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イチローとジュンコの夫婦珍道中

~バックパッカー日記~

プロフィール

ニックネーム:
イチローとジュンコ
居住地:
東京都
自己紹介:
2000年9月 日本を旅立ったイチローとジュンコは、飛行機で、南アフリカ・ケープタウンに降り立った。
二人はそこから日本まで、飛行機を使わずに、陸路と船のみで帰る。
アフリカ大陸南端の喜望峰から日本まで、アフリカ、東西ヨーロッパ、中東、シルクロードとまるまる1年かけての、夫婦珍道中。
野宿もしました。ゴリラと挨拶もしました。サハラを越え、ヒマラヤを越え。。
大自然、世界遺産、カルチャーショック、紛争の傷跡、そして、多くの出会い。
2001年8月無事帰国した二人の旅を振り返って、番外編コラムを掲載します。

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記事一覧

21 - 25件目まで(61件中)

プラハの春 1
プラハの春 (チェコ)プラハ
エリア:
  • ヨーロッパ>チェコ>プラハ
テーマ:街中・建物・景色 世界遺産 
投稿日:2001/05/07 14:15
 「衛兵の交代式なんて、今まで色んな所で見たけど、どこもまあこんなもんかっていう感じで、今回のも似た様なもんだろう。」
何て、思っていたのだが。

 交代式の始まるお昼の12時直前、プラハ城の門の脇にある建物の1階と2階に並ぶ窓が開けられる。

 12時、その開けられた窓の内側に、一つの窓に一人ずつ、トランペットや太鼓をたずさえた兵隊さんが登場。
 軽快にマーチを奏で始める。

 そしてそのリズムに乗って、腕を振り、片手に銃刀を抱えた衛兵等の行進が登場。

 衛兵たちは、城門の広場に勢ぞろいすると、まずは、げんこつで隣の兵隊のうなじを力1杯ねじり押しながらの横にならえ。

 そして、先頭の衛兵はサーベルを高らかに天に突き上げ、勇ましく雄たけびをあげる。

 「面白い!」
今まで見た衛兵の交代式の中では群を抜く。
 軽快ながらも、ありきたりではない、独特のマーチの旋律も耳に新しい。

 その余韻にひたりながら、腕を振りながらプラハ城を後にし、カール橋を渡っていると、橋の上に、一体のかわいらしいマリオネット(操り人形)を音楽に合わせて操るおじさんの大道芸人の姿。

プラハの春 1

 美しいプラハ。楽しいプラハ。プラハはまるでドリームランドだ。

 でも、そんなプラハも、激動の歴史をくぐり抜けている。

 その幾多の激動の舞台が、旧市街から程近い、新市街にあるヴァーツラフ広場。

 「プラハの春」では、ここにソ連軍の戦車が押し寄せ、共産党政権が崩壊しチェコスロバキアから独立したビロード革命では市民とともに、それまで迫害されてきた知識人達がここに集まった。

 広場をゆっくり歩いていると、写真とその前に献花の姿。
 「プラハの春」の時、ソ連の軍事介入にここで焼身自殺をもって抗議した学生ヤン・パラフの写真だそうだ。

 夜、我々は今日も教会で室内四重奏のコンサートへ。

 極東、日本からの旅人も、チェコの、プラハの、文化を、景色を楽しめる。
 今こそ、プラハの春と言えるのではないだろうか。


【食事】

朝:サンドイッチ
昼:ホットドッグ
夜:(自炊)ツナ・パスタ

【トラベルメモ】

1US$ ≒ 40CK(チェコ・クローネ)
・ムハ美術館 120CK
・教会でのコンサート 390CK

【宿】
(プラハ)Hostel Elf 260CK/ドミトリ1人/朝食付

プラハ城とクラシック・コンサート 1
プラハ城とクラシック・コンサート (チェコ)プラハ
エリア:
  • ヨーロッパ>チェコ>プラハ
テーマ:観光地 鑑賞・観戦 世界遺産 
投稿日:2001/05/06 14:07
 今日も天気は曇り空。
 だが冷雨が降りし切った昨日程暗くはなく、見た感じでは雨の心配はなさそうだ。

