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イチローとジュンコの夫婦珍道中

~バックパッカー日記~

プロフィール

ニックネーム:
イチローとジュンコ
居住地:
東京都
自己紹介:
2000年9月 日本を旅立ったイチローとジュンコは、飛行機で、南アフリカ・ケープタウンに降り立った。
二人はそこから日本まで、飛行機を使わずに、陸路と船のみで帰る。
アフリカ大陸南端の喜望峰から日本まで、アフリカ、東西ヨーロッパ、中東、シルクロードとまるまる1年かけての、夫婦珍道中。
野宿もしました。ゴリラと挨拶もしました。サハラを越え、ヒマラヤを越え。。
大自然、世界遺産、カルチャーショック、紛争の傷跡、そして、多くの出会い。
2001年8月無事帰国した二人の旅を振り返って、番外編コラムを掲載します。

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カナリア諸島の人々 (モーリタニア)ヌアディブ
エリア:
  • アフリカ>モーリタニア>モーリタニアその他の都市
テーマ:その他 
投稿日:2001/03/16 17:20
 「あそこに見える建物には、日本人が沢山いるよ。彼らは仕事で来てるんだ。」
と、宿のオーナーの家族の少年。
 昼食がてらにふらふら歩いていると、その建物の前で、日本人らしき男の人とすれ違う。

 「こんにちは。」
と声を掛けると、
 「Where are you from? I'm from South Korea.」
 とその男の人は韓国人。
 モロッコ西の沖に浮かぶスペイン領カナリア諸島に住んでいて、船舶関係の仕事でカナリア諸島のラパルマとここモーリタニアのヌアディブをしょっ中船で行き来しているそうだ。

 どうやら宿の少年が言っていた「日本人」と言うのは、彼ら船舶関係の仕事に従事する韓国人の人々の事だったようだ。

 「その船に私達が乗る事はできますか。」
 カナリア諸島は、スペインのリゾートアイランドとして名高い。スペイン本土とは客船が往来している。
 もしカナリア諸島まで船で行ければ、スペイン本土まで飛行機を使わず到達する事ができる。そう我々は今、アフリカ喜望峰から日本まで飛行機を使わず、陸路と船のみで帰る旅の「挑戦中」なのだ。

 「それは無理だよ。」
と、その韓国人の人は、あっさり笑顔で返答する。

 韓国人の人と別れ、少し歩くと、道沿いにある一軒の中華料理屋。入ってみるとやさしそうな中国人の女性と、ここにも韓国人のおじさんが1人。2人ともスペイン語を話している。

 「お2人とも、もしかしたらラパルマから来ているのですか。」
 「ええ、そうですよ。」
 「ラパルマへは、ここヌアディブから船があると聞いたのですが。」
 「ええ、その船で働く韓国人や中国人が沢山この店へやって来ますよ。」

 「その船に私達が乗る事はできませんか。」
 「船は貨物船だからね。それは無理だよ。」
 韓国人のおじさんが指さした船の写真は、大きなコンテナを幾つも積んだ巨大な貨物船。やはり、そんな船に乗る訳には行かない様だ。

 ただ、今日ひょんな事からわかって来た事は、どうやらスペイン領カナリア諸島のラパルマには、韓国人や中国人が沢山住んでいて仕事をしているようだという事。
 そう言えば、トーゴとガーナの国境で車に乗せてくれた船舶関係の会社を経営する韓国人の南さんも、スペイン国籍を取得しラパルマに住んでいると言っていた。

 きっとコリアン・レストランやチャイニーズ・レストランもあって、彼らのコミュニティーもしっかりでき上がっている事だろう。
 単なるリゾート・アイランドのイメージしかなかったカナリア諸島だが、「色々」ある様で何だか興味が沸いて来る。

 ダクラ行の外国人ツーリストの車だが、今日はフランス人カップルが運転するワゴン車が1台、キャンプサイト近くのガソリンスタンドに寄った所でヒッチハイクを試みるも、
 「出入国で面倒臭い事になるのが心配だから。」

