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イチローとジュンコの夫婦珍道中

~バックパッカー日記~

プロフィール

ニックネーム:
イチローとジュンコ
居住地:
東京都
自己紹介:
2000年9月 日本を旅立ったイチローとジュンコは、飛行機で、南アフリカ・ケープタウンに降り立った。
二人はそこから日本まで、飛行機を使わずに、陸路と船のみで帰る。
アフリカ大陸南端の喜望峰から日本まで、アフリカ、東西ヨーロッパ、中東、シルクロードとまるまる1年かけての、夫婦珍道中。
野宿もしました。ゴリラと挨拶もしました。サハラを越え、ヒマラヤを越え。。
大自然、世界遺産、カルチャーショック、紛争の傷跡、そして、多くの出会い。
2001年8月無事帰国した二人の旅を振り返って、番外編コラムを掲載します。

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6 - 10件目まで(32件中)

市場のラクダとダナキル砂漠の塩板  1
市場のラクダとダナキル砂漠の塩板 (エチオピア)マカレレ
エリア:
  • アフリカ>エチオピア>エチオピアその他の都市
テーマ:街中・建物・景色 
投稿日:2000/12/23 18:40
 「ピトッピトッ」
早朝、夜明け前、外から聞こえてくる水滴の音。
 「もしや?」
すると
 「ジャー」
早速誰かがシャワーを浴びている音がする。慌てて飛び起き、水道の蛇口をひねってみると、
 「水が出る!」
 時計を見るとまだ朝の5時過ぎ。外気は寒いが、そんな事構っては要られない。前の人がシャワー出るのを待って、すかさずシャワールームへ。
 「あーっ、すっきりさっぱり。」
サッパリはしたが、早朝の水のシャワーの後は体温を奪われ、身震いがする。

 「マカレのマーケットでは、ダナキル砂漠からラクダの商隊によって運ばれた塩の延べ板を背負ったラクダの姿を見ることができる。かつてその塩板は通貨 として通用し、金の延べ板と交換された」
と言う話をどこかのガイドブックで読んで期待していたのだが、意外にも現在我々が立つここマカレは、かなり近代的な都会だ。
 きれいに舗装された広いアスファルトの道には蛍光灯の街灯が並び、銀行、ホテル、レストラン、商店が華やかに連なり、ビルもそびえる。まるでミニアジス。

 昨夕到着した時に思った。
 「こんな都会のマーケットにラクダなんているだろうか。」
まして、塩の延べ板を背負ってなんて、いにしえの風景が残っているとはとても考えにくい。

 我々には今時間的余裕がない。
 「こんな都会のマーケットなんて跳ばして、さっさと先に進もうか」と今日の朝にもマカレを発とうかとも思ったのだが、何でも想像だけで決めつけてしまっては良くない。

 マカレで一日ゆっくりして、ダメもとでマーケットに行って自分の目で確かめてみよう。ここまでヒッチハイクでの移動も順調に来ている。例え期待外れでも、ここらで一日ぐらい休養を取るのも悪くないだろう。

 朝ごはんは、小ギレイなオシャレなPastryでブンナ入りワタツ(カフェラテ)とケーキ。熱々のカフェラテをすすりながらまた思う。
 「こんなオシャレな店の道の先に、そんなマーケットが未だ残っているだろうか。」

 朝食を済ますと、まずは街の中央にそびえる教会へ。教会は、アスファルトのメインストリートを少し路地に入った所に静かに建っている。

 路地に折れて教会の周辺をふらふらと歩くと、「おや?」何だかメインストリートから見る様子と違っている。

 石のレンガを積んで建てられた教会の周りの家並も石造り。朴とつとした石造りの街並みがそそと朝日に照らされている。
 こんな石造りの街並みは、エチオピアの他の街では見ていない。

 開いている門からその内の一軒を覗き込むと、広々とした中庭があり、居心地が良さそうだ。ふと見上げると「Hotel」と看板が掲げられ、高くそびえる教会に見守られている。

 荷物を持って宿をこのホテルに移動すると、お待ちかねのマーケットへ。

 近代的な都会のマーケットにしては、雑然とした賑わいがあるが、やはりそこに「塩板を背負ったラクダの商隊」の姿は見られない。
 それでも、マーケットには荷物を背負ったラクダやヤギに羊、ロバや馬が並び、店には塩の延べ板の姿もある。

