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イチローとジュンコの夫婦珍道中

~バックパッカー日記~

プロフィール

ニックネーム:
イチローとジュンコ
居住地:
東京都
自己紹介:
2000年9月 日本を旅立ったイチローとジュンコは、飛行機で、南アフリカ・ケープタウンに降り立った。
二人はそこから日本まで、飛行機を使わずに、陸路と船のみで帰る。
アフリカ大陸南端の喜望峰から日本まで、アフリカ、東西ヨーロッパ、中東、シルクロードとまるまる1年かけての、夫婦珍道中。
野宿もしました。ゴリラと挨拶もしました。サハラを越え、ヒマラヤを越え。。
大自然、世界遺産、カルチャーショック、紛争の傷跡、そして、多くの出会い。
2001年8月無事帰国した二人の旅を振り返って、番外編コラムを掲載します。

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フンザ II  1
フンザ II (パキスタン)ギルギット→フンザ・カリマバード
エリア:
  • アジア>パキスタン>ギルギット
  • アジア>パキスタン>カリマバード[フンザ]
テーマ:街中・建物・景色 
投稿日:2001/07/08 11:26
 今日はフンザのおいしい空気をたっぷりと吸いながら、カリマバードの谷の斜面にへばりつくような畑地のアゼ道をのんびりと足の向くままお散歩。

 カラッシュバレーと同じ様に、ここにも杏、リンゴ、桑などの果樹が沢山あり、たわわに実を付けている。

 坂歩きに疲れると、視界の開けた小高い場所で、谷と雪山を眺めながら一休み。

 「おっ、こんな所に桑の木が。」
と、その実を拝借。

 辺りの民家の軒先などでは、オレンジ色の杏の実を一面に干しひろげている。

 歩いている途中、おじさんに、もぎ立ての杏の実を貰って食べたら、これがまた、甘くて旨い!
 こちらのし干杏はカチカチに固くなる程干しあげてしまうので、生の杏の方が断然おいしいのだ。

 それにしても、ここパキスタンのフンザ、何とも豊かな谷なのか。

 「ドドーン」
時折谷に響き渡る暴音。
 インドとの国境も間近いこの地域、戦闘でもしてるんじゃないかとビックリしたが、恐らく暴音の正体はなだれか落石。

 季節は夏、ヒマラヤからふんだんに流れ込む雪解け水は、地盤を削り、落石の原因となるのだ。
 広い谷のどこかでそれが起こり、静かな谷に響き渡っているのだろう。

 今夜は、昨夜にも増して夜空が澄んでいる。

 満点の星空に、サーっと流星が天の川を渡って行く。

 流星の滞空時間も長く、左から右へ、上から下へ、夜空を縦横無尽に飛び交う。
 今夜、一体幾つの流星を見たのだろうか。

 ヒマラヤの山の端から月明かりがのぞくと、星空の天体ショーも終了。
 月の中にはくっきりとウサギがモチをついている。

フンザ II  1

【食事】

朝:チャパティー、ミルクティー
昼:杏、クッキー
夜:(宿にて)野菜炒め、野菜カレー、ダウロ、スイカ、etc.

【トラベルメモ】

1US$ ≒ 60PR(パキスタン・ルピー)

【宿】
(カリマバード)Haider Inn 50PR/ドミ一人

フンザ I  1
フンザ I (パキスタン)ギルギット→フンザ・カリマバード
エリア:
  • アジア>パキスタン>ギルギット
  • アジア>パキスタン>カリマバード[フンザ]
テーマ:街中・建物・景色 
投稿日:2001/07/07 11:17
 目の前にそびえるヒマラヤ山脈。
 谷底には、山頂からの雪解水を蓄えたばかりのインダス川上流。対岸の山々の据野の谷沿いは緑地帯となり、民家が点在している。

 ここがフンザ。
 パキスタンの旅のハイライトとされ、多くの旅行者が訪れる人気スポットだ。
 そのせいもあって、我々が滞在したフンザ地域のカリマバードの街には、谷を見下ろす斜面に小さなゲストハウスからホテルまで立ち並び、空中にはこんがらがったあや取りの糸のように電線が張り巡らされている。

