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- 赤ちゃんとヨーロッパ旅行 (ハンガリー、ドイツ編)
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エリア:
- ヨーロッパ>ドイツ>ローテンブルク
- ヨーロッパ>ドイツ>ホーエンシュバンガウ
- ヨーロッパ>ハンガリー>ハンガリーその他の都市
- テーマ:世界遺産 グルメ 歴史・文化・芸術
- 投稿日:2016/06/24 16:07
今回9ヶ月の娘を連れて、ハンガリーとドイツへ行ってきました。
離乳食が1日3回になっているので、10日分のオムツと合わせると娘の荷物だけで、ものすごい量になります。
その他にお菓子、お気に入りのオモチャ、着替え、バスグッツ、ベビーカー等 必需品がたくさんあり、準備だけでいつもの倍かかりました。
忘れがちですが、ベビーカーの雨よけは、ないとめちゃくちゃ困ります!雨が多い時期の今回の旅行中かなり重宝しました。
なるべく飛行機に乗る回数は減らしたいので、帰りは直行便になる航空会社を選びました。行きはブタペストへの直行はないので、フランクフルトで乗り継ぎです。通常の乗り継ぎ便だと、1時間の乗り継ぎ時間ですが、不安だったので1本後の便にしました。
赤ちゃん連れだと、途中に何があるかわからないので、最低2時間は乗り継ぎ時間をあけたほうが安心です。
そして、機内でなるべく寝てほしいので、深夜発のフライトにしました。
おかげで、機内でぐずることもなく、爆睡してくれました。
行程もゆったりした内容で組みました。
まずは、ブタペストに3泊です。
予めベビーベッドをリクエストしていたので、部屋にきちんと用意がされていました。
部屋には絨毯が敷かれてはいますが、やはりその上で遊ばせるのは衛生的に気になります。
ベビーベッドに入ってくれていれば、目を離しても落ちる心配がないので安心です。
寝る時は私と添い寝をするので不要ですが、部屋で過ごす時にとても役立ちました。
朝9時着のフライトだったので、ホテルには昼前に到着しました。
チェックインをしましたが、あいにくまだ部屋の用意ができていないので、すぐには部屋を使えませんでした。通常15時から部屋が利用できるホテルがほとんどなので、赤ちゃん連れであれば、アーリーチェックインを予め予約するのをオススメします。
とりあえず大きな荷物をホテルに預け、トイレで着替えをさせ市内を散策することにしました。
長いフライト後に部屋でゆっくりできないのは、かなり辛かったです。
翌日は、日本語ガイドさんと市内観光です。
ブタペストで絶対に行きたかった温泉は、ガイドブックには子供は入れないとあったので半ば諦めていたのですが、ガイドさんに聞いたら長く浸からなければ大丈夫ということだったので、午後に自分達で行ってみました。
ホテルからヨーロッパ最大級のセニーチェ温泉までは地下鉄で10分くらいです。
タオルと水着、ビーチサンダルは持参しましょう。
更衣室は男女兼用です。中に鍵のかかる個室が並んでいて、そこで着替えます。少し入場料が高くなりますが、完全個室の更衣室もありました。
お湯は温めで、温泉とゆうより、温水プールという感じでした。赤ちゃんにはちょうど良い温度で、気持ち良さそうにキャッキャ喜んでいました。
3日目は、日本語ガイドさんとブタペストから専用車で、終日ドナウ川の曲がり角観光に行きました。赤ちゃんを連れての公共交通機関を使っての長距離移動は大変ですが、専用車であれば自分達のペースで周れます。
4日目は、飛行機でブタペストからフランクフルトに移動し、専用車でローテンブルグまで行く長旅です。
バスでいくと4時間の距離ですが、専用車だと2時間半でローテンブルグに着きました。
この日の宿泊は、城壁内にあるヘルンシュロッシェンホテルです。トリップアドバイザーで1位のホテルなので一番楽しみにしていたホテルです。ローテンブルク最古の建物を利用したホテルで、7部屋しかない小さなホテルです。
建物内は綺麗にリノベーションされ、とても快適でした。
このホテルには、2泊したのですが、いつもスタッフが笑顔で迎えてくれとても居心地の良いホテルでした。さすが、口コミナンバー1!
食事も美味しく、最後の日の夕食はホテルのレストランで食事をしました。宿泊客意外も利用できる人気のレストランなので、前もって予約が必要です。
6日目は、専用車でローテンブルグからロマンチック街道をホーエンジュバンガウまで行きます。途中、かわいい木組の家が並ぶ ディンケルスビュールと隕石のクレーターにできた円形の町 ネルトリンゲンに立ち寄りました。
そして、一番のオススメはフュッセン郊外にある 奇跡の教会 ヴィースの巡礼教会です。
この教会は、涙を流したという伝説を持つキリスト像を祀っています。シンプルな外観とはうってかわり、入口のドアを開けた途端 息をのむほど美しいロココ調の天井画やパイプオルガンが目に飛び込んできます。
あまりの素晴らしさに、その教会で1時間くらい過ごしてしまいました。
交通の便が良くない場所にあるので、人もそれほど多くなくゆっくり見て回れました。
ドイツといえば、ノイシュヴァンシュタイン城は外せません。ずっと行ってみたかったお城でした。
ミュンヘンか、フュッセンから日帰りで行くのが一般的ですが、今回はお城の麓の街 ホーエンシュバンガウに2泊しました。
ホーエンシュバンガウに泊まるオススメポイントは
①朝一のお城観光に行ける
日帰り観光だと午後の観光になります。
事前にインターネットでお城内の観光ツアーは予約したほうがいいですが、午前中のツアーは比較的空いていました。お城までは、バスで5分又は、馬車&徒歩で10分又は、徒歩で40分かかります。朝ですと馬車も並ばずに乗れました。
②お城と写真をゆっくり撮れる
団体客が来る午後は、マリエン橋は渋滞します。※マリエル橋は現在工事のため封鎖中です。
③テーゲルブルク山のロープウェイから、お城を上から見える
ロープウェイ乗り場は、ホーエンシュバンガウからタクシーで5分ほどのところにあります。フュッセンからホーエンシュバンガウへ行くバスの終点です。
山頂からトレッキングに行く人もたくさんいました。レストランもあり山の景色を楽しみながら、お食事もできます。
④日の角度で夕方のほうが、お城が綺麗に撮れる
⑤ライトアップされたお城が見える
今回泊まったホテルは、お城を見上げるホテル ヴィラ・ルートヴィヒです。
全室スイートのゆったりしたお部屋で、ほとんどの部屋からお城が見えます。
夕食はホテルのカフェは営業していないので、1日目はペンションアルブレヒトのレストランで、2日目はホテルミュラーのレストランで食べました。どちらも美味しかったです。
人見知りを全くしない娘は、いつもニコニコして知らない人にでも笑いかけるので、たくさんの人に声をかけてもらいました。
現地の人とこれほど多く触れあったことは、今までなかったので、赤ちゃん連れならではだなと思いました。赤ちゃん連れでの旅行は大変かと思いがちですが、周りの人々の優しさに触れることができ、トラブルもなく満喫することができました。
ホーエンシュバンガウ☆☆☆☆☆・・・いろんなノイシュヴァンシュタイン城の姿が見られます。
ヴィースの巡礼教会☆☆☆☆☆・・・息をのむほどの美しさです。
セニーチェ温泉 ☆☆☆☆・・・現地の人と触れ合えます。
ローテンブルグ☆☆☆☆・・・かんばって市庁舎塔には登りましょう。城壁を歩いて散策もおススメです。
(2016年6月 崎由香里)
離乳食が1日3回になっているので、10日分のオムツと合わせると娘の荷物だけで、ものすごい量になります。
その他にお菓子、お気に入りのオモチャ、着替え、バスグッツ、ベビーカー等 必需品がたくさんあり、準備だけでいつもの倍かかりました。
忘れがちですが、ベビーカーの雨よけは、ないとめちゃくちゃ困ります!雨が多い時期の今回の旅行中かなり重宝しました。
なるべく飛行機に乗る回数は減らしたいので、帰りは直行便になる航空会社を選びました。行きはブタペストへの直行はないので、フランクフルトで乗り継ぎです。通常の乗り継ぎ便だと、1時間の乗り継ぎ時間ですが、不安だったので1本後の便にしました。
赤ちゃん連れだと、途中に何があるかわからないので、最低2時間は乗り継ぎ時間をあけたほうが安心です。
そして、機内でなるべく寝てほしいので、深夜発のフライトにしました。
おかげで、機内でぐずることもなく、爆睡してくれました。
行程もゆったりした内容で組みました。
まずは、ブタペストに3泊です。
予めベビーベッドをリクエストしていたので、部屋にきちんと用意がされていました。
部屋には絨毯が敷かれてはいますが、やはりその上で遊ばせるのは衛生的に気になります。
ベビーベッドに入ってくれていれば、目を離しても落ちる心配がないので安心です。
寝る時は私と添い寝をするので不要ですが、部屋で過ごす時にとても役立ちました。
フォーシーズンズホテルのベビーベッド
フォーシーズンズ グレシャムホテルは、鎖橋の目の前で立地抜群
朝9時着のフライトだったので、ホテルには昼前に到着しました。
チェックインをしましたが、あいにくまだ部屋の用意ができていないので、すぐには部屋を使えませんでした。通常15時から部屋が利用できるホテルがほとんどなので、赤ちゃん連れであれば、アーリーチェックインを予め予約するのをオススメします。
とりあえず大きな荷物をホテルに預け、トイレで着替えをさせ市内を散策することにしました。
長いフライト後に部屋でゆっくりできないのは、かなり辛かったです。
表参道にも支店がある カフェ ジェルボー本店で食べる国宝 マンガリッツァ豚を堪能
翌日は、日本語ガイドさんと市内観光です。
ブタペストで絶対に行きたかった温泉は、ガイドブックには子供は入れないとあったので半ば諦めていたのですが、ガイドさんに聞いたら長く浸からなければ大丈夫ということだったので、午後に自分達で行ってみました。
ホテルからヨーロッパ最大級のセニーチェ温泉までは地下鉄で10分くらいです。
タオルと水着、ビーチサンダルは持参しましょう。
更衣室は男女兼用です。中に鍵のかかる個室が並んでいて、そこで着替えます。少し入場料が高くなりますが、完全個室の更衣室もありました。
お湯は温めで、温泉とゆうより、温水プールという感じでした。赤ちゃんにはちょうど良い温度で、気持ち良さそうにキャッキャ喜んでいました。
スロバキア側からみたエステルゴム
3日目は、日本語ガイドさんとブタペストから専用車で、終日ドナウ川の曲がり角観光に行きました。赤ちゃんを連れての公共交通機関を使っての長距離移動は大変ですが、専用車であれば自分達のペースで周れます。
エステルゴム大聖堂と私たち
セニーチェ温泉は赤ちゃんとも入れます
ドナウ川の曲がり角
道沿いでイチゴを売っていました
1パック200円くらい
4日目は、飛行機でブタペストからフランクフルトに移動し、専用車でローテンブルグまで行く長旅です。
バスでいくと4時間の距離ですが、専用車だと2時間半でローテンブルグに着きました。
この日の宿泊は、城壁内にあるヘルンシュロッシェンホテルです。トリップアドバイザーで1位のホテルなので一番楽しみにしていたホテルです。ローテンブルク最古の建物を利用したホテルで、7部屋しかない小さなホテルです。
建物内は綺麗にリノベーションされ、とても快適でした。
ヨーロッパの高級プチホテル ヘルンシュロッシェン
シニアスイートのお部屋
バスルームからは、緑あふれる中庭が眺められます
このホテルには、2泊したのですが、いつもスタッフが笑顔で迎えてくれとても居心地の良いホテルでした。さすが、口コミナンバー1!