 今日もカナリア諸島にも行けず、モロッコはダクラへも行けず・・・。
 ヌアディブの街に来て早3日目の夜が過ぎようとしている。

カナリア諸島の人々  1
 
【食事】

朝:バゲット、ピーナッツ
昼:リーポワソン、オレンジ
夜:チョコクリーム、バゲット、オレンジ

【トラベルメモ】

1US$ ≒ 250UG(モーリタニア・ウギア)
・(ヌアディブ)Camping Baie 1000UG/部屋泊1人(2泊目からの料金)

NoPhoto
どうやってサハラを越える? (モーリタニア)ヌアディブ
エリア:
  • アフリカ>モーリタニア>モーリタニアその他の都市
テーマ:その他 
投稿日:2001/03/14 17:10
 聞きしに勝るアイアン・トレイン。今時こんな列車が世の中を走っているなんて・・・。

 心配をよそに、列車は朝9時過ぎヌアディブに到着。
 心配をよそに、こんなザコ寝列車の中でも結構眠れてしまった自分達も末恐ろしい。

 ヌアディブに到着した我々を、アブダライが彼が住むファミリー宅へ招待してくれる。

どうやってサハラを越える?  1

 下町のマーケット脇の小さな門をくぐると、中は意外に広く、太陽の光が射しこむ明るい中庭をぐるっと囲むように8つ程大きな部屋が配置されている。

 部屋にはじゅうたんが敷き詰められており、クツを脱いであがる。

 お茶をごちそうになり、ファミリー(多分親戚のファミリー)にあいさつを済ますと、昨日の007の映画の様な派手な列車飛び降りをやってのけて腰が痛くなってしまったJunkoを残し、アブダライと2人でダクラ行のタクシーブルースと呼ばれる乗合ランドローバー乗場へ歩いて行く。

 ところが、ダクラ行のタクシーブルースの事務所で聞くと、モーリタニア人以外が乗って国境を越えダクラに行くにはモロッコ領事館の特別な許可が必要で、それがないと切符も売ってもらえないし、乗る事はできないと言う。

 そこですぐ、Junkoを連れて2人でヌアディブのモロッコ領事館に出向くも、
 「それは不可能だ。外国人は外国人だけが乗る車でしか国境を越える事は許されない。自分の車が無いんなら、外国人ツーリストの車に乗せてもらうんなら問題はない。」
と門前払い。

 ダクラまで乗合の交通機関があると聞いて、意外に簡単に行けるんじゃないかと楽観していたのだが、これでどうやらそう言う訳には行かなくなった様だ。

 アブダライ・ファミリー宅に戻って、昼食をごちそうになると、泊まって行くようにすすめられたのだが、
 「我々がダクラ迄行くには、もはや外国人ツーリストの車をヒッチハイクするしかない。今夜からでもキャンプサイトに泊まって、ヒッチハイクする車を探すよ。」
と夕方、街の真ん中にあるキャンプ場の部屋にチェックイン。

 そこに停車するキャンピングカー1台、4WD車2台。尋ねるとどれもダクラから来てヌアクショットへ向かうとの事。
 ダクラへ向かう車は1台もなかった。


【食事】

朝:クッキー、パン、ピーナッツミルク
昼:バゲット、炊込ライス(アブダライ・ファミリー宅でごちそうになる)
夜:パン、クッキー、ピーナッツ

【トラベルメモ】

1US$ ≒ 250UG(モーリタニア・ウギア)
・(ヌアディブ)Camping Baie 1500UG/部屋泊1人1泊目(2泊目からは1000UG/1人)

26カ国目、モーリタニア  1
26カ国目、モーリタニア (セネガル)ダカール→ロッソ→(モーリタニア)ヌアクショット
エリア:
  • アフリカ>セネガル>ダカール
  • アフリカ>セネガル>セネガルその他の都市
  • アフリカ>モーリタニア>ヌアクショット
テーマ:街中・建物・景色 その他 
投稿日:2001/03/10 15:05
 朝早く、ダカールのガール・ルティエール(バスステーション)から、乗合タクシーで、モーリタニアとの国境の街ロッソへ向かう。

