

【トラベルメモ】

1US$ ≒ 660CFA(西アフリカセーファ・フラン)
1US$ ≒ 250UG(モーリタニア・ウギア)
・ダカール→ロッソ(乗合タクシー) 5時間 5000CFA/1人+7500CFA/荷1コ
・ロッソ国境の川の渡し舟 500CFA/1人 1分
・モーリタニア入国税 200CFA
・ロッソ→ヌアクショット(親切な人の車に乗せてもらう/無料) 3時間
・モーリタニアのビザ 必要。 我々はマリのバマコで取得。

【宿】
(ヌアクショット)Auberge le Relais 3500UG/W-1室

※ヌアクショットは首都の割に小さい街だが、フォレックス・ビューローが沢山あり、CFAフラン、USD、FF等両替できる。VISAカードでキャッシングできるビューローもある。又、インターネットカフェも沢山ある。

NoPhoto
ダカール行き国際列車 (マリ)バマコ→(セネガル)ダカール
エリア:
  • アフリカ>セネガル>ダカール
  • アフリカ>マリ>バマコ
テーマ:街中・建物・景色 鉄道・乗り物 グルメ 
投稿日:2001/03/07 14:48
 我々を乗せたセネガルのダカール行のオンボロ列車は、朝9:15、マリのバマコ駅をほぼ定刻通り出発。

 「ジェンネにドゴンにトンブクゥ・・・。見所満載で西アフリカの旅のハイライトと言われてるマリをもう出ちゃうの?」とお思いの方、済みません。実は約5年前、マリは2人で一度旅してまわってるんです。その様子は、自分のホームページで写真と併せて少し載せてあるので、興味のある方は見てみて下さい。

 犠牲祭の翌日だからなのだろうか。車内はガラガラ、8人乗りのコンパートメントはどこも2人から4人位までしか乗っていない。
 通常列車出発日の前日の朝から売出される切符も、昨日は犠牲祭の祝日なので、夕方からのわずかな時間だけの売出しだった。

 話はそれるが、昨日面白かったのが、バマコの駅の切符を買いに行った時。
 エアコンがガンガンに効いた、切符売りのおじさんが座る窓口内は、何故か明かりがなく、薄暗い室内にはロウソクが立てられ、おじさんはこちらが支払ったお金をロウソクの火にかざして金額を確認している。
 「エアコンを動かす電気があるんなら、電灯位付ければいいのに・・・。」
 そう言えばバマコの駅には幾つも時計が設置されているのだが、そのどれもが止まっているか、全くもって狂ったまま。まともな時間を指し示す時計は一つもなかった。

 列車はバマコの街を抜けると、やがて一面マンゴの木々が茂るマンゴのプランテーションの中を走り抜ける。
 列車がマンゴの木々を抜けた所にある小さな駅に停車すると、乗客はこぞってマンゴを買い求めている。
 赤ピンクや黄色いよく熟れたマンゴからは、甘くいい匂いがする。

 窓から身を乗りだして、我々もマンゴを購入。
 皮をむいてかじり付くと、
 「ウン、甘くて美味しい」
しかもとってもジューシーだ。

 手はマンゴの蜜でベトベト、顔と体は、風と一緒に窓から入り込むディーゼル機関車の出すススだらけ。
 楽しいのか、ツライのか・・・。

 列車は快調に、ダカールに向かって走り続ける。


【食事】

朝:パン、ゆで玉子
昼:パン、バナナ、みかん、マンゴ
夜:パン、バナナ、みかん、マンゴ

【トラベルメモ】

1US$ ≒ 660CFA(西アフリカセーファ・フラン)
・バマコ→ダカール(夜行列車)1等 34625CFA/1人 9:15発 翌23:30着

NoPhoto
犠牲祭 (マリ)バマコ
エリア:
  • アフリカ>マリ>バマコ
テーマ:街中・建物・景色 
投稿日:2001/03/06 14:40
 朝、バマコの街のドブ川のヘリで、子供達が羊を洗っている。
 街中は昨日の喧騒ぶりとは打って変わって、人も車もまばらで、静まり返っている。
 ほとんどの商店は閉店。
 各家の軒先では、つながれた、洗われて白くキレイな毛並の羊達がオロオロしている。

 今日はイスラムの祝日、犠牲祭。

 静かな街角に腰を降ろし、ハイビスカスジュースを飲んで休んでいると、一頭の羊が首を上に吊るされ、一家の主らしき男が包丁を手にする。
 犠牲祭では、各家庭でいけにえの羊やヤギをさばき、食して祝うのだ。

 吊るされた羊から血がしたたる。
 まるで魚やニワトリでもさばくかの様に、鮮やかな手さばきで男は羊を解体して行く。
 皮、肉、内臓、その他、各パーツに分けられたいけにえ達。
 落とされた首が、こちらを向いて飾られている。

 やがて、街の所々からマトン肉を焼く香ばしい煙が立ちこめる。

 我々が泊まっている宿でも、もちろん犠牲祭を祝っている。

 お昼、宿のおかみが、焼いたマトン肉を数切れおすそ分けしてくれる。
 恐る恐る口に運ぶと、「ウン、旨い」。しょうが焼きされている。

 夜には羊肉の煮込スープを頂いたのだが、内臓が原型のままスープの上でゴロッとしたまま。味もかなり脂っぽくにおいも臭くてとても食べれたもんじゃない。
 せっかくのお祝い気分大判振る舞いのおカミも、我々のその様子を見て、首を振ってあきれている。
 「申し訳ない。これは日本人には食べられないよ。」

 夕方、車もまばら、リヤカーの姿に至っては影も形もない静かな通りを、ここ一番の晴れ着をまとった女性達がくり出してくる。

 昨日はゴミゴミとした喧騒の街、今日の午前中はいけにえの血がしたたる街。
 そして今は、華やかな祝い気分が街に溢れる。

 それにしても今日、バマコで、マリ国内で、世界中のイスラム教の国で、一体どれだけの羊がいけにえにされ人々の胃袋に入っていったのだろう。
 その羊達の姿に、つい丑用(どよう)のウシの日のウナギを連想してしまう日本人の旅人であった。


【食事】

朝:パン、カフェオレ
昼:リソース(炊込ご飯ソース掛)
夜:ごはん、羊モツ肉スープ(脂こくて食べられず)、羊肉のしょうが焼き

【トラベルメモ】

1US$ ≒ 660CFA(西アフリカセーファ・フラン)

【宿】
(バマコ)Chez Fanta 3500CFA/ドミトリー1人
※名物の情報ノートはもう無いとの事。
※近くの de la Paix(3000〜3500CFA/1人)の方が評判が良く過ごし易い様だ

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