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イチローとジュンコの夫婦珍道中

~バックパッカー日記~

プロフィール

ニックネーム:
イチローとジュンコ
居住地:
東京都
自己紹介:
2000年9月 日本を旅立ったイチローとジュンコは、飛行機で、南アフリカ・ケープタウンに降り立った。
二人はそこから日本まで、飛行機を使わずに、陸路と船のみで帰る。
アフリカ大陸南端の喜望峰から日本まで、アフリカ、東西ヨーロッパ、中東、シルクロードとまるまる1年かけての、夫婦珍道中。
野宿もしました。ゴリラと挨拶もしました。サハラを越え、ヒマラヤを越え。。
大自然、世界遺産、カルチャーショック、紛争の傷跡、そして、多くの出会い。
2001年8月無事帰国した二人の旅を振り返って、番外編コラムを掲載します。

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17カ国目、ナイジェリア入国 (カメルーン)マルア→バンキ→(ナイジェリア)マイドゥグリ→カノ
エリア:
  • アフリカ>カメルーン>カメルーンその他の都市
  • アフリカ>ナイジェリア>ナイジェリアその他の都市
  • アフリカ>ナイジェリア>カノ
テーマ:その他 
投稿日:2001/01/19 16:48
 昨年2000年の11月の終わりにケニアのナイロビで取ったナイジェリアのビザの有効期限は3ヶ月。

 我々の当面の目標は、ナイロビから3ヶ月以内に東西アフリカ越えを果たし、ナイジェリアに入国する事だった。

 そして今日カメルーン、ナイジェリア国境地帯に広がる綿花畑を抜け、ナイジェリアのビザ有効期限をほぼ1ヶ月残し無事ナイジェリア入国を果たし、カノの宿でホッと一安心。

 夜は宿併設の中華レストランで久しぶりに2人でディナー、コーラで乾杯を交わす。


【食事】

朝:フラワーボール、ニドのお湯割
昼:トマト、デイツ
夜:(中華)焼きソバ、野菜炒め

【トラベルメモ】

1US$ ≒ 660CFA(中部アフリカセーファーフラン)
1US$ ≒ 104N(ナイジェリア・ナイラ)
・国境カメルーン側のバンキに両替屋が何軒かゴザの上に札束を並べて「出店」している。
 US$、FF(仏フラン)も両替可。
 我々は50000CFA(10000CFA札×5枚)をナイラに両替したら、20ナイラ札100枚の札束を5束も渡されて、驚いてしまった。たった5枚が500枚になってしまい、分厚い札束を仕舞う場所に困ってしまった。


・マルア→バンキ(国境)ミニバス1500CFA/1人+500CFA/荷1コ2時間
※マルアのバンキ行ミニバス乗り場はマルシェの奥の野菜市場前から出発、とてもわかりにくい場所にある。
 我々は朝、マルアのガール・ルティエール(バスターミナル)に行ったが、バンキ行は別の場所から出るといわれ、バイクタクシーで連れて行ってもらった。
 バイクタクシーとはバイクの後部座席に乗るタクシーで、これまでバックパックを背負って乗るのはキツイだろうと避けてきたのだが、乗ってみると意外に快適。 何より行き先をいえば連れてってくれるので安いしかなり使える。(マルアのガール・ティエールからバンキ行バス乗り場まで100CFA/1人1台 数分間)
  この時以来、我々もこのバイクタクシーに何度もお世話になる事になる。

・ナイジェリア・ビザ 必要。 我々はケニアのナイロビで取得。


・バンキ→マイドゥグリ(乗合タクシー)250N/1人+50人/荷1コ
 バンキの国境のナイジェリアのイミグレから乗合タクシー乗り場まで、バイクタクシーで数分、一人20N。

・マイドゥグリ→カノ(乗合)1200N/1人、荷代は取られなかった。
 マイドゥグリのバンキ行乗合車発着所からカノ行乗車合発着所まで白タクで15分(結構遠い)、1台150N。白タク1台の方が2人で2台のバイクタクシーを使うより安かった。