市場のラクダとダナキル砂漠の塩板  1

 現在でもダナキル砂漠からどこかまでは、この塩板がラクダの商隊に背負われて運ばれているのだろうかと、思いをはせる。

 あわゆくば、何も見ずに跳ばしてしまおうかとも思ったここマカレ。一見は都会だが、ゆっくりふらふらしてみると、どうしてどうしてなかなか味わいのある街並みと風景が残っている。おまけに都会ならでは、Pastryやレストランでの食事もおいしく大満足。精気も養う。

 「跳ばさないでよかった。」



【食事】

朝:ワタツ+ブンナ、ケーキ
昼:スパゲティ
夜:スパゲティ

【トラベルメモ】

1US$ ≒ 8B(エチオピア・ブル)

【宿】
・Omutsu Sigh Hotel (マカレ中央教会近く)20B/W1室
キレイ、静か、中庭があり落ち着いてくつろげる。共シャワー付あり。

NoPhoto
ヒッチハイクで旅は続く (エチオピア)ウォルディア→アリマタ→マカレ
エリア:
  • アフリカ>エチオピア>エチオピアその他の都市
テーマ:鉄道・乗り物 ホテル・宿泊 
投稿日:2000/12/22 17:59
 我々の次の目標はマカレ。
 昨日聞き込み調査をした所、マカレ行のバスはデシが始発、朝8時頃ウォルディアを通過するが、満員で、乗れない事も多いらしい。乗れなかったらまた翌朝バスを待たなくてはならないそうだ。

 我々は今、時間と格闘中、そんな悠長な事はしていられない。乗れるかどうかわからないバスを待つより、積極的に行こうと、朝4時過ぎ、まだ暗い中、ウォルディアのピアッサの道端にバックパックを置いてJunkoと2人で座り込む。

 そして朝5時前、マカレへ行くと言う大型のトラックをヒッチ、助手席に乗せてもらえた。
 トラックは決して早くないし、大型のせいかかなりの振動で我々を揺さぶるが、フロントガラスから臨む夜明けの風景は素晴らしく、乗れるかどうかあてにならない、乗れたとしても苦しいバスより、ずっといい。

 ただ気になることが一つ。ドライバーのおじさん「スントノゥ(アムハラ語でいくら?)」といくら聞いても全く相手にしてくれないのだ。
 まあ、悪い人じゃなさそうだし大丈夫だろう。

 ところが徐々にギアの調子が悪くなり出し、おじさんが思い切りクラッチを踏み込んでもなかなかギアがおじさんの思い通り入らなくなる。
 そして、とうとうアリマタという街で、我々は降ろされてしまう。

 おじさんはトラックのエンジンルームを開けて、修理をし始めながら手を振って、
 「マカレへ別の車を拾って行け。」(本当はなにを言っていたのかわからないが、多分こう言っている)

 最後までお金も請求されなかった。最終目的地のマカレまで、このやさしいおじさんのトラックで、無料で連れて行ってもらいたかったのは山々だが、故障ではこれはもう仕方ない。
 親切なおじさん「アムサギナロ(アムハラ語でありがとう)」

 約30分後、マカレへ行くと言う荷台に荷物を高く積みこんだイスズのトラックをヒッチ。今回も助手席が空いていた。「ラッキー。」

 マカレにはラクダもいるし、先にはダナキル砂漠も控えていると聞いていたので、マカレまでの道のりは荒涼たる大地が拡がっているのかと思っていたのだが、さにあらず。

 峠、峠、また峠。幾つもの峠を幾重にもつづら折りした道が上り下り、トラックは超低速でその険しい峠道を進む。
 段々畑が連なる峠の風景はなかなかキレイだ。

 途中、あざやかなオレンジ色のニンジンを湧き水で洗って路地売りする人の姿が現れる。
 トラックの乗務員助手とドライバーは、窓からそのニンジン6本1ブルで仕入れるとバリバリとそのままかじり出す。かじられたニンジンを見ると、中身もみずみずしくおいしそうだ。

 エリトリアとの戦争の残骸か、幾台か廃棄されたボロボロの戦車の姿もある。

 突然、トラックのカーオーディオにかけられたテープから聞き覚えのある旋律が。ワムの「ラストクリスマス」だ。
 「そう言えばそろそろクリスマスだね。」

 それにしても我々を乗せたトラックの低速ぶり。明るい内にマカレに着いたら、さっさとマカレの見物を済ませ、明日にもアクスムに旅立とうとも思っていたのだが、峠の向こうにこつ然と大都会マカレの街が現れたのは日の入り直前。
 マカレで宿を探したりしている内に日は沈み、今日の所はここでゲームオーバー。