 舗走された道には車も少なくないし、しっかり観光客用のお土産屋も何軒もある。
 カラッシュバレーやフンジュラブの素朴なのどかさにははるかに及ばない。

 それでも、間近にそびえるヒマラヤ・カラコルムの峰々に囲まれ、どっしり見おろされていると、そのたくましさに見とれて、動きたくなくなってしまう。

フンザ I  1

 地球の屋根、ヒマラヤの峰々の山の端が暮れ行くと、夜空には月と星。

 ここフンガのカリマバードは標高2500m、空気もいい事もあってさすがに夜空が澄んでいる。

 そう、今日は7月7日。人生最高の七夕となった。


【食事】

朝:ヤギ肉のパイ
昼:ビスケット
夜:ベジタブルカレー、野菜炒めダウロ(フンザ風スパゲティ)、プリン etc

【トラベルメモ】

1US$ ≒ 60PR(パキスタン・ルピー)
・ ギルギット→カリマバード(フンザ) ミニバス 3.5時間 60PR

【宿】
(カリマバード)Haider Inn 50PR/ドミ一人
…気さくで人柄の良いハイダーじいさんがやっている人気の名物安宿。
日がなハシシを吹いふける若い(20代前半)日本人の男女が多いのが少し気がかり。
(パキスタンではハシシは容認されている。)上記夕食は宿にて。料理の種類も多く、
量もたっぷりでとてもおいしい。夕食は一食一人当たり50PR

シャンドゥール峠越え II  1
シャンドゥール峠越え II (パキスタン)ソーラスプール→ギルギット
エリア:
  • アジア>パキスタン>パキスタンその他の都市
  • アジア>パキスタン>ギルギット
テーマ:街中・建物・景色 
投稿日:2001/07/06 11:12
 ジープは朝、標高3720mシャンドール峠に差し掛かる。

 5〜6000m級の頂きに囲まれた峠一帯は、意外にも平坦な草原地帯になっている。

 取り囲む山々からの雪解け水が何本もの小さな小川となってそこに集まり、穏やかな流れを形成している。
 こんなに小さく穏やかな川が、下流の谷では激流になってしまうとは、まさに大自然の驚異だ。

 川はゆるやかに草原を流れ、時折、幾つもの小川に分かれては集まり、日の光にキラめく。
 川の中洲の小島では牛や馬が草をはむ。

 美しくも実にのどかな風景だ。

シャンドゥール峠越え II  1

 そんな草原の峠に入って間もなく、道脇に白や赤、ピンクのかわいらしい花をつけた細枝の木の群生が目につき出す。
 ジープを降りてよく見てみると、野バラだ。

 下地は真夏でも、富士山より高い場所にあるこの地は、丁度涼しい初夏と言った所、バラの花咲く頃なのだ。

 それにしてもそちこちに咲き乱れるここシャンドール峠の野バラ、実に生き生きとしている。東欧で見たバラ畑のバラもここの野バラにはかなわない。

 それもその筈。澄んだ水、澄んだ空気、豊かな自然に恵まれ、自然のままに自由に延び延びと育ち、咲き誇っているのだから。

 峠を越えると、ジープは徐々に谷を下って行く。
 気が付くと、峠の上では穏やかだった川が、谷の間で激流となって暴れている。

 その谷をジープの上からボーッと眺めていると、突然信じられない光景が目に飛び込んでくる。
 谷底を流れる激流の川の上に張られたロープの真ん中に吊るされた木箱の上から、子供の顔が見えるのだ。

 「一体、あれは何だ?!」
 よく見ると、それは激流の川の谷を渡る、橋代わりの手動のロープウェイ。
 木箱に乗った子供達は、手でロープをたぐり対岸へ渡ろうとしている最中なのだ。

 数百mはある川幅の真中で、眼下は谷底の激流、恐くないのだろうか。

 そう思って見ていると、その子供達、我々のジープに向かって笑顔で手を振り出す。
 「おいおい、片手になっちゃって大丈夫かい。バランスを崩すと落っこちやしないか?両手でしっかりロープを握った方が…。」
見ているこっちが冷や汗ものだ。