食事も美味しく、最後の日の夕食はホテルのレストランで食事をしました。宿泊客意外も利用できる人気のレストランなので、前もって予約が必要です。
ヘルンシュロッシェンのレストランは 赤ちゃん連れでもOK
ローテンブルクは かわいい雑貨屋さんがたくさん♪
220段の階段を登って 市庁舎塔へ
塔からは、木組の家が並ぶ街並みが一望できる
6日目は、専用車でローテンブルグからロマンチック街道をホーエンジュバンガウまで行きます。途中、かわいい木組の家が並ぶ ディンケルスビュールと隕石のクレーターにできた円形の町 ネルトリンゲンに立ち寄りました。
そして、一番のオススメはフュッセン郊外にある 奇跡の教会 ヴィースの巡礼教会です。
この教会は、涙を流したという伝説を持つキリスト像を祀っています。シンプルな外観とはうってかわり、入口のドアを開けた途端 息をのむほど美しいロココ調の天井画やパイプオルガンが目に飛び込んできます。
あまりの素晴らしさに、その教会で1時間くらい過ごしてしまいました。
交通の便が良くない場所にあるので、人もそれほど多くなくゆっくり見て回れました。
フュッセン郊外の、のどかな村にひっそりと建つかわいらしい教会
キリストの像が祀られた 主祭壇
復活したイエス・キリストが虹の玉座に座る姿が描かれた天井画
ドイツといえば、ノイシュヴァンシュタイン城は外せません。ずっと行ってみたかったお城でした。
ミュンヘンか、フュッセンから日帰りで行くのが一般的ですが、今回はお城の麓の街 ホーエンシュバンガウに2泊しました。
ホーエンシュバンガウに泊まるオススメポイントは
①朝一のお城観光に行ける
日帰り観光だと午後の観光になります。
事前にインターネットでお城内の観光ツアーは予約したほうがいいですが、午前中のツアーは比較的空いていました。お城までは、バスで5分又は、馬車&徒歩で10分又は、徒歩で40分かかります。朝ですと馬車も並ばずに乗れました。
②お城と写真をゆっくり撮れる
団体客が来る午後は、マリエン橋は渋滞します。※マリエル橋は現在工事のため封鎖中です。
ノイシュヴァンシュタイン城と私たち
③テーゲルブルク山のロープウェイから、お城を上から見える
ロープウェイ乗り場は、ホーエンシュバンガウからタクシーで5分ほどのところにあります。フュッセンからホーエンシュバンガウへ行くバスの終点です。
山頂からトレッキングに行く人もたくさんいました。レストランもあり山の景色を楽しみながら、お食事もできます。
晴れていればもっときれいに見られます・・・
④日の角度で夕方のほうが、お城が綺麗に撮れる
ホーエンシュバンガウの北エリアから見たお城
⑤ライトアップされたお城が見える
闇夜にまっ白に浮かび上がる城は幻想的です
今回泊まったホテルは、お城を見上げるホテル ヴィラ・ルートヴィヒです。
全室スイートのゆったりしたお部屋で、ほとんどの部屋からお城が見えます。
ホテルのカフェからお城が見える
朝食もお城を見ながら食べられる
夕食はホテルのカフェは営業していないので、1日目はペンションアルブレヒトのレストランで、2日目はホテルミュラーのレストランで食べました。どちらも美味しかったです。
豚のカツレツ(ペンションアルブレヒト)
ホテルミュラーのレストラン
人見知りを全くしない娘は、いつもニコニコして知らない人にでも笑いかけるので、たくさんの人に声をかけてもらいました。
現地の人とこれほど多く触れあったことは、今までなかったので、赤ちゃん連れならではだなと思いました。赤ちゃん連れでの旅行は大変かと思いがちですが、周りの人々の優しさに触れることができ、トラブルもなく満喫することができました。
ホーエンシュバンガウ☆☆☆☆☆・・・いろんなノイシュヴァンシュタイン城の姿が見られます。
ヴィースの巡礼教会☆☆☆☆☆・・・息をのむほどの美しさです。
セニーチェ温泉 ☆☆☆☆・・・現地の人と触れ合えます。
ローテンブルグ☆☆☆☆・・・かんばって市庁舎塔には登りましょう。城壁を歩いて散策もおススメです。
(2016年6月 崎由香里)
- 近代史における人間の多面性を垣間見た旅(ポーランド・ドイツ)
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エリア:
- ヨーロッパ>ドイツ>ベルリン
- ヨーロッパ>ポーランド>ワルシャワ
- ヨーロッパ>ポーランド>クラクフ
- テーマ:街中・建物・景色 世界遺産 歴史・文化・芸術
- 投稿日:2016/06/23 16:16
人間一人の力には限りがあるけれど人々が集団となった場合、その可能性には無限になります。今回は良い意味と悪い意味での人間の持つ無限の力、多様性を垣間見た旅となりました。
〇ポーランド
〜クラクフ・アウシュビッツ(ビルケナウ)〜
今回の研修でまず予備知識として、ナチスドイツとヒトラーを知らなくてはなりません。独裁者でも有名なヒトラーはオーストリアに生まれ第1次世界大戦後から国家社会主義ドイツ労働者党(ナチス)指導者として、アーリア民族を中心に据えた人種主義と反ユダヤ主義を掲げた政治活動を行うようになりました。1933年には大統領による指名を受けてドイツ国首相となり、就任後に他政党や党内外の政敵を弾圧し、ドイツ史上かつてない権力を掌握しました。この時期のドイツを一般的にナチス・ドイツと呼びます。
ヒトラーは選民思想(ナチズム)に基づき、北方人種が世界を指導するべき主たる人種と主張、アーリア人の血統を汚すとされた他人種である有色人種(黄色人種・黒色人種)や、ユダヤ系、スラブ系、ロマとドイツ国民の接触を断ち、またドイツ民族であるとされた者でも、性的少数者、退廃芸術、障害者、ナチ党に従わない政治団体・宗教団体、その他ナチスが反社会的人物と認定した者は迫害・断種されました。
ヒトラー率いるナチス党は1939年のポーランド侵攻に始まる第二次世界大戦を引き起こし、一時的に領土を拡大しました。この戦争の最中でユダヤ人に対するホロコースト、障害者に対するT4作戦などの虐殺政策が推し進められました。
なおホロコーストとは第二次世界大戦中のナチス・ドイツがユダヤ人などに対して組織的に行った大量虐殺の事を指します。
今回の研修ではポーランドのクラクフから、アウシュビッツを訪れました。アウシュビッツはナチス・ドイツが第二次世界大戦中に国家をあげて推進した人種差別的なホロコースト および強制労働により、最大級の犠牲者を出した強制収容所です。収容された90%がユダヤ人であった。1979年にはこのような悲劇が2度とおこらぬよう願いを込めて、ユネスコの世界遺産に指定されています。
アウシュビッツは現在博物館となっている第1収容所と2km離れたビルケナウにある第2収容所に分かれており、半日あれば両方見学することができます。博物館には当時アウシュビッツに連行されたユダヤ人のカバンや靴、頭髪などに加え当時の写真も展示されており、大変生々しいが当時の様子を伺うことができます。
特に虐殺を目的とした連行もあり、ポーランドや近隣国から収容されたユダヤ人がアウシュビッツに着くなり、男性と女性・子供に分かられ、女性・子供はすぐにシャワー室を経てガス室に連れられたといわれ、あまりにも負の展示すぎるので言葉も出ません。
見学した第1収容所のガス室はレプリカで、実際に使用されていたガス室は第2収容所であるビルケナウにあるが、ナチスドイツが大量虐殺を隠すため爆薬を用いて破壊をしたため、現在では残骸しか残っていません。
ガス室からは上階の焼却炉へトロッコを利用し死体が運ばれ、そのまま焼却されていたという。また資料としては大変少なかったが、人体実験も多くされ幼い子供たちが実験体にされていました。
ビルケナウの入り口には通称死の門と呼ばれるゲートがあり、多数のユダヤ人や政治犯が列車で連行された。現在残されるのは死の門と線路のみであるが、博物館で見た写真とリンクし当時の風景が思い浮かんでしまいます。
アウシュビッツを巡り、私はふと被害者はともかく加害者であるドイツ軍の一兵までもが、この大虐殺に心から加担していたのだろうか?と思ってしまいました。
その時に思い出した興味深い事件があります。1970年代にアメリカ・スタンフォード大学で行われた実験で、普通の人が特殊な肩書きや地位を与えられると、その役割に合わせて行動してしまう事を証明しようとした実験で、普通の大学生などの70人から選ばれた被験者21人の内、11人を看守役に、10人を受刑者役にグループ分けし、それぞれの役割を実際の刑務所に近い設備を作って演じさせるという実験で、その結果時間が経つに連れ看守役の被験者はより看守らしく、受刑者役の被験者はより受刑者らしい行動をとるようになるという事が証明されたといいます。
ヒトラー自身は選民思想を持っていたが、その時の将校や一兵卒までもが同じ思想を持っていたとは考えにくく、もちろんトップに就く人間に考えを合わせなければ自分がアウシュビッツに送られてしまう恐怖もあったのではないでしょうか?アウシュビッツの悲劇は一人の狂信者がこのような環境を作り、集団化することで罪悪感が薄れ、虐殺をする者・される者を生んでしまったと信じたいです。
ただ世界では今もまだ戦闘や拷問、奴隷など、過去を教訓としない出来事が多発している。みんな仲良くは難しいかもしれないが、せめて人々が苦しい思いをしないよう願います。
アウシュビッツの観光への拠点に滞在したのがクラクフです。クラクフはかつてポーランド王国の首都であり、第2次世界大戦の破壊を逃れた旧市街は現在も中世の佇まいをそのまま残しており、現在世界遺産にも指定されています。
たまたまクラクフを訪れた日がイースターマンデーという祝日で、どの教会でもミサが行われ天気の良さも相まって、多くの観光客が楽しんでいました。中央広場にある聖マリア教会は1222年に建築されたゴシック様式の重厚な教会で、教会内にある祭壇は国宝にも指定されている。ミサの合間を狙って見学しましたが、この祭壇は今まで見てきた中世教会にある祭壇の中でもナンバー5に入るくらいの素晴らしい彫刻でした。
その他旧市街はヴァヴェル城や、ユダヤ人街のあったカジミエシュ地区、シンドラーのリストにも出てきたシンドラーの工場など見どころがたくさんあります。ぜひ徒歩でゆっくりと中世の雰囲気と近代ポーランドの雰囲気を味わってほしいです。
〜ワルシャワ〜
ポーランドではワルシャワ、グダンスクも訪れました。ワルシャワは第2次世界大戦の折、壊滅的な打撃を受け徹底的に破壊されてしまいました。その後市民は“ひびの1本にいたるまで”忠実に街を復元、世界遺産にも指定されています。
実際ワルシャワの旧市街地を歩くと、その予備知識がなければ第2次世界大戦で破壊されたとは思えないほど、中世の街並み感を出しています。アウシュビッツで負の可能性を見せつけられたが、ワルシャワでは人間が団結した時の良い意味での可能性を見ることができました。旧市街地には旧王宮もあり、王の寝室や王冠の間など、絢爛豪華な部屋が復元されており一見の価値があります。人気で言えば、クラクフを訪れる人が多いと思いが、ワルシャワの旧市街地を見学していただき、ポーランド人の気迫や意地をぜひ感じていただきたいと思います。
〜グダンスク・マルボルク城〜
ポーランドの北部にあるグダンスクは、ポーランドでも最も美しいといわれる街のひとつ。ワルシャワと同じく第2次世界大戦で破壊されてしまったが、現在は復興され、その当時の美しい街並みが取り戻されています。
グダンスクは中世後期に北ドイツを中心にバルト海沿岸地域の貿易を独占し、ヨーロッパ北部の経済圏を支配した都市同盟であるハンザ同盟都市として繁栄し、旧市街地にはバロックやルネッサンス、バロックなど、その当時に流行りの建築様式で建てられた街並みが大変美しいです。街の中心には聖母マリア教会があり、500段の階段を上ると教会の上からグダンスクの美しい街並みを見ることができます。あいにく天気が悪く、華やかさに少しかけてはいたが十分中世の息遣いを感じることができました。
また半日かけて郊外にある世界遺産マルボルク城も訪れました。1274年に建築されたドイツ騎士団の城で、こちらもやはり第2次世界大戦で大きな被害を受けたが現在は修復され、同時の雰囲気を感じることができます。きらびやかな装飾などは一切なく、実際に使われいた城という雰囲気がとても印象的。夏のシーズンへ向けての改装や工事が行われており、通常入れる部屋に入れなかったりという事があったが、逆に隠し扉のようになっている所もありドラクエなど歴代のゲームをしてきた私には、ちいさいメダルを探すがごとく城の探索ができ大変楽しかったです。ちなみに財宝やアイテムは落ちていなかった。少し残念。
〇ドイツ
〜ベルリン〜
ポーランドは第2次世界大戦中の物語であったが、ドイツ・ベルリンは第2次世界大戦後の物語です。ベルリンといえば何と言ってもベルリンの壁ではないでしょうか?