 昨日トラックの荷台と馬車でたんまり砂をくらったままシャワーも浴びていない我々は、早速宿でシャワーをリクエスト。ところが、今、この宿は断水中だというではないか。
 シャワーがあるって言うから、この宿に決めたのに・・・。甘かった。
 今度から、宿を取るときには事前に部屋を見るだけでなく、蛇口もひねってみなければ。

 今日もまた、砂でガビガビの頭をかきむしって眠る。トホホ。


【食事】

朝:バナナ
昼:パン
夜:スパゲティ、アボガド、パパイヤ、オレンジジュース

【トラベルメモ】

1US$ ≒ 8B(エチオピア・ブル)
・ウォルディア→アリマタ(大型トラックをヒッチ)50B/1人9時間

【宿】
・マカレ マカレホテル 英字表示なし15B/W1室
※共シャワーはあるがこの日は断水中。
 バスターミナル近く、安い割にはまずまず。
(同名の別ホテルを一軒別に見付けた。そちらは英字表示があった)

世界遺産「ラリベラ」1
世界遺産「ラリベラ」 (エチオピア)ラリベラ→ガシェナ→ウォルディア
エリア:
  • アフリカ>エチオピア>ラリベラ
  • アフリカ>エチオピア>エチオピアその他の都市
テーマ:鉄道・乗り物 世界遺産 
投稿日:2000/12/21 17:46
 「我々は時間と戦っている」
ナイジェリアビザの有効期限の関係で、そういう事になっている。

 早朝6:30、世界に名だたるラリベラの世界遺産の教会群へくり出す。

 ラッキーだったのは、丁度この日、聖マイケル教会という教会で何やらセレモニーが行われているとのこと。早朝から、岩地を地下にくり掘って作られた教会と、岩盤に掘られた道は、巡礼の人々で溢れかえっている。

 くつを脱いで教会の中に入ると、皆、司教様に独特の形の大きな十字架で体をなでてもらっている。司教様は外国人の我々を見付けると、にこやかにサービス。我々2人の体中を、握った十字架でなで回してくれる。

 別の教会の内部では、楽隊が大鼓や民族楽器を奏で、歌い、その回りで拝みまくる信者が溢れかえる光景も。

 そしてラリベラのハイライト、岩盤を地下に向かって見事に美しい十字架の形に掘り築いた聖ジョージ教会へ。
 さすがは世界遺産、実際目にしたそれは、見事という他ない。

世界遺産「ラリベラ」1

 聖ジョージ教会は閉まっている事が多くなかなか中に入れないと聞いていたが、ラッキーにも我々が訪れた時教会の扉は開いており、司教様に、この教会に代々受け継がれたと言う独特の形の十字架などを見せてもらうことが出来た。
 掘り下げられた下から見上げるその姿も美しくおごそかでもあり、見事。これを人の手で掘ったのかと思うと唖然ともさせられる。

世界遺産「ラリベラ」2

 時間と戦っている我々は、朝10:00前には一通り教会を見終えると、ウォルディア方面の道脇にバックパックを置いて座り込む。
 一日一便しかないウォルディア行のバスは、早朝とっくに出てしまっている。しかし昨日ウォルディアからラリベラにバスで来る途中、何台もの車とすれ違った。
 バスにこだわらなければ、「車は必ずある」。
 明日のバスを待ってはいられないと、ヒッチハイクを決め込んだのだ。

 まずはガシュナという所までのトラックのヒッチに成功。
 地元の人の話では、ガシュナはウォルディアからの道がラリベラとゴンダールへの2本に別れる分岐点。そこでウォルディア行の車を待てば、分岐点ゆえチャンスも多いという訳だ。

 例によってトラックの荷台で砂ぼこりまみれになり、ガシュナへ。バスもある所をトラックで砂まみれになりながら先を急ぐ。これが時間と戦う我々の姿だ。

 ガシュナでは、運良くヒッチした小型トラックの助手席が空いており、そこでフロントガラス越しにゆっくり道中の景色を楽しむ。
 昨日の暑苦しいウォルディア迄のバスの中じゃとても景色を楽しむ余裕はなかった。今回のヒッチした小型トラック、4×4で快速!!窓を開けて外の空気も吸える。昨日のノロノロバスとは大違い。
 こうなってくると運次第ではあるが、エチオピアに限って言えば、狭く暑苦しいバスとヒッチハイクどちらが良いかと言ったら、ヒッチの方が良いかも知れない。