・カノのマイドゥグリ行乗合車発着所から中心街の下記宿までタクシーで15分、250N/1台。

→カメルーン、ナイジェリアの交通事情はとても良い。舗装された道路をミニバスや乗合タクシーが各街間を頻繁に走っている。

【宿】(カノ)KanoStateCamp 1000N/W一室 トイレ・シャワー・冷蔵庫付
 キャンプと名前にあるが、ちゃんとした部屋の宿泊施設がある。両替所、中華レストランが併設、庭もあり、部屋も広くてそれなりに清潔で落ち着ける。

16カ国目、カメールーンは天国だ☆ 2
16カ国目、カメールーンは天国だ☆ (チャド)ンジャメナ→(カメルーン)クセリ→マルア
エリア:
  • アフリカ>チャド>ンジャメナ
  • アフリカ>カメルーン>カメルーンその他の都市
テーマ:ホテル・宿泊 その他 
投稿日:2001/01/16 16:27
 今日も朝から立ち寄った街のポリスに連行され、パスポートを取り上げられて、2000CFA恐喝される。
 「もうこりごりだ。」

 我々が乗った乗合4×4は、ジャメナに朝8時過ぎに到着。

 ハルツームを出発して10日間、一度も宿にも泊まらず、シャワーも浴びず、移動続き。
 チャドの首都、都会のンジャメナで少しゆっくりしようかとも思っていたのだが、さっさとチャドを出てカメルーンを目指す事にする。

 ここンジャメナまでの乗合4×4にカメルーンへ行くと言うナイジェリアのおばさんが同乗していたので、このおばさんにくっついてンジャメナの街を歩き、カメルーン国境方面のバス停を目指す。

 ところがそのバス停がなかなか遠い。
 バックパックを背負い、汗をしたたらせながら、歩いても歩いてもなかなかたどり着かない。
 途中何度か道路脇に座り込んで休憩しながら、時に砂糖キビを買ってかじって水分を補給しながらひたすら歩く。

 4〜5キロは歩いただろうか。チャリ川という大きな川に架かる橋を渡り、ようやく目前にバス停が迫った時、出ました!チャド名物恐喝ポリス。例によってパスポートを取り上げられるも、ナイジェリア人のおばさんが泣きついてくれて、お金を支払うことなしにパスポートを返してもらい「釈放」される。

 ミニバスでカメルーン国境に着くと、イミグレで出国手続き。ところがここもなかなかのクセ者。
 イミグレ官は最初2人で6000CFA払えと言う。ところがお金が足りないと訴えると5000CFAでいいと言い出す。
 これが正規の出国税か何かだとしたら、どうして値切ることができるのだろうか?つまりはワイロ、袖のシタ。こんなちゃんとした建物にあるイミグレのオフィス内でさえこれだ。

 ともかく出国のスタンプをもらわないと国境を越えられない。結局2人で5000CFA払って出国スタンプをもらい、更に別のオフィスで偉い人のサインが必要だと言われ、そのサインに1000CFA支払わさせられる。

 そして出国手続きがすべて済み、国境の川に架かる橋を渡ろうとすると、通行料1人50CFAを徴収される。見ると現地の人達は誰もそんなもの払っていない。

 一体このチャドって国はどうなっているのか。チャド入国から出国まで、ポリスやイミグレ等で恐喝され巻き上げられた額は、ダルエスでの両替サギの分などと一緒にこの旅の「被害額」にしっかりと計上させてもらいます!

 歩いて国境の橋を渡ると、カメルーンの国旗が風になびいている。
 カメルーンでのイミグレでの入国手続きはいたってスムーズ。1フランも要求されず、終始笑顔で事が進む。

 カメルーン側の国境の街クセリからミニバスでマルアという大きな街に着いたのは、すっかり日が暮れた夜7時過ぎ。

 バスから降ろされた場所にあったガソリンスタンドのおじさんに宿を尋ねると、おじさん、親切にもガソリンスタンドの向かいにある宿の入り口まで連れて行ってくれる。これ迄こういう場合、チップを請求される事が多かったのだが(全て無視してきた)、1フランも要求されることなく、笑顔で握手して「メルシィ」。

 宿はダブル1室1000円弱、悪くない。
 部屋を見せてもらうと高級ホテル並のキレイな広い部屋に大きなダブルベッド、そして何と洋式トイレにシャワー付き。
 いやいや油断禁物。これ迄見かけは立派でも断水中のホテルも多かったと、蛇口をひねってみると「ザーッ」水がふんだんに降り注ぐ。
 「セ・ボン!!」(フランス語でGOOD!)

