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イチローとジュンコの夫婦珍道中

~バックパッカー日記~

プロフィール

ニックネーム:
イチローとジュンコ
居住地:
東京都
自己紹介:
2000年9月 日本を旅立ったイチローとジュンコは、飛行機で、南アフリカ・ケープタウンに降り立った。
二人はそこから日本まで、飛行機を使わずに、陸路と船のみで帰る。
アフリカ大陸南端の喜望峰から日本まで、アフリカ、東西ヨーロッパ、中東、シルクロードとまるまる1年かけての、夫婦珍道中。
野宿もしました。ゴリラと挨拶もしました。サハラを越え、ヒマラヤを越え。。
大自然、世界遺産、カルチャーショック、紛争の傷跡、そして、多くの出会い。
2001年8月無事帰国した二人の旅を振り返って、番外編コラムを掲載します。

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命の水 (イラン)マシュハド→バンダルアッバスへ
エリア:
  • 中近東>イラン>マシャド
  • 中近東>イラン>イランその他の都市
テーマ:鉄道・乗り物 
投稿日:2001/06/19 14:09
 イランは暑い。特に5月から7月のこの3ヶ月間は、一年で一番暑い季節だそうだ。

 これまでイランの旅では、全てエアコン付のバスを利用して来たが、今日乗るバンダルアッバス行のバスはエアコンなし。
 バンダルアッバスに着くのは、マシュハドを出てから20数時間後。

 街を出てしまうと、窓の外はほぼガレキの砂漠、見るべき物もない。
 ひたすら心を無我の極地に近づけて車内で暑さをしのぐ。

 車内に大きな氷塊入りの飲料水のタンクが設置されているのが、せめてもの救いだ。

 彼らは水の大切さをよくわかっている。

 そして旅人は、ここイランでも、水の大切さを身につまされる。


【食事】

朝:パン
昼:パン
夜:肉シチューとライス

【トラベルメモ】

1US$≒約8000Rl(イラン・リアル)

NoPhoto
まだ見ぬイランへ(旅のルート) (イラン)テヘラン→マシュハドへ
エリア:
  • 中近東>イラン>テヘラン
  • 中近東>イラン>マシャド
テーマ:鉄道・乗り物 
投稿日:2001/06/17 12:51
 イランの旅のハイライトと言えば、イスファンとペルセポリス。
 だが我々は、イランを旅するのは今回で2度目。イスファンもペルセポリスもそれはそれは素晴らしい所で、イランの2大ハイライトである事に異議はないが、どちらも前回訪れているので、今回はあえてこの2大ハイライトを結ぶルートから外れ、まだ訪れたことのない場所を選んで旅する事にした。

 テヘランを出て我々がまず目指したのは、マシュハド。
 そこはイスラム教シーア派の聖地なのだ。

 イスラム教徒でない我々は、サウジアラビアのメッカを訪れる事は事実上不可能。
 マシュハドは、イスラム教徒でない我々でも行ってその姿をこの眼にできる、最大かつ最も厳さかで権威のあるイスラム教の生きた聖地なのだ。

 ともかく、イスラム教と言うのは我々にはミステリアスだ。
 我々は明日、その聖地を訪れる。

 キリスト教の聖地であるイスラエルのエルサレムを訪れた時よりも、胸が膨らむ。

 マシュハドは聖地としていかに輝き、人々はそこでいかに祈っているのだろうか。



【食事】

朝:アイス
昼:ドーナツ、マフィン、メロンジュース
夜:ナン

【トラベルメモ】

1US$≒約8000Rl(イラン・リアル)
・テヘラン→マシュハド (夜行バス/エアコン付)
(17:00発の切符を買ったのだが)19:00発 翌8:30着
(35000Rlで切符を買ったのだがなぜか乗車時500Rl払戻され)30000Rl/一人当り

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事故!! (トルコ)ドゥ・バヤ・ズィット→ギュルブラック→(イラン)テヘラン
エリア:
  • 中近東>トルコ>ドウバヤジット
  • 中近東>イラン>テヘラン
テーマ:鉄道・乗り物 
投稿日:2001/06/14 12:29
 昨夕、マクーを出た我々を乗せた夜行バスは、深夜日付をまたいでも快調にテヘランへ向かって走り続けている。
 事は順調に運んでいる様に思えた。

 エアコンの効いた車内でニ人ともウトウトしていたその時、
 「キキーッ」
突然バスは右に、そして左に大きく蛇行。そして
 「ドカン!!」
激しい衝撃音。

 停車したバスから、慌てて運転手と乗務員が飛び降りて行く。

 窓から身を乗り出して外を見てみると、対抗車線の路肩に停車したバスの後方に片側のボディーを大きくくぼませた乗用車がひっくり返っている。
 「事故だ!」

 状況から見ると、前方の車をムリに追い越そうとした我々のバスが、対抗車線に出て、対向車の側面に衝突したようだ。

 ひっくり返った乗用車からかつぎ出される男、見た目には大事には到っていないようだ。

 我々のような旅をしていて最も心配なのは、治安や病気より、事故だ。交通秩序が整っていない国で移動中、事故に遭う確率は決して低くない。

 我々もこの旅で、幾度も谷底へ落ちたバスやトラック、無残に焼け転げ、骨だけになったワゴン、その他多くの事故の跡を目にし、その度、旅の安全を祈って来た。
 だがついに自分達の乗るバスが事故に巻き込まれ・・・いや、事故の当事者となってしまった。