 なだらかに拡がる高原地帯を、細い一本道がゆったりと右に左にくねくねと続き、白い布をまとった民族衣装の男女が道を行き交う。
 女性の多くは、髪を細かく編み込んだ独特のヘアースタイルで、素焼きの壺を背負って高原を横断する人も多い。

 ロバを引く者、ヤギや牛を追う者、やせた土地を牛で耕す者、馬に乗る者。家畜のフンを固め、ワラをふいた屋根の集落が散在し、そこにはどう見ても水道も電気もない。

 道には車が走り、店にはコーラも売っているだろうが、古く昔と変わらないだろう風景がそこにある。

 ここを飛行機で飛んでしまうのはもったいない。かといって、エチオピアのバスは狭苦しくて景色を楽しめない。
 今回、幸運にもいい車のフロントシートをゲットできた我々だが、せっかくのエチオピアの旅、少々奮発しても車をチャーターしてゆっくり景色を楽しむのも悪くないんじゃないか。車のチャーター代はそう高くない筈だ。

 そんなことを思いながら、ウォルディアのバスターミナルに夕方到着。バスターミナルで次の目的地、マカレ行のバスについて尋ねると、マカレ行はバスターミナルからではなく、1kmほど離れた町の中心地、ピアッツァから出ると言う。

 「ピアッツァまではこれで行けるよ。」
と道端の若者が止めてくれたのは、木で作られた貧相な客車を引く馬一頭。「ガリ」と呼ばれる幌馬車だ。
 1kmは歩いてもすぐだが、幾度となくバスの車窓から、田舎町でロバや馬が引くこの幌馬車のタクシーを目にしていて、一度は乗ってみたいと思っていたので、これは丁度良いとJunkoと2人で幌に乗り込む。

世界遺産「ラリベラ」3

 「ホイッ」ドライバーのおじさんが掛け声とともに手綱を引くと、我々を乗せた幌馬車タクシー「ガリ」は1馬力で走り出す。

 「カパッカ、パッカ、パッカ」楽しみにわざわざ乗り込んだ幌馬車タクシーだが、客車の前方で馬が蹴り上げる砂ぼこりが、客車の我々を直撃して目が痛い。
 「ゲホッゲホッ」見た目程優雅じゃないんだな。

 今日は午前中もトラックの荷台で砂をかぶっているから、これで2度目の砂かぶり。
 ウォルディアのピアッツァで泊まった安宿にシャワーはなかった。


【食事】

朝:パン
昼:スパゲティ
夜:アボガド、オレンジジュース、バナナ

【トラベルメモ】

1US$ ≒ 8B(エチオピア・ブル)
・ラリベラ入場料100/1人(効率よく回る為に子供ガイドを道案内に雇う)15B・・・公式ガイドは50Bだそうだが公式でもいい加減なガイドも多いので、安い道案内ガイドで充分。又、道はわかりにくいが、時間があれば1人でも充分回れる。教会は狭いエリアに集中している。
・ラリベラ→ガシェナ(トラックをヒッチ)15B/1人 1.5時間
・ガシェナ→ウォルディア(小型トラックをヒッチ20B/1人2時間 結局ラリベラ→ウォルディア35B/1人荷物代込みのバス料金と同額。バスより早くて景色も楽しめた。
・バスターミナル→ピアッサ(ウォルディアの幌馬車タクシー)1B/1人とバックパック1つ2B/2人

【宿】(ウォルディア)宿名不明 6B/W一室

NoPhoto
エチオピア バスの旅珍道中 ? (エチオピア)デシ→ウォルディア→ラリベラ
エリア:
  • アフリカ>エチオピア>エチオピアその他の都市
  • アフリカ>エチオピア>ラリベラ
テーマ:鉄道・乗り物 
投稿日:2000/12/20 17:41
 我々を乗せたアジス発デシ経由のバスは、ウォルディアのバスターミナルに朝10時過ぎに到着。すると、アジスやデシからのバス到着を待って、ラリベラ行のバスが待機しているではありませんか。
 エチオピアのバスは大抵早朝出発と聞いていたので、これは意外。これは幸先良しと、すぐにラリベラ行のバスに飛び乗る。