 10日ぶりにシャワーでアカを流す。
 髪の毛などは3回洗っても泡一つ立たず。4回洗ってようやく泡が立ち、体中サッパリ洗い上げる。

 宿の前の屋台で、トマトソース仕立ての肉シチュー掛けのご飯とパスタに、マヨネーズあえのアボガドサラダをたらふく頂くと、10日ぶりにベッドで熟睡。

 「あーあ、ここカメルーンのマルアは天国だ。」


【食事】


朝:砂糖キビ
昼:パン、ゆで玉子、オレンジ
夜:トマト仕立て肉シチュー掛けライス+パスタ+キャッサバ、アボガドとトマト、バナナ等のサラダ(マヨネーズ仕立てでとても美味!!)
16カ国目、カメールーンは天国だ☆ 2

【トラベルメモ】

1US$ ≒ 660CFA(中部アフリカセーファーフラン:チャド、カメルーン等で通用)
・(チャド・ンジャメナ)チャリ川沿いのバス停→カメルーン国境(ミニバス)150CFA/1人10分
(ただし乗車前にポリスに2000CFA恐喝される)
・チャド出国手続きで2人で計6000CFAのワイロを巻き上げられる。
・チャド→カメルーン国境の箸の通行料としてチャド側で50CFA/1人払わさせられる。
・カメルーン側の国境の街クセリ→マルア(ミニバス)3500CFA/1人+250CFA/荷1コ4時間
・カメルーンの通貨はチャドと同じ中部アフリカ・セーファーフラン(CFA)

・カメルーンビザ必要。 我々はエチオピアのアジスアベバで取得。

【宿】
・(カメルーン)マルアAuberge des Voyageurs 4500CFA/W-1室トイレ、シャワー、ファン付き
広くてキレイ。宿の人も親切でオススメ。宿前に安飯の屋台が並ぶのもいい。

最悪チャドは恐喝ポリスだらけ  1
最悪チャドは恐喝ポリスだらけ (チャド)アベシェ→ンンジャメナ
エリア:
  • アフリカ>チャド>チャドその他の都市
  • アフリカ>チャド>ンジャメナ
テーマ:街中・建物・景色 鉄道・乗り物 その他 
投稿日:2001/01/15 16:21
 朝、スーダンのゲメイナから乗って来たトラックの荷台の上で目を覚ますと、そのままトラックでアベシェのバスジャンクションまで送ってもらう。

 次の目的地、チャドの首都ンジャメナ迄は、乗合4×4のランドクル-ザーで一泊二日。乗客が集まり次第出発するようだ。

 アベシェのマーケットなどをウロウロしながら車の出発を待つ。カラフルな布をまとい、素焼きのツボなどを頭にのせて歩く女性の姿が目を引く。

 午後1時、我々2人を含め、狭い車内に14人もの乗客をギュウギュウ詰めに乗せたランドクルーザーはアベシェの街を出発。

 さすがは日本が世界に誇るTOYOTAのランドクルーザー、悪路をビュンビュンかっ飛ばす。
 快速だ!が乗り心地は最悪☆!ギュウギュウ詰めの上、悪路ですごい振動、そして砂ぼこり。今夜はここで寝るのかと思うとゆううつになる。

最悪チャドは恐喝ポリスだらけ  1

 ともかくそんな乗り心地なので、途中休憩で停まった村で車外へ出て休んでいたら、早速ポリスに連行され、パスポートを取り上げられる。「またか。」

 「マネーマネーマネー」ポリスは目を血走らせながら連呼。
 昨日のアドレに引き続き、今日もまたもや2000CFA巻き上げられる。

 その後停まった村では極力車外には降りず、顔を隠す。ヤツラ(ポリス)は外国人旅行者のカモを探しているのだ。

 立ち寄る場所場所でこんなんじゃ、全く落ち着いて旅行なんてできたもんじゃない。一体このチャドって国はどうなっているのか。
 もうしばらくシャワーなんて浴びれなくてもいい。もうひとふん張りして、さっさとこの国を抜けてしまおう。

 ・・・と狭い車内で腰を曲げて眠る。
 もう9日間もシャワーを浴びてない。体も洗っていない。


【食事】

朝:フラワーボール、シャイ(茶)
昼:トマト、デイツ
夜:同乗者にもらったラム肉サンド(ワイルドに焼かれたラム肉は固く、毛や骨まで付いていて、油ぽくとても食べれたもんじゃない。半分食べてギブアップ。その後胃もたれ)