 ロッソの街の国境に流れる川。この川の向こうはモーリタニアだが、国境の川に架かる橋は見当たらない。
 渡し舟での国境通過だ。

 ロッソのイミグレでセネガル出国のスタンプをパスポートに貰って乗込もうとすると、小さな舟は既に人がいっぱいで、見るからに満員。
 身を小さくして、肩とお尻をくっつけ合って座って待っている人達に、更に無理矢理お尻をつめてもらって、我々2人の荷物とお尻をその間に放り込む。
 「ギューッ☆」

 「いくら?」
と尋ねると、
「1人1000フラン」
と船頭のおじさん。すると脇の方から
 「ノー、ノー!一人500フランでしょ。」

 助けてくれたのは、ボランティアで来ていると言うアメリカ人の女性2人組。
 「ヌアクショットまで、(乗合タクシーか何かの)車で行くんでしょ。一緒に行きましょう。」

 モーリタニア側の岸で舟を降りて、入国手続きをしていると、2人組のアメリカ人女性がスーツ姿の中年男に話掛けられている。どうやら男は車を持っているようで、2人を車に誘っている様に見える。
 乗合タクシーの客引かと思って近づいて行くと
 「日本人ですか?」
と日本語で話しかけられる。

 その中年のおじさん、日本で働いていた事もあると言う、モーリタニア人のビジネスマンで、日本語が喋れるのだ。
 車は、ピカピカのシトロエン。もちろんパワーウインドウにエアコン付。その車でアメリカ人女性2人と我々日本人2人をヌアクショット迄乗せて連れて行ってくれると言う。

 「ベリー、ラッキー!」
アメリカ人女性2人組は、大はしゃぎで大喜び。
 こんな時つい「恐縮」して、「サンキュー」と口ずさむ日本人の我々2人。

 車が走り始めると、国境の川一つ越えただけなのに、モーリタニア側の景色はセネガルとは一変する。

 車窓の外に拡がるのは、どこまでも続く乾き切った大地。
 正に今、我々はサハラ砂漠に立ち入ったのだ。

 ガレキの荒野型の砂漠の向こうには、こんもりと幾つものなめらかな丸い頂きをたずさえた砂丘が照りつける日射しに敢然と輝く。

26カ国目、モーリタニア  1

 驚いた事に、そんな何もない砂漠の中に、テントの集落や村が点在している。
 「こんな厳しい環境の中で、いったいどうやって暮らしていけるんだろうか。」
余りにも自分が暮らす場所とは異なるその有様に、心の中で素朴な疑問が湧き上がる。

 「もうひと山ありそうな気がする。」とはJunkoの弁。
 そう、我々のアフリカ縦横断の旅最後の難関と見込まれる、「サハラ越え」の幕が、今、上げられたのだ。


【食事】

朝:揚パン
昼:リ・ポワソン
夜:ミカン

【トラベルメモ】

1US$ ≒ 660CFA(西アフリカセーファ・フラン)
1US$ ≒ 250UG(モーリタニア・ウギア)
・ダカール→ロッソ(乗合タクシー) 5時間 5000CFA/1人+7500CFA/荷1コ
・ロッソ国境の川の渡し舟 500CFA/1人 1分
・モーリタニア入国税 200CFA
・ロッソ→ヌアクショット(親切な人の車に乗せてもらう/無料) 3時間
・モーリタニアのビザ 必要。 我々はマリのバマコで取得。

【宿】
(ヌアクショット)Auberge le Relais 3500UG/W-1室

※ヌアクショットは首都の割に小さい街だが、フォレックス・ビューローが沢山あり、CFAフラン、USD、FF等両替できる。VISAカードでキャッシングできるビューローもある。又、インターネットカフェも沢山ある。

NoPhoto
25カ国目、セネガル (セネガル)ダカール
エリア:
  • アフリカ>セネガル>サンルイ
テーマ:その他 
投稿日:2001/03/08 14:53
 「マンゴが美味しい!」
 まるで熟れ頃の桃の様に、皮の表面が赤ピンクや黄色がかっている。