ベルリンの壁が建築された背景は、第2次世界大戦後に勝利した連合国軍の占領下に入ったことから始まります。ベルリンは資本主義を名目とした西ドイツと、共産主義を名目とした東ドイツに分断され、共産主義を嫌う東ドイツの住民が多く西ドイツに流失したことから、東ドイツを囲う為に作られた壁をベルリンの壁と呼ぶようになりました。
そのことから冷戦の象徴とも呼ばれています。世界情勢の変化に伴い1989年に壁は崩壊しましたが、今もベルリンにはチェックポイントチャーリーと呼ばれる検問ゲート跡が残されており、近くにある博物館も併せてみるとその当時、どのような雰囲気だったかが想像できます。
お上りさんよろしく、私もついつい記念写真を撮ってもらいました。また当時国家秘密警察(ゲシュタポ)と親衛隊(SS)のあった場所は、ナチによって人々が拷問を受けた地下牢などと一緒にベルリンの壁がそのまま残されており見学することができます。ポーランドとは雰囲気がガラッと変わり、ベルリンは最新都市。博物館などを見学して、ベルリンの街を満喫してきました。
〜ポツダム〜
ベルリンから電車で約20分。ベルリンの庭とも呼ばれるポツダムも行ってみました。ポツダムは何といっても教科書に出てくるポツダム宣言が策定されたまさに歴史の場所。見どころは街中心の広大なサンスーシ公園の中にある、いくつかの宮殿です。サンスーシ宮殿は1747年フリードリヒ大王によって建てられた宮殿で、その当時の流行りの様式であるロココ様式で建てらました。宮殿の正面には階段状の温室もあり、絢爛豪華でいかにも王宮といった作りです。暖かい日差しの中公園を歩いていくと、同じくフリードリヒ大王に建てられた新宮殿も見学できます。真向かいにある重厚な建物があり、そちらが新宮殿かと思っていましたが実はポツダム大学でした。ドイツの大学生はこんな立派な建物で授業ができるなんてとてもうらやましいです。今回はクローズしていて入れませんでしたが、絵画館などもあり、1日のんびり見学したい小都市です。
〜B級グルメ・カリーウルスト〜
ベルリンのB級グルメ・カリーウルストも食べてみました。私が食べたお店はカリー36という結構有名なお店のようで、行列までは行かないもののそこそこ並んで購入しました。多めの油で焼き上げされたおいしそうなソーセージに、カレー粉と甘めのケチャップをかけるといういわゆるB級グルメです。オプションでケチャップ+マヨのポテトもつけることができます。味はおいしいです。さすがソーセージの国だけあり、なかなかのお味です。
ただ少し考えました。ただでさえうまいソーセージをこんなにジャンクにして食べる必要があるのかと・・・。
おそらくソーセージを良く食べる人が 確かにおいしいがさすがに飽きてきた→ケチャップをかけてみる→おいしいが一味足りない→さらにカレー粉をかけてみる→やるじゃん!カレーウルスト! といった感じだったのではないでしょうか?でも私個人としてはマスタードをつけザワークラウトと一緒にビールを飲みながら食べるソーセージが一番おいしいと思います。
私は中世文化が好きなのですが、中世の自体にはもちろん写真もないので文献や絵画などがその当時を知る手段となります。今回訪れたポーランドやドイツはまさに近代史の中心。
近代は写真も残されておりよりその当時の状況を知ることができます。その分逆に生々しく思うこともありましたが、すごく考えされられる研修でもありました。そういう意味では中世史も近代史も両方楽しめるポーランドは、見どころ満載ですごくおすすめです。
クラクフ:☆☆☆☆☆ 中世の街並みが綺麗に残りおすすめ。
アウシュビッツ:☆☆☆☆☆ 歴史の事実としてぜひ見学したい。
ワルシャワ:☆☆☆☆ 復興のされ具合が半端ない。
グダンスク:☆☆☆☆ ゲーム好きな方はぜひマルボルク城へ
ベルリン:☆☆☆☆ 近代都市なので食事も博物館も無難に楽しめる
(2016年3月 菅原幸介)
アウシュビッツ “働けば自由になる”
〇ポーランド
〜クラクフ・アウシュビッツ(ビルケナウ)〜
今回の研修でまず予備知識として、ナチスドイツとヒトラーを知らなくてはなりません。独裁者でも有名なヒトラーはオーストリアに生まれ第1次世界大戦後から国家社会主義ドイツ労働者党(ナチス)指導者として、アーリア民族を中心に据えた人種主義と反ユダヤ主義を掲げた政治活動を行うようになりました。1933年には大統領による指名を受けてドイツ国首相となり、就任後に他政党や党内外の政敵を弾圧し、ドイツ史上かつてない権力を掌握しました。この時期のドイツを一般的にナチス・ドイツと呼びます。
ヒトラーは選民思想(ナチズム)に基づき、北方人種が世界を指導するべき主たる人種と主張、アーリア人の血統を汚すとされた他人種である有色人種(黄色人種・黒色人種)や、ユダヤ系、スラブ系、ロマとドイツ国民の接触を断ち、またドイツ民族であるとされた者でも、性的少数者、退廃芸術、障害者、ナチ党に従わない政治団体・宗教団体、その他ナチスが反社会的人物と認定した者は迫害・断種されました。
ヒトラー率いるナチス党は1939年のポーランド侵攻に始まる第二次世界大戦を引き起こし、一時的に領土を拡大しました。この戦争の最中でユダヤ人に対するホロコースト、障害者に対するT4作戦などの虐殺政策が推し進められました。
なおホロコーストとは第二次世界大戦中のナチス・ドイツがユダヤ人などに対して組織的に行った大量虐殺の事を指します。
今回の研修ではポーランドのクラクフから、アウシュビッツを訪れました。アウシュビッツはナチス・ドイツが第二次世界大戦中に国家をあげて推進した人種差別的なホロコースト および強制労働により、最大級の犠牲者を出した強制収容所です。収容された90%がユダヤ人であった。1979年にはこのような悲劇が2度とおこらぬよう願いを込めて、ユネスコの世界遺産に指定されています。
アウシュビッツは現在博物館となっている第1収容所と2km離れたビルケナウにある第2収容所に分かれており、半日あれば両方見学することができます。博物館には当時アウシュビッツに連行されたユダヤ人のカバンや靴、頭髪などに加え当時の写真も展示されており、大変生々しいが当時の様子を伺うことができます。
アウシュビッツに連行されたユダヤ人の旅行カバン
当時連行されてきた人たちの写真 死亡年月日も記載されている
当時のアウシュビッツの写真
特に虐殺を目的とした連行もあり、ポーランドや近隣国から収容されたユダヤ人がアウシュビッツに着くなり、男性と女性・子供に分かられ、女性・子供はすぐにシャワー室を経てガス室に連れられたといわれ、あまりにも負の展示すぎるので言葉も出ません。
列車で連行され、降りると男と女・子供に分けられた。
毒ガスの原材料となったチクロンB
銃殺刑場の跡
見学した第1収容所のガス室はレプリカで、実際に使用されていたガス室は第2収容所であるビルケナウにあるが、ナチスドイツが大量虐殺を隠すため爆薬を用いて破壊をしたため、現在では残骸しか残っていません。
ガス室からは上階の焼却炉へトロッコを利用し死体が運ばれ、そのまま焼却されていたという。また資料としては大変少なかったが、人体実験も多くされ幼い子供たちが実験体にされていました。
ガス室のレプリカ 800人収容できたという
焼却炉のレプリカ 死体をトロッコで運んでくる。
ビルケナウにあるナチスが破壊した実際のガス室
ビルケナウの入り口には通称死の門と呼ばれるゲートがあり、多数のユダヤ人や政治犯が列車で連行された。現在残されるのは死の門と線路のみであるが、博物館で見た写真とリンクし当時の風景が思い浮かんでしまいます。
入口の死の門から続く線路。
当時実際に使われた車両
死体が投げ込まれたとされる池
アウシュビッツを巡り、私はふと被害者はともかく加害者であるドイツ軍の一兵までもが、この大虐殺に心から加担していたのだろうか?と思ってしまいました。
その時に思い出した興味深い事件があります。1970年代にアメリカ・スタンフォード大学で行われた実験で、普通の人が特殊な肩書きや地位を与えられると、その役割に合わせて行動してしまう事を証明しようとした実験で、普通の大学生などの70人から選ばれた被験者21人の内、11人を看守役に、10人を受刑者役にグループ分けし、それぞれの役割を実際の刑務所に近い設備を作って演じさせるという実験で、その結果時間が経つに連れ看守役の被験者はより看守らしく、受刑者役の被験者はより受刑者らしい行動をとるようになるという事が証明されたといいます。
ヒトラー自身は選民思想を持っていたが、その時の将校や一兵卒までもが同じ思想を持っていたとは考えにくく、もちろんトップに就く人間に考えを合わせなければ自分がアウシュビッツに送られてしまう恐怖もあったのではないでしょうか?アウシュビッツの悲劇は一人の狂信者がこのような環境を作り、集団化することで罪悪感が薄れ、虐殺をする者・される者を生んでしまったと信じたいです。
ただ世界では今もまだ戦闘や拷問、奴隷など、過去を教訓としない出来事が多発している。みんな仲良くは難しいかもしれないが、せめて人々が苦しい思いをしないよう願います。
犠牲者の慰霊塔
アウシュビッツの観光への拠点に滞在したのがクラクフです。クラクフはかつてポーランド王国の首都であり、第2次世界大戦の破壊を逃れた旧市街は現在も中世の佇まいをそのまま残しており、現在世界遺産にも指定されています。
中央広場にある聖マリア教会
広場には屋台も並ぶ
ヴァヴェル城