 「我々の身に何も無かった事は不幸中の幸いだった。」
と、バスの中で事故処理が終わるのをひたすら待つ。

 やがて現場にはパトカーが到着し、警官、目撃者、当事者らが輪を作って話し合っている。もちろんヤジウマ達も、辺りに車を停め、様子をうかがっている。
 不幸中の幸いだったとは言え、一体バスはいつ再出発していつテヘランへたどり着ける事やら、これは長くかかりそうだ。

 途方に暮れて車内で待ちぼうけする事2時間余り。後から来た同じ会社のテヘラン行のバスに乗り移り、ようやく旅はまた動き始める。
 ふうっ。もしあの事故で大事に到っていたら・・・

 「運転手さん、安全運転でお願いしますよ!!」

 朝、何とか無事にテヘランに到着、胸をなでおろす。


【食事】

朝:スミット、干杏
昼:シュークリーム、メロンジュース、干杏
夜:ナン、干杏

【トラベルメモ】

1US$≒約8000Rl(イラン・リアル)

【宿】
(テヘラン)Hotel Mehl 35000Rl/W-1室・シャワー付

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トルコ・バスの旅 (トルコ)ギョレメ→カイセリ→マラテヤ
エリア:
  • 中近東>トルコ>トルコその他の都市
  • 中近東>トルコ>カイセリ
  • 中近東>トルコ>マラティヤ
テーマ:鉄道・乗り物 
投稿日:2001/06/11 11:53
 バスでのトルコの旅は概ね快適だ。
 切符売場では、目的地まで行くバスがない場合でも、乗り継ぎ地点までのバスと、接続を取ってその先の目的地まで乗り継ぐバスの切符まで手配してくれる。
 バス自体も大型のエアコン付きで、乗り心地も良く、夜行長距離バスも多く走っているのでぐっすり寝ている内に目的地に着いてしまう。

 そしてトルコの長距離バスならではと言えるのが、少々過剰とも思える車内サービス。
 バスには必ずパーサならぬ専門のサービスボーイが乗車しており、折あるごとに乗客一人一人にコロンヤと呼ばれる香水をふりまく。その量からして差し出した手の平の内にしたたるほどの過剰ぶり。
 おしぼりに、コーラやコーヒー等の飲み物のサービスは当たり前、時にはおやつまで差し出される。

 そんなにサービスを提供しているのに、もっとなんとかして欲しいのがトイレ。
 どのバスにもトイレは設置されてはいるのだが、我々が乗車した全てのバスで、そこは単なる物置になっており、トイレとして機能しておらず。
 エアコンがガンガンに効いた車内では、コーラやコーヒーを差し出されるがままに飲まされると、どうしてももよおしてしまうのが人間の生理。ところがバスは中々休息を取らず、やっと停まったドライブイン兼ガソリンスタンドの様な所ではトイレは有料ときた。

 今日もそんなトルコ各地を縦横無尽に結ぶ長距離バスにて、マラテヤを目指す。

 恒例の車内サービスで差し出された小さな紙のパッケージ。 「お菓子かなにかの様だが、何だろう?」と開けてみると、鮮やかなオレンジ色のツヤの良いプクプクの干しアンズが2つばかり。
 我々が乗っているのはマラテヤに本社があるバス会社のバス。そして干しアンズはトルコでも有名なマラテヤ名物なのだそうだ。

 かじってみると、干されているとは言え、半生タイプ、その柔らかい食感としつこ過ぎない酸味の効いた甘味がとてもおいしい。

 ご当地の名産を出すとは、これは過剰サービスの中にあっても、とっても嬉しい気の利いたサービスだ。


【食事】

朝:(自炊)パスタ
昼:パン、干杏、クッキー
夜:ドルネケバブ(焼きチキンそぎ肉のサンドウィッチ)、ギョズレメ(パイ)、プディング、ヨーグルト

【トラベルメモ】

1US$ ≒ 1100000TL(トルコ・リラ)
・ギョレメ→マラテヤ(バス、カイセリで乗り継ぎ)11:00発、19:00着 15000000tl

【宿】
(マラテヤ)Hotel Taharan 4000000/W-1人

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ブカレスト珍道中 (ルーマニア)ブラショフ→ブカレスト
エリア:
  • ヨーロッパ>ルーマニア>ブラショフ
  • ヨーロッパ>ルーマニア>ブカレスト
テーマ:街中・建物・景色 鉄道・乗り物 
投稿日:2001/05/26 15:49
 夕方、ブラショフから乗った列車がブカレストの駅に着くと、
 「ん?何か違う」
 先日、ベオグラードから到着した時と駅の様子が違うのだ。