 念の為、昨日スーパーで購入した折たたみカサを持って、今日はカレル橋を渡り、旧市街を流れる川の対岸のプラハ城へいざ入城。

プラハ城とクラシック・コンサート 1

 城の敷地内は広く、城下町ならぬ小さな「城内町」といった感じだ。
 まずは、教会や王宮などのプラハ城地内の見所を一通り見てまわる。

 王宮などの中は意外にもあっさりとしたもので、暗く寒々しい空気の朴訥とした大部屋の壁に、幾つもの紋章が描かれたりしていて、華やかさとは違う東欧は北、つまり東北地方独特の荘厳さと格式をうかがわせる。
 やはり美しさという点から見れば、プラハ城は外から見上げるのが一番の様だ。

 ただ一つ、城内で我々の眼を魅了したのは、聖ヴィート大聖堂内の美しく輝くステンドグラスの数々。

 その中の一つ、美しくも艶やかな女性が描かれているステンドグラスはチェコのアールヌヴォーの巨匠ムハの作品だと言う。
 プラハにはムハ美術館もあるそうなので明日にでも行ってみることにしよう。

プラハ城とクラシック・コンサート 2

 夜は、そのムハの絵の装飾で入口や内部の天井が飾られた、プラハ市民会館のスメタナホールで、オーケストラのクラシックコンサート。

 このホール、以前何かで見た事がある。映画、「コーリャ 愛のプラハ」だ。

 映画にも登場する、チェコの人々の誇り高きこのホール、その音色はウィーンで聴いた観光客用のウィンナワルツコンサートを遥かにしのぐ。
 正に夢心地のシンフォニーとピアノコンツェルト。

 夜10時近く、コンサートが終わって、外に出てみると、川の対岸には、まばゆいばかりのプラハ城下の夜景。

 スペインもポルトガルも良かったが、上には上がいる。
 今ここに、プラハがこの旅の欧州NO.1に躍り出る。


【食事】

朝:マフィン、ケーキ菓子
昼:ピザ、キッシュパン
夜:(自炊)サーディーンサラダ・パスタ

【トラベルメモ】

1US$ ≒ 40CK(チェコ・クローネ)
・カレル橋たもとの塔(上からカレル橋と対岸のプラハ城下を見渡せる)30CK
・プラハ城の王宮、聖ヴィート大聖堂、聖イジー教会、火薬塔(共通チケット)120CK
・市民会館(スメタナホール)でのコンサート 600CK

【宿】
(プラハ)Hostel Elf 260CK/ドミトリ1人/朝食付

37カ国目、チェコの都プラハ 1
37カ国目、チェコの都プラハ (オーストリア)ウィーン→(チェコ)プラハ
エリア:
  • ヨーロッパ>オーストリア>ウィーン
  • ヨーロッパ>チェコ>プラハ
テーマ:街中・建物・景色 鑑賞・観戦 世界遺産 
投稿日:2001/05/05 12:45
 ウィーンからプラハへのバスでの道中はいい天気。
 黄色いじゅうたんの様な菜の花畑など、車窓の景色も気持ちいい。

 ところが北進し、プラハに着く頃には、空にはどんよりとした雲が立ちこめる。

 プラハの春はまだ寒い。
 宿を取ると上着を着て、時折小雨がパラつく中、旧市街に向かって散歩に出る。

 旧市街の広場には、ティーン教会、旧市庁舎など、鋭角な円錐型の塔のまわりを、小さなロケット噴射口の様な飾りで囲またれそのシルエットは、まるでSF映画かアニメに登場する宇宙ロケットの様だ。

