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イチローとジュンコの夫婦珍道中

~バックパッカー日記~

プロフィール

ニックネーム:
イチローとジュンコ
居住地:
東京都
自己紹介:
2000年9月 日本を旅立ったイチローとジュンコは、飛行機で、南アフリカ・ケープタウンに降り立った。
二人はそこから日本まで、飛行機を使わずに、陸路と船のみで帰る。
アフリカ大陸南端の喜望峰から日本まで、アフリカ、東西ヨーロッパ、中東、シルクロードとまるまる1年かけての、夫婦珍道中。
野宿もしました。ゴリラと挨拶もしました。サハラを越え、ヒマラヤを越え。。
大自然、世界遺産、カルチャーショック、紛争の傷跡、そして、多くの出会い。
2001年8月無事帰国した二人の旅を振り返って、番外編コラムを掲載します。

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NoPhoto
カラコルム・ハイウエイを北へ (パキスタン)カリマバード→ガネシュ→ススト
エリア:
  • アジア>パキスタン>カリマバード[フンザ]
  • アジア>パキスタン>パキスタンその他の都市
テーマ:街中・建物・景色 鉄道・乗り物 
投稿日:2001/07/09 11:37
 朝、カリマバードから乗合車でカラコルム・ハイウェイのガネシュまで行き、そこで中国との国境方面の街、ススト行のバスを待つ。

 カラコルム・ハイウェイは、パキスタンからインダス川上流の谷沿いにヒマラヤを抜け、中国へと続く道で、かつてのシルクロードの一路である。

 チャイ(お茶)をすすりながらバスを待ちぼうけしていると、ようやく一台のミニバスが通りかかる。

 だがワゴンの車のミニバスは、ほぼ満員。ドライバーは、笑顔で車の屋根の上の荷台を指差している。

 「仕方ないな、もう。」
 Junkoはただ一つだけ空いていた社内の座席に座らせ、自分はその車の屋根の上の荷台の荷物の上に腰をおろし、荷台の鉄のバーをしっかり握りしめる。

 道は舗装されているとは言え、ここはヒマラヤに抱かれた谷合、右へ左へ車体を傾けながらミニバスは谷をのぼって行く。

 こうしてミニバスの屋根の上に乗っていると、道路脇の谷底が間近に迫ってくるように見える。
 谷底は雪解け水の激流だ。落っこちない様に足を踏ん張る。

 ガネッシュを出て1時間程たっただろうか、突然冷蔵庫を開けたかのような冷風が吹きつける。
 見ると、斜面にへばり付く氷河の姿。
 「うーん、クールだ!!」
 青空天井のバスの屋根の上に乗っていたからこその味わいだ。

 まさかカラコルムハイウェイをこんな形で満喫する事になろうとは…。

  後方から接近してきた、立派なジープに乗るお金持そうな白人のおじさんが、自分にカメラを向けシャッターを押している。おじさんはツアーかしら?

 「そっちは快適そうだねえ。ここは大変だけど気持ちいいよー!!」


【食事】

朝:チャパティ、ミルクティー
昼:チキンライス
夜:チキンケバブ

【トラベルメモ】

1US$ ≒ 60PR(パキスタン・ルピー)
・ カリマバード→ガネシュ 乗合車 10分 7PR/一人
・ ガネシュ→ススト ミニバス 2.5時間 80PR

【宿】
(ススト)Asia Star Hotel 100PR/ドミ一人

シャンドゥール峠越え I  1
シャンドゥール峠越え I (パキスタン)チトラル→ソーラスプール
エリア:
  • アジア>パキスタン>パキスタンその他の都市
テーマ:街中・建物・景色 鉄道・乗り物 
投稿日:2001/07/05 11:02
 朝、バス乗場に停車する乗合トラックに荷物をのせ、出発を待つ。

 これから目指すはシャンドール峠と、峠の向こうのギルギット。
 景色は素晴らしいがかなりの悪路と聞いている。

 昨日の午後、手頃な金額でジープがチャーターできたらと、チトラルの街中訪ね歩いてみたが、話をするたび言い値が下がったり跳ね上がったりする者や、車を見たいと言うと急に慌てた顔をして、明日朝でないと見せられないと言い出したりする者など、怪しいヤツラばかりで、信頼できそうなジープの所有者は見つからず。
 仕方なく、今朝、乗合トラックの発車を待っている次第だ。