たまたまクラクフを訪れた日がイースターマンデーという祝日で、どの教会でもミサが行われ天気の良さも相まって、多くの観光客が楽しんでいました。中央広場にある聖マリア教会は1222年に建築されたゴシック様式の重厚な教会で、教会内にある祭壇は国宝にも指定されている。ミサの合間を狙って見学しましたが、この祭壇は今まで見てきた中世教会にある祭壇の中でもナンバー5に入るくらいの素晴らしい彫刻でした。
重厚な作りの聖マリア教会
絵画も素晴らしい聖マリア教会
その他旧市街はヴァヴェル城や、ユダヤ人街のあったカジミエシュ地区、シンドラーのリストにも出てきたシンドラーの工場など見どころがたくさんあります。ぜひ徒歩でゆっくりと中世の雰囲気と近代ポーランドの雰囲気を味わってほしいです。
昔のユダヤ商店を模したカフェ
ユダヤ教の教会であるシナゴーグ
旧市街地は馬車で回ることもできる
〜ワルシャワ〜
ポーランドではワルシャワ、グダンスクも訪れました。ワルシャワは第2次世界大戦の折、壊滅的な打撃を受け徹底的に破壊されてしまいました。その後市民は“ひびの1本にいたるまで”忠実に街を復元、世界遺産にも指定されています。
実際ワルシャワの旧市街地を歩くと、その予備知識がなければ第2次世界大戦で破壊されたとは思えないほど、中世の街並み感を出しています。アウシュビッツで負の可能性を見せつけられたが、ワルシャワでは人間が団結した時の良い意味での可能性を見ることができました。旧市街地には旧王宮もあり、王の寝室や王冠の間など、絢爛豪華な部屋が復元されており一見の価値があります。人気で言えば、クラクフを訪れる人が多いと思いが、ワルシャワの旧市街地を見学していただき、ポーランド人の気迫や意地をぜひ感じていただきたいと思います。
復興された旧市街地広場
旧王宮がある王宮広場
旧王宮内にある王冠の間
ショパンの心臓が埋められているとされる聖十字架教会
〜グダンスク・マルボルク城〜
ポーランドの北部にあるグダンスクは、ポーランドでも最も美しいといわれる街のひとつ。ワルシャワと同じく第2次世界大戦で破壊されてしまったが、現在は復興され、その当時の美しい街並みが取り戻されています。
グダンスクのドゥーギ広場
グダンスクは中世後期に北ドイツを中心にバルト海沿岸地域の貿易を独占し、ヨーロッパ北部の経済圏を支配した都市同盟であるハンザ同盟都市として繁栄し、旧市街地にはバロックやルネッサンス、バロックなど、その当時に流行りの建築様式で建てられた街並みが大変美しいです。街の中心には聖母マリア教会があり、500段の階段を上ると教会の上からグダンスクの美しい街並みを見ることができます。あいにく天気が悪く、華やかさに少しかけてはいたが十分中世の息遣いを感じることができました。
聖母マリア教会の上からグダンスクの街を眺める
聖母マリア教会にある15世紀の天文時計
旧モトワヴァ運河
また半日かけて郊外にある世界遺産マルボルク城も訪れました。1274年に建築されたドイツ騎士団の城で、こちらもやはり第2次世界大戦で大きな被害を受けたが現在は修復され、同時の雰囲気を感じることができます。きらびやかな装飾などは一切なく、実際に使われいた城という雰囲気がとても印象的。夏のシーズンへ向けての改装や工事が行われており、通常入れる部屋に入れなかったりという事があったが、逆に隠し扉のようになっている所もありドラクエなど歴代のゲームをしてきた私には、ちいさいメダルを探すがごとく城の探索ができ大変楽しかったです。ちなみに財宝やアイテムは落ちていなかった。少し残念。
マルボルク城
マルボルク城の場内
マルボルク城の歴代城主の墓
マルボルク城の昔のトイレ
〇ドイツ
〜ベルリン〜
ポーランドは第2次世界大戦中の物語であったが、ドイツ・ベルリンは第2次世界大戦後の物語です。ベルリンといえば何と言ってもベルリンの壁ではないでしょうか?
ベルリンの壁が建築された背景は、第2次世界大戦後に勝利した連合国軍の占領下に入ったことから始まります。ベルリンは資本主義を名目とした西ドイツと、共産主義を名目とした東ドイツに分断され、共産主義を嫌う東ドイツの住民が多く西ドイツに流失したことから、東ドイツを囲う為に作られた壁をベルリンの壁と呼ぶようになりました。
そのことから冷戦の象徴とも呼ばれています。世界情勢の変化に伴い1989年に壁は崩壊しましたが、今もベルリンにはチェックポイントチャーリーと呼ばれる検問ゲート跡が残されており、近くにある博物館も併せてみるとその当時、どのような雰囲気だったかが想像できます。
お上りさんよろしく、私もついつい記念写真を撮ってもらいました。また当時国家秘密警察(ゲシュタポ)と親衛隊(SS)のあった場所は、ナチによって人々が拷問を受けた地下牢などと一緒にベルリンの壁がそのまま残されており見学することができます。ポーランドとは雰囲気がガラッと変わり、ベルリンは最新都市。博物館などを見学して、ベルリンの街を満喫してきました。
チェックポイントチャーリーで記念写真
リアルベルリンの壁
ベルリンの博物館でエジプト展を見学
〜ポツダム〜
ベルリンから電車で約20分。ベルリンの庭とも呼ばれるポツダムも行ってみました。ポツダムは何といっても教科書に出てくるポツダム宣言が策定されたまさに歴史の場所。見どころは街中心の広大なサンスーシ公園の中にある、いくつかの宮殿です。サンスーシ宮殿は1747年フリードリヒ大王によって建てられた宮殿で、その当時の流行りの様式であるロココ様式で建てらました。宮殿の正面には階段状の温室もあり、絢爛豪華でいかにも王宮といった作りです。暖かい日差しの中公園を歩いていくと、同じくフリードリヒ大王に建てられた新宮殿も見学できます。真向かいにある重厚な建物があり、そちらが新宮殿かと思っていましたが実はポツダム大学でした。ドイツの大学生はこんな立派な建物で授業ができるなんてとてもうらやましいです。今回はクローズしていて入れませんでしたが、絵画館などもあり、1日のんびり見学したい小都市です。
ポツダム サンスーシ宮殿
ポツダム 新宮殿と思いきやポツダム大学だった。
〜B級グルメ・カリーウルスト〜
ベルリンのB級グルメ・カリーウルストも食べてみました。私が食べたお店はカリー36という結構有名なお店のようで、行列までは行かないもののそこそこ並んで購入しました。多めの油で焼き上げされたおいしそうなソーセージに、カレー粉と甘めのケチャップをかけるといういわゆるB級グルメです。オプションでケチャップ+マヨのポテトもつけることができます。味はおいしいです。さすがソーセージの国だけあり、なかなかのお味です。
ただ少し考えました。ただでさえうまいソーセージをこんなにジャンクにして食べる必要があるのかと・・・。
おそらくソーセージを良く食べる人が 確かにおいしいがさすがに飽きてきた→ケチャップをかけてみる→おいしいが一味足りない→さらにカレー粉をかけてみる→やるじゃん!カレーウルスト! といった感じだったのではないでしょうか?でも私個人としてはマスタードをつけザワークラウトと一緒にビールを飲みながら食べるソーセージが一番おいしいと思います。
人気のお店 カリー36
B級グルメ、カリーウルスト。
私は中世文化が好きなのですが、中世の自体にはもちろん写真もないので文献や絵画などがその当時を知る手段となります。今回訪れたポーランドやドイツはまさに近代史の中心。
近代は写真も残されておりよりその当時の状況を知ることができます。その分逆に生々しく思うこともありましたが、すごく考えされられる研修でもありました。そういう意味では中世史も近代史も両方楽しめるポーランドは、見どころ満載ですごくおすすめです。
クラクフ:☆☆☆☆☆ 中世の街並みが綺麗に残りおすすめ。
アウシュビッツ:☆☆☆☆☆ 歴史の事実としてぜひ見学したい。
ワルシャワ:☆☆☆☆ 復興のされ具合が半端ない。
グダンスク:☆☆☆☆ ゲーム好きな方はぜひマルボルク城へ
ベルリン:☆☆☆☆ 近代都市なので食事も博物館も無難に楽しめる
(2016年3月 菅原幸介)
- 「ロマンティックが止まらない!南ドイツのクリスマスマーケットとビアホールにどっぷり漬かる幸せ旅」
-
エリア:
- ヨーロッパ>ドイツ>ニュルンベルク
- ヨーロッパ>ドイツ>フュッセン
- ヨーロッパ>ドイツ>ネルトリンゲン
- テーマ:観光地 世界遺産 グルメ
- 投稿日:2016/01/05 15:53
ふと、冬のヨーロッパに行きたいと思った。
今年の6月に東欧を旅した時には、ヨーロッパに行くならやっぱり夏だよね!!と思っていたけど。
ん〜どこに行こうかな。12月、寒くて日が短くても楽しめるヨーロッパってどこだろう?と考えたとき、真っ先に浮かんだのはドイツだった。
クリスマスマーケットと温かいグリューワイン、屋台のソーセージやかわいいクリスマスグッズを売るお店、イルミネーション…そして寒くても暑くてもオールシーズンビールがおいしいところ。
そうだ、ドイツ行こう!
クリスマスマーケットは12/24までの4週間ドイツの各地で開かれる。
私がどうしても行きたかったのはニュルンベルク、ローテンブルク、そしてミュンヘン。あれやこれやと都市を考えていたら、7泊10日で全6都市を巡るという、よくばりプランになってしまった。
まず最初に訪れたのは、フランクフルト。大きな都市で、乗継だけで通り過ぎてしまう人も多いけれども、割と大きなクリスマスマーケットが開催されている。観光するところはあまり多くないので、早速到着してからレーマー広場のマーケットへ向かった。まず目についたのが、天井からぶら下がった大きな鉄板の上で大胆に焼かれるソーセージたち。
この鉄板の上で焼いたソーセージをパンにはさんで食べ歩きするのがドイツ流!早速私も例にならってみた。そして通りを抜け広場に出るとそこはメルヘンの世界!