 ところがこのバス物凄くのろい。時に停まりそうな程。歩いた方が早い程。上りも下りものろのろのろのろ。
 途中タイヤを交換しだすオマケ付き。乗客は皆、狭く暑苦しい車内でひたすら耐える。

 加えて、自分の隣には汚れた布をはおったお兄さん。見ると、布には何やら小さく黒い虫の死がいが幾つかからみついている。
 「何か」に引っ越されたのか、足首のあたりがムズムズする。

 日暮れ過ぎ、ラリベラに到着。ラリベラの世界遺産は明日におあずけだ。


【食事】

朝:パン
昼:パン、グアバ
夜:スパゲティ

【トラベルメモ】

1US$ ≒ 8B(エチオピア・ブル)
・ウォルディア→ラリベラ25B/1人+10B/荷物1つ約8時間

【宿】(ラリベラ)Megenagna Hotel 15B/W1室
・南京虫等のリスクが低いスチールベッド(木のベッドは危ないらしい)、共用シャワーありでまずまず。

NoPhoto
エチオピア バスの旅珍道中 ? (エチオピア)アジスアベ→デシ
エリア:
  • アフリカ>エチオピア>アジスアベバ
  • アフリカ>エチオピア>エチオピアその他の都市
テーマ:鉄道・乗り物 
投稿日:2000/12/19 17:33
 エチオピアのバスは手強い。

 ほとんどの長距離バスは決まって、朝6時前には乗客はバスの前に集合しなくてはならない。
 乗客はバスの前で整列させられ、日の出前の寒い中(アジスの標高は2400mの高地)1〜2時間は待たされる。

 バスの乗車が始まると、乗客はこぞって席取り合戦。

 皆せっかく整列していたのに、席取り合戦をあおってるのが、整列せず、事前に乗車して席に座ることが許される特別扱いの存在。お年寄りや障害者、バス乗務員の知り合い、外国人などがこの特別扱いだ。

 そのお陰で、外国人の我々は、席取り合戦に参加せずに済んだのだが、事前乗車が許されたお年寄りの多くが、実はダミー。自分は本当はバスに乗らないのだが、家族の為に席を取るためだけに身代わりをしているのだ。

 更に列の中には、バイトで身代わりに朝誰よりも早く並んでいる者もおり、彼ら代理人が座った席と、本物との座席交換時に発生する他の乗客とがもみ合い、狭い車内でバスを降りようとする代理人と乗り込もうとする乗客とがハチ合わせになり、バスの中は押し合いへし合いの、もみくちゃの大混雑状態。

 でもご安心。エチオピアのバスは客を定員以上乗せないので、場所さえこだわらなければ全員座れるのだ。
 しかしこれは、エチオピアのバスは小さいので、逆に言えば、自分が乗る前にバスが満員になってしまうと、翌日の便まで待たなければならない事を意味する。これも席取り合戦をあおっている一因だ。

 バスが出発すると、車内の温度はグングン上昇する。 それもその筈、
 「エチオピアのバスは普通じゃない。」
 エチオピアの人はどんなに車内が暑苦しくてもバスの窓を開けないのだ。

 何でも外の冷たい風が入ってくると悪魔が体に入ってくるとか病気になるとか言う迷信があるとかで、車内では我々も他のエチオピア人の乗客も全員グッタリ、温室ハウス状態で日射しに暖められた車内で汗をにじます。

 「エチオピアのバスは時間が掛かる。」
 エチオピアのバスに夜行はない。それ所か、一日でいけそうな距離でも無理せず途中で一泊する。
 今日我々が利用したウォルディア行のバスも「後2〜3時間走ればウォルディアに着くだろう!?」って言う午後6時頃、途中のデシという街に停車、乗客はそれぞれ宿を取る。
 通常、バスの屋根に上げられた荷物はこの時降ろしてもらえないので、歯磨きやタオルなどは事前に手元に用意しておく必要がある。

 ・・・と言う訳で今日はデシという街で一泊。明日デシを再出発するバスの集合時間は朝6時とまた早い。さっさと寝る事にしよう。


【食事】

朝:パン
昼:スパゲティ
夜:ケーキ、クッキー、シュークリーム、アボガドジュース

【トラベルメモ】

1US$ = 8B(エチオピア・ブル)
・アジスアベバ→ウォルディア(バス)41.65B/1人+4.5B/荷物1つ 朝6時集合 7時頃出発
※途中デシで一泊、ウォルディアには翌10:00頃着

【宿】 (デシ)宿名不明10B/W1室

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