 昨日我々が乗ったバマコ発ダカール行列車の同室のコンパートメントの2人が、大きな洗面器に山盛りのマンゴを購入したのだが、食べ切れず、多くを荷台に放棄したまま途中駅で降りて行ってしまったのだ。
 Junkoと2人で、列車の窓から身を乗り出し、大きなバオバブの木が点在する熱い大地の風を受けながら、甘〜いそのマンゴに次々にしゃぶりつく。

 列車は今日も一日走り続け、セネガルのダカールには深夜到着。

 ダカールはあまり治安が良くないと聞いていたので、宿までのタクシーを探すも、どのタクシーも深夜に到着した外人の旅行者の足もとを見て、法外な料金を要求してくるので、人に道を尋ねながら歩いて行く事にする。

 深夜、人影まばらなダカールの街を恐る恐るゆっくりと歩く。

 「そのホテルはあっちの方にあるが、今夜は満室だよ。オレはそこのホテルで働いてるから知ってるんだ。」
 暗がりでホテル迄の道を尋ねた一人の男、よく見るとどうも怪しい風ぼうだ。
 「一応行って、(直接自分で)聞いてみるよ。」

 お目当ての安宿は駅から程近く、すぐに到着。
 レセプションで尋ねると部屋はあいているとの事。

 すると、その怪しい男、我々の後を付け、ホテルのレセプション迄入って来るではないか。
 「この男は何者ですか?このホテルの従業員だと言っていたが本当か?」
とレセプションに尋ねると、レセプションの人も、奥にいるホテルの従業員も、白人のおじいさんオーナーも、皆一斉に首を振る。

 「オレがホテルを案内してやったんだから金をくれ。」
と、完全に居直ったこの男を皆で外に追い出す。

 くわばらくわばら。明日からも気を付けないと。


【食事】

朝:マンゴ
昼:マンゴ
夜:ローストチキン、ミカン

【トラベルメモ】

1US$ ≒ 660CFA(西アフリカセーファ・フラン)
・セネガルのビザは、日本人旅行者は不要。

【宿】
(ダカール)Hotel Provincial 3800CFA/W-1室

NoPhoto
ATMでキャッシング (ブルキナファソ)ボボデュラッソ
エリア:
  • アフリカ>ブルキナファソ>ブルキナファソその他の都市
テーマ:その他 
投稿日:2001/03/01 14:08
 「1週間の内7日間、1日24時間!!」
 銀行の前に大きく掲げられたATM設置を誇示する看板。

 現地通貨が底を尽き始めたので、VISAカードを持ってそのATMが設置されているガラス張りの部屋の入口に向かうと、扉には鍵が掛けられている。
 脇に腰掛けている警備員がジェスチャーで「しばらく待て」と言う。

 そこら辺をぶらぶらしたりしながらしばらく待つと、ATM室の扉の鍵がオープン。室にATMが2機、一つは使用停止、一つは画面にカード操入を促す絵が表示され、どうやら使える様だ。

 ところがVISAカードを操入したとたん、画面は使用停止の表示に変わり、カードも戻って来ない。
 慌ててカード操入口の奥に見えるVISAカードのお尻を爪の先で何度もつつくと、「ウィーン」。
 ATMは相変わらず使用停止のままだが、カードは何とか戻ってくる。

 銀行のカウンターに行って、ATMが使用停止なので、窓口でVISAカードで現地通貨を引出せないか尋ねてみたが、
 「しばらく待てばATMは使える様になるから待つように。」
 VISAのゴールドカードを手にした白人のおじさんも困っている。

 再びボボデュラッソの街をぶらぶらし、かなりしばらく待つもATMは復調する兆しはなし。
 仕方なく手持ちのフランスフランの現金を少しだけ窓口で両替し終えて見てみると、さっき我々のVISAカードを飲み込んで使用停止になったのとは別のもう一台のATMが使える様になっているではないか。