 ジープの窓から手を出して、手を振り返すと、
 「オーッ!!」
はしゃいで大声で歓声まで挙げている。何ともたくましい…。

 谷を下り切り、ジープは夜ギルギットに到着。

 雑然としたギルギットの街は、典型的なパキスタンの小都市。のどかなチトラルやシャンドール峠が、まるで夢の中の出来事だったかの様だ。

 ほんのわずか前の思い出にひたりながら、夜の喧騒の街に食事に出る。


【食事】

朝:チャパティ、ミルクティー
昼:ガーリックライス、スープ、イチジク
夜:魚と豆の煮物、ご飯、パン

【トラベルメモ】

1US$ ≒ 60PR(パキスタン・ルピー)
【宿】
(ギルギット)Madina Hotel 150PR/W一室

シャンドゥール峠越え I  1
シャンドゥール峠越え I (パキスタン)チトラル→ソーラスプール
エリア:
  • アジア>パキスタン>パキスタンその他の都市
テーマ:街中・建物・景色 鉄道・乗り物 
投稿日:2001/07/05 11:02
 朝、バス乗場に停車する乗合トラックに荷物をのせ、出発を待つ。

 これから目指すはシャンドール峠と、峠の向こうのギルギット。
 景色は素晴らしいがかなりの悪路と聞いている。

 昨日の午後、手頃な金額でジープがチャーターできたらと、チトラルの街中訪ね歩いてみたが、話をするたび言い値が下がったり跳ね上がったりする者や、車を見たいと言うと急に慌てた顔をして、明日朝でないと見せられないと言い出したりする者など、怪しいヤツラばかりで、信頼できそうなジープの所有者は見つからず。
 仕方なく、今朝、乗合トラックの発車を待っている次第だ。

 乗合では、シャンドール峠を越え、いっきにギルギットまで行く事はできない。途中、途中にある小さな村で乗り継いで行かなくてはならない。
 おまけにある程度乗客が集まらないと出発しないので、この乗合トラックもいつ出発することやら。今日中に出発できればいい方だろう。

 シャンドール峠とその向こうのギルギットまでの道のりは遠そうだ。
 一向に出発しそうにない乗合トラックを横目に、茶屋でお茶をすすっていると、痩せたおじさんが話しかけてくる。
 「どこに行くんだい?ギルギット?オレのジープで行かないかい?」
 茶屋の外に出て値段交渉。「7000ルピー」と言うおじさんに「6000ルピーでどうか。」と返すと、おじさん「OK」。

 自分とJunkoの他にもう2人、宿で知り合ったカップル2名が一緒なので我々は総勢4名。6000ルピーなら一人当り1500ルピー、悪くない。

 でもまだまだ油断は禁物
 「車を見せてもらえますか?」
するとおじさんは、
 「ちょっと待って」
と、大慌てで立ち去り、小ギレイなジープで現れる。

 おじさん、大口客の我々を逃したくない一心が外見ににじみ出ている。人も良さそうだ。
 「よし、OK!」
 乗合トラックに載せておいた荷物をおじさんのジープに乗せかえる。

 本日は、ここ数日間で一番の快晴。

 谷にそって走り出したジープの前、谷の向こうに、鋭角でずっしりとした白銀の頂きが青空にそびえる。
 標高7690m、ティリッチミール峰だ。

シャンドゥール峠越え I  1

 そう、ここはもうヒマラヤ山脈の一端なのだ。

 ジープは険しい谷の崖を削った様な道を、ガタガタと進む。

 眼下の谷底では、激流の川が豪音を立てている。
 季節は夏。ヒマラヤからの雪解け水が、ふんだんに流れ込んでくるのだろう。あんな所に落ちてしまったらひとたまりもない、
 「おじさん安全運転でお願いします!!」

 谷を進むにつれ、幾つものごつい雪山に間近に取り囲まれて行く。

 午後2時半過ぎ、ジープはシャンドール峠の手前の小さな村、ソーランスプールの簡素な食堂兼宿に停車。
 おじさん、今夜はここに泊まり明朝、峠を越えると言う。

 目の前には雪山の頂き、村には小川のせせらぎを囲む緑が萌える。
 悪い所じゃなさそうだ。

 我々2人とも、窓の無いジープで悪路をきたので体中あせと砂ボコリだらけ。宿にシャワーはない。まだ、空に日は高い。
 思い立ったら吉日だ。水着を着けて、畑のアゼ道を小川へ向かう。