 そんなロケット型の幾つかの黒い塔に見下ろされる広場と、そこから周囲に拡がる石畳の路地。これまで見て来た西欧の街並とは違う、独特の雰囲気が漂っている。

 広場から路地を抜けると、ウルタヴァ川に突き当たる。

 対岸の丘の上にはプラハ城。
 その周囲から裾野に到るまで、オレンジ色の屋根の旧市街の家々が段々畑の様に立ち並ぶ。

37カ国目、チェコの都プラハ 1

 美しい。正に絵に描いた様な美しさ。

 あまりの美しさに、対岸のプラハ城下の街並を見て、しばらく身動きすることができなかった。
 これが東欧、これがプラハだ。

 今日は天気も良くないし、もう暗くなりかけている。
 橋を渡ってプラハ城下へ行くのは明日にしよう。

 旧市街の路地を戻っていると、小さなマリオネット(人形劇)劇場に差し掛かる。
 見ると、あと30分程で丁度開演だ。

 マリオネットはチェコの伝統芸能のひとつで、一度は本物を見てみたいと思っていたのだ。

 演目はモーツァルトのオペラ・ドンジョバンニ。

 ところが、当たり前の事なのだが、セリフは全てチェコ語。
 何を言っているか全くわからず。

 まあ、本場のマリオネットの雰囲気だけ、少々見させて頂いたという感じ。

37カ国目、チェコの都プラハ 2

 スーパーで晩ご飯の自炊用の食材を仕入れて宿へ戻ろうかという時、ついに空をおおう黒い雲から、冷たい雨が絶え間なく降り始めてしまう。

 スーパーで折りたたみカサを一つ買って、2人でカサの中に入り、急ぎ足で宿に向かう。
 雨足は次第に強まり、宿に着く頃には、足元はビショビショ、体も冷え切ってしまう。

 どんよりとした曇り空に冷雨、その下に静かにたたずむ美しい旧市街。
 なかなか味わい深い、東欧第一歩の一日だった。


【食事】

朝:パン
昼:パン
夜:(自炊)ビーフストロガノフ・パスタ

【トラベルメモ】

1US$ ≒ 15AS(オーストリア・シリング)
1US$ ≒ 40CK(チェコ・クローネ)
・ウィーン→プラハ(バス)7:00発 12:00着 325AS
・マリオネット/ドンジョバンニ 450CK

【宿】
(プラハ)Hostel Elf 260CK/ドミトリ1人/朝食付

これぞ宮廷文化・シューンブルン宮殿 1
これぞ宮廷文化・シューンブルン宮殿 (オーストリア)ウィーン
エリア:
  • ヨーロッパ>オーストリア>ウィーン
テーマ:世界遺産 鑑賞・観戦 グルメ 
投稿日:2001/05/01 12:17
 「ウィーン」、この優雅な響き。
 頭の中では既にドナウ川が流れ、ウィンナワルツが奏でられている。

 そんな我々の心のウィーンのイメージがぴったりなのが、シェーンブルン宮殿。

 まずは、庭が広い。
 宮殿前のメイン・ガーデンになめらかな曲線の花模様。その背後にはでっかい調度品の様な噴水と神殿の様な形のテラスかこちらを向いている。

これぞ宮廷文化・シューンブルン宮殿 1

 豪華絢爛な宮殿内は、ただ豪華なだけにあらず。
 ここで、あそこの部屋で、マリア・テレジが、マリーアントワネットが、モーツァルトが立ち振るまい、数々の実話のドラマが産み出されたのだ。

 そんな華やかな歴史の舞台に今、自分が立っている。
 おとぎ話か宝塚のお話の様に思っていた数々のエピソードや登場人物はやっぱり現実の事だったんだと思い知らされる。

 お昼は、王室時代から続く伝統ある宮廷ベーカリーで、伝統のパイ包みのお菓子作りの実演を見た後、宮廷御用達の甘味やケーキを、クラシック音楽のBGMの中でご賞味。
 「いやー何だかヨーロッパ、ウィーンて感じだね」

 なんて、いい気分にひたっていたのだが、夕方、宮廷の庭を見下ろすテラスのレストランで、いい気分に誘われるまま奮発してお食事。

これぞ宮廷文化・シューンブルン宮殿 2 

 だが、大忙しのウェイターに、チェック時にからまれてしまう。

 お釣だと、どさっとテーブルの上に置かれた山積みの小銭のコイン。
 「普通のお金で釣をくれ」
と、訴えると、そのウェイターはこちらの腕をつかみ、真っ赤な顔で、
 「これだって金だ。」
と、凄まれる。
 大声で抗議すると、さすがにまわりの目を気にしたのか、普通の妥当なコインでお釣を手渡される。
 
 このウェイターはさっきも、ビールの空きビンをほとんどわざと落として割ったりと大暴れ。
 いくら大忙しだからって、この伝統ある宮廷で、せっかく優雅なムードにひたってたのに・・・。

 夜は、宮廷一角のオランジェと言うホールで行われるウィンナワルツのコンサートへ。
 大奮発でチケットを買い、やっぱりウィーンで本場のウィンナワルツを聴かないと、と期待に胸を膨らます。

 ホール内の他のお客さんの多くは日本人観光客で、皆かなりめかし込んでおり、その期待の大きさがうかがえる。アフリカからの旅の道中の、我々のみすぼらしい格好は、どうやら浮き気味だ。