 再びVISAカードを手にATM室に入る。

 恐る恐るカードを操入すると、画面は英語かフランス語かを選択する表示が表れる。
 英語の方のボタンを押すと、画面は真青になり、何も表示されない。
 しばらく待っても画面には何も表示されないので、一旦キャンセルボタンを押し、戻って来たカードをもう一度操入し、また初めからやり直し。
 だがまたしても英語表示かフランス語表示かを選ぶ所で英語を選択すると、画面は真青になってしまう。

 3度目の正直で、今度はフランス語を選択すると、ようやく金額を選ぶ画面が表れる。

 どうやらこのATM、英語表示を選択させる画面はあっても、その先の英語表示画面が用意されておらず、真青な無地な画面になってしまう様だ。

 何とか余裕を持った金額の現地通貨を手にする事ができ、一安心。
 だが実はもっと気をもませている心配事が2つもあるのだ。

 一つはアビジャンに居た頃から感じ始めたものだが、どうも体が熱いのだ。手も体も頭も、ほてっていると言うには熱すぎる気がする。
 朝も昼も夜も、体内の熱で常に気だるく、体中から汗がにじみ出る。ひっきり無しに水分を補給せずにはいられない。

 これはどうもおかしい、ヤバイ気がする。
 「もしかしてアクラで治ったと思っていたマラリヤが再発したのでは。」

 銀行のATMで引出したお金を手に、スーパーで見付けたデジタル体温計を購入。
 宿の部屋に戻って体温を測ってみると、「ピーピーピー」 舌の裏に入れた体温計から計測完了のアラームが鳴る。
 液晶表示を覗いてみると「36.5℃」。
 「何だ平熱じゃん。」

 実は今の時期丁、度ここら辺は一年でも一番熱い時期で、日中は40℃近く、夜も30℃を超える。その上、日差しも強烈だ。
 未だかつて経験した事の無い、この猛暑の中の猛暑に常時、体がほてり、発熱していると思い込んでしまったのだ。

 もう一つの心配事は、トラベラーズチェックのレシートが見当たらないのだ。

 トラベラーズチェックは紛失したり盗まれた時、レシートが無いと再発行して貰えないと聞いている。
 また、銀行によっては、両替する際、レシートの提示を求められる事もある。
 今日も午前中、ATMの不調でVISAカードで現金が引出せなかった時、トラベラーズチェックを両替しようとしたのだが、こういう時に限ってレシートの提示を求められ、両替が出来なかったのだ。

 ともかくそういう訳で、レシートが無いとトラベラーズチェックの利用価値は奈落の底に低下してしまう。それ位、トラベラーズチェクのレシートは大事な貴重品の一つで、失くすなんてもっての他なのだ。
 それが見当たらないなんて、
 「落としたかも知れない」

 必死にバックパックの中を、隅から隅まで、あらゆるチャックを開けて探す。
 すると、何だ、この前アクラで撮った顔写真の間に挟まってあるじゃないか。

 熱も、失ったトラベラーズチェックのレシートも、どうやら思い過ごしだった様だ。

 そうここはアフリカの西、ブルキナファソのボボデュラッソ。
 北からやって来た自分もATMの機械も、馴れた様で未だ未だ馴れちゃいないのだ。

 夕方、マーケットなどを散歩して宿に帰る途中、銀行のATM室を覗いて見ると、2台のATMはどちらも使用停止、ATM室は鍵が掛けられてしまっている。
 どうやらATMが使えたのは、1日24時間の内、我々が使えた午前中のわずかな時間だけだった様だ。

  「1週間の内7日間、1日24時間使えることもあるかも知れないATM」
と、いったところだろうか。



【食事】

朝:スープ掛けライス+パスタ
昼:スープ掛けゆでヤムイモ、パン、バナナ
夜:パン、ゆで玉子、フライドヤム、バナナ

【トラベルメモ】

1US$ ≒ 660CFA(西アフリカセーファ・フラン)

【宿】
(ボボデュラッソ)Entent Hotel 4000CFA/W-1室

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