いかにもドイツな木組みの家に大聖堂、巨大なクリスマスツリー、そしてクリスマスマーケットの定番メリーゴーラウンド。
あぁぁ〜〜おとぎの国ですか、ここは。
ドイツの冬は17時になるともう真っ暗。あっという間に夜の帳がおりてしまった…
でもそこからが本番!日が短くたって夜も楽しめる、というのがドイツを選んだ理由の一つなのだ。
翌日、フランクフルトから直通で約2時間のニュルンベルクへ。周囲を全長5kmの城壁に囲まれていて、オレンジ色のレンガ屋根や石畳の街並み、ゴシック様式の建築など、私の想像する中世ヨーロッパのイメージそのものだった。
そして、ニュルンベルクのクリスマスマーケットはドイツで最も有名と言っても過言ではなく、この時期、世界中からたくさんの観光客が訪れる。なんと1628年には開催されていたという記録が残っているのだそうだ。
ニュルンベルクは昔から、おもちゃの町として知られていて、クリスマスマーケットでも木製のオーナメントやクルミ人形、パペット、キャンドルハウスのようなおもちゃの屋台が多いことが特徴でもある。
そして、今回の旅で一番楽しみにしていた街、ローテンブルク。ここは古城街道とロマンティック街道の交差するところ。さぞかしメルヘンチックなところだろう、と行く前からワクワクしていた。
城壁に囲まれた旧市街は、ロマンティック街道を代表する街と言われるにふさわしい、ロマンティックっぷりだ。ロマンティックが止まらない。
城壁内はどこを歩いても絵になるのだが、特にプレーンラインと呼ばれる一角は、木組みの家々とシュピタール門が綺麗に見える場所で、絶好の写真ポイントだ。もう一つの写真ポイントは市庁舎の高さ60mの塔なのだが、これが非常にハード。狭く急な階段をぐるぐる登って頂上にやっとの思いでたどり着いたが、人がすれ違う事が出来ないくらいに狭い!だからこの塔には人数制限があり、私も20〜30分ほど並んだ。それでもこの塔に登る価値は十分にあると思う。
クリスマスマーケットではどの街でもグリューワインというホットワインが売られている。温めた赤ワインにシナモンやフルーツシロップが入ったもので、これを飲みながらぶらぶらするのが定番!都市やお店によってマグカップが違い、お店に返却すると数ユーロ戻ってくる仕組みだ。かわいいマグカップであればお土産にもちょうどいい。
ローテンブルクから少し南下し、電車を3回も乗り継ぎ、ネルトリンゲンに向かった。この街は1500万年前に隕石の落下によってできたクレーター上にできた、直径1kmほどの円形の街だ。真ん丸の状態を写真に収めたいと思ったが、残念ながら飛行機にでも乗らない限り、真ん丸の全体像を見ることはできない。
ここはあの有名な進撃の巨人のモデルとなったという話を聞いたが、真偽のほどは定かではない。もちろん原作ほど壁は高くないが、たしかに似ているような気がする…。
この街では至る所で豚の置物を見かける。
これは15世紀のとある夜、豚が逃げたことがきっかけで敵の奇襲を防ぐことができたことから、街のキャラクターになっているのだとか。
そしてここ、ネルトリンゲンでも小さなクリスマスマーケットが開かれていた。
こじんまりしているが、アットホームな雰囲気で温かみのあるマーケットだった。
そして翌日、ロマンティック街道の終着点である、フュッセンへ。
フュッセンに向かう電車の、車窓風景がとても絶景だった。ずーっと続く緑の草原と、雪をかぶったアルプスの山々、途中に湖まで見る事が出来る。頭の中に世界の車窓からのテーマソングが流れていた。
かわいいパステルの街並みと高地のすがすがしい空気を楽しみながら、まずロマンティック街道の終着点である場所を目指した。それはフランツィスカーナー修道院の奥にひっそり、なんともあっさり存在していた。
普通に家庭用ごみ箱とか置いてあるし…(笑)この扉の奥が気になるなぁ。
フュッセンはノイシュバンシュタイン城、ホーエンシュバンガウ城に行くのに起点となる街。この二つの城は近くにあり、簡単に観光ができる。まず、フュッセン駅からバスにのり、チケットセンターを目指す。そこでチケットを購入し、決められた時間の場内観光ツアーに参加するのだ。
夏場などはかなりチケットセンターは混み合うそうなので、ネット予約のシステムを利用するのがお勧め。
旅の最終地はミュンヘン。
オクトーバーフェストがあまりにも有名だが、私もおいしい料理とビールを楽しみにこの街へやってきた。ミュンヘンには有名な博物館、美術館が多々あるが、私はビアホールめぐりしかしていない。
たまたま土曜日だったためか、まだ午前中だというのにものすごい混みようだ。
店内に入っても席に案内などしてくれない。自分で店内をぐるぐる回り、空いてる席を見つけないといけないのだ。席はみんなで相席。店員を呼ぶにも一苦労だ。
でもこうやって知らない人と席を共有するのもビアホールならでは。周りの人と仲良くなれるのも醍醐味の一つ。
ミュンヘンで一番楽しかった思い出、それは、世界一有名なビアホールといわれる、ホフブロイハウス!
店内に一歩足を踏み入れると、そこはオクトーバーフェストの会場のような雰囲気。
生演奏の音楽が流れ、ビールの乾杯の音が鳴り響き、たくさんのビールを運びあわただしく店内を移動する店員さん。いろんな音が溢れかえっている!
民族衣装を着てオシャレをしながらビールを飲んでいる集団がちらほら。彼らはここホフブロイハウスの常連さんで、MYビアマグを店内に置くことを許された人たち。かっこい〜〜(笑)!
さんざんビールを楽しんだ後は、クリスマスマーケットでホットワインを飲む。
さすが大都市のマーケットだけあって、ものすごい人出だ。スケート場まで設営されている。
そしてミュンヘンの空港へと向かうが、ガイドブックの見落としてしまいそうな欄外に気になる情報を発見。なんとビールの街、ミュンヘンは空港内になんと自家醸造しているビアホールがあるんだと!行くしかない!!
その名もエアーブロイ!かっこいい〜〜〜
最後の最後までおいしいビールにありつけるとは思ってもいなかった。
こうして私の、クリスマスマーケットとビール漬けの旅行は幕を閉じた。
スタッフおすすめ度
フランクフルト ☆☆☆ クリスマスマーケットの時期であればオススメ
ニュルンベルク ☆☆☆☆ 中世の雰囲気を感じられる。ドイツ三大クリスマスマーケットの一つ。
ローテンブルク ☆☆☆☆☆ ロマンティック街道を代表するかわいらしい街並みが素敵
ネルトリンゲン ☆☆☆ 城壁にぐるっと囲まれた、まぁるい街
フュッセン ☆☆☆☆☆ 素晴らしい自然と美しいお城にため息が出そう
ミュンヘン ☆☆☆☆☆ ビールと芸術の街。ビアホールは絶対にオススメ
(2015年12月 久保井奈々子)
今年の6月に東欧を旅した時には、ヨーロッパに行くならやっぱり夏だよね!!と思っていたけど。
ん〜どこに行こうかな。12月、寒くて日が短くても楽しめるヨーロッパってどこだろう?と考えたとき、真っ先に浮かんだのはドイツだった。
クリスマスマーケットと温かいグリューワイン、屋台のソーセージやかわいいクリスマスグッズを売るお店、イルミネーション…そして寒くても暑くてもオールシーズンビールがおいしいところ。
そうだ、ドイツ行こう!
フランクフルトのクリスマスマーケット
クリスマスマーケットは12/24までの4週間ドイツの各地で開かれる。
私がどうしても行きたかったのはニュルンベルク、ローテンブルク、そしてミュンヘン。あれやこれやと都市を考えていたら、7泊10日で全6都市を巡るという、よくばりプランになってしまった。
まず最初に訪れたのは、フランクフルト。大きな都市で、乗継だけで通り過ぎてしまう人も多いけれども、割と大きなクリスマスマーケットが開催されている。観光するところはあまり多くないので、早速到着してからレーマー広場のマーケットへ向かった。まず目についたのが、天井からぶら下がった大きな鉄板の上で大胆に焼かれるソーセージたち。
ソーセージの屋台
この鉄板の上で焼いたソーセージをパンにはさんで食べ歩きするのがドイツ流!早速私も例にならってみた。そして通りを抜け広場に出るとそこはメルヘンの世界!
いかにもドイツな木組みの家に大聖堂、巨大なクリスマスツリー、そしてクリスマスマーケットの定番メリーゴーラウンド。
木組みの家とメリーゴーラウンド
ゴミ箱までかわいい!
レーマー広場のクリスマスマーケット
巨大ツリー
あぁぁ〜〜おとぎの国ですか、ここは。
ドイツの冬は17時になるともう真っ暗。あっという間に夜の帳がおりてしまった…
でもそこからが本番!日が短くたって夜も楽しめる、というのがドイツを選んだ理由の一つなのだ。
翌日、フランクフルトから直通で約2時間のニュルンベルクへ。周囲を全長5kmの城壁に囲まれていて、オレンジ色のレンガ屋根や石畳の街並み、ゴシック様式の建築など、私の想像する中世ヨーロッパのイメージそのものだった。
そして、ニュルンベルクのクリスマスマーケットはドイツで最も有名と言っても過言ではなく、この時期、世界中からたくさんの観光客が訪れる。なんと1628年には開催されていたという記録が残っているのだそうだ。
聖ローレンツ教会
カイザーブルク
デューラーの家
ニュルンベルクは昔から、おもちゃの町として知られていて、クリスマスマーケットでも木製のオーナメントやクルミ人形、パペット、キャンドルハウスのようなおもちゃの屋台が多いことが特徴でもある。
かわいい人形を売る屋台
クリスマスの飾りレープクーヘン(クッキー)
キャンドルハウス
おもちゃ箱のようなクリスマスマーケット
中央広場のクリスマスマーケット
そして、今回の旅で一番楽しみにしていた街、ローテンブルク。ここは古城街道とロマンティック街道の交差するところ。さぞかしメルヘンチックなところだろう、と行く前からワクワクしていた。
1年中クリスマスのお店
市庁舎から見た街並み
プレーンライン
ライトアップされた街並み
クリスマスソングを歌う子供たち
城壁に囲まれた旧市街は、ロマンティック街道を代表する街と言われるにふさわしい、ロマンティックっぷりだ。ロマンティックが止まらない。
城壁内はどこを歩いても絵になるのだが、特にプレーンラインと呼ばれる一角は、木組みの家々とシュピタール門が綺麗に見える場所で、絶好の写真ポイントだ。もう一つの写真ポイントは市庁舎の高さ60mの塔なのだが、これが非常にハード。狭く急な階段をぐるぐる登って頂上にやっとの思いでたどり着いたが、人がすれ違う事が出来ないくらいに狭い!だからこの塔には人数制限があり、私も20〜30分ほど並んだ。それでもこの塔に登る価値は十分にあると思う。
クリスマスマーケットではどの街でもグリューワインというホットワインが売られている。温めた赤ワインにシナモンやフルーツシロップが入ったもので、これを飲みながらぶらぶらするのが定番!都市やお店によってマグカップが違い、お店に返却すると数ユーロ戻ってくる仕組みだ。かわいいマグカップであればお土産にもちょうどいい。
ローテンブルクのマグカップ
ニュルンベルクは長靴でかわいい
ローテンブルクから少し南下し、電車を3回も乗り継ぎ、ネルトリンゲンに向かった。この街は1500万年前に隕石の落下によってできたクレーター上にできた、直径1kmほどの円形の街だ。真ん丸の状態を写真に収めたいと思ったが、残念ながら飛行機にでも乗らない限り、真ん丸の全体像を見ることはできない。
ネルトリンゲンはこんな形をしている
ここはあの有名な進撃の巨人のモデルとなったという話を聞いたが、真偽のほどは定かではない。もちろん原作ほど壁は高くないが、たしかに似ているような気がする…。
街を囲む城壁
この街では至る所で豚の置物を見かける。
これは15世紀のとある夜、豚が逃げたことがきっかけで敵の奇襲を防ぐことができたことから、街のキャラクターになっているのだとか。
ブタさん
ダニエル塔から眺めた街並み
そしてここ、ネルトリンゲンでも小さなクリスマスマーケットが開かれていた。
こじんまりしているが、アットホームな雰囲気で温かみのあるマーケットだった。
ネルトリンゲンのクリスマスマーケット
そして翌日、ロマンティック街道の終着点である、フュッセンへ。
フュッセンに向かう電車の、車窓風景がとても絶景だった。ずーっと続く緑の草原と、雪をかぶったアルプスの山々、途中に湖まで見る事が出来る。頭の中に世界の車窓からのテーマソングが流れていた。
かわいいパステルの街並みと高地のすがすがしい空気を楽しみながら、まずロマンティック街道の終着点である場所を目指した。それはフランツィスカーナー修道院の奥にひっそり、なんともあっさり存在していた。
ロマンティック街道の終着点
普通に家庭用ごみ箱とか置いてあるし…(笑)この扉の奥が気になるなぁ。
レヒ川対岸から見たフュッセンの街並み
絶景のフュッセン
パステルカラーの街並み
フュッセンはノイシュバンシュタイン城、ホーエンシュバンガウ城に行くのに起点となる街。この二つの城は近くにあり、簡単に観光ができる。まず、フュッセン駅からバスにのり、チケットセンターを目指す。そこでチケットを購入し、決められた時間の場内観光ツアーに参加するのだ。
ノイシュバンシュタイン城
ホーエンシュバンガウ城
夏場などはかなりチケットセンターは混み合うそうなので、ネット予約のシステムを利用するのがお勧め。
旅の最終地はミュンヘン。
オクトーバーフェストがあまりにも有名だが、私もおいしい料理とビールを楽しみにこの街へやってきた。ミュンヘンには有名な博物館、美術館が多々あるが、私はビアホールめぐりしかしていない。
たまたま土曜日だったためか、まだ午前中だというのにものすごい混みようだ。
店内に入っても席に案内などしてくれない。自分で店内をぐるぐる回り、空いてる席を見つけないといけないのだ。席はみんなで相席。店員を呼ぶにも一苦労だ。
でもこうやって知らない人と席を共有するのもビアホールならでは。周りの人と仲良くなれるのも醍醐味の一つ。
ヴァイセス・ブロイハウス
ミュンヘン名物 白ソーセージ
ミュンヘンで一番楽しかった思い出、それは、世界一有名なビアホールといわれる、ホフブロイハウス!