シャンドゥール峠越え I  2

 そっと足を小川の水につけてみると、
 「ウヒャー!!」
汗ばむ夏日の天候にもかかわらず、川の水が、とても冷たいのだ。

 まるで氷水のよう。つけたつま先が凍えしびれる。さすがは7000m以上の高地からやってきた、ヒマラヤの雪解け水だ。

 この冷たさではとても体ごと水につかって泳ぐ事はできず、身震いしながらの水浴び。

 それでも慣れてくると、清流の冷たさが心地良い。
 何よりおいしい空気と、豊かな自然に取り囲まれたこのひと時が爽快だ。

 「アルプスのおいしい水」ならぬ、「ヒマラヤの冷たい水」で、すっかり心も体も洗われる。


【食事】

朝:パン
昼:ウリの煮込、ご飯
夜:パン

【トラベルメモ】

1US$ ≒ 60PR(パキスタン・ルピー)
・ チトラルからギルギットまでジープをチャーター 一台6000PR。最初2泊3日掛かると言われたが、実際は1泊2日でギルギットに着いた。

【宿】
(ソーラスプール)名称不明、ソーランスプールにただ一件ある簡素な安宿、部屋はドミトリーのみ 100PR/ドミ一人

秘境 カラッシュ・バレー II  2
秘境 カラッシュ・バレー II (パキスタン)チトラル→カラッシュバレー・ブンブレットのブルーン村
エリア:
  • アジア>パキスタン>パキスタンその他の都市
テーマ:街中・建物・景色 
投稿日:2001/07/03 10:36
 朝、谷を眺めながら、朝食のチャパティーとミルクティーを口に運ぶ。

 木で編んだカゴを背負ってアンズを摘む女性の姿が見える。
 今、朝食を取っている我々の脇でも、杏や桑の実がせいろの上で干されている。

 庭には、小さいかわいらしい実をつけたリンゴの木。
 そして果樹園の緑に囲まれた谷の下の川は、静かに朝を流れる。

秘境 カラッシュ・バレー II  2秘境 カラッシュ・バレー II  3

 「今日も、もう一泊します。」
と、宿のご主人に申し出る。

 「よし、そうか、それじゃ今日はみんなで谷の向こうのアフガニスタンの人々の村までハイキングに行こう。」
 と、嬉しそうなご主人。

 朝食を済まして一息入れると、ご主人についてゆっくりとのどかな谷を上る。

 「ここは知り合いの家なんだ、少し休んで行こう。」
と、通された野原の様な庭のそちこちで、女達が民族衣装のスカートの裾を広げ座り込み、杏を干したり、川から引かれた水路で洗濯したりしている。
 子供達は木登りをして桑の実をつまむ。

 「どんな味がするんだろう。」
と、落ちて来た桑の実をテイスティング。
 英語でホワイトベリーとも呼ばれる桑の実は、その呼称通り乳白色の小さなラズベリーと言ったところ。口に入れると甘くておいしい。

 川を渡るとそこには、谷の奥に立つ木造の家屋群、そこはアフガニスタンからやって来た人々の村との事。

 そこで女の子にカメラを向けたら、石を投げられてしまった。
 カラッシュ族の人々は女性の写真を撮るのは特に問題もなかったが、この村はカラッシュ族ではなくモスリム(イスラム教)の村だったのだ。女の子達の服はもちろん、カラッシュ族の民族衣装ではない。

 「しまった、しまった。」
と、今度は程遠く川添いから、白い頂の山をバックに、村の全景を写真に収める。
 「この川は、あの山からの雪解け水なんだ。」

 夜、宿に戻ると、今度は女性達による夜空の下でのダンスパーティーが繰り広げられる。

 何でも今、ブンブレット地方は祭りのシーズンで、祭りは1ヵ月近く続き、ブンブレットにある5つの村に毎日交代で人が集まり、夜な夜な踊っていると言う。

 平和で静かなのどかな谷で、人々は毎日リンゴをもぎ、アンズを摘み、桑の実をつまみ、そして夜は星空の下で踊り暮らしている。

 ここは絵巻物語の桃源郷なのか。

 絵巻物語の様な民族衣装で踊る女性達が散る様に消え、夜が静まり返ると、本日の宴も終了。
 我々も宿に戻って寝る事にしよう。

秘境 カラッシュ・バレー II  1

【食事】

朝:チャパティ
昼:卵、チーズ、チャパティ
夜:煮野菜、煮豆、スイカ

【トラベルメモ】

1US$ ≒ 60PR(パキスタン・ルピー)
・チトラル→ブンブレット・ブルーン村 乗合ジープ 2時間 30PR+100PR
(外国人がカラッシュバレー地帯へ入る場合、通行料兼パーミッション料金払わさせられる)

【宿】
(ブルーン村)Kalash Guest House 120PR/W-1人3食付

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