 ホームで、我々が乗ってきた同じ列車から降りてきたおじさんに聞いてみると、おじさん、向こうの方だと指差している。

 ブカレストには、メイン・ステーションのブカレスト・ノルド駅の裏手に国内路線の一部だけが発着するもうひとつの小さなブカレスト・ノルド駅が存在し、我々はその小さい方に到着したのだ。
 駅名はどちらもブカレスト・ノルド駅だが、一方からもう一方へ行くには一度改札を出て歩かなくてはならない。

 小さい方の駅の改札を出て間もなく、大きい方の駅への小さな入り口が見つかるが、入ろうとするとガードマンに制止されてしまう。これから乗る列車の切符を持っていないと入れないのだそうだ。
 そして、ホームの先端の方にある駅舎まで外から歩いて行くように言われる。

 歩く距離は大きな駅の長いホームの端から端までと言ったところ。荷物を背負って、よっこらよっこら歩く。

 我々は、今夜発のブルガリア・ソフィア行きの夜行列車の切符が買いたいのだ。

 ところが、もう一方の割と立派な駅舎にあるいくつかの入り口では、
 「切符売り場は駅の中を通ったあっちの方にあるが、駅に入るには入場券を買わなくてはいけない。」
と、言われる。
 見ると、地元ルーマニアの人たちも駅に入るのに入場料を支払っている。

 仕方なく、入り口に立つ女性に入場料を支払い駅舎内に入ると、確かに言われた通り駅舎の奥に切符売り場がある。だが切符売り場には、駅舎内からの入り口とは別に、入場料を支払わずに外から直接入ることができる別の入り口があるではないか。

 何人もの入り口に立つ検札官に切符売り場の行き方を尋ねたのに、皆入場料を払って中を通れと言うばかりだった。どうしてこのことを教えてくれなかったのだろう?
  もしや検札官たちは、事情のわからぬ人たちから適当に入場料を徴収して、小遣い稼ぎでもしているのではないか?

 切符売り場の窓口で尋ねると、深夜発のソフィア行きの列車の切符は夜10時過ぎからでないと販売されないと言われる。

 仕方ないので、それまで荷物を預けてブカレストの街でもぶらつくかと荷物預かり所を尋ねると、
 「荷物預かり所は駅の構内にあって、切符を持たずにそこに行くには入場料を払わなくてはならない」
と、言われる。

 「我々の列車は切符は夜10時にならないと売ってもらえない。それまで荷物を預けたいのだが。」
と、いくら説明してもダメ。

 ところが見ると、駅にたむろするクシーの客引きなどの怪しいやからは、検札官にさっとタバコなどを手渡して、入場料を支払うことなく駅を自由に出入りしている。更に、物乞いの子供などはすました顔で何事もなく出入りしているではないか。どうやらそちらは見てみぬふり。

 ルーマニアのブカレストの駅は治安が悪いことで有名なので、切符を持たない人が駅へ入るのを有料にして規制し始めたとは聞いていた。
 しかし現状を見ると、検札官たちは、注意してもお金が出てこない物乞いの子供などは無視。客引きなど怪しいやからからはワイロ。そして事情のわからない旅行者などからは必要以上に入場料をふんだくろうとする。
 駅内の治安のためではなく、検札官が私腹を肥やすのに一生懸命なだけではないか。

 「こうなりゃ意地だ。言われるがまま入場料を払って、やつらの懐を喜ばせるくらいなら・・・」
 ブカレストの見どころは少ない、そしてそれらは駅から決して近くはないが遠くではない。
 ちと骨が折れるが荷物を背負ったまま駅を離れ、細い足でブカレストの街中に繰り出す。

 地図を見ながら、重い荷物を背中によちよちと、歩って歩って、革命広場から旧共産党本部とまわり、かつての独裁者チャウシェスク大統領がいた、国民の館の前に座って一休み。
 国民の館とは名ばかりで、困窮する国民から徴収した金を使ったチャウシェスク一家の私欲の館だったそうだ。国民の恨みをかったチャウシェスク夫妻は革命と共に処刑され、当時、その戦慄の映像がテレビや新聞で報道されたのをよく憶えている。

 夜、駅へ戻り、今度は専用の無料の入り口を通って切符売り場へ。ソフィア行きの列車の切符を購入する。

 脇を見ると、駅構内への入り口の検札は相変わらずで、怪しいやからたちだけは無銭で自由に出入りし続けている。

 一般の善良な市民たちはそんなことはしないので、駅内で怪しいやからに遭遇する確立は、かつてより高まってしまったと言える。

 以前から治安に関しては評判が悪いブカレスト。
 我々のように意地を張るのはどうかと思いますが、駅では十分お気をつけ下さい。。


【食事】

朝:パン
昼:パン
夜:ベーグル

【トラベルメモ】

1US$ ≒ 28000Lei(ルーマニア・レイ)
・ブラショフ→ブカレスト (列車)4時間 184000Lei
・ブカレスト→ソフィア (夜行列車) 24:00発 翌10:00着。 ---Lei。

【宿】
深夜発夜行列車。

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