店内に一歩足を踏み入れると、そこはオクトーバーフェストの会場のような雰囲気。
生演奏の音楽が流れ、ビールの乾杯の音が鳴り響き、たくさんのビールを運びあわただしく店内を移動する店員さん。いろんな音が溢れかえっている!
ホフブロイハウス
民族衣装を着てオシャレをしながらビールを飲んでいる集団がちらほら。彼らはここホフブロイハウスの常連さんで、MYビアマグを店内に置くことを許された人たち。かっこい〜〜(笑)!
ホフブロイハウスの常連さん
常連さんと一緒に
さんざんビールを楽しんだ後は、クリスマスマーケットでホットワインを飲む。
さすが大都市のマーケットだけあって、ものすごい人出だ。スケート場まで設営されている。
ミュンヘンのクリスマスマーケット
そしてミュンヘンの空港へと向かうが、ガイドブックの見落としてしまいそうな欄外に気になる情報を発見。なんとビールの街、ミュンヘンは空港内になんと自家醸造しているビアホールがあるんだと!行くしかない!!
その名もエアーブロイ!かっこいい〜〜〜
エアーブロイ
最後の最後までおいしいビールにありつけるとは思ってもいなかった。
こうして私の、クリスマスマーケットとビール漬けの旅行は幕を閉じた。
スタッフおすすめ度
フランクフルト ☆☆☆ クリスマスマーケットの時期であればオススメ
ニュルンベルク ☆☆☆☆ 中世の雰囲気を感じられる。ドイツ三大クリスマスマーケットの一つ。
ローテンブルク ☆☆☆☆☆ ロマンティック街道を代表するかわいらしい街並みが素敵
ネルトリンゲン ☆☆☆ 城壁にぐるっと囲まれた、まぁるい街
フュッセン ☆☆☆☆☆ 素晴らしい自然と美しいお城にため息が出そう
ミュンヘン ☆☆☆☆☆ ビールと芸術の街。ビアホールは絶対にオススメ
(2015年12月 久保井奈々子)
- 「ゴッホに美食に絶景に出会う、美術とビール漬けのオランダ・ドイツ旅」
-
エリア:
- ヨーロッパ>オランダ>アムステルダム
- ヨーロッパ>オランダ>ハーグ
- ヨーロッパ>ドイツ>ドイツその他の都市
- テーマ:世界遺産 グルメ 歴史・文化・芸術
- 投稿日:2016/01/04 17:47
現在、トライさんのもとで、クララと一生懸命お勉強中のハイジであるが、昔は大の勉強苦手っ子で、フランクフルトに騙されて連れてこられた時は、勉強をしながら夢遊病に陥るという少女であった。
そんな彼女の成長に感動を覚えずにはいられないが、ドイツと聞いてそんなことが真っ先に頭に浮かんでくる自分にも恐れを覚えずにはいられない。
そんなこんなで、この度、カタール航空様とミキツーリスト様の招待を受け、オランダ・ドイツを巡る研修旅行に行ってきました。
オランダ、ドイツ・・。
チューリップとソーセージね。了解!
私は、とりあえずハイジがいた国ということだけを胸に刻み、仕事帰りの出発でも楽々、羽田空港深夜出発のカタール航空で出発した。
あまり期待せずに出発したオランダとドイツであったが、見事にその予想を裏切り、すっかり胸いっぱい、二日酔い、体重増加の状態で帰国した。
ゴッホに出会い、可愛い町並みに出会い、ビールとワイン漬けになった今回の旅、美術とお酒が好きな人には、是非とも行っていただきたいと思います。
今回の旅行には、エアライン・オブ・ザ・イヤー2015で一位となったカタール航空を利用しました。
乗る前から周りの評判がとても高く、非常に楽しみに乗り込んだのですが、本当に素晴らしかったです。
まず、機内食がとても美味しい!今回エコノミークラスにもビジネスクラスにも乗せていただきましたが、エコノミークラスの食事も、私の地上での食事よりも美味しいかもしれないぐらい。ビジネスクラスに至っては、空の上の5つ星レストランとうたっているだけあり、寿司の握りからステーキまで、もう声も出ない程美味しく、飲み放題のシャンパンとワインも種類が豊富で、最高にお腹いっぱいに酔っぱらった後はフルフラットのシートでぐっすりという、まるで楽園のような時間を過ごせます。
また、機内エンターテイメントも1000以上のプログラムがあり、日本語で見られる映画もたくさんあり、全く退屈しませんでした。
移動時間が楽しいって、遠くへ旅行に行く際には本当に大事です。
そして今回は、ドーハからアムステルダムへのファーストフライトに乗せていただくことができました。ドーハを起点に、世界中へフライト網を広げているカタール航空さん、これでまた私たちの旅行は便利になりました。
さて、みなさんはアムステルダムのことをどれぐらいご存じでしょうか。
以前KLMオランダ航空でフランスに行った時、同じ飛行機になった方が「乗継ぎだけだと思ってたんだけどね!すごく良かったの!次来るときは絶対にアムステルダムで降りてね!」と言われたことがある。
「ふーん、アムステルダムね〜。そうですね〜、こんど乗継ぎがあればね〜」と、非常に失礼な返事をしていた私でしたが、今回本当に予想を裏切ってくれました。
現地のガイドさんから聞いたお話でも、ヨーロッパの違う国に行かれて、帰りに一泊二泊しただけなのに「今回の旅で一番良かったのはオランダでした」という声が多いとのこと。
可愛くて美術が溢れる、運河に囲まれた都市アムステルダム。
さてさて、どんな街でしょう。(チューリップだけじゃないですよ!)
運河の町アムステルダムは、歩いても回れますが少し疲れるので、上手くトラムを使うことをお勧めします。
アムステルダムカードというカードを使うと、バスやトラムに乗り放題の上、色々なお店で割引を受けられたり、長蛇の列ができている美術館などに、優先レーンを使ってさっと入れたりしちゃいます。
私はこのカードを使ってゴッホ美術館に行きましたが、優先レーンを使える上に入場料が無料という、なんともお得な気持ちになりました。
ただ、カード自体の値段も結構するので、一日中アムステルダムを遊びつくそうという日に使われるのをお勧めします。
アムステルダムは、あの有名なレンブラントの「夜警」やフェルメールの「牛乳を注ぐ女」を所蔵している国立ミュージアムから、ゴッホ美術館、アンネ・フランクの家など、見どころがたくさん。
意外と、一日では遊びきれない程楽しむところがあります。
「そんなの知ってるよ!」と、みなさんに突っ込まれそうなので、ちょっと変化球なアムステルダムの面白い所。
それがこれ。
お家が傾いているのが分かりますか?