 だが、ホールの音響は良くなく、演奏のクオリティも高くない。
 連夜行われているこのコンサートは、完全に観光客用のショーに過ぎないのだ。

 かつてヨーロッパに、世界に、その名を響かせたウィーンの宮廷文化も、今や一大観光名所ということだろう。

 そしてウィーンも人の子、人の街。

 ビールにソーセージ等肉食、脂食のせいでしょうか、街にはぜい肉たっぷりの思いっ切りお腹をたらした方々の姿が、殊に目に付く。
 これもまたウィーン。

 ウィーン中に見られるお寿司のファーストフード店、それをハシでつまむウィーンの人々は、本当においしいと思って食べているのだろうか。恐らく健康に気を使ったヘルシー志向の上だと思われる。

 高貴な都市だと思っていたウィーンだが、寿司をちびちびとハシでつまみ、ひたすらランニングやサイクリング、ローラーブレードで汗を流す大勢のウィーン子達に目を細めてしまう。

 豊かな国オーストリアでも、日本でも、成人病は怖いんですね。


【食事】

朝:チーズサンド、クッキー
昼:王宮ベーカリーのケーキ
夜:パスタ、フランクフルトソーセージ

【トラベルメモ】

1US$ ≒ 15AS(オーストリア・シリング)
・シェーンブルン宮殿 195AS
・シェーンブルン宮殿オランジェホールでのコンサート(モーツァルト、ウィンナワルツなど)390AS

【宿】
(ウィーン)Youth Hostel Turmherberge Don Bosco 80AS/ドミトリー1人  キッチン付き ウイーンでは格安の宿。

ローマの休日? 2
ローマの休日? そして36カ国目、オーストリアへ (イタリア)ローマ→(オーストリア)ウィーンへ
エリア:
  • ヨーロッパ>イタリア>ローマ
  • ヨーロッパ>バチカン市国>バチカン市国その他の都市
テーマ:街中・建物・景色 世界遺産 
投稿日:2001/04/30 15:57
 今日は朝一番で、バチカンへ向かう。

 昨日、午後に行ったら、あまりの行列ぶりにあのシスティナ礼拝堂を見送ったのだが、今日こそはと朝早目に宿を出る。

 しかし、バチカンの壁の周囲には既に太い帯の様な行列がざわめいている。

 行列に並んで待たされて、ようやく入場し、ラファエロの間などを通ってシスティナ礼拝堂へ。

ローマの休日? 1

 システィナ礼拝堂は人だらけ。

 ミケランジェロの天井画はさすがの迫力だが、あまりの人の多さに礼拝堂と言うよりむしろ万国博覧会のパビリオンの中に居るかのようだ。

 ミケランジェロが神の為に精根尽き果てて描いた天井画が、荘厳な礼拝堂で祈る人々を見守るどころか、世界中から集まった物凄い数の興味本位の観光客に見上げられる事になるとは。

 「こんなはずじゃ・・・」
なんて、天国のミケランジェロは思っちゃいないだろうか。

 その後は、ベネチア広場、フォロ・ロマーノ、コロッセオなどを通りゆっくり散歩。

ローマの休日? 2

 今日は夜、夜行列車でローマを立ち、ウィーンへ向かう。

 夕方、宿に預けた荷物を取りに行く途中、駅の裏手の路地を少し入った所にある露天の大きなマーケットで旅のおともにと、リンゴやクッキーを仕入れる。

 このマーケット、早朝、バチカンに向かう前にふらふらしていて偶然見つけたのだが、少々奥まった所にあるとは言え、サミットの一員でもある先進国イタリアの首都ローマの中心街に、こんな庶民的な活気のある青空マーケットがあるとは驚きだ。
 野菜や果物他様々な物が、沢山の屋台の上にズラッと並べられている。

 白人、黒人、アジア人・・・売り手にも買い手にも色々な顔がいる。

 「これがローマなんだ!」
 最後の最後に、ほんのちょっとだけローマの真髄に触れ、わずかな滞在だったイタリアを後にする。

 明日は森の都とも音楽の都とも称される、ウィーンだ。


【食事】

朝:チーズサンド、クッキー、リンゴ
昼:ピザ、チーズサンド、リンゴ
夜:パン、クッキー、リンゴ

【トラベルメモ】

1US$ ≒ 2000L(イタリア・リラ)
1US$ ≒ 15AS(オーストリア・シリング)
・ローマ→ウィーン(夜行列車)19:00発 翌9時着 195900L

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