 乗合では、シャンドール峠を越え、いっきにギルギットまで行く事はできない。途中、途中にある小さな村で乗り継いで行かなくてはならない。
 おまけにある程度乗客が集まらないと出発しないので、この乗合トラックもいつ出発することやら。今日中に出発できればいい方だろう。

 シャンドール峠とその向こうのギルギットまでの道のりは遠そうだ。
 一向に出発しそうにない乗合トラックを横目に、茶屋でお茶をすすっていると、痩せたおじさんが話しかけてくる。
 「どこに行くんだい?ギルギット?オレのジープで行かないかい?」
 茶屋の外に出て値段交渉。「7000ルピー」と言うおじさんに「6000ルピーでどうか。」と返すと、おじさん「OK」。

 自分とJunkoの他にもう2人、宿で知り合ったカップル2名が一緒なので我々は総勢4名。6000ルピーなら一人当り1500ルピー、悪くない。

 でもまだまだ油断は禁物
 「車を見せてもらえますか?」
するとおじさんは、
 「ちょっと待って」
と、大慌てで立ち去り、小ギレイなジープで現れる。

 おじさん、大口客の我々を逃したくない一心が外見ににじみ出ている。人も良さそうだ。
 「よし、OK!」
 乗合トラックに載せておいた荷物をおじさんのジープに乗せかえる。

 本日は、ここ数日間で一番の快晴。

 谷にそって走り出したジープの前、谷の向こうに、鋭角でずっしりとした白銀の頂きが青空にそびえる。
 標高7690m、ティリッチミール峰だ。

シャンドゥール峠越え I  1

 そう、ここはもうヒマラヤ山脈の一端なのだ。

 ジープは険しい谷の崖を削った様な道を、ガタガタと進む。

 眼下の谷底では、激流の川が豪音を立てている。
 季節は夏。ヒマラヤからの雪解け水が、ふんだんに流れ込んでくるのだろう。あんな所に落ちてしまったらひとたまりもない、
 「おじさん安全運転でお願いします!!」

 谷を進むにつれ、幾つものごつい雪山に間近に取り囲まれて行く。

 午後2時半過ぎ、ジープはシャンドール峠の手前の小さな村、ソーランスプールの簡素な食堂兼宿に停車。
 おじさん、今夜はここに泊まり明朝、峠を越えると言う。

 目の前には雪山の頂き、村には小川のせせらぎを囲む緑が萌える。
 悪い所じゃなさそうだ。

 我々2人とも、窓の無いジープで悪路をきたので体中あせと砂ボコリだらけ。宿にシャワーはない。まだ、空に日は高い。
 思い立ったら吉日だ。水着を着けて、畑のアゼ道を小川へ向かう。

シャンドゥール峠越え I  2

 そっと足を小川の水につけてみると、
 「ウヒャー!!」
汗ばむ夏日の天候にもかかわらず、川の水が、とても冷たいのだ。

 まるで氷水のよう。つけたつま先が凍えしびれる。さすがは7000m以上の高地からやってきた、ヒマラヤの雪解け水だ。

 この冷たさではとても体ごと水につかって泳ぐ事はできず、身震いしながらの水浴び。

 それでも慣れてくると、清流の冷たさが心地良い。
 何よりおいしい空気と、豊かな自然に取り囲まれたこのひと時が爽快だ。

 「アルプスのおいしい水」ならぬ、「ヒマラヤの冷たい水」で、すっかり心も体も洗われる。


【食事】

朝:パン
昼:ウリの煮込、ご飯
夜:パン

【トラベルメモ】

1US$ ≒ 60PR(パキスタン・ルピー)
・ チトラルからギルギットまでジープをチャーター 一台6000PR。最初2泊3日掛かると言われたが、実際は1泊2日でギルギットに着いた。

【宿】
(ソーラスプール)名称不明、ソーランスプールにただ一件ある簡素な安宿、部屋はドミトリーのみ 100PR/ドミ一人

秘境 カラッシュ・バレー III  1
秘境 カラッシュ・バレー III (パキスタン)チトラル→カラッシュバレー・ブンブレットのブルーン村
エリア:
  • アジア>パキスタン>パキスタンその他の都市
テーマ:鉄道・乗り物 
投稿日:2001/07/04 10:58
 チトラルから来た時は割と乗り心地の良い乗合ジープだったのだが、チトラルへ戻る今朝は、オンボロの小型トラックの荷台に、積み荷と一緒に多勢の乗客にもまれゆられる最悪の乗り心地。