オランダでは、地盤沈下で土地から傾いてしまっていたり、骨組みの木が湿気を吸ってしまっていたり、原因は色々言われていますが、傾いているお家が本当に多いのです。
あまりにも傾きすぎて、窓が開かなくなったり、ドアが勝手に開いたり、床に置いたものが転がっていったりなど、日本なら間違いなく幽霊物件になるような家もたくさんあるそう。
右左前後に支えあいながら傾いている建物たちですが、前に向かって傾いているものは、荷物を持ち上げやすいように元々わざと傾けて建てていたそう。オランダの家は階段が非常に狭く、荷物を運び入れるのが大変なため、元々屋根の下当たりに滑車がついているのです。
その滑車を使い荷物を目的の階の窓まで運び、窓から中にいれるのが伝統的な搬送方法。その時に荷物が家に当たるのを防ぐために、元々斜めに設計されているのです。
今でも古いホテルや小さいホテルでは、スーツケースをこの方法で運ぶ所もあるとか。面白いほどに傾いていますが、これも歴史、と傾いた家で工夫をしながら暮らしているオランダの人が素敵だなと感じました。
そして、今回の旅は芸術旅と言ってもいいぐらい、たくさんの芸術に出会うことができました。私は特に美術に詳しいわけでも何でも無いのですが、やっぱり本物は胸に迫るものがありました。
今回はアムステルダムのゴッホ美術館、ハーグのマウリッツハイス美術館、オッテルローのクローラー・ミュラー美術館へ行ってきましたので、少しご紹介したいと思います。
残念ながらゴッホ美術館は館内撮影禁止でしたが、ゴッホの人生を、彼の書いた絵や手紙と一緒に彼の人生を勉強できます。
約10年という芸術家人生のうちで、2000以上もの作品を残した彼。作風も心情とともに移り変わって行ったりして、とても面白い。
そして驚くのは、贋作かと思うほど、同じような絵を何点も書いていたこと。芸術作品とは別に、商売のための絵を描かなくてはならなかったとのことですが、ひまわりの絵がたくさんあって、どれがいつも教科書で見ていたものか分からない程でした。
結局彼の生前にはほとんど売れなかったという絵。それが今は単独の国立美術館までできているのだから、彼が死ぬ時に何を考えていたかと思うと、感慨深かったです。
ハーグは、アムステルダムから車で1時間半程のところにあります。
東京でいう霞が関のような町で、本大使館を始め、国会議事堂などの政府機関が多く集まっています。見どころは大体町の中心地に集まっており、13世紀に建てられた国会議事堂は一見の価値があります。そして国会議事堂の隣に、かの有名なフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」の絵や、レンブラント、ヤン・ステーンの絵が展示されているマウリッツハイス美術館があります。
レンブラントの「テュルプ博士の解剖学講義」は、元々左端の人はいなかったのに、絵が素晴らしいので、ぜひ自分も追加してくれとの依頼を受け、無理やり構図に入れ込んだとか。
そういわれると、何だか彼一人だけ仲間外れに見えてくるから面白い。
右から見るのと、左から見るのでは、解剖されている囚人の大きさが変わって見え、色々と計算されて絵は描かれているのだなぁと、勉強になりました。
オッテルローのクローラー・ミュラー美術館は、こちらもアムステルダムから車で1時間半程のところにあります。
ここは、アムステルダムのゴッホ美術館と並び、ゴッホの作品がたくさん展示されていることで有名で、有名な「星空のカフェテラス」や「糸杉」などを観ることができます。広大な公園の中にぽつんとあるので、公園の中をサイクリングして楽しむこともできます。
そして今回の旅で、一番楽しみにしていた場所、フロイデンベルグへ。
ここは最近日本のテレビ局もよく取材に訪れているという、まだそこまで有名になっていないけれども、素晴らしい街なのです。
伝統的な白黒の木組み建築が整列して並んでいる姿は、一見の価値ありです。
町自体は、三本の短い通りしかない小さな町で、現在54棟ある白黒のお家に住んでいる人たちは、とってもフレンドリーに接してくれます。
それぞれのお家を表すマーク?もみんなで付けてあるので、それを見てその家の住人を推測するのも面白いかもしれません。
そして、町を一望できる丘の上からの景色はまた格別。
ちょっと目がチカチカしてくる程、キレイに並んでいて、感動します。
まだあまり人の訪れていな今、時代を先取りして自慢するには、絶好のチャンスです。
美術を堪能した後は、味覚でも楽しんでまいりました。
ドイツは、さすがビールの国だけあって、どこで飲んでも非常に美味しいビールに出会えました。
そんな中でもお勧めなのが、ケルンのビール。ケルシュという地ビールで、200ミリリットル入りの小さなぐらいに入ってでてきます。フルーティでとても美味しいのですが、気を付けていただきたいのが、地元流の飲み方。
空になったグラスを置いておくと、有無を言わさずにさっと新しいケルシュと交換されてしまいす。コースターに線を書いて、最後はその数を見て計算するのですが、飲み終わって、他のものを注文しようかなと思って、ちょっとよそ見をしていると、あっという間に新しいグラスが目の前に。
そのままにしておくと、ずっとケルシュを飲み続けることになるので、もう終わりというタイミングで、さっとコースターをコップの上に置いて、意思表示をしましょう。
目に美味しく、心に美味しく、お口に美味しかったこの旅。
太っても酔っぱらっても、心が豊かになる景色、芸術、そして食事に出会えた大満足な旅になりました。
是非、乗継だけじゃないオランダと、まだあまり知られていないフロイデンベルグもあるドイツを次の旅の候補にしてみてください。
フロイデンベルグ★★★★★
一見の価値あり!絶景ともいえる景色を是非。
マウリッツハイス美術館★★★
こじんまりとした美術館ですが、大充実の内容。
(2015年6月 大野史子)
そんな彼女の成長に感動を覚えずにはいられないが、ドイツと聞いてそんなことが真っ先に頭に浮かんでくる自分にも恐れを覚えずにはいられない。
そんなこんなで、この度、カタール航空様とミキツーリスト様の招待を受け、オランダ・ドイツを巡る研修旅行に行ってきました。
オランダ、ドイツ・・。
チューリップとソーセージね。了解!
私は、とりあえずハイジがいた国ということだけを胸に刻み、仕事帰りの出発でも楽々、羽田空港深夜出発のカタール航空で出発した。
あまり期待せずに出発したオランダとドイツであったが、見事にその予想を裏切り、すっかり胸いっぱい、二日酔い、体重増加の状態で帰国した。
ゴッホに出会い、可愛い町並みに出会い、ビールとワイン漬けになった今回の旅、美術とお酒が好きな人には、是非とも行っていただきたいと思います。
オランダと言えば、ミッフィーちゃんの故郷でもある。
今回の旅行には、エアライン・オブ・ザ・イヤー2015で一位となったカタール航空を利用しました。
乗る前から周りの評判がとても高く、非常に楽しみに乗り込んだのですが、本当に素晴らしかったです。
まず、機内食がとても美味しい!今回エコノミークラスにもビジネスクラスにも乗せていただきましたが、エコノミークラスの食事も、私の地上での食事よりも美味しいかもしれないぐらい。ビジネスクラスに至っては、空の上の5つ星レストランとうたっているだけあり、寿司の握りからステーキまで、もう声も出ない程美味しく、飲み放題のシャンパンとワインも種類が豊富で、最高にお腹いっぱいに酔っぱらった後はフルフラットのシートでぐっすりという、まるで楽園のような時間を過ごせます。
また、機内エンターテイメントも1000以上のプログラムがあり、日本語で見られる映画もたくさんあり、全く退屈しませんでした。
移動時間が楽しいって、遠くへ旅行に行く際には本当に大事です。
そして今回は、ドーハからアムステルダムへのファーストフライトに乗せていただくことができました。ドーハを起点に、世界中へフライト網を広げているカタール航空さん、これでまた私たちの旅行は便利になりました。
ドーハ空港のクマさん。THE芸術。
さて、みなさんはアムステルダムのことをどれぐらいご存じでしょうか。
以前KLMオランダ航空でフランスに行った時、同じ飛行機になった方が「乗継ぎだけだと思ってたんだけどね!すごく良かったの!次来るときは絶対にアムステルダムで降りてね!」と言われたことがある。
「ふーん、アムステルダムね〜。そうですね〜、こんど乗継ぎがあればね〜」と、非常に失礼な返事をしていた私でしたが、今回本当に予想を裏切ってくれました。
現地のガイドさんから聞いたお話でも、ヨーロッパの違う国に行かれて、帰りに一泊二泊しただけなのに「今回の旅で一番良かったのはオランダでした」という声が多いとのこと。
可愛くて美術が溢れる、運河に囲まれた都市アムステルダム。
さてさて、どんな街でしょう。(チューリップだけじゃないですよ!)
運河の町アムステルダムは、歩いても回れますが少し疲れるので、上手くトラムを使うことをお勧めします。
アムステルダムカードというカードを使うと、バスやトラムに乗り放題の上、色々なお店で割引を受けられたり、長蛇の列ができている美術館などに、優先レーンを使ってさっと入れたりしちゃいます。
私はこのカードを使ってゴッホ美術館に行きましたが、優先レーンを使える上に入場料が無料という、なんともお得な気持ちになりました。
ただ、カード自体の値段も結構するので、一日中アムステルダムを遊びつくそうという日に使われるのをお勧めします。
アムステルダムは、あの有名なレンブラントの「夜警」やフェルメールの「牛乳を注ぐ女」を所蔵している国立ミュージアムから、ゴッホ美術館、アンネ・フランクの家など、見どころがたくさん。
意外と、一日では遊びきれない程楽しむところがあります。
「そんなの知ってるよ!」と、みなさんに突っ込まれそうなので、ちょっと変化球なアムステルダムの面白い所。
それがこれ。
お家が傾いているのが分かりますか?
オランダでは、地盤沈下で土地から傾いてしまっていたり、骨組みの木が湿気を吸ってしまっていたり、原因は色々言われていますが、傾いているお家が本当に多いのです。
あまりにも傾きすぎて、窓が開かなくなったり、ドアが勝手に開いたり、床に置いたものが転がっていったりなど、日本なら間違いなく幽霊物件になるような家もたくさんあるそう。
右左前後に支えあいながら傾いている建物たちですが、前に向かって傾いているものは、荷物を持ち上げやすいように元々わざと傾けて建てていたそう。オランダの家は階段が非常に狭く、荷物を運び入れるのが大変なため、元々屋根の下当たりに滑車がついているのです。
その滑車を使い荷物を目的の階の窓まで運び、窓から中にいれるのが伝統的な搬送方法。その時に荷物が家に当たるのを防ぐために、元々斜めに設計されているのです。
今でも古いホテルや小さいホテルでは、スーツケースをこの方法で運ぶ所もあるとか。面白いほどに傾いていますが、これも歴史、と傾いた家で工夫をしながら暮らしているオランダの人が素敵だなと感じました。
そして、今回の旅は芸術旅と言ってもいいぐらい、たくさんの芸術に出会うことができました。私は特に美術に詳しいわけでも何でも無いのですが、やっぱり本物は胸に迫るものがありました。
今回はアムステルダムのゴッホ美術館、ハーグのマウリッツハイス美術館、オッテルローのクローラー・ミュラー美術館へ行ってきましたので、少しご紹介したいと思います。
残念ながらゴッホ美術館は館内撮影禁止でしたが、ゴッホの人生を、彼の書いた絵や手紙と一緒に彼の人生を勉強できます。
約10年という芸術家人生のうちで、2000以上もの作品を残した彼。作風も心情とともに移り変わって行ったりして、とても面白い。
そして驚くのは、贋作かと思うほど、同じような絵を何点も書いていたこと。芸術作品とは別に、商売のための絵を描かなくてはならなかったとのことですが、ひまわりの絵がたくさんあって、どれがいつも教科書で見ていたものか分からない程でした。
結局彼の生前にはほとんど売れなかったという絵。それが今は単独の国立美術館までできているのだから、彼が死ぬ時に何を考えていたかと思うと、感慨深かったです。
ゴッホ美術館
ハーグは、アムステルダムから車で1時間半程のところにあります。
東京でいう霞が関のような町で、本大使館を始め、国会議事堂などの政府機関が多く集まっています。見どころは大体町の中心地に集まっており、13世紀に建てられた国会議事堂は一見の価値があります。そして国会議事堂の隣に、かの有名なフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」の絵や、レンブラント、ヤン・ステーンの絵が展示されているマウリッツハイス美術館があります。
レンブラントの「テュルプ博士の解剖学講義」は、元々左端の人はいなかったのに、絵が素晴らしいので、ぜひ自分も追加してくれとの依頼を受け、無理やり構図に入れ込んだとか。
そういわれると、何だか彼一人だけ仲間外れに見えてくるから面白い。
右から見るのと、左から見るのでは、解剖されている囚人の大きさが変わって見え、色々と計算されて絵は描かれているのだなぁと、勉強になりました。
テュルプ博士の解剖学講義
真珠の耳飾りの少女
オッテルローのクローラー・ミュラー美術館は、こちらもアムステルダムから車で1時間半程のところにあります。
ここは、アムステルダムのゴッホ美術館と並び、ゴッホの作品がたくさん展示されていることで有名で、有名な「星空のカフェテラス」や「糸杉」などを観ることができます。広大な公園の中にぽつんとあるので、公園の中をサイクリングして楽しむこともできます。
糸杉
星空のカフェテラス
馬鈴薯を食べる人々
そして今回の旅で、一番楽しみにしていた場所、フロイデンベルグへ。
ここは最近日本のテレビ局もよく取材に訪れているという、まだそこまで有名になっていないけれども、素晴らしい街なのです。
伝統的な白黒の木組み建築が整列して並んでいる姿は、一見の価値ありです。
町自体は、三本の短い通りしかない小さな町で、現在54棟ある白黒のお家に住んでいる人たちは、とってもフレンドリーに接してくれます。
それぞれのお家を表すマーク?もみんなで付けてあるので、それを見てその家の住人を推測するのも面白いかもしれません。
斧を持ってるからキコリ?