【トラベルメモ】

1US$ ≒ 660CFA(中部アフリカセーファーフラン:チャド、カメルーン等で通用)
・アベシェ13:00発→ンジャメナ翌8:00着(乗合4×4)25000FA/1人
・快速だが乗り心地は最悪。
・途中の村々でポリスの恐喝付き(我々の場合この日は総額2000CFA)

【宿】上記乗合車内

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時間との闘い (エチオピア)アジスアベバ→ハラル
エリア:
  • アフリカ>エチオピア>アジスアベバ
  • アフリカ>エチオピア>エチオピアその他の都市
テーマ:鉄道・乗り物 その他 
投稿日:2000/12/13 16:49
 早朝、ハラル行きのバスに乗り、狭い社内でバスに揺られながら、気になることが頭をよぎり始める。

 エチオピアに入ってもう2週間を過ぎ、間もなく3週間になろうとしている。これまでエチオピアを旅した感じでは、どうもこの国での旅はこれまで以上に時間が掛かりそうな気配なのだ。

 このアジスアベバからハラルまでのバスも片道一泊二日、往復で4日かかってしまう。
 エチオピアのバスは、夜行ははなく、夜になると途中で「一泊」するのだ。乗客は、バスが停まる街で各々宿を取るシステムだ。

 エチオピアでは、まだこれから北部の世界遺産群を見てまわる予定だが、後一ヶ月近くは掛かりそうだ。

 ナイロビで取ったナイジェリアのビザの有効期限は三ヶ月間。遅くとも1月の終わりまでにはスーダン、チャドを越え、ナイジェリアの隣国カメルーンに入りたい。
 だが、陸路でのスーダン、チャド越えはこの旅で一番の難所、一ヶ月足らずで越えることができるだろうか。

 時間がない。かといってここはアフリカ、急ごうにも急げない。

 この旅始まって以来の「時間との戦い」の気配、これもアフリカの旅の難しさの一面だ。


【食事】

朝:パン
昼:アサコトレット(白身魚の天ぷら)
夜:スパゲティ

【トラベルメモ】

1US$ ≒ 8B(エチオピア・ブル)
・アジスアベバ→ハラル バス(6:00集合7:00頃乗車8:00発)
途中1泊翌朝ハラル着(10:00着)

【宿】
・上記バスが夜立ち寄った宿。 我々の場合ヒルナという街で1泊 10B/W1室

NoPhoto
めぐり合い (エチオピア)アジスアベバ
エリア:
  • アフリカ>エチオピア>アジスアベバ
テーマ:旅行準備 その他 
投稿日:2000/12/11 16:34
 朝、先週末の金曜日に申請したカメルーンビザを受け取ると、その足でチャド大使館へチャドビザの申請へ。

 宿に戻ると、見たことのある顔がチェックインしようとしている。
 「ジローさん!!」
ルワンダからウガンダのカバレまで一緒だったジローさんだ。

 「近くにエチオピア人の女の人と結婚したノブさんっていう日本人の男の人がいて、そこの奥さんの実家に毎晩おジャマして、色々お喋りしたりしてるんですけど、良かったらジローさんもどうですか。」
と誘うと、
 「ノブさん?もしかしてその人ニューヨークに居たことあるって言ってなかった。」
とジローさん。
 「確かそんなこと言ってました!!」

 夜、ジローさんを連れ出して、イヌエさんの実家に向かうと、道の真ん中でノブさんとバッタリ。
 「よう、ジローちゃん、久し振り」
 「おう。久し振り。」
 「六年ぶりだよな、おい!!」
何と二人は知り合い。

 アフリカは広い様で狭い。食事の後、二人は夜の街へと「呑み」に消えていった。


【食事】

朝:パン、バナナ
昼:ケーキ
夜:スパゲティ

【トラベルメモ】

1US$ ≒ 8B(エチオピア・ブル)
・カメルーンVISA 375B 3ヶ月有効 翌営業日受取
・チャドVISA 50US$ 3ヶ月有効1ヶ月滞在可 翌日受取

【宿】(アジスアベバ)
ParkHotel 20B/W1室

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