 「カラッシュは本当にいい所だったな。」
と、余韻にひたりながらブンブレットのブルーン村を後にするも、ボロトラックの荷台にしがみつき、振り返る事もできず。

秘境 カラッシュ・バレー III  1

 さあ、明日からは、ヒマラヤを越えて中国へ向かう為の基点となる街、ギルギットを目指し、標高3700mのシャンドゥール峠を2〜3日かけて越える予定だ。

 チトラルに着いたら、峠を越える為の車探しをしなくちゃ。

 峠はかなりの悪路と聞いている。
 手頃な値段のジープが見つかればいいんだけど。。。

【食事】

朝:チャパティ、ゆで卵
昼:オクラ、ヤギ肉煮込、ご飯
夜:タマネギサンド、パン

【トラベルメモ】

1US$ ≒ 60PR(パキスタン・ルピー)
・ブンブレット・ブルーン村→チトラル 乗合小型トラック 2時間 30PR

【宿】
(チトラル)Al Falooq Hotel 150PR/W一室

NoPhoto
パキスタン・バスの旅 (パキスタン)ラルカナ→サッカル→サッカバル→ラワールピンディへ
エリア:
  • アジア>パキスタン>パキスタンその他の都市
  • アジア>パキスタン>サッカル
テーマ:鉄道・乗り物 
投稿日:2001/06/25 14:53
「早く涼しい所へ行きたい。」

 モエンジョダロと並んで有名なインダス文明の遺跡、ハラッパにも興味があったが、モエンジョダロ以上に荒廃したハラッパ遺跡は見るべき物もなく、
 「ハラッパは本当に原っぱだった。」
との話も聞いていたので、これはパス。

 ラホール等パキスタン南部の身所も躍ばし、標高も高く過ごし易いと言われる、ヒマラヤに見下ろされるパキスタン北部をさっさと目指す事にする。
 ともかく暑いのだ。

 そんな我々が次に目指すのが、ラワールピンディ。
 ここラルカナからどうやって行けば良いのか、はっきりとした情報は持ち合わせていないのだが、まずは近郊の都市、サッカルへバスで向う。

 「さあ、聞き込み調査だ。」
 サッカルのバスターミナルで荷物を置き、Junkoに見張り番を頼むと調査開始。
 「ラワールピンディ?イングリッシュ?」
と、バスターミナル中を尋ね歩く。

 やがて英語のできる人が現れ、周囲に集まった人々と相談しながら教えてくれた行き方は、
 「まずそこのミニバスでサッカバルへ行きなさい。そこからラワールピンディ行のバスがあるから。それが一番早いよ。」
 どうやら、ここサッカルからラワールピンディ行の直行バスはない様だ。

 それにしてもサッカバルって一体どこなんだろう。手持ちの地図には見つからない。
 でもここはパキスタン、そして我々は遠い異国日本からの旅人、地元パキスタンの皆さんの言う事を信じよう。
 バナナをかじりながら、サッカバル行のミニバスに乗る。

 3時間後、ミニバスはサッカバルと呼ばれる街の小さな空地に到着。
 ミニバスの乗務員は空地の隅のほったて小屋を指さす。そこでラワールピンディ行のバスチケットを買い、杏などかじって喉を潤しながら夕刻発のバスを待つ。

 やがて現れた、大型のエアコン付のバス。ボディ側面に、大きく「ラワールピンディ」とカラフルに描かれているその姿を見て、ホッとひと息。
 これに乗れば、ラワールピンディへ辿り着けそうだ。

 見かけは良かったんだけど、その夜行バス。乗って走り出すと、揺れる弾む。おまけに車内に鳴り響く大音量のミュージック、
 「うるさーい!!」
これじゃゆっくり寝れやしないよ。

 出発して数時間後、丁度腰がつらくなり始めた頃、バスは食事休憩で停車。外でゆっくりカレーを食べていると、
 「何やってんだ、もうみんな待ってるぞ、急いで!!」
と、バスの乗務員が呼びに来る。

 なんだか随分急がせるね。こっちは言葉も通じないのに注文したり、食べなれないカレーをチャパティと一緒に手で食べたり、そんなに急げないんだよう・・・。

 そして再びバスの車内でやかましい音楽のタブラのリズムにのって、必要以上に揺れてハズんで、ラワールピンディを一路目指す。


【食事】

朝:レーズン
昼:カレーライス、杏
夜:チキンカレー

【トラベルメモ】

1US$ ≒ 60PR(パキスタン・ルピー)
・ラルカナ→サッカル(バス)2.5時間 25PR
・サッカル→サッカバル(ミニバス)4時間 55PR
・サッカバル→ラワールピンディ(夜行バス/エアコン付)16:00発 翌8:00着380PR

NoPhoto
50カ国目、パキスタン入国 (イラン)バム→ザヘダン→ミルジャワ→(パキスタン)タフタン→クエッタへ
エリア:
  • 中近東>イラン>バム
  • 中近東>イラン>イランその他の都市
  • アジア>パキスタン>パキスタンその他の都市
テーマ:鉄道・乗り物 
投稿日:2001/06/22 14:27
 今日はイランからパキスタンへ国境超え。

 ここバムから国境近くのザヘダンまでのバスは、早朝6:30発。
 市内バスはまだ走っていないので、街外れのバスターミナルまで白人のカップルとタクシーをシェアする。

 彼らも旅行者で、パキスタンへ向うと言う。
 その風貌からしてかなり旅慣れているカップルとお見受けした。旅は道づれ、
 「一緒にパキスタンへ行きましょう。」

 宿の前でひろったタクシーがバムのバスステーションに到着する。支払いをしようとすると、
 「もう払ったよ。」
と白人男性。
 「いくらでした?」
 「10000リアル。」
 なにー!!宿のある街中からバスターミナルまでたった5分余り、タクシー一台3000〜4000リアルが相場だよ。高くても5000リアル位でしょ。旅慣れしてると思ったんだけど、随分金払いがいいね。
 こちらの表情を見てあおの白人カップルの彼、どうやら察したらしい。
 「Did I pay too much?(払い過ぎだったかな?)」
 「Yes」
と説明すると、
 「申し訳ない。」
と丁重に謝られてしまう。

 「いいよ、いいよ、もう仕方ない。気にしてないから。」
と、我々2人分、5000Rlを手渡す。

 これじゃ我々2人だけでタクシーに乗った方が安上がりだった、返って高くついたよ。
そう思う反面、
 「おいおい、気にしてなかったんじゃないの。気を取り直して行こうよ。」
と自分に言い聞かせる。

 バムのバスステーションから乗ったバスがザヘダンに着くと、すかさず今度は自分で国境のミルジャワまでのタクシー探し。ドライバーと料金交渉を済ませる。
 相場は一人20000リアル前後と聞いていた。

 バスからおりてきた白人カップルに、
 「国境までのタクシー見つけておいたよ。ほらあそこの車。」
 「いくらだい?」
 「一人15000リアル。」
 「ナイス。さっきは本当に悪い事をしたね。」
もういいよ、本当にもう気にしてないから。

 国境では、イラン出国、パキスタンへの入国とも、いたってスムーズ。

 国境パキスタン側のタフタンで、たむろする闇両替屋と両替を済まし、砂嵐に近い砂ぼこりが舞う中、クエッタ行のバスの出発を待つ。

 Junkoは早速、待ってましたと言わんばかりにチャドルをぬぐ。  ここパキスタンも、かなり保守的なイスラム教国だが、イランの様に外国人女性までチャドル着用を法律で強制まではしていない。

 夕方、クエッタ行のエアコン付のバスに乗る。

 人が乗る前に、通路から座席の下から足元まで、既に車内は荷物でギッシリ。
 我々乗客もまるでその荷物の一つかのようにオンボロのガタガタイスにお尻を放り込む。

 せっかくのエアコン付なのに、一部窓ガラスもなくビニールをかぶせてテープでとめている。
 エアコン自体もボロそうだし、あんまり効きそうにない。

 隣を見ると、あの白人カップルも積荷に囲まれた小さなボロイスの上で体を折り曲げ、苦しそうだ。

 さっさとクエッタに着くように、早目に寝る事にしよう。


【食事】

朝:ナン、パン
昼:ナン、パン
夜:ナン、パン

【トラベルメモ】

1US$≒約8000Rl(イラン・リアル)
1US$ ≒ 60PR(パキスタン・ルピー)
・バム→ザヘダン(バス)4.5時間 9500Rl
・ザヘダン→ミルジャワ(乗合タクシー)1時間 15000Rl
・(ミルジャワで国境を越えるとタフタン)
・タフタン→クエッタ(夜行バス)16:00発 翌6:00着 250PR

・パキスタン・ビザ 要否未確認。取っておいた方が無難とのことで、我々はトルコのイスタンブールで取得。

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