銃を持ってるから猟師?
そして、町を一望できる丘の上からの景色はまた格別。
ちょっと目がチカチカしてくる程、キレイに並んでいて、感動します。
まだあまり人の訪れていな今、時代を先取りして自慢するには、絶好のチャンスです。
美術を堪能した後は、味覚でも楽しんでまいりました。
ドイツは、さすがビールの国だけあって、どこで飲んでも非常に美味しいビールに出会えました。
そんな中でもお勧めなのが、ケルンのビール。ケルシュという地ビールで、200ミリリットル入りの小さなぐらいに入ってでてきます。フルーティでとても美味しいのですが、気を付けていただきたいのが、地元流の飲み方。
空になったグラスを置いておくと、有無を言わさずにさっと新しいケルシュと交換されてしまいす。コースターに線を書いて、最後はその数を見て計算するのですが、飲み終わって、他のものを注文しようかなと思って、ちょっとよそ見をしていると、あっという間に新しいグラスが目の前に。
そのままにしておくと、ずっとケルシュを飲み続けることになるので、もう終わりというタイミングで、さっとコースターをコップの上に置いて、意思表示をしましょう。
この量を持って、店内を回っています。
目に美味しく、心に美味しく、お口に美味しかったこの旅。
太っても酔っぱらっても、心が豊かになる景色、芸術、そして食事に出会えた大満足な旅になりました。
是非、乗継だけじゃないオランダと、まだあまり知られていないフロイデンベルグもあるドイツを次の旅の候補にしてみてください。
オモチャの様な町にて
フロイデンベルグ★★★★★
一見の価値あり!絶景ともいえる景色を是非。
マウリッツハイス美術館★★★
こじんまりとした美術館ですが、大充実の内容。
(2015年6月 大野史子)
- 菜の花紀行 北ドイツ ビールが飲めなくても楽しいメルヘンの旅
-
エリア:
- ヨーロッパ>ドイツ>ゴスラー
- ヨーロッパ>ドイツ>リューベック
- ヨーロッパ>ドイツ>ドイツその他の都市
- テーマ:世界遺産 グルメ 歴史・文化・芸術
- 投稿日:2016/01/04 17:05
今回カタール航空さんのご招待で北ドイツを訪れました。ドイツと言えばライン川クルーズにノイシュバンシュタイン城が日本人観光客にとってはメジャーな場所ですが、ドイツの魅力はまだまだある、自然や中世の時代に触れてきました。
<ドーハ・ハマド新空港>
カタールのドーハ空港は昨年、ハマド新空港がお目見え。まだ建設途中の箇所もありますが、トランジットホテルやプール、スパ施設もある巨大な空港になりました。
トランジットホテル
空港内プール
空港内ジム
空港中央に鎮座している巨大な熊は本物のテディベアでン億円!王室がお買い求めになったものですが置き場に困り空港に設置されたそうです。王室は規模が違いますね。
空港はレストランエリアにフードコート、ショッピングエリアが充実していて乗継時間が過ごしやすい空間でした。
<ドイツ・ポーランド国境エリア>
ベルリン南東のリューベナウは大小約300の運河に囲まれた美しい水郷の町。その町があるシュプレ-バルト(ドイツ語でシュプレー川の森)はユネスコ生物圏保護区に指定されています。
ここでの人気アクティビティは運河クルーズ。船頭さんが漕ぐので船はゆっくり進んでいきます。ここではカヌーも借りられるので運河の地図を片手に気ままに巡るのも楽しそうでした。
この地域は野鳥保護区でもあるので、いろいろな野鳥のさえずりに癒され、森の緑や周辺のかわいい家々に日々の忙しさを忘れ、ほっとするひと時でした。
リューベナウはピクルスも有名な町。途中でピクルスとパンのセットを買うことができます。パンにはラードを塗るのが一般的とか。試してみるとしつこくなく、ピクルスとの相性も抜群です。
そして足を延ばして、ゲルリッツへ。中世の3500あまりの建造物が入念に修復された町並みはドイツで最も美しいとも言われます。かつては塩や麻の取引を営む取引所や商人の家でした。どこを歩いても絵になる街並みは映画「グランドブタペストホテル」のロケ地にもなりました。
ナイセ川の対岸はポーランドです。この日はお天気がよく、ポーランド料理に舌鼓をうちながらゲルリッツの風景を眺めるという贅沢なひと時を味わいました。
対岸はポーランド
スープとポーランド風餃子、ロールキャベツ
<バルト海を望むメクレンブルグ州〜ハンブルグへ>
ノイシュバンシュタイン城と並ぶ名城、シュベリーン城はバルト海に近い湖水地帯にあります。シュベリーン城は640部屋からなる華麗なお城で、そのうち図書室、玉座の間など26部屋が公開されています。美しい寄木細工でつくられた床や豪華な調度品、肖像画などに、当時の豪勢な暮らしぶりに目を奪われます。城内にはマイセン博物館も併設されているので、さらに豪華な食器にも注目です。
階下にはかつての温室(オランジェリー)がレストランとして利用されています。この時期はホワイトアスパラが旬ということで、いただきました。生ハムとあわせて絶品の一品です。
お城はお庭も素晴らしい。あいにくのお天気でしたが、花の色が一層引き立って華やかでした。
今回初めてSLに乗りました。SLが走っているのは北ドイツの町キュールングボルンからバート・ドーベラン。その名はSLモリー号です。電車とは違うのんびりとした乗り心地で、汽笛も旅情を誘います。車窓には菜の花畑や小麦畑が見え、一瞬ですがバルト海も見ることができます。ドイツに海のイメージはないですが、本当に北の方にいるんだなぁと実感できました。のんびり列車の旅は次々に違う景色を見せてくれるのでまったく飽きることなくあっという間の45分でした。
路面電車のように町中も走る
リューベックはSLの終点、バード・ドーベランから車で約1時間半。13〜14世紀のハンザ同盟の中心として繁栄した町です。まず目に付くのは旧市街の入り口にある町のシンボル、ホルステン門。どっしりとした二つの塔からなる城門です。
旧市街にはれんが造りの建物が多く残っていて、当時の様子が垣間見られます。町の中心のマルクト広場には市庁舎やマリエン教会、当時のハンザ商人たちの館が立ち並ぶ通りもあり、趣がある町になっています。この時は雨模様でしたが市が立っていてにぎやかでした。
マリエン教会の入り口近くにはかわいい悪魔のオブジェがあります。オブジェは新しいものですが、言い伝えによるとこの悪魔はお酒が大好きで、マリエン教会を建設するとき、この悪魔は酒屋ができると思って一生懸命手伝ったそうです。しかしできてみれば教会。怒った悪魔は教会を壊そうとしましたが、町の人々が周りに酒屋をいっぱい造るから、となだめたということです。さしずめドイツの酒呑童子(?)でしょうか。
そしてハンブルグへ。ハンブルグはドイツ最大の港湾都市で、こちらもハンザ同盟の有力都市でした。当時の町並みは戦争や火事でほとんど残っていませんが、ここはあのビートルズがクラブで演奏したという縁の町でもあります。
ハンブルグで一番古い路地(1189年)
ビートルズが訪れたというオールド・コマーシャル・ルームというレストランにはラブスカウスといういくつもの賞を名物料理があります。コンビーフ、ジャガイモ、玉ねぎを混ぜた料理は食べやすく、ビートルズも同じものを食べたかも、と想像するとさらにおいしく感じました。
ハンブルグの新しい人気スポット、倉庫街のれんがの建物の中に世界最大級の鉄道模型のジオラマワールドが広がるミニチュアワンダーランドがあります。10万点以上のミニチュアの世界がコンピューター制御され、鉄道やジオラマ好きな人はもちろん、そうでない人もこの精巧な世界に引き込まれること間違いなしです。
<ハルツ地方のメルヘンの町へ>
ハルツ地方は旧東西ドイツの国境地帯にあり、統一前は近づくことができない地域でした。現在は緑広がる丘陵地帯になっています。この地方で最も高い山は標高1142mのブロッケン山。標高は低いですが「ブロッケン現象」という自然現象の元になった山で、この現象がよく観測されたことが由来とされています。
その地域の古い歴史を残す2つの町、ゴスラーとヴェルニゲローデの旧市街はメルヘンいっぱいの町で、まるで童話の世界に迷い込んだようです。
どちらも旧市街はマルクト広場を中心に木組みの家々が並んでいます。町を散策するだけでも楽しい、どこを見ても絵になる町です。実際に住んでいる人たちは数年ごとに家の色を塗り直し(色を変更することは違法)、景観に努めているとのことですが、窓辺は通りを歩く人に向けて、かわいく飾り付けがされていて、この町に住む人々は楽しんで住んでいるんだな、と感じました。中には観光客向けに滞在できるホテル(京都で言う町屋滞在のようなもの)もあるとのことで、今度はゆっくりこの町に滞在したいと思いました。
ゴスラー
ヴェルニゲローデ
一番小さな家
傾いた家
この地方には魔女の伝説もあり、ブロッケン山では4月30日から5月1日にかけての夜、魔女たちが冬の終わりを祝って悪魔と饗宴を催すというものに由来して、町には魔女グッズもあります。顔はちょっと怖くてリアリティがありました。
ドイツには古城ホテルが数多くありますが、今回カッセル近郊のヴァルデックでドイツ最古の古城ホテル、ヴァルデックに宿泊しました。エーダーゼー湖を眼下に望むお城は堅固でまさに城塞。お部屋は現代にリノベーションされていて快適で、部屋からの眺望は最高です。
お城全景
今回は菜の花ベストシーズンに訪れましたが、葉の花だけではなく、春まっさかりであちこちでかわいい花を見かけました。
ドイツと言えば、のソーセージももちろん食してまいりました。
肉汁たっぷりでやっぱり本場はおいしい!
カレーソーセージ
緑と森の国ドイツは、目も心もお腹も大満足。ビールは飲めなくても大のお気に入りの国になりました。
お勧め度
リューベナウ ★★★★★
ゲルリッツ ★★★★
シュベリーン等北ドイツ ★★★★
ゴスラー&ヴェルニゲローデ ★★★★★
(2015年5月 